○○鎮守府、一四○○ーー
執務室ーー
コンコンーー
提督「入りなさい」
ガチャーー
祥鳳「失礼します」
瑞鳳「失礼しま〜す♪」
提督「良く来てくれた。早速本題に入りたいが、良いかな?」
祥・瑞『はい』ケイレイ
提督「そんなに畏まる話じゃないから、楽にしてくれ」ニコッ
祥鳳「分かりました」ニコリ
瑞鳳「はーい♪」
提督「うむ。では鈴谷」
鈴谷(本日秘書艦)「はーい♪ んっとね〜、二人にお使い頼まれてほしいの〜」
祥鳳「お使い、ですか?」
瑞鳳「それは構わないけど、どんなお使い?」
鈴谷「今度の節分で使う豆を買って来てほしいんだって〜」
祥鳳「え……しかし、この前大豆を倉庫に運んだ覚えがあるんですが……」
瑞鳳「」コクコク
提督「その説明は私がしよう」
提督「大豆は確かに用意した。だがその後で、節分について調べていたら落花生を投げる地域もあると出てな。集めやすいし、衛生的であると紹介されていて、これは理にかなっていると思い、落花生を用意することにしたんだ」
瑞鳳「あぁ〜、確かに去年より人数多いし、後片付けを考えたらそっちの方が良いかも……」
祥鳳「でもそれでは鬼役を買って出てくれた皆さんが痛がるんじゃ……?」
提督「そこはもう話を通してある。皆快く快諾してくれた。それに皆加減して投げるし、そこら辺も大丈夫だろう」
祥鳳「そういうことでしたら」ニコッ
瑞鳳「じゃあ、早速行ってくるね♪」
鈴谷「あ〜、待って待ってずほにゃん! 買う物書いたメモとお金持ってって!」
瑞鳳「あ、えへへ〜。ごめんごめん」テヘペロ
祥鳳「」ニガワライ
提督「正門に手伝いを買って出てくれた駆逐艦の娘達が待機しているから、帰りにお茶でもして来ると良い。ちゃんとそれだけの額を入れてあるから」ニコリ
瑞鳳「やった♪ 提督ありがと〜♪」
祥鳳「お心遣い感謝します。行って参ります」ペコリ
鈴谷「行ってら〜♪」ノシ
正門ーー
瑞鳳「あ、いたいた! おーい!」ノシ
漣「お二人さんktkr♪」ノシ
曙「やっと来たわね」
朧「自分が手伝うって半ば強引に引き受けたくせに」ニヤッ
潮「」ニガワライ
秋雲「頭撫でられて喜んでたしな〜」ニヤッ
曙「」ブンッ
秋雲「あいた!」
祥鳳「ふふ、今日も元気ね〜。お手伝いありがとう。早速行きましょうか」
駆逐艦ズ『了解〜!』
鎮守府付近の市街地ーー
商店街を通り目的の業務用スーパーへ向かう艦娘達。
漣「今年の節分は落花生ぶつけるのか〜」
曙「まぁただの大豆投げるよりは良いんじゃない?」
潮「殻があるから捨てずに済むもんね」
朧「でももう買っちゃったあの大豆どうするの?」
秋雲「飲兵衛組がつまみにでもするんじゃないの〜?」
瑞鳳「あはは、確かにお酒の肴になるね〜♪」
祥鳳「だからって飲み過ぎないでね」ニガワライ
漣「そういえば、祥鳳さんって軽空母の中ではあんまり飲まないね。お酒苦手なの〜?」
祥鳳「ううん。違うわよ?」
瑞鳳「祥鳳はその気になれば私より飲むよ」
潮「意外ですね〜」ビックリ
祥鳳「私はほろ酔いくらいが好きだから……でも、鳳翔さんとは良く差しで飲むかな」
朧「うわ……じゃあ、本当に強いんだ」
秋雲「あの酒豪鳳翔さんと差しとかスゴ過ぎ……」
曙「でも、なんでか納得がいくわ」
祥鳳(そうなのかな……?)
