艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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戦艦のみ。

他作ネタ、キャラ崩壊含みます。


艦これSS六十七話

 

 ○○鎮守府、一○○○ーー

 

 戦艦寮、談話室ーー

 

 炬燵でまったり中ーー

 

武蔵「あぁ〜、平和だなぁ」ホッコリ

陸奥「緑茶が美味しいわ〜」マッタリ

武蔵「愚姉がいないだけなのにな〜」

陸奥「それが良いのよ〜」

 

 休日の二人は炬燵でまったりと、互いの姉が出撃している平和な時を堪能していた。

 

 ガラガラーー

 

日向「おや、先客が居たか」

伊勢「やっほー、二人共♪」ノシ

武蔵「お〜」ノシ

陸奥「こんにちは。二人もこっちに来てまったりしましょうよ」オイデオイデ

 

 そこへ休日の伊勢型姉妹がやって来たので、二人も炬燵に誘った。

 

日向「元よりそのつもりだ」

伊勢「お邪魔しま~す」

武蔵「今茶を淹れてやろう」

陸奥「みかんもあるわよ〜♪」

 

日向「ありがとう」

伊勢「日向〜、みかんむいて〜♪」

日向「ったく……仕方ないな」ムキムキ

伊勢「えへへ、ありがと♪」ルンルン

 

陸奥「二人って仲良いわよね〜」

武蔵「この二人だけじゃなく、どの姉妹も仲が良いな」つお茶

日向「すまない……武蔵や陸奥も姉と仲が良いじゃないか。ほら伊勢」つみかん

伊勢「ありがと♪ 確かに二人も仲良し姉妹よね〜♪」アムアム

 

陸奥「仲は悪くないけど……」

武蔵「面倒くさいな……」

日向「まぁそうなるな」ニガワライ

伊勢「提督が絡まなきゃ頼もしいんだけどね〜」ニガワライ

武蔵「その点、伊勢や扶桑のような姉達は落ち着いていて、とても羨ましく思うな」

伊勢「みんな提督のことが好きなのは同じなんだけどね」

 

陸奥「あの二人に金剛さんや榛名ちゃんが入ると手の付けようがないからね」

日向「想像しただけで寒気がするな」ゾゾ

伊勢「」コクコク

武蔵「だが戦争になったら提督からの厳しい罰があるのを知ってるから、あ奴らは平和的な戦争で留まっているんだよな」ニガワライ

陸奥「前に金剛さんと榛名ちゃんが秘書艦の座を巡って大騒ぎしたからね」

 

伊勢「それってさ何で起こったの?」

日向「確かに……秘書艦はみんなで提督の定めたローテーションで回ってるはずだろ?」

陸奥「あぁ、二人はその時遠征に行ってたから知らないのね」

武蔵「その日は霧島が秘書艦だったんだが、霧島の奴が比叡の創作料理の餌食になってな……」

伊勢「何それ怖い!」ブルッ

 

陸奥「それで急遽代役を立てる事になったんだけどーー」

日向「その代役を巡ってその二人がぶつかったという訳か……」ニガワライ

武蔵「そういうことだ」

陸奥「幸いその日は長門も大和さんも早朝から出撃してたから、あの二人だけで済んだのよね……」

伊勢「本当に良かったわね、それ……」

 

武蔵「その後で金剛と榛名は提督からかなり絞られたそうだ」

陸奥「謹慎処分だったものね……」

日向「謹慎処分で良かったと思うべきだろうな」

伊勢「提督って怒ると凄いからね」

武蔵「だからこそ、これだけ大きくなった鎮守府が円滑に回るんだろう」

陸奥「流石に私達はお休みが増えたけどね」

日向「それは仕方ないだろう。だがちゃんと私達に出撃任務を定期的にさせてくれる」

伊勢「そのお陰で変にだらけずに済んでるもんね〜」

武・陸『』ウンウン

 

 とそこで談話室の時計が一一○○を知らせる鐘を鳴らした。

 

日向「結構話し込んだな」

伊勢「ホントだ……」

武蔵「あぁ、あの愚姉が戻る時間が刻々と迫っている……」

陸奥「平和って儚いものよね……」

 

<ソラガアオイナ

<クモヒトツナイワ

 

伊勢「重症ね……」ニガワライ

日向「しかし私も伊勢が長門や大和の様だったら、この二人の様になっていたんだな……良かった」シミジミ

伊勢「止めてよ……提督のことは好きだけど周りに迷惑かける様なことはしたくないもの……」

 

武蔵「聞いたか陸奥?」

陸奥「えぇ、素晴らしい考えだわ」

武蔵「私達の姉達にも見習ってもらいたいものだな……」

陸奥「そうね……伊勢さんの爪の垢でも煎じて飲んでもらいたいわ……」

武蔵「煎じて飲むなら扶桑や山城のも飲ませるべきだな……」アイコンタクト

陸奥「ついでに霧島ちゃんとローマちゃんのも飲ませよっか……」アイコンタクト

日向(是非もなし)クチパク

武・陸『と、いう訳で!』グイッ

 

伊勢「え? え?」コンワク

武蔵「先にお前の爪垢をもらうぞ」ハイライトオフ

陸奥「大丈夫、痛くないから」ハイライトオフ

伊勢「目! 目が怖いから!」

日向「伊勢は昨晩に爪の手入れをしていたから、爪垢はないと思うが……」

伊勢「一人冷静にツッコんでないで止めてよ!」

 

武蔵「なん……だと……」ガックリ

陸奥「なんで残しておかないのよ……」ガックリ

伊勢「え、これ私が悪いの? 私悪くないよね?」

日向「まぁそうなるな」ウンウン

伊勢「いや、納得してないでなんとかしてよ!」

日向「仕方ないな……陸奥、武蔵」チョイチョイ

武・陸『』チラッ

日向「」アイコンタクト

武・陸『』コク

 

日向「二人共、伊勢が迷惑をかけたな。お詫びに今日の昼食は伊勢が奢るそうだ」

伊勢「え?」

武蔵「そうか。そこまでしなくても良いのだが、どうしてもと言われてはな」キリッ

陸奥「そうね。お呼ばれしましょうか」キリッ

伊勢「あ、あれぇ〜〜?」

 

日向「伊勢は何か不服のようだな。なら姉の不始末は妹である私が受けよう」ノ

武蔵「いや、そもそも私が悪かった。詫びるのなら私が」ノ

陸奥「いやいや、私も悪ノリしちゃったし、そこは私に奢らせてよ」ノ

武・陸・日『』チラリ

伊勢「え……じゃ、じゃあ、私が……」ノ

武・陸・日『ゴチになりま〜す!』イキピッタリ

伊勢((´-﹏-`;)とほほ……)

 

 こうして伊勢のお財布は中破したのであった。




読んで頂き本当にありがとうございました!

こうした一幕もありかと思って書き上げました♪

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