艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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駆逐艦と遠足シリーズ。


艦これSS三十一話

 

 ○○鎮守府、○七○五ーー

 

 食堂ーー

 

白露「やっと順番回って来たね~」ハム

夕立「白露のくせに一番じゃなかったからみんなかなり待ったよね」モグモグ

白露「せめて『ぽい』付けてよ!」

村雨「やっぱり時雨姉さんにくじ引きを任せるべきだったかしら?」ニコニコ

白露「その満面の笑み止めて! 逆に怖いから!」

時雨「」クスクス

 

海風「でも海風としてはこれで良かったかと。楽しみは最後に残しておきたいですし」ニコッ

春雨「私もそう思うかな」ニコッ

白露「ありがとう、二人共~!」グスッ

江風「どうでも良いけど早く飯食って集合場所行こうぜ~」ウズウズ

白露「どうでも良いとか酷くない? お姉ちゃん泣いちゃうよ?」

 

五月雨「あ、江風はもう食べ終わったんだ……」オォ

涼風「早いな。どっかの長女とは違って一番じゃん」ニヤ

白露「ちくしょ~!」ガツガツ

 

時雨「今日も姉さんは平常運転だね」モグモグ

村雨「白露姉さんはハートが強いからね」パク

夕立「五月雨が絹豆腐なら白露は岩豆腐っぽい♪」モグモグ

白露(それはメンタルの話……?)ハムハム

五月雨(お豆腐……肌の柔らかさ? でも白露は柔らいほっぺたしてるよね……?)パク

涼風(……とか思ってるんだろうな)モグモグ

 

 そうした雑談をしながら白露達は朝食を終えて、提督の待つ鎮守府の門前へ向かった。

 

 そして提督と合流後、白露型姉妹の遠足が始まったのだった。

 

 

 

 植物公園ーー

 

白・夕・五・江・涼『おぉ~~~~~!』キラキラ

時雨「植物園と公園が一緒になってる施設みたいだね」マップヒロゲ

村雨「かなり広いわね~♪」

春雨「温室もあるみたい♪」

海風「楽しみですね~♪」ニコニコ

提督「では見て回ろうか。みんな、私の後について来なさい」ニコ

姉妹『了解♪』

 

 

 バラ園ーー

 

白露「白バラだ~♪」キラキラ

五月雨「綺麗~♪」キラキラ

時雨「寒くてもバラって咲くんだね」キョロキョロ

村雨「凄いわね」フフフ

 

江風「赤いバラ発見だぜ♪」

海風「黄色いバラもありますよ!」

春雨「ピンクも居ました!」

涼風「ピンクと白のグラデーションも綺麗だなぁ」シミジミ

 

提督(ワインレッドのバラか……)

時・村『(絵になるなぁ……////)』ドキドキ

白露「」パシャパシャ

夕立「後でその写真みんなに配ってね!」コソコソ

白露「任せなさい♪」b

 

 

 並木道ーー

 

時雨「紅葉が綺麗だね……」ウットリ

村雨「カエデにモミジ、メタセコイア……冬の紅葉もまた味があるわね」ウットリ

夕立「太陽の光でとってもいい感じ♪」

白露「青葉さんの気持ちが少し分かった気がする」パシャパシャ

 

海風「持って帰って栞にしようかな♪」

春雨「それ良いね♪ 私も持って帰ろう♪」

提督「なら私も拾って行こうかな」ガサガサ

 

江風「本は読まねぇけど、思い出に一枚持ってくか。あ、川内さん達にも持ってこ~♪」ニッ

涼風「あたいもそうしよ。天龍さん達にお土産だ!」ニッ

五月雨「綺麗なの見つけなきゃね!」ガサガサ

 

 

 椿・梅園ーー

 

夕立「椿が沢山っぽい~!」ワッサワッサ

春雨「赤くて綺麗~」ウットリ

五月雨「梅の花ももう咲いてるね!」ユビサシ

村雨「まだちらほらだけど、凛と咲いていて綺麗だね……」シミジミ

提督「あぁ、青空と相まって実に美しく見える」シミジミ

 

時雨「こっちは蝋梅(ろうばい)の花だね……」ワァ

海風「淡い黄色の優しい花ですね……」ホゥ

江風「甘い香りもするな~」スー

涼風「言葉が出ねぇや……」ウットリ

白露「花の香りって落ち着くよね~」ウーン

 

 

 温室ーー

 

春雨「わぁ~、立派なベゴニア~♪」キラキラ

江風「真っ赤で良いね~! 江風はこういうの好きだぜ!」キラキラ

海風「海風はこちらの白いベゴニアが良いですね♪」

白露「やっぱり白って良いよね♪」

夕立「夕立はオレンジが良いっぽい!」キリッ

村雨「私もオレンジかなぁ~。黄色も捨てがたいけど」ニコッ

五月雨「私は向こうのランが好き~♪」

涼風「どれも綺麗だな!」キョロキョロ

 

