艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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戦艦姉妹の休日回。

キャラ崩壊含みます。


艦これSS六十一話

 

 ○○鎮守府、一一三○ーー

 

 戦艦寮、金剛型姉妹部屋ーー

 

金剛「ん〜、そろそろlunch timeネ〜」ノビー

榛名「そうですね。今日から食堂も再開しましたし、早めに行って席を取りましょうか?」

霧島「朝の混み具合からしてそれが妥当ね。でも、敢えて今日も自炊するのもありじゃないかしら?」

金剛「なら昨日みたいにみんなでcookingするネ〜♪」

霧島「比叡お姉さまのことは私と榛名にお任せを」

榛名「しっかりフォローします!」

金剛「Thank you♪ でもまだ比叡が帰ってきてマセン……」

霧島「今朝出て行ったきりですからね。何をするとかも聞いていませんし……」

榛名「比叡お姉さま、どうしたんでしょうか?」

 

 するとどこからともなく漂ってきたカレーの匂いが、彼女達の嗅覚をくすぐった。

 

金剛「ん〜、良いニオイデ〜ス♪」

榛名「ですね~♪ 大和さんが作ったんでしょうか?」

霧島「この美味しそうな匂いなら、大和さんが濃厚ね。彼女の料理の腕は確かですから♪」

 

金剛「ワタシ達もcurryを作るデース!」ガバッ

榛名「真似っ子しましょうか」ニコッ

霧島「こんな良い匂いを嗅いだのなら、カレーしかありませんよね」フフ

 

金剛「Wait……ちょっとおかしいデス」

榛名「どうしたんですか、お姉さま?」

霧島「……確かにおかしいわ」

金剛「Yes……curryの匂いが強くなってマース」

榛名「言われてみれば、確かに……」スンスン

霧島「おかしいですね……大和さん達の部屋は私達の部屋とは正反対の位置にあるはず……」

金剛「それにキッチンからワタシ達の部屋の前を通るのはnonsenseデース……」

 

 ガチャーー

 

比叡「只今戻りました〜♪」

榛名「比叡お姉さま、お帰りなさいませ」ニコッ

金剛「比叡、welcome home(お帰り)♪」ウインク

霧島「お帰りなさいませ」ニコッ

 

 そして次の瞬間、彼女達は驚愕する。

 

金剛「比叡、その鍋はなんデスカ?」ガクブル

榛・霧『』ガクブル

比叡「これは私が作ったカレーです! 気合! 入れて! 作りました!」フンスフンス

 

金剛「R,really?」ハイライトキエール

榛名「ハルナハダイジョウブデス」ハイライトキエール

霧島「味見はしました?」ハイライトキエール

比叡「ヤダなぁ〜、いつもちゃんと味見くらいしてるよ〜♪」ニコニコ

 

 しかし、彼女達は気付いたーー

 

金剛(あれ?)

榛名(鼻が)

霧島(痛くない)

比叡「?」クビカシゲ

 

金剛「比叡、その鍋の蓋を取ってみてくだサーイ」

比叡「? はい、分かりました」

 

 カパッーー

 

金剛「ヮ(゚д゚)ォ!」

榛名「榛名感激です!」

霧島「素晴らしいです!」

 

 そう先程までのカレーの匂い、それはこの比叡カレーその物だったのだ。

 

金剛「ど、どうしたんデスカ、比叡! 熱でもあるんデスカ!?」

榛名「それともどこかに頭をぶつけたとか!?」

霧島「まさか……比叡お姉さまの姿をした偽者!?」

比叡「え、ちょ、まっ!!」

金剛「ワタシの大切なsistarをどこにやったデス!」ガシャン

榛名「何が目的なんですか!」ガコン

霧島「事と次第によってはただでは済みませんよ!」ズシャン

比叡「砲塔を向けないで〜!」ヒエー

 

 姉妹クールダウン中ーー

 

金剛「では、本当にワタシ達の知る比叡なんデスネ?」

比叡「は、はい……」ハイライトキエテール

榛名「本当に比叡お姉さまが作ったカレーなんですね?」

比叡「う、うん……」ハイライトキエテール

霧島「どうやって作ったんですか?」

比叡「し、司令とや、大和さんが手伝ってくれました……前から教えてもらう約束でしたので……」ハイライトキテエール

 

金剛「!?」

榛・霧『あ』

金剛「じゃ、じゃあ、これはテイトクと比叡の手作り!?」ガタッ

榛名(大和さんが消えてます)

霧島(気にしたら負けね)

比叡「え? え?」

金剛「」スンスン

比叡「ヒエっ!? おおぉ、お姉さま!?」

金剛「テイトクの匂いがシマース♪ ウソじゃないみたいデスネ♪」

比叡「」コクコク

榛名「では……!」パァ

霧島「えぇ、私達は助かったのよ」

 

 彼女達は心から歓喜した。なぜなら次女がちゃんとした料理を持ってきたから。

 

比叡「あ、あの〜」オソルオソル

金・榛・霧『?』

比叡「私が作ったカレー、食べてくれますか?」ウワメヅカイ

金・榛・霧『(何この可愛い生き物)』キューン

金剛「もちろんいただきマース♪」ウインク

榛名「榛名食べたいです!」キラキラ

霧島「是非ともいただきたいですね」ニコッ

比叡「」パァ

 

比叡「では温めて来ますね!」

金剛「Wait! まだriceの準備が出来てマセンヨ〜!」

榛名「ご飯を炊いてから温めましょう」ニガワライ

霧島「」クスクス

 

 炊飯中ーー

 

金剛「それにしても美味しそうなcurryネ〜♪」

比叡「司令と大和さんに扱かれましたから」ニガワライ

榛名「でもこれでお料理は安心ですね」ニコニコ

比叡「うん♪ 司令が『変なアレンジをせず、そのままの料理を極めた方が良い』ってアドバイスをしてくれて……そのアドバイス通りにやったら、こんなに上達したの!」ニコニコ

霧島(ありがとうございます、司令)ジーン

金剛(テイトク……Burning Loveネ♡)ポワー

榛名(提督はやはり最高のお方です♡)キュン

 

 ピピピッピピピッーー

 

榛名「ご飯が炊けましたよ♪」

比叡「なら今度こそ温め直します!」フンス

霧島「手伝います、比叡お姉さま」ニコッ

金剛「榛名ー、ワタシ達はplateの準備をシマショー♪」

榛名「は〜い♪」

 

 こうして金剛姉妹達は比叡の料理で平和な昼食を堪能した。

 それ以来、比叡の料理の腕は格段に上がったとか。




比叡ちゃんはちゃんとやれば出来る子! という感じのお話にしました!
ドラマCD等がきっかけでメシマズ設定になってますが、それは最多御召艦としては可哀想な設定ですよね。

読んで頂き本当にありがとうございました!

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