○○鎮守府、○七○五ーー
食堂ーー
白露「やっと順番回って来たね~」ハム
夕立「白露のくせに一番じゃなかったからみんなかなり待ったよね」モグモグ
白露「せめて『ぽい』付けてよ!」
村雨「やっぱり時雨姉さんにくじ引きを任せるべきだったかしら?」ニコニコ
白露「その満面の笑み止めて! 逆に怖いから!」
時雨「」クスクス
海風「でも海風としてはこれで良かったかと。楽しみは最後に残しておきたいですし」ニコッ
春雨「私もそう思うかな」ニコッ
白露「ありがとう、二人共~!」グスッ
江風「どうでも良いけど早く飯食って集合場所行こうぜ~」ウズウズ
白露「どうでも良いとか酷くない? お姉ちゃん泣いちゃうよ?」
五月雨「あ、江風はもう食べ終わったんだ……」オォ
涼風「早いな。どっかの長女とは違って一番じゃん」ニヤ
白露「ちくしょ~!」ガツガツ
時雨「今日も姉さんは平常運転だね」モグモグ
村雨「白露姉さんはハートが強いからね」パク
夕立「五月雨が絹豆腐なら白露は岩豆腐っぽい♪」モグモグ
白露(それはメンタルの話