若干キャラ崩壊含みます。
○○鎮守府、一五○○ーー
大広間ーー
大淀「そちらの飾りはあちらへ……比叡さん、そちらの飾りはこっちへ」テキパキ
鎮守府にある大広間で指揮をしているのは軽巡洋艦、大淀。
大本営から各鎮守府へ派遣される補佐官で礼儀正しく、しっかり者。鎮守府が大きくなるとそのまま艦娘として鎮守府へ組み込まれる。
本日は鎮守府で開かれる『艦隊クリスマスパーティー』の準備中なのだ。
大広間での立食パーティーである。
大淀「うん……これなら十分。無事に間に合いますね」フゥ
高雄「お疲れ様、大淀さん。少し休憩にしませんか? 金剛さんが紅茶を用意してくれるそうですよ」ニコッ
大淀「高雄さんもお疲れ様です。そうですね。準備は予定より進んでますし、そうしましょうか」ニコッ
艦娘達休憩中ーー
金剛「皆サーン、どうぞデース♪」
一同『いただきま~す』
\ワイワイガヤガヤ/
榛名「金剛お姉さま、長門さん達から連絡は入りましたか?」
金剛「紅茶を用意してる時にありましたヨー♪ 駆逐艦の子達へのプレゼントはほぼ確保したそうデース♪」ウインク
天龍「後は当日渡すだけか……数が多いから間違えないようにしなきゃな……」
龍田「そうねぇ~。せっかく希望訊いたんだもんね~」
夕張「清霜ちゃんとリベちゃんから将来戦艦になれるパジャマが欲しいって言われた時は焦ったなぁ」ニガワライ
軽巡洋艦、夕張。機械好きでロボットアニメをこよなく愛するが、今ではジャンルを問わずアニメが大好きになった艦娘。
霧島「ふふ、あの二人らしいわね。それでどうしたの?」
夕張「提督に相談したら、二人に合うパジャマを選んで『これは武蔵さんとローマさんが昔、愛用してたやつと同じ物だ』って大和さんとリットリオさんから渡してもらうみたいです」
比叡「流石は司令ですね~。でも、どうして武蔵さん達から直接渡すのではなく、大和さん達から?」
夕張「『二人は恥ずかしがるから内緒だよ』ってことにするみたいですよ」
霧島「あの二人らしいから清霜もリベも信じるでしょうね」クスクス
金剛「流石テイトクネー♪」
ガチャーー
長門「今帰ったぞ。吹雪達のプレゼント確保だ」
陸奥「こっちは綾波ちゃん達のよ♪」
伊勢「これは初春型の子達のやつよ♪」
日向「私は暁達のだ」
赤城「私達は陽炎型の子達へのプレゼントを買い揃えてきました♪」
加賀「……流石に多かったわ」
飛龍「島風ちゃんや秋月型姉妹のもありましたからね~」
蒼龍「でも楽しかったな~♪」ニコニコ
山城「こちらが白露型姉妹のよ」
川内「意外と大変だったよ」ハフー
愛宕「こっちは睦月ちゃん達のよ~♪」パンパカパーン
神通「如月ちゃんの以外は揃いました」
金剛「どういうことデース?」
多摩(あれかにゃ……)サッシ
愛宕「如月ちゃんの希望は提督のキスだったから」
全員『』ピクッ
金剛「ま、まぁ、それは仕方ないDeath」ハイライトオフ
榛名「榛名は大丈夫です榛名は大丈夫です榛名は大丈夫です榛名は大丈夫です榛名は大丈夫です榛名は大丈夫です榛名は大丈夫です榛名は大丈夫です榛名は大丈夫です榛名は大丈夫です榛名ーー」ハイライトオフ
加賀「あの泥棒猫……」チッ
長門「脳髄に分からせなくてはいけないな」パキコキ
陸奥「まあまあまあまあまあ! 落ち着いて!」アタフタ
蒼龍「そうそうそうそうそう! 冷静にね!」アワアワ
