艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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第一艦隊と提督のお話。

キャラ崩壊、独自設定含みます。


艦これSS六十三話

 

 一一○○ーー

 

 大本営、応接間ーー

 

 本日は大本営の元帥殿直々に呼ばれ、応接間にて第一艦隊と共に待っていた。

 

 カチャーー

 

元帥「やぁ、待たせたね〜」

提督「」ケイレイ

艦隊『』ケイレイ

元帥「うむ。遥々来てもらったのは他でもない。君に昇進の知らせだ」

提督「昇進……私がですか?」

元帥「ここでドッキリでした〜! なんて言うとでも思ってるのかね?」

提督「い、いえ……しかし、突然のことで……」

元帥「何、こちらとしては遅くなって申し訳ないとすら思っているんだよ。君の戦果はいつも素晴らしい。艦娘とも良い関係を築けているみたいだ。そこに居る第一艦隊の目を見れば分かるよ」

提督「ありがとうございます」

 

元帥「では略式であるがこれより君を中将へ任命する。これからもそこの仲間達と共に励んでくれ」

提督「はっ」ケイレイ

艦隊『』ケイレイ

 

元帥「それから君に会いたがってる者達を連れてきた……入っておいで」

 

 カチャーー

 

香取「失礼します」

鹿島「失礼致します」

 

 

 香取:香取型練習巡洋艦、一番艦。

    大本営直属の艦娘専門の訓練教官であり、提督が海軍学校に通っていた時、見習いで同じ学舎で過ごした艦娘。真面目で温厚な艦娘。

 

 鹿島:香取型練習巡洋艦、二番艦。

    姉、香取と共に大本営直属の艦娘専門の訓練教官。香取と同じで見習いとして海軍学校に通い、提督にとっては後輩にあたる艦娘。香取と真面目なところは同じだが、たまに見せるお茶目さが彼女の個性だ。

 

元帥「君をここへ呼ぶと言ったら彼女らが会いたいとやかましくてね」ニガワライ

提督「」ニガワライ

香・鹿『ゴホンっ』

元帥「あ、あ〜、久々に会えたのだ。積もる話もあるだろう。私の要件は終わったから皆を連れて大本営のレストランにでも行くと良い。昇進祝いだ、代金は私が持つから好きなだけ食べなさい」

提督「はい、ありがとうございます。では失礼します」ケイレイ

艦隊『失礼します』ケイレイ

香・鹿『失礼します』ペコリ

 

 パタンーー

 

元帥「ふぅ〜。彼の人気も凄まじいな……血の雨が降らなければ良いが……」ニガワライ

 

 

 大本営レストランーー

 

香取「○○鎮守府第一艦隊の皆さん、初めまして。大本営で訓練教官を務めています、香取と申します」ペコリ

鹿島「同じく、鹿島と申します。以後お見知り置きを」ニコッ

艦隊『』ペコリ

提督「いやぁ、しかし久しぶりだな、二人共。会えて嬉しく思う」ニコッ

鹿島「私も先輩に会えて嬉しいです♡」キャッ

香取「新年会では会えませんでしたからね。こうして会えて私も嬉しいです」ニコニコ

 

愛宕「お二人は提督が海軍学校にいた頃からのお知り合いだとか……仲がよろしいんですね」ニコニコ

高雄「学生時代のお話なんかも是非お聞きしたいですね」ニコニコ

香取「えぇ、構いませんよ」ニコニコ

鹿島「私達と先輩の楽しい学生時代のお話をお聞かせしますわ」ニコニコ

 

 バチバチバチバチーー

 

 龍虎相うつ……まさにこの言葉通り、熱い火花が散っていた。

 

香取「そうですね……彼は私が艦娘だと知っていても優しく接してくれました。初めて教室で声をかけてくれて、そのお陰で周りと打ち解けることが出来たんです」ポッ

提督「たまたま私が最初に声をかけただけだよ。でも、それがきっかけになったのであれば、嬉しいな」ニコッ

山城「私も提督のお陰で艦隊に馴染めましたよ」

香取「」ハ?

山城「」アン?

 

鹿島「私は先輩に良くお弁当を作って差し上げていました! 先輩は頭脳も運動も優れているのに、料理だけはテンでダメだったので」ニヘ

提督「今は少しは出来るようになったんだぞ?」ニガワライ

赤城「今でもたまに手料理を振る舞ってくれますよね」

鹿島「」ア?

赤城「」オ?

 

提督(何故こんなにも殺伐としているんだ……)コンワク

 

香取「私は彼に手を引いてもらって海軍学校の校舎内を案内してもらいました!」

夕立「夕立は今でも提督さんと手を繋いでお散歩行くよ!」

 

鹿島「私は先輩と一緒に良くお買い物行ってたんですよ!」

扶桑「私も時間がある時は提督とお買い物に行っていますよ」

 

 /ジャアコレハ! コッチハ!\

 

 あれからどれだけ言葉を交わしたのだろう。

 

 私が彼女達のマシンガントークを聞きながら、何杯目か分からないお茶を飲んでいると、彼女達のトークが止み、全員何故か無言のまま立ち上がった。

 

香・鹿『』フフフ

艦隊『』ニコニコ

 

 ガシッーー

 

 無言のまま笑顔で互いに力強い握手を交わした彼女達の目は、幾多の戦場を共に駆けた戦友のような、そんな眼差しだった。

 

提督(女性とはよく分からないな……)

 

 そう思いつつも、女性からすれば同じように男性も良く分からないのであろうと思うと、自然と笑みが溢れていた。

 

香取「どうしたんですか?」

提督「いや、仲良くなれたようで安心したんだよ」

鹿島「もちろんです♪ もう戦友ですよ! ね?」

艦隊『(コクリ)』ニコニコ

提督「良かった良かった」ウンウン

 

香取「なのでこれからあなたの学生時代の伝説を話そうと思います」ニコッ

提督(ん?)

鹿島「恋文斬りに告白斬り……」

香取「チョコレートの乱やクリスマスイブの合戦などなど沢山ありますからね♪」

提督(慈悲は無いようだ)トオイメ

 

扶桑「是非お聞きしたいです♪」

山城「待って。今レコーダー出すから!」

愛宕「メモの準備は出来てるわよ♪」

高雄「これは興味深いお話ね」ニコニコ

夕立「面白そうっぽい〜!」キラキラ

赤城「持つべきものは話の分かる友ですね!」

 

 それから何故か私の学生時代の恥ずかしい過去が次々と晒された。

 恥ずかしくて穴があったら入りたくなったのは言うまでもない。




独自設定を含みましたがご了承をお願い致します。

次回も頑張って書き上げます!
読んで頂き本当にありがとうございました!

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