他ネタ含みます。
一六○○ーー
鎮守府近辺の市街地ーー
数名の艦娘が街へ買い物に来ていた。
鳳翔「皆さんお手伝いありがとう」ニコッ
長波「気にすんなよ、鳳翔さん。どうせ暇だったからさ!」
風雲「そうそう。ただボケっとしてるより動いてる方がいいもの♪」
鳳翔「それなら良かったです」ニコニコ
長波「姉妹揃ってないとなんか落ち着かないんだよな」
風雲「普段はうるさいって思うけど、いざバラけると、ね」
早霜「今日、夕雲姉さんと巻雲姉さんは遠征で……」
朝霜「高波と清霜は対空訓練の補習だからな」
鳳翔「皆さん仲が良いものね〜」フフ
朝霜「そりゃ姉妹だからな。でもあたいらだけじゃなくて、うちの艦隊は全体が仲良いと思うぜ?」
長波「朝霜にしては良いこと言うじゃん♪」ニヒヒ
早霜「明日は雪でも降るかしら……」フフフ
朝霜「あんだと〜?」アアン?
風雲「まあまあ、一応二人は朝霜を褒めてるんだから。そう熱くならないの」
朝霜「」ケッ
鳳翔「」クスクス
業務用スーパー赤賀ーー
長波「なんか全く違和感のない名前だな……」
鳳翔「ここはとにかく量が多くて、格安の良品ばかりが揃っているから、良く来るのよ」ニコニコ
朝霜「なら全鎮守府の一航戦の二人がこの店に来れば良いんじゃね? 全国展開してるチェーン店なんでしょ?」
風雲「それはそれで店というか会社に迷惑が掛かるわよ」ニガワライ
早霜「大破(赤字)じゃなくて轟沈(倒産)不可避ね……」フフフ
鳳翔「それは困ってしまいますね」ニガワライ
長波「カート持ってきた〜!」
朝霜「カゴ装着!」
風雲「念のため下にも装着!」
早霜「そして巻雲姉さんをこのシートに……!」
鳳翔「巻雲ちゃんは居ませんし……それに、いくら巻雲ちゃんでも、赤ちゃん用のシートには乗れませんよ」ニガワライ
早霜「あら……」フフフ
風雲(活き活きしてるわ……)
長波(今日はやけに上機嫌だな)
朝霜(ボケにキレがあるぜ!)
入店ーー
風雲「まずは何を買うんですか?」
鳳翔「う~ん……目に入った物ですと、ダイコン、カブ、インゲン豆、モヤシかしら。お店の在庫が少なくなってるから」
朝霜「じゃあ、取ってくるか?」
鳳翔「待って朝霜ちゃん」
朝霜「?」
鳳翔「値段を見て決めるから、ゆっくり回りましょう」ニコッ
朝霜「あ〜い♪」ケイレイ
早霜「どうです、鳳翔さん?」
鳳翔「う~ん……カブとダイコンは少々高い……これなら、いつも行く商店街の八百屋さんで買えばもっと安く収まります(値切れますし)。なので今回は千切りダイコンとモヤシ、インゲン豆を買っていきましょう」
風雲(流石鳳翔さんだわ……)
長波(店を開いているだけあるな……)
早霜(お艦と呼ばれる理由ね……)
朝霜「千切りダイコンとモヤシとインゲン豆っと……」ポイポイポイ
長波「他は?」
鳳翔「片栗粉と天ぷら粉、乾燥ワカメ……あ、あと干し海老にお味噌もですね」
早霜「ではまずはここから近いお味噌からですね……」
朝霜「よっしゃーいったろー!」
風雲「調味料は逆よ〜!」グイッ
朝霜「お、あっちか」テヘペロ
長波「ちゃんと周りを見てから動けよ」ヤレヤレ
早霜「でもそこが朝霜姉さんの良い所……」フフフ
鳳翔「賑やかで良いですね」クスクス
朝霜「うぉ!? こんなデカい瓶なのにたったの二百円かよ!?」キョウガク
風雲「八八○グラムも入ってるジャムなんて初めて見た〜!」オドロキ
長波「牛乳も一リットルパック一本が百円切ってるぜ!?」カンドウ
早霜「六つ切り食パンも百円切ってるわね……!」コウフン
鳳翔「すごいお得でしょ?」ニコニコ
長波「朝は自炊することが多いし買ってこうかな〜」
風雲「夕雲姉さんが喜ぶから買っていこうよ!」
早霜「そうね……」ポイポイ
朝霜「インスタントココアも買ってこうぜ♪ 森○、明○、ネス○、バンホー○ン、スイスミ○、リ○チィとタメを張れるか試してやる♪」ポイ
鳳翔「」ニコニコ
そんなこんなで無事にお買い物終了ーー
風雲「これだけ買ったのに千円いかなかった……」カンドウ
長波「鳳翔さんの荷物持ちに来たのに得した気分だな〜♪」
朝霜「帰ったらココアだ〜♪」ルンルン
早霜「沢山買えて良かったわ……」ホクホク
鳳翔「ふふふ、では帰りましょうか」ニコニコ
四人『は~い♪』
帰り道ーー
朝霜「もうすっかり夜だな」ソラミアゲ
長波「だなぁ、星がキレイだぜ♪」
早霜「その分気温が下がったから、風邪引かないようにしなきゃいけないわね……」
鳳翔「ではご褒美にとっておきをあげましょうか」ニコニコ
風雲「それってなんです?」クビカシゲ
鳳翔「少々待っててくださいね〜」パタパタ
早霜「コンビニ?」
朝霜「温かい飲み物でも奢ってくれんのかな?」ワクワク
長波「ほっ○レモンが良いな〜♪」
風雲「奢ってもらうんだから何でもいいじゃない」ニガワライ
鳳翔「お待たせしました。お好きなのをどうぞ♪」
中華まんの包みーー
四人『わぁ〜♪』パァ
朝霜「あたいピザまん♪」
長波「肉まん一択!」
風雲「私はカレーまん!」
早霜「あんマン……♪」
鳳翔「」ニコニコ
四人『いただきま〜す♪』
食べながら帰宅中ーー
長波「鳳翔さんは何まんなの〜?」ハフハフ
鳳翔「黒ごまあんマンですよ」フフ
早霜「美味しそう……」
鳳翔「一口いかが?」ニコッ
早霜「ありがとうございます……なら私のもどうぞ」ニコッ
鳳翔「あら、ありがとうございます」ニコニコ
風雲「私も一口良いかな?」
朝霜「もうみんなで一口ずつ分けようぜ!」
長波「お前、今日は冴えてるな〜♪」
早霜「本当に明日は雪かしら……」フフフ
朝霜「ああん?」アンダト?
風雲「喧嘩しないのっ!!」
鳳翔「」クスクス
彼女達は仲良く中華まんを食べながら鎮守府へ帰って行った。
後日、夕雲型姉妹は業務用スーパーの常連になった。
読んで頂き本当にありがとうございました!
冬に食べる中華まんってすっごく美味しいですよね♪
次回もよろしくお願い致します♪