艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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正規空母メイン。

ちょい長めです。
独自設定、他作ネタ含みます。


艦これSS七十五話

 

 ○○鎮守府、一○○○ーー

 

 空母寮、一航戦部屋ーー

 

 コンコンーー

 

加賀「どうぞ」

 

 カラカラーー

 

提督「失礼するよ」

加賀「提督……どうかしたのかしら?」

提督「加賀達は今日、非番だったな。何か予定は入っているか?」

加賀「いえ、これといって何も」

提督「おお、それなら私と街へ食事をしに行かないか?」

加賀「どういう風の吹き回しかしら?」

提督「実は街で私の友人が焼肉店を始めたらしいんだが、思うようにお客が来ないみたいでな。沢山食べてくれる()()を店に連れてきてほしいそうだ」

加賀「そう……ならばお伴致します」キラキラ

提督「あぁ、助かるよ。それとだな加賀……」

加賀「はい?」

提督「何故赤城は天井から吊るされているんだ?」

 

赤城E.亀甲縛り+口枷

   速力−5 回避−6 装甲+2

効力:余りの奇抜さ故、ノーマル相手から引かれるため自分は攻撃対象にならない。しかしその反面、フラグシップ級には格好の的になる。使いどころが難しい装備。

 

加賀「これは今朝私のおかずまで平らげた赤城さんへの罰です」

赤城「んむぅ〜」

提督「可哀想だから解いてやりなさい。涙目になってるじゃないか」

加賀「………………分かりました」

提督「うん、仲良くな」ナデナデ

加賀「任せてください」キラキラキラキラ

提督「では一一三○に鎮守府の正門に集合だ。他にも声をかけてくる」ノシ

加賀「分かりました」ペコリ

 

 カタンーー

 

赤城「むむふん(加賀さん)」

加賀「何ですか、赤城さん?」

赤城「んんうむうんんむはうん〜(早く解いてください〜)」ウルウル

加賀「反省してますか?」

赤城「」コクコク

加賀「分かりました。次はこれより酷い罰にしますのでお覚悟を」ホドキホドキ

 

 

 そんなこんなで赤城を開放し、二人は準備を開始。

 そしてすぐに集合時間が近くなり、正門に向かった。

 

 

 鎮守府正門ーー

 

赤城「焼肉〜♪ や・き・に・く〜♪」ホップステップ

加賀「赤城さん、はしゃぎ過ぎです」ソワソワ

 

提督「早いな二人共」

飛・蒼『こんにちは〜』

翔鶴「こんにちは」ペコリ

瑞鶴「こんにちは♪」ノシ

 

加賀「こう言っては何ですけど、こんなに連れ行って大丈夫なの?」

提督「あぁ、大丈夫だ、問題ない」

赤城「神は言っている、これくらい余裕だと」

飛龍「あ、赤城さん?」

蒼龍「あはは、赤城さんノリノリ〜♪」

瑞鶴「大丈夫なら良いじゃない♪ 早く行こ行こ〜♪」

提督「そうだな」ニッ

翔鶴「」クスクス

 

 

 そしてバスを使い、街へ繰り出した。

 

 降りたバス停から少し歩いて目的地へ到着した。

 

 

 焼き肉店・肉食いね!ーー

 

友人「おぉ〜! 待ってたよ〜!」

提督「約束通り連れてきたぞ」

友人「いやぁ、みんな絵に描いた様なベッピンさん揃いだな! 恩に着るよ〜!」

提督「しかし大丈夫か、全品半額提供だなんて。みんなそれなりに食べるが……」

友人「大丈夫大丈夫♪ 客が来なくて肉は有り余ってるんだ。広告塔になってくれるし、バイト料をあげられない代わりさ。今は貸し切りにしてるから存分に食べてくれ!」

提督「分かった」ニコリ

友人「んじゃ、そういう訳なんで、あそこの窓際で大いに食べてくれ!」

 

 私達は二つのテーブルに分かれて案内された席に座った。

 

   飛 蒼

 窓 テーブル

   翔 瑞

 

   赤 加

 窓 テーブル

   荷 提

 

提督「さぁ、好きな物を食べなさい。友人の店を潰さいない程度にな」

加賀「分かりました」

赤城「すみません。取り敢えずこのページの全部二人前で! 後、ご飯テラ盛りも二人前!」キリッ

 