そんな話をしながら歩いていると、艦娘達は業務用スーパー(五十七話参照)に到着した。
祥鳳「えっと……買う物は落花生と恵方巻き用のかんぴょうね」
瑞鳳「なら二手に分かれようか」
漣「りょりょっ!」
曙「そうね」
瑞鳳「じゃ朧ちゃんと秋雲ちゃんは私とかんぴょう組ね♪」
潮「残りが落花生組ですね」ニコッ
朧「んじゃ、いこっか〜」
秋雲「かんぴょ〜う」キョロキョロ
そんなこんなで買い物は難なく終わり、艦娘達は帰り道で喫茶店に入った。
カランカランーー
店員「いらっしゃいませ。七名様ですね。こちらの席へどうぞ♪」
祥鳳「落ち着いたお店ね……」
瑞鳳「モダンでいい感じ♪」
秋雲「クリームソーダのクリーム抜きにしようかな〜♪」
漣「漣もそうしようかな♪ ご主人様の奢りだし」ktkr
曙「普通にメロンソーダって言いなさいよ!」
漣「それはほらお約束♪」テヘペロ
秋雲「そうそう♪」テヘペロ
曙(殴りたい……この笑顔)ニ"コ"リ"
潮「曙ちゃん、堪えて〜」アワワワ
曙「……ったく」
朧「何を頼もうかな〜♪」ルンルン
店員「ご注文はお決まりですか?」
瑞鳳「日替りケーキセットを七つで」
店員「畏まりました。セットのお飲み物を承ります」
祥鳳「えっと……クリームソーダが三つ、レモンティーのホットを一つ、コーラフロートを一つとカフェラテを二つお願いします」
店員「畏まりました」
秋雲「飲み物先で〜」
店員「畏まりました。少々お待ちください」ペコリ
曙「結局クリームソーダにしたのね……」アキレ
潮「まあまあ」ニガワライ
秋雲「別に良いじゃん♪」
朧「曙はレモンティーで良かったの?」
曙「あたしは炭酸系苦手なのよ。それにそこにアイスとか乗っけると泡凄いじゃない」
漣「そこは腕の見せ所でしょ〜♪」
瑞鳳「じゃあ泡を零したら、漣ちゃんだけ自腹ね♪」
漣「そんなご無体な!」
祥鳳「こら、変な冗談言わないの」メッ
瑞鳳「」テヘペロ
漣「」ホッ
秋雲「あ、きたきた〜♪」
祥鳳・瑞鳳:カフェラテ
漣・潮・秋雲:クリームソーダ
朧:コーラフロート
曙:レモンティー
瑞鳳「あ、ラテアートだ!」
漣「おぉ、見事なウサギさん」オドロキ
潮「祥鳳さんのは猫ちゃんだ〜♪」キラキラ
祥鳳「可愛いわね♪」
秋雲「ウマウマ」アムアム
朧「アマアマ」パクパク
曙「器用に食べるわね、あんたら」
祥鳳「確かに上手ね〜」シミジミ
店員「お待たせしました。セットのケーキでございます。本日のケーキはザッハトルテでございます」
全員『おぉ〜』キラキラ
店員「ごゆっくりどうぞ」ペコリ
漣「OC!」オメメシイタケ
潮「ビターで美味しい♪」
曙「いい味ね♪」
秋雲「添えられてる生クリームがいい仕事してるわ〜」アムアム
朧「生クリームだけお代わりしたい」パクパク
瑞鳳「あはは♪ そんなに食べたら夕食入らないよ〜?」
祥鳳「でも気持ちは分かるわ。美味しいもの」パクン
こうして艦娘達は喫茶店で充実した一時を過ごした後、食べたケーキの話をしながら鎮守府へと帰って行ったーー。
節分の為の買い出し回として書き上げました♪
因みに筆者の家では落花生を投げます♪
地域によっては掛け声や投げ方も違うんですよね〜!
意外と奥が深くて驚きました!
今回も読んで頂き本当にありがとうございました!