艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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軽巡洋艦、駆逐艦メイン。

キャラ崩壊、独自設定含みます。


艦これSS五十六話

 

 ○○鎮守府、一五三○ーー

 

 鎮守府内中庭ーー

 

提督「ふ〜……」タバコー

 

 ガサガサーー

 

提督「」フフ

卯月「ぴょ〜ん♪」ガバッ

文月「わぁ〜♪」ガバッ

弥生「」ガバッ

提督「今日も元気だな、三人共。でも煙草の火が付いてて危ないから、急に飛び付いたら駄目だぞ?」ナデナデ

卯月「しれいかん後ろががら空きだったぴょん♪」ニシシ

文月「はぁい♪」エヘヘ

弥生「次から気を付けます」ニヘー

提督「では私は仕事に戻る……またな」ニコッ

卯・文『は〜い♪』ノシ

弥生「」ペコリ

 

 提督が去った後ーー

 

卯月「これからどうする〜?」

文月「間宮さんのところでも行く?」

弥生「今日はおしるこにする……」グッ

 

 

 食堂ーー

 

卯月「いちご大福〜♪」

文月「抹茶プリン〜♪」

弥生「おしるこ……♪」

 

木曾「お〜、お前らもおやつか?」イチゴパフェ

卯月「あ、木曾さんだぴょん!」

文月「そうだよ〜♪」

弥生「こんにちは」ペコリ

木曾「良かったらここ座るか? 俺の隣は那珂だけど」

卯月「座るぴょん♪」

文月「座るぅ」ニパッ

弥生「失礼します」

木曾「おう」ニッ

 

那珂「あれ〜? 増えてる〜☆」キラッ☆

木曾「あぁ、良いだろう?」

那珂「もっちろん〜☆」

卯・文『キャーナカサーン!』ノシ

弥生「こんにちは」ペコリ

那珂「やっほ〜☆」キラッ☆

 

 みんなで仲良くおやつタイムーー

 

木曾「そういえば、さっきみんなして提督に背後から飛び付いてたな。ここから見てたぞ」ハハ

那珂「そうなの?」

卯月「ぴょん♪」

文月「そうだよぉ♪」

弥生「」コクコク

木曾「イタズラするのは良いが、背後からは止めとけよ?」

那珂「提督だから万が一は無いけど、一応ね」

弥・文『?』クビカシゲ

卯月「どうしてぴょん?」

 

木曾「提督は前に背後から襲い掛かってきたリ級を刀でぶった切ったからだ」

那珂「普段から私達のことは気(?)で感じ取れるらしいから何もしないけど、敵だったら……ね」

弥・卯・文『』ガクブル

木曾「はは、そんなに怯えるな。ただ度が過ぎたイタズラは止めとけって話さ」

那珂「邪気プンプンだと間違って切られちゃうかもよ?」ニヤッ

弥・卯・文『』コクコクコクコク

木曾「じゃ、俺と那珂はそろそろ鍛錬に戻る。またな」ノシ

那珂「じゃあね〜」キラッ☆

 

 食堂外ーー

 

木曾「ちょっとビビらせ過ぎたかな?」

那珂「でもあの三人だけ提督にくっ付いたのはズルいから、これで良いよね♪」

木曾「ま、暫くはイタズラも控えるだろ」

那珂「だね♪」

 

 食堂内ーー

 

卯月「し、しれいかんってそんなに怖かったぴょん?」ガクブル

文月「お、怒られないようにしなきゃ……」ガクブル

弥生「」コクコクコクコク

 

卯月「しれいかんって他にも怖いお話あるのかな?」

文月「怖いけど知りたいかも……」

弥生「知っておいて損はない……」

卯月「じゃ、食べ終わったらみんなに聞いてみるぴょん♪」

弥・文『』コクリ

 

 

 再び中庭ーー

 