瑞鶴「相変わらず凄いなぁ〜」

翔鶴「それが赤城さんだから」ニコニコ

飛龍「何にしようかな〜♪」

蒼龍「あ、この焼きしゃぶって美味しそう♪」

 

瑞鶴「ねぇ、翔鶴姉。この黒毛和牛のステーキ一緒に食べようよ!」

翔鶴「わぁ、良いわね〜♪ 食べましょうか♪」

 

加賀「提督は何になさいますか?」

提督「私は焼肉ならハラミと豚トロだな」

加賀「分かりました。飲み物は烏龍茶でいいのかしら?」

提督「あぁ」ニコッ

赤城「」モッチャモッチャ

 

 厨房ーー

 

店員①「上カルビ! 格納庫に被弾(在庫)! 尚も低下中!」

店員②「上タン塩! 難航(在庫薄)してます!」

店員③「上ロース! 追撃(追加)が来てるぞ!」

友人「カルビ盛りも使え! 押し切るんだ!」

店員④「無茶言わないで!」

店員⑤「戦い(品)は数だ! ありったけの部隊(セットメニュー)を出せ!」

店員⑥「ええい! サガリとホルモンまでやられた(品切)のか!」

 

バイト①「網の交換行きまーす!」タタタッ

バイト②「回収した皿です! 次の皿はありますか!?」カチャン

バイト③「悲しいけどこれ、洗浄中なのよね!」ゴシゴシ

バイト④「俺が食器洗浄機だ!」ゴシゴシ

バイト⑤「間に合え〜!」ゴシゴシ

バイト⑥「これが戦場(ランチタイム)……!」キュッキュッ

バイト⑦「そうだ。これこそが戦場(ランチタイム)よ……!」カチャカチャ

 

 本当の戦場の様な厨房であるーー。

 

提督「」チラッ

 

友人「」バツマーク

提督「」コクリ

 

提督「赤城。オーダーストップだ」

赤城「……分かりました」ムグムグ

加賀「ご馳走さまでした」人

 

飛龍「流石は赤城さんよね〜」

蒼龍「窓から見てる人達、拍手してるね〜」

翔鶴「最初から変わらず食べ続けてましたからね」

瑞鶴「いくら半額でも凄い値段になるわね、これ……」

 

 屍の山(空いた皿の山)がどっさりーー

 

提督「安心してくれ。これくらい想定内だ」キリッ

赤城「上々ね♪」モッモッ

加賀「提督、ご馳走さまです」ペコリ

提督「良いんだよ、これくらい。沢山食べるのは良いことだしな」ニッ

加賀「えぇ////」テレリ

 

飛・蒼『』ニヤニヤ

翔鶴「」クスクス

瑞鶴「」フフフ

赤城「」ケプ

 

 そして会計を済まして、店の外へ。

 

友人「いやぁ、助かったよ〜♪」ホッコリ

提督「なら良かった。こちらも堪能させてもらった」

空母ズ『ご馳走さまでした』ペコリ

友人「良いって良いって〜。厨房の奴らも充実した疲労感で、午後からもやってくれそうだしな♪」

提督「しかし、在庫は大丈夫か?」

友人「あぁ、店の休憩時間中に補充が来るからな」

提督「そうか。なら良かった」

 

店員①「店長! 予約の電話が沢山来てます! ご確認を!」

友人「はいよ! じゃ、今日は本当にありがとな!」

提督「あぁ、また今度寄らせてもらうよ」ニッ

友人「そん時は定価だからな」ニッ

提督「分かっているさ」フフ

 

 そして私は友人と握手を交わし、みんなと鎮守府へ帰った。

 

 後日、友人の焼肉店は大繁盛し、グルメ雑誌等にも取り上げられたという。

 

 鎮守府、戦艦寮談話室ーー

 

大和「焼肉行きたかった……」←隅で体育座り

長門「(´・ω:;.:...」←同じ

陸奥「演習だったんだから仕方ないでしょ……」

武蔵「またの機会があるだろうが……」

大・長『』イジイジ

武・陸『(面倒くせぇ〜)』アタマカカエ

 

 後日、大和達も提督と焼肉へ行ったのはまた別のお話ーー。




他作ネタ等いろいろとぶち込んだことはご了承を。

読んで頂き本当にありがとうございました!

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