比叡「落ち着いてください、お姉さま!」ヒエー
霧島「榛名も深呼吸なさい。司令がそんなプレゼントするはず無いんだから」
ガチャーー
那珂「たっだいま~♪ 朝潮ちゃん達のプレゼント買って来たよ~♪」キラッ☆
鳳翔「只今戻りました」ニコッ
瑞鳳「夕雲姉妹のも買って来ましたよ~」
祥鳳「大和さん達は少し遅れてます」
ガチャーー
ビスマルク「戻ったわ。レーベとマックスのは確保よ!」
プリンツ「潜水艦の子達のも買えました~♪」
アドミラル・ヒッパー型重巡洋艦の三番艦、プリンツ・オイゲン。
ドイツ艦だが、持ち前の明るさと素直さですぐに艦隊に馴染んだ。
リットリオ「ただいま~♪」
ローマ「無事帰投しました」
大淀「お疲れ様です。大和さんと武蔵さんは?」
リオ・ロマ『ん』ユビサシ
全員『……っ!?』
大和「こっちの方が絶対可愛いもん!」
武蔵「私はそんなのを着ていたと思われたくないって言ってるだろうが!」
姉妹絶賛喧嘩中ーー
金剛「話をまとめると、清霜にプレゼントするパジャマをどれにするかでもめてるデース?」
霧島「一体何を選んだんです?」
大和「大和はこれです! 白いファーをトリミングした長袖の桜色のロングワンピースタイプのパジャマです!」
榛名「可愛いです♪」
比叡「ですけど、武蔵さんのイメージじゃないような……」
武蔵「そうだろう? 私もそう言ったんだがこの愚姉が……」ハァ
赤城「武蔵さんはどういうのが良かったんですか?」
武蔵「私はこっちだ。この長袖と長ズボンの白い寝間着だ。それぞれの袖や裾に桜の花びらがプリントされてるんだ」
金剛「スタンダードだからシンプルで良いデスネー♪」
飛龍「桜の花がアクセントになって可愛さもありますね♪」
武蔵「そうだろう? だから私はこれを買って来たんだ。それをあの愚姉は……」
大和「愚姉、愚姉ってその愚姉の妹は貴女なんだからね、貴女は愚妹だからね!」
武蔵「上が愚かなのだから、こっちは普通だ! それすら分からないから愚姉だって言ってるんだ!」
大和「何よ何よ! 武蔵なんて妹のくせに私より胸あるくせに!」
武蔵「胸は関係無いだろ!」
大和「あるのよ! それにこの大和の妹なのに褐色の肌、獣耳ヘア、ツインテール、眼鏡、そしてその胸元が露になっている服装! 欲張り過ぎなのよ!」ビシッ
武蔵「んなもん、私が設定したんじゃない! 大本営に直訴でもしろ!」
\ギャーギャーワーワー/
龍田「長引きそうだし、あっちは放置して準備の再開しましょう」ニコニコ
天龍「あ、あぁ……」
霧島「では、各艦のプレゼントをあちらに並べましょう」
加賀「私達は名札を作るわ」
蒼龍「だ、大丈夫かな~?」オロオロ
大淀「大丈夫です。もう少しで収まりますから」ニコッ
高雄「まぁ貴女がそう言うのなら大丈夫でしょう♪ 私達は飾り付けを再開しますね」ニコッ
大淀「では皆さん、残りもよろしくお願い致します♪」
全員『おぉー!』
その後、大広間に訪れた提督が大和と武蔵の口論を収め、二人がそれぞれ着ていたパジャマとして、それぞれを清霜にプレゼントすることで解決したのであったーー。
世の中クリスマスムードですね♪
こういうお祭り前の準備が筆者は本番よりも好きです♪
クリスマス当日は筆者も甥や姪のプレゼントを渡さなくては……。
読んでくれてありがとうございました!