艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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戦艦のみ。

キャラ崩壊含みます。


艦これSS五十一話

 

 ○○鎮守府、一四○○ーー

 

 戦艦寮、扶桑姉妹部屋ーー

 

扶桑「提督に冷遇されている?」

山城「本当にそう思うの?」

大和「はい……」

長門「事実だ……」

金剛「どうしてそう思うデース?」

山城「……なんであなたはここに居るの?」

金剛「テイトクに接近出来ないのでこの軍服で我慢してるんデス!」ギュッ

山城「」チッ

扶桑「まあまあ、山城。それより二人の相談が先よ」

山城「……そうですね。それで、金剛じゃないけどどうしてそう思ったの?」

 

大和「今日から本格的に攻略海域への進軍が始まりました」

長門「なのに私や大和ではなく、陸奥と武蔵が第一艦隊へ招集された」

大和「それに演習でも伊勢、日向を中心に組み」

長門「金剛達やビスマルク達もそこに参加している」

扶桑「私と山城はどこにも招集されてませんよ?」

大和「それは提督から訓練時の総括を仰せつかっているからでしょ!?」クワッ

長門「大本営の新年会だってお前達が第一艦隊として同伴したじゃないか!」クワッ

 

金剛「でも扶桑と山城が戦艦の中でNo.1の実力者デス。あの新年会は現状でのベストメンバーで行くのが決まってマシタから、そこに入れないのはoh well(しょうがない)と思いマース」

長門「確かに経験で負けているのはある。だが……!」

大和「戦果ではお二人に遅れをとっているとは思いません!」

金剛「それはワタシ達シスターズも同じデス。でもテイトクは扶桑シスターズを選んダ……これはテイトクが二人をトラストしている証拠デスヨ?」

大・長『』グヌヌ

 

扶桑「提督は私達艦娘を平等に愛してくれています。ですからそういった考えは良くないと思いますよ」

山城「提督のお役に立ちたいと思うのは分かるけど、急いては事を仕損じるわよ?」

大和「お二人は提督に重宝されてるからそんなことが言えるのよ」

山城「何ですって?」イラッ

長門「正妻面しおって……」

山城「」カチーン

金剛「大和に長門……それは言い過ぎデスヨ〜」

扶桑「山城も落ち着いて、ね?」アセアセ

 

 部屋に険悪な空気が漂った。

 

山城「冷遇されてるなんて思うなら、自分達の日頃の行いを見つめ直したらどうなの?」チッ

大和「何ですか? 大和や長門の素行に問題があるとでも仰るんですか?」ギロリ

長門「それは聞き捨てならんな」ギロリ

山城「はんっ、提督にいつも迷惑をかけているくせして良くそんなことが言えるわね」

大和「あ?」ギロッ

長門「ん?」ギロッ

山城「お?」ギロッ

扶桑「まあまあ、三人共落ち着いて」アセアセ

 

長門「大体、私達のどこに問題があると言うのだ?」

山城「提督の過激な写真集」ボソッ

大・長『』ウグッ

金剛「テイトクの捨てた私物のリカバリー」ボソッ

大・長『』グハッ

扶桑「この前の過激犬耳ガールのコスプレ」ボソッ

大・長『』ウボァ

山城「これでも問題が無いとでも?」

大和「それは愛するが故の行動です!」

金剛「ラブは押し付けるものではありまセーン! ラブとは与えるものデ〜ス!」ドヤァ

長門「提督を襲ったお前には言われたくない!」

金剛「」チーン

 

扶桑「でもいくら愛しているとは言え、提督の気持ちも考えなくては……」

山城「愛を叫ぶのはあなた達の勝手……でもそれで相手が迷惑するならそれは愛とは言えないわ」

大・長・金『』グサッ

扶桑「想いを伝えるのは大切……でも、相手を一番に考えなくては……」

山城「ただの独り善がりで終わるのよ」

大・長・金『』グサグサッ

扶桑「一方的ではなくちゃんと言葉を交わしてこそ、そこに愛が生まれます」

山城「そこでちゃんと自分の色を出せれば、自ずと結果は見えてくるものよ」

大・長・金『』フカイイー

 

扶桑「とにかく、二人が冷遇されていると言う事は絶対にありません」

山城「仮にそうされているとすれば、日頃の行いが問題だと言う事」

扶・山『分かりました(か)?』

大・長・金『はい……』

扶桑「解決ですね……では皆で間宮さんの所へ行って甘味でも頂きましょう」

山城「甘い物を食べれば少しは気が晴れるでしょ?」

大・長・金『』トウトイ

 

 

 食堂ーー

 

大和「ありがとうございます、奢ってもらって……」パクッ

長門「いつか必ず礼をする」パクッ

金剛「ワタシは自腹デ〜ス」パクッ

扶桑「ふふ、良いのよ。困った時はお互い様ですもの」

山城「姉様の愛に感服なさい」フンッ

 

 カランカランーー

 

提督「お、丁度良く揃っているな」

大・長『提督っ!?』

ガタッ 金剛「テートkーー」

山城「座りなさい」グイッ

金剛「アァン……」ストン

扶桑「こんにちは提督。何か御用ですか?」スッ

提督「いや、座ったままで良い。用があるのは大和と長門だ」

大和「何でしょうか?」ガタガタ

  (まさかこの前の犬耳ガールの処罰!?)

長門「どうしたのだ?」ブルブル

  (解体処分とか……!?)

金剛「」ホッ

 

提督「明日は大和と長門を基幹に第一艦隊を編成し、攻略海域を奪取しようと考えている。お前達にしか頼めない重要な作戦になる。頼めるな?」

大・長『…………』

大和「お任せください! 戦艦大和! 推して参ります!」キラキラ

長門「胸が熱くなって来た! 我がビッグセブンの力、存分に奮おう!」キラキラ

提督「頼もしいな……明日は期待している。私も前線に出るから共に頑張ろう」ニッ

大・長『はっ』ケイレイ

提督「では私はこれから本格的に作戦の内容を詰める。二人もそれを食べ終えたら作戦会議室へ来てくれ。歓談中に悪かったな、ではまた」ケイレイ

全員『』ケイレイ

 

 カランカランーー

 

大和「提督……////」キュンキュン

長門「私達が要だとはな////」ドキドキ

扶桑「良かったわね、二人共」ニコニコ

山城「なんか腑に落ちないけど、良いとしましょ」チッ

金剛「Problem solving(問題解決)と言うことネ♪」

 

 後日の出撃で大和と長門は一騎当千の大活躍で敵艦隊を壊滅させたーー。




今回は戦艦のみでのお話にしました!
大和も長門もウチでは切り札的存在です♪

読んで頂きありがとうございました!

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