卯月「誰に聞くぴょん?」

文月「あたしより早く着任した娘が良いかもぉ」

弥生「文月より早く着任した娘……電ちゃん?」

文月「雷ちゃんもあたしより早い着任だったよぉ」

卯月「なら早速行くぴょん♪」

 

 駆逐艦寮、暁型姉妹部屋ーー

 

電「司令官さんの怖い話……なのです?」

雷「司令官は優しいけど怒ったら凄く怖いわ!」

卯月「ど、どれくらいぴょん?」

電「初めて天龍さんが着任した時は怖かったのです……」

雷「あぁ……」

文月「どうしてぇ〜?」

雷「ほら、天龍さんが良く言う台詞あるじゃない」

弥生「フフ怖?」

電「なのです……あの時は司令官さんも新米で、部下に舐められないように必死だったのです」

卯月「……どうしたぴょん?」

電「目にも止まらぬ速さの抜刀術で天龍さんの眼帯を真っ二つにしたのです……」

弥・卯・文『』マッサオ

雷「そして呆気に取られてる天龍さんに司令官が『恐怖とは感じた瞬間に感じなくなるものだよ、天龍』って笑顔で言ってたわ……」

弥・卯・文『』チーン

 

 

 駆逐艦寮、談話室ーー

 

卯月「と、とても怖かったぴょん……」

文月「ずっと優しい司令官でいてもらわなきゃ……」

弥生「もう止めようよ……」

卯月「で、でも、天龍さんにも話を聞いてみたいぴょん……」

文月「う、うん……」

弥生「じゃあ、天龍さんから聞いたら終わりね?」

文月「うん……天龍さんどこに居るかな〜?」

卯月「今日はお休みのはずだから防波堤辺りで釣りしてるかもしれないぴょん!」

 

 鎮守府防波堤ーー

 

天龍「はぁ? 提督の怖い話が知りたい〜?」プルプル

龍田「」ニコニコ

  (トラウマをえぐられて震えてる天龍ちゃんも可愛いわぁ)

天龍「お、オレは提督を心から尊敬してるし? 着任した時の一件以来、心を入れ替えたから、そんな聞かせるような話は知らないな」プルプルプルプル

卯月「ぴょん……」ガッカリ

文月「龍田さんは何か知ってるぅ?」

龍田「ある事にはあるわよ〜」ニコニコ

卯月「聞きたいぴょん!」

弥生「」ミガマエ

文月「」コクコク

天龍「」キカザルー

 

龍田「え~っとねぇ……もう随分前の事だけど『捨て艦作戦』って知ってる?」

卯月「?」クビカシゲ

文月「知ってるぅ」

弥生「ここでは無かったけど、他の鎮守府ではあったみたいですね……」

 

龍田「捨て艦作戦は余った艦娘を解体せずに、深海棲艦へ神風特攻させる作戦よ」

卯月「!?」

弥・文『』ウツムキ

龍田「その作戦を推奨してたお偉いさんが、ここにもその作戦をする様にわざわざ出向いてきたの。それを聞いたうちの提督はどうしたと思う?」ニコニコ

弥・卯・文『』クビカシゲ

天龍「」ミミタテー

 

龍田「『それが仲間に対する礼儀か! 消え失せろ、俗物!』ってその場で切り捨てたのよ」ニコニコ

弥・卯・文『』キョウガク

天龍「」ガクブル

 

龍田「そのお偉いさんは大本営で横領とか数々の犯罪をしてみたい……大本営も証拠が掴めずに居たの。そんな時に提督がその事で出頭して事情を説明した時に、大本営は特例措置で提督へなんのお咎めもしないで、その件を闇に葬ったそうよ……」ニコニコ

弥・卯・文『』ガクガクブルブル

天龍「」チーン

龍田「あくまで噂だけどね〜……って聞こえてないわね」フフフ

 

 その後三人は提督へのイタズラで背後から飛び付く事を止めたそうな。




読んで頂き本当にありがとうございました!

普段優しい人って怒らせたら凄いですよね。
そんなあるあるネタで書き上げました!

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