鎮守府近辺の市街地、一二○○ーー
本日は年越しの買い出しに潜水艦の娘達と一緒に来ていた。
無論みんなちゃんとした外出着である。
19「提督、早く行くのね~♪」ギュー
提督「こらこら、そんなにくっついたら歩きにくいだろ……」
58「イクだけズルいでち……」ジトー
401「仕方ないよ、先日の出撃でイクがMVPだったんだからさ……」ニガワライ
むくれるゴーヤをなだめるのは潜特型潜水空母の伊400型潜水艦二番艦、伊401。
他の潜水艦の娘達とは違って大人びた外見をしているが本人は天真爛漫でとても元気な艦娘だ。
500「ろーちゃんも提督と遊びたいよ!」
まるゆ「まあまあ、ろーちゃんさん……」ニガワライ
その横で膨れっ面をしているのはドイツ艦のUボートIXC型、潜水艦のU-511だが、今は日本海軍式に改装した、呂号第500潜水艦の呂500である。
ユーの時はとても奥手で物静かな娘であったが、今ではとても活発でおてんばになった。
そしてろーをなだめているのは、三式潜航輸送艇まるゆである。
海軍工廠出身じゃないので、同郷が居ないことを最初は気にしていたが今ではこうしてみんなと仲良くなっている。
19「イムヤとはっちゃんも来れれば良かったのね~」
提督「あの二人には演習任務に就いてもらったからな。お詫びに何か帰りに買っていこう」
401「それよりお腹空いたなぁ」
500「ろーちゃんも~」
58「てーとく~」
提督「あはは、じゃあまずは昼食にするとしよう」ニコッ
全員『は~い♪』
ファミリーレストランーー
店員「ご注文承ります」ニコッ
まるゆ「……あ、あの、お子さまランチを」オドオド
500「ろーちゃんはこの海鮮グラタン~!」
58「ゴーヤはオムライス~♪」
401「このチーズハンバーグのAセット!」
19「イクは……このカルボナーラなのね♪」
提督「私はこの和風御膳を」
店員「ご注文承りました。少々お待ちください」ペコリ
19「提督、禁煙席で良かったのね?」
58「そうでち! ゴーヤ達に気を遣う必要なんてないでち!」
401「吸いすぎは良くないけど、無理はダメだよ?」
500「提督……」ジッ
まるゆ「隊長……」ジッ
提督「あぁ、気にしなくて良い。吸いたくなったら外に行くから」ニコッ
19「その時はイクも一緒に行くのね!」
58「ゴーヤも行くでち!」
提督「この流れだと他のみんなも行くってなってしまうだろう……気持ちだけ受け取っておくよ」ナデナデ
19「でへへ~♪////」ニヨニヨ
58「でちぃ~♪////」ニマニマ
ま・500・401『(ズルい……)』
それから昼食を済まし、私達は買い出しを再開した。
大型スーパーーー
58「伊達巻と鱈子は外せないでち♪」ポイポイ
500「かまぼこと数の子もだよ~♪」ポイポイ
401「お菓子~♪」ポイポイ
まるゆ「お菓子なんて、い、良いんですか……?」オロオロ
提督「お手伝い賃として許可しよう。お菓子はお菓子で別のカゴに入れるようにな」ニコッ
19「流石提督なのね♪」ギュー
58「あとは間宮さん達にお任せでち♪」
提督「うむ。では会計して次に行こう」
全員『は~い♪』
ホームセンターーー
401「えっと……注連縄と榊……あとは」キョロキョロ
まるゆ「門松ですね……」キョロキョロ
提督「大きさはそんなに大きくないものにしよう」
58「チェーンソーでち!」
500「ヘルメットもあるよ!」
19「作業着もあるのね!」
提督「君達はいつから林業に転職したんだ?」ニガワライ
一五○○ーー
提督「さて、買うものは買ったしイムヤとはちのお土産を探すか……」
58「てーとく! あれは?」ユビサシ
提督「? ミラクルドーナツか……」
19「しかも百円セール中なのね!」
401「私もドーナツが良いと思うな~」
500「ろーちゃんも同意見だよ!」
提督(みんなも食べたいのかな?)ハハ
「よし、ではドーナツをお土産にしよう。みんなも好きなものを買いなさい」ニコッ
全員『やったぁ♪』
提督「ただし、潜水艦達だけの内緒にするんだぞ?」ニッ
全員『了解』ケイレイ
そうしてお土産にドーナツを購入して、私達は鎮守府へと帰ったーー。
短いですが今回はここまでとします!
読んでいただき本当にありがとうございました!