艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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駆逐艦のみ。

独自設定、キャラ崩壊含みます。


艦これSS六十八話

 

 ○○鎮守府、○八○○ーー

 

 執務室ーー

 

 コンコンーー

 

提督「入りなさい」

 

 ガチャーー

 

霞「来たわよ。あたしに話って何? 演習まで中止して来たんだから、それなりの理由じゃなきゃ魚雷ぶち込むわよ?」

提督「すまないな。少し準備に手間取ってしまったが、やっと整った」

霞「はぁ? 準備とか整ったとか何の話よ。ちゃんと説明しなさいよ」

 

提督「霞……君の練度は今いくつだったかな?」

霞「はぁ? 朝潮、大潮、満潮、荒潮の四人には負けてるけど、昨日の演習で八八になったわよ……って、んなこと聞かなくても知ってるでしょ!」

提督「いや……最終確認の為にな……」フフ

霞「だから何なのよ……それだけなrーー」

提督「朝潮型駆逐艦、十番艦、霞! 気を付け!」

霞「っ」サッ

 

 そして私はゆっくりと霞の側へ歩み寄り、目線が同じになるように膝を突いた。

 

霞「な、何なのよ……」

提督「先日大本営から通達が来た。改二及び乙への改造許可書だ」

霞「え……あ、あたしが……改二……? しかも、乙まで?」

提督「嘘ではない。本当なら通達が来たその日に改造出来れば良かったのだが、私の慢心で練度が足りなかった。すまない」

霞「本当、なのよね?」

提督「あぁ、おめでとう。霞」ナデナデ

霞「うん……」ウルッ

 

提督「さ、改造しに行こう」テサシダシ

霞「えぇ!」ギュッ

 

 

 工廠、改装&改造室ーー

 

工廠妖精α「お待ちしてました」

工廠妖精β「どうぞこちらへ」

工廠妖精γ「ではこれより改造作業に入ります」

提督「頼んだよ」

霞「行ってくるわね」

提督「行ってらっしゃい」ニッコリ

 

 

 その頃、朝潮型姉妹はーー

 

 駆逐艦寮、談話室にてーー

 

朝潮「今頃霞は改造中でしょうか?」ソワソワ

荒潮「ふふ、きっとそうでしょうね〜♪」ニコニコ

大潮「早く見たいですね!」ワクワク

満潮「少しは落ち着きなさいよ。気持ちは分かるけど」ソワソワ

朝雲「私達では初めての改二、しかも乙! 自慢の妹ね♪」

山雲「楽しみぃ♪」ルンルン

霰「」ソワソワ

大潮「もう終わったでしょうか!?」

朝雲「大潮姉さん。まだダメよ」

満潮「そうよ。改造が終わったら司令官と来るんだから、それまで待機よ」

 

朝潮「改造直後に姉妹で出迎えるのもありですが……」

荒潮「やっぱり改造直後は、提督と二人っきりにしてあげるのが優しさよね〜♪」ルンルン

山雲「きっとお顔真っ赤にするんだろうなぁ」ニコニコ

霰「有り得るね」フフ

 

 

 所変わり工廠ーー

 

 /ティリリーン♪\

 

工廠妖精β「出来ました!」

工廠妖精γ「良い仕事だった……」マンゾク

工廠妖精α「提督さん、こちらへ」ドウゾドウゾ

 

提督「霞、開けるぞ?」

 

霞『え、えぇ!』

 

提督「?」ガチャ

 

霞(改二乙)「っ……こんなの全然強化のうちに入んないわよ」ドヤァ

提督「はは、手厳しいな」ニッコリ

霞「これくらいなら当然よね♪ だから、まあ、お礼は言わないわ」フンッ

提督「この姿を拝めただけで、十分過ぎるお礼だな」ナデナデ

霞「そ、そう……////」テレリ

提督「これからも頼りにさせてもらうよ」

霞「当たり前よ! あんたはあたしがいないとクズ司令官なんだから!」フンス

提督「頼もしいな……ん?」

霞「どうかしたの?」

 

提督「いや、些細な事だが、このリボンタイは着けないのか?」

霞「あぁ、これ? うん。せっかくの乙だもの。リボンタイじゃなくて、この鉢巻を代わりに付けることにしたわ」フンス

提督「そうか……」

霞「に、似合わないかしら?」ウワメヅカイ

提督「そんなことはない。似合ってるぞ」ナデナデ

霞「ま、そうよね♪」キラキラ

提督「」ナデナデ

 

霞「……でもやっぱり、ここまでしてもらったんだし、な、何かお礼くらいしてあげても……い、いいわよ?」

提督「気にせずとも……」

霞「うるさいっ! いいから何かないの!?」

提督「ならそのリボンタイをくれないか?」

霞「え、これ?」

提督「あぁ」ニッコリ

霞「欲しいならあげるけど、こんなの何に使うのよ?」

提督「これは霞の努力した証だ。私の慢心防止にこのリボンを私の刀の下緒にして、身に着けようと思ってね」

霞「っ」ズキューーン

 

提督「だからこのリボンタイを譲ってくれないか?」

霞「あぁ、そうっ! こんなので良ければ使えば!?////」

提督「ありがとう。大切にするよ」ナデナデ

霞「当ったり前でしょ////」ニヨニヨ

提督「では、朝潮達に改造した姿をお披露目に行くか」

霞「そ、そうね////」デヘヘ

 

 

 その後、霞改造記念としてその夜はパーティを催し、盛大にお祝いしたのであった。

 

 

 そのパーティ後ーー

 

 駆逐艦寮、朝雲・山雲・霰・霞部屋

 

霞「えへ……えへへへへへ〜♡」ニヨニヨニマニマ

 

朝雲「で、あの破顔しまっくりの霞は何なの?」

山雲「改造から帰ってきてからずっとだよ〜」ニコニコ

 

霞「きゃ〜♡ えへへ〜♡」ベッドゴロゴロ

 

霰「霞が使わなくなったリボンタイを、司令官が刀の下緒としてもらってくれたんだって」フフ

朝雲「あぁ〜、それで」ナットク

山雲「良かったね〜、霞ちゃん」ニッコリ

 

霞「司令官〜♡」アシバタバタ

 

朝雲「これは暫くこのままね」アハハ

山雲「ニコニコ霞ちゃんだね〜♪」

霰「幸せそうで何より……」ウンウン

 

 

 その後、霞のキラキラ状態が暫く続いたのはまた別のお話。




読んで頂き本当にありがとうございました!

既に霞ちゃんメインのお話を上げていますが、やっと改二乙に出来たので、このお話を書き上げました!

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