艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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姉妹艦まったり回。


艦これSS四十五話

 

 ○○鎮守府、一○○○ーー

 

 軽巡洋艦寮、阿賀野型姉妹部屋ーー

 

阿賀野「んん~! 寒いけど今日も良い天気~♪」ノビー

能代「こんな日こそ矢矧と鍛練にでも行ったら良かったんじゃないの?」

阿賀野「それはダメ! 矢矧のは鍛練の域を越えて、特訓の域なんだもん!」

酒匂「矢矧ちゃんは神通ちゃんとはまた別の訓練狂だもんね~」ゴロゴロ

能代「それは分かるけどね……午後まで暇ではあるけど、何もしないで居るよりはましじゃない?」

阿賀野「能代は何してるの~?」

能代「次の演習での相手艦隊の分析。阿賀野姉ぇも今日一緒に行くでしょ?」

阿賀野「そうだっけ?」

能代「」アタマカカエ

酒匂「あはは……」ニガワライ

 

阿賀野「あ!」キュピーン

能代「?」

酒匂「ぴゃ~?」

阿賀野「矢矧が帰ってくる予感がする!」

能・酒『え?』

 

 ガラガラーー

 

矢矧「ふぅ~、ただいま」

阿賀野「ね?」ウインク

能・酒『おぉ~』パチパチ

矢矧「???」コンワク

 

 姉妹まったり中ーー

 

阿賀野「フンフンフ~ン♪」カキカキ

能代「阿賀野姉ぇ、何書いてるの?」

阿賀野「えへへ~、当ててごら~ん♪」

矢矧「出撃日誌ね」

酒匂「絵日記!」

能代「落書き?」

阿賀野「…………能代、それはお姉ちゃん酷いって思うな!」プンプン

能代「あはは、ごめんごめん。それで何なの?」

阿賀野「これはポエムだよ~♪」

 

能代「へぇ~、阿賀野姉ぇにそんな趣味があったのね」

矢矧「何を書いてるのか興味があるわね」

酒匂「ねぇねぇ、阿賀野ちゃん。見てもいーい?」

阿賀野「んん~……じゃあ姉妹だけのヒミツだよ?」

酒匂「ぴゃん♪」

能代「じゃあ、読ませてもらおうかな」ニコッ

矢矧「どんなものか楽しみね」フフ

 

 ↓阿賀野ポエム

 

 やっと見つけた

 私の居るべき場所

 大切な妹達が居て

 大切な仲間が居て

 大切な提督さんが居て

 

能代(阿賀野姉ぇらしい……)ニコニコ

矢矧(ふふふ……)ホホエマー

酒匂「ぴゃ~♪」ニコニコ

 

 ↓阿賀野ポエム続き

 

 あ なんか喉乾いてきた

 お茶でも飲もうかな

 あ どうせならみんなと飲もう

 そっちの方が楽しいもん

 

能代(ん?)

矢矧(あぁ……)

酒匂「ぴゃん?」

 

 ↓阿賀野ポエム続き

 

 お昼は何を食べようかな~。

 やっぱりおうどんかな~。

 食堂のかき揚げうどん美味しいからね!

 でもやっぱりカレーうどーー

 

能・矢『これ読んじゃダメなヤツだ~!』アワワ

阿・酒『?』クビカシゲ

 

阿賀野「ねねっ、どうだった?」キラキラ

能代「う、うん……阿賀野姉ぇらしいポエムね……」ニガワライ

矢矧「」コクコク

阿賀野「えへへ~♪ ありがと☆」キラリーン

 

酒匂「あたし、お昼はおうどんにする~♪」

阿賀野「わぁ、阿賀野と一緒だね~♪」

酒匂「ぴゃん!」ニコニコ

 

能代「どこからつっ込めば良いやら……」

矢矧「気にしたら負けよ、能代姉さん……」

 

 姉妹団欒中ーー

 

阿賀野「あ、二人はお昼何を食べる予定なの?」

能代「え? うーん……カレーうどん、かな……」

矢矧「私はきつねうどんかしらね……」

阿賀野「わぁ、みんな今日はおうどんの日なんだね! 阿賀野と一緒~♪」ニコニコ

能代「え、えぇ、そうね……」

  (自覚無いのが流石だわ……)

矢矧「奇遇ね……」

  (流石は天然ね……)

酒匂「一緒、一緒~♪」ピャン

 

 

阿賀野「ふわぁ~~……」クシクシ

能代「阿賀野姉ぇ眠いの?」

阿賀野「うん……」

矢矧「なら少し寝たら? お昼には起こしてあげるから」

酒匂「あたしも寝る~」コロン

能代「おやすみ~」ニコッ

 

阿賀野「すぅ……すぅ……」スヤァ

酒匂「す~……す~……」スヤァ

能代「ふふ、幸せそうな寝顔」ニコニコ

矢矧「そうね。微笑ましいわ」ニコニコ

 

能代「阿賀野姉ぇのあの抱き枕が普通のならもっと微笑ましいんだけどね……」ニガワライ

矢矧「変にクオリティが高いからね……みんなも阿賀野姉さんの刺繍を誉めてるわ」

 

 阿賀野の抱き枕、それはクリスマスプレゼントに貰った物である。初めのうちは無地の桜色でシンプルな抱き枕だった。

 しかし阿賀野はそこに自身の裁縫テクを駆使して、提督の刺繍を施したのだ。

 

 それは刺繍を遥かに超越した一種の芸術作品の様な出来だった為、それを見た艦隊の皆からその刺繍を頼まれるようになっていた。

 

能代「電ちゃんや叢雲ちゃんが刺繍をお願いしてくるのは予想してたけど」

矢矧「霞や満潮、曙が刺繍をハンカチやタオルにお願いしてきたのは予想外だったわね」フフ

能代「みんな顔真っ赤にしてお願いしてきて……可愛かったわよね♪」

 

矢矧「大和とか長門さんの要望には困ったけどね……」

能代「あぁ、あれはね……LOVE勢の人達には過激な人も多いからね……」ニガワライ

矢矧「阿賀野姉さんも能代姉さんも酒匂もあそこまで過激な感じじゃないから安心だわ」

能代「ん? なんで矢矧の名前が入ってないの?」

矢矧「え、そ、そそ、それは、ね……////」アタフタ

能代「矢矧は提督のこと好きじゃないのに、提督が使ってるマフラーと色違いの買ったんだ?」ニヤニヤ

矢矧「あ、あれは、肌触りが気に入って……////」オロオロ

能代「ふ~ん」ニヤニヤ

矢矧「うぅ~~////」ウツムキ

能代(その反応でバレバレなのよね)ニコニコ

矢矧(まさかバレてるなんて……////)カァ

 

 それから矢矧はお昼に阿賀野達を起こすまで能代にからかわれ続けたとかーー。

 




読んで頂きありがとうございました!

阿賀野型姉妹は個人的に大好きです♪
もっと流行って欲しいなぁ。

次回もお楽しみに!

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