艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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仲良くお買い物回。

他ネタ含みます。


艦これSS五十七話

 

 一六○○ーー

 

 鎮守府近辺の市街地ーー

 

 数名の艦娘が街へ買い物に来ていた。

 

鳳翔「皆さんお手伝いありがとう」ニコッ

長波「気にすんなよ、鳳翔さん。どうせ暇だったからさ!」

風雲「そうそう。ただボケっとしてるより動いてる方がいいもの♪」

鳳翔「それなら良かったです」ニコニコ

長波「姉妹揃ってないとなんか落ち着かないんだよな」

風雲「普段はうるさいって思うけど、いざバラけると、ね」

早霜「今日、夕雲姉さんと巻雲姉さんは遠征で……」

朝霜「高波と清霜は対空訓練の補習だからな」

鳳翔「皆さん仲が良いものね〜」フフ

 

朝霜「そりゃ姉妹だからな。でもあたいらだけじゃなくて、うちの艦隊は全体が仲良いと思うぜ?」

長波「朝霜にしては良いこと言うじゃん♪」ニヒヒ

早霜「明日は雪でも降るかしら……」フフフ

朝霜「あんだと〜?」アアン?

風雲「まあまあ、一応二人は朝霜を褒めてるんだから。そう熱くならないの」

朝霜「」ケッ

鳳翔「」クスクス

 

 

 業務用スーパー赤賀ーー

 

長波「なんか全く違和感のない名前だな……」

鳳翔「ここはとにかく量が多くて、格安の良品ばかりが揃っているから、良く来るのよ」ニコニコ

朝霜「なら全鎮守府の一航戦の二人がこの店に来れば良いんじゃね? 全国展開してるチェーン店なんでしょ?」

風雲「それはそれで店というか会社に迷惑が掛かるわよ」ニガワライ

早霜「大破(赤字)じゃなくて轟沈(倒産)不可避ね……」フフフ

鳳翔「それは困ってしまいますね」ニガワライ

 

 

長波「カート持ってきた〜!」

朝霜「カゴ装着!」

風雲「念のため下にも装着!」

早霜「そして巻雲姉さんをこのシートに……!」

鳳翔「巻雲ちゃんは居ませんし……それに、いくら巻雲ちゃんでも、赤ちゃん用のシートには乗れませんよ」ニガワライ

早霜「あら……」フフフ

風雲(活き活きしてるわ……)

長波(今日はやけに上機嫌だな)

朝霜(ボケにキレがあるぜ!)

 

 入店ーー

 

風雲「まずは何を買うんですか?」

鳳翔「う~ん……目に入った物ですと、ダイコン、カブ、インゲン豆、モヤシかしら。お店の在庫が少なくなってるから」

朝霜「じゃあ、取ってくるか?」

鳳翔「待って朝霜ちゃん」

朝霜「?」

鳳翔「値段を見て決めるから、ゆっくり回りましょう」ニコッ

朝霜「あ〜い♪」ケイレイ

 

早霜「どうです、鳳翔さん?」

鳳翔「う~ん……カブとダイコンは少々高い……これなら、いつも行く商店街の八百屋さんで買えばもっと安く収まります(値切れますし)。なので今回は千切りダイコンとモヤシ、インゲン豆を買っていきましょう」

風雲(流石鳳翔さんだわ……)

長波(店を開いているだけあるな……)

早霜(お艦と呼ばれる理由ね……)

朝霜「千切りダイコンとモヤシとインゲン豆っと……」ポイポイポイ

 

長波「他は?」

鳳翔「片栗粉と天ぷら粉、乾燥ワカメ……あ、あと干し海老にお味噌もですね」

早霜「ではまずはここから近いお味噌からですね……」

朝霜「よっしゃーいったろー!」

風雲「調味料は逆よ〜!」グイッ

朝霜「お、あっちか」テヘペロ

長波「ちゃんと周りを見てから動けよ」ヤレヤレ

早霜「でもそこが朝霜姉さんの良い所……」フフフ

鳳翔「賑やかで良いですね」クスクス

 

朝霜「うぉ!? こんなデカい瓶なのにたったの二百円かよ!?」キョウガク

風雲「八八○グラムも入ってるジャムなんて初めて見た〜!」オドロキ

長波「牛乳も一リットルパック一本が百円切ってるぜ!?」カンドウ

早霜「六つ切り食パンも百円切ってるわね……!」コウフン

鳳翔「すごいお得でしょ?」ニコニコ

長波「朝は自炊することが多いし買ってこうかな〜」

風雲「夕雲姉さんが喜ぶから買っていこうよ!」

早霜「そうね……」ポイポイ

朝霜「インスタントココアも買ってこうぜ♪ 森○、明○、ネス○、バンホー○ン、スイスミ○、リ○チィとタメを張れるか試してやる♪」ポイ

鳳翔「」ニコニコ

 

 そんなこんなで無事にお買い物終了ーー

 

風雲「これだけ買ったのに千円いかなかった……」カンドウ

長波「鳳翔さんの荷物持ちに来たのに得した気分だな〜♪」

朝霜「帰ったらココアだ〜♪」ルンルン

早霜「沢山買えて良かったわ……」ホクホク

鳳翔「ふふふ、では帰りましょうか」ニコニコ

四人『は~い♪』

 

 帰り道ーー

 

朝霜「もうすっかり夜だな」ソラミアゲ

長波「だなぁ、星がキレイだぜ♪」

早霜「その分気温が下がったから、風邪引かないようにしなきゃいけないわね……」

鳳翔「ではご褒美にとっておきをあげましょうか」ニコニコ

風雲「それってなんです?」クビカシゲ

鳳翔「少々待っててくださいね〜」パタパタ

 

早霜「コンビニ?」

朝霜「温かい飲み物でも奢ってくれんのかな?」ワクワク

長波「ほっ○レモンが良いな〜♪」

風雲「奢ってもらうんだから何でもいいじゃない」ニガワライ

 

鳳翔「お待たせしました。お好きなのをどうぞ♪」

 

 中華まんの包みーー

 

四人『わぁ〜♪』パァ

朝霜「あたいピザまん♪」

長波「肉まん一択!」

風雲「私はカレーまん!」

早霜「あんマン……♪」

鳳翔「」ニコニコ

四人『いただきま〜す♪』

 

 食べながら帰宅中ーー

 

長波「鳳翔さんは何まんなの〜?」ハフハフ

鳳翔「黒ごまあんマンですよ」フフ

早霜「美味しそう……」

鳳翔「一口いかが?」ニコッ

早霜「ありがとうございます……なら私のもどうぞ」ニコッ

鳳翔「あら、ありがとうございます」ニコニコ

風雲「私も一口良いかな?」

朝霜「もうみんなで一口ずつ分けようぜ!」

長波「お前、今日は冴えてるな〜♪」

早霜「本当に明日は雪かしら……」フフフ

朝霜「ああん?」アンダト?

風雲「喧嘩しないのっ!!」

鳳翔「」クスクス

 

 彼女達は仲良く中華まんを食べながら鎮守府へ帰って行った。

 

 後日、夕雲型姉妹は業務用スーパーの常連になった。




読んで頂き本当にありがとうございました!

冬に食べる中華まんってすっごく美味しいですよね♪

次回もよろしくお願い致します♪

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