時雨「提督はどれが好みなの?」クビカシゲ

提督「どれも綺麗で選べないな……」ニガワライ

時雨「優柔不断だね……分かるけど」ニコッ

提督「……時雨の笑顔という花とでも言っておこうか」ニコ

時雨「口説き上手だね////」テレリ

提督「だが、気障過ぎたな……」ハニカミ

時雨(その仕草は反則だよ……////)キュンキュン

 

白露「」パシャパシャ

夕立「もっと撮るっぽい!」コソコソ

村雨「提督の笑顔もね!」コソコソ

春・五・海・江・涼『(良いぞ、もっとやれ)』ジトー

 

 

 芝生広場ーー

 

白露「あたしと夕立がレジャーシート係~♪」ジャン

夕立「由良さん達から借りてきたっぽい♪」バサッ

 

春雨「私と五月雨と涼風はお茶の係です」ニコッ

五月雨「温かい緑茶と冷たい緑茶とありますよ」ニコッ

涼風「こっちはホットココアだ!」ニカッ

 

海風「海風と江風はブランケットを持ってきました」ニコニコ

江風「二組に分かれて使おうぜ!」ニッ

 

時雨「僕と村雨がお弁当担当だよ♪」ニコッ

村雨「時雨姉さん&村雨のスペシャルランチよ~♪」ウインク

 

提督「みんなありがとう。私も何か手伝いたかったな」

時雨「それはダメだよ。提督からはもうこうして遠足に連れてきてもらってるんだから」

村雨「だから提督は気にしなくていいのよ♪」

 

 みんな仲良く楽しい昼食を済ませ、私達はここの広場で遊ぶことにした。

 

 遊び道具はフリスビー、バドミントン、バレーボールを私が用意しておいた。

 

 

 フリスビー

 

夕立「フリスビーやるっぽい!」キラキラ

時雨「良いね、やろうか♪」

提督「あぁ、これだ」つフリスビー

夕立「提督さん、向こうに投げて投げて~♪」ワッサワッサ

時雨「頼むよ、提督♪」

提督「?」クビカシゲ

 

 疑問に思ったが私は言われた通りフリスビーを誰も居ない方へと投げた。

 

 バシュンーー

 

提督「っ!?」ギョッ

 

 両隣から微かに空を切る音がし、その音と共に時雨と夕立の姿が居なくなっていた。

 

 パシッーー

 

夕立「夕立の勝ちっぽい♪」ブイ

時雨「やっぱり早さじゃ勝てないなぁ」ムムム

村雨「流石忠犬(時雨)と狂犬(夕立)だわ」

提督(フリスビードッグ……!?)

 

 

 バドミントンーー

 

白露「よっ!」パン

村雨「は~い!」ポン

春雨「えい!」パシ

五月雨「やぁ!」スカッ

涼風(知ってた……)ジヒブカイホホエミ

 

 バレーボールーー

 

海風「行きますよ~!」Aチーム

江風「いつでもこい!」Bチーム

夕立「頑張るっぽい♪」Bチーム

白露「負けないよ~♪」Aチーム

涼風「一本決めるぞ!」Bチーム

提督「お手柔らかにな」Aチーム

 

 ポーン

 

涼風「よっと!」レシーブ

江風「夕立姉貴!」クイックバックトス

夕立「ぽいっ!」スパイク

 

 スパン!

 

白露「早っ!」

提督「クイック使うのか……」

海風「しかもCクイック……本格的ね……」

 

五月雨「Bチーム本気だね……」

春雨「ネット無いけどすごいね……」

村雨「あの子達は加減を知らないからね」ニコニコ

時雨「Aチーム、頑張ってね~!」ニコニコ

 

 デュース:A28-B29

 

夕立「はい!」ジャンピングフローターサーブ

 

海風「お任せを!」レシーブ

提督「白露!」ヘイコウトス

白露「うりゃー!」スパイク

 

 ボールは明後日の方向へーー

 

江風「しゃー!」ガッツポーズ

涼風「やったやったぁ!」バンザーイ

夕立「勝った~!」ピョンピョン

 

時雨「やっぱり姉さんは持ってるね」b

村雨「落とし所を分かってるわね」b

春雨「流石一番艦です!」b

五月雨「その名は伊達じゃない!」b

 

白露「ご、ごめん……」ガックリ

海風「いやいや、あの三人と接戦出来ただけでも良かったですよ。ね、提督?」

提督「あぁ、私のトスの精度も悪かったし、気にするな」ナデナデ

白露「は~い♪」ニヘヘ

 

妹達『(なんかズルい……)』ジトー

 

 

 それから後片付けをして白露型姉妹の遠足は終わった。

 帰りにバラのソフトアイスというソフトクリームを姉妹みんなで食べ、鎮守府へと帰ったーー。




白露型終わりです!

次で遠足シリーズはラストです。

読んで頂き本当にありがとうございました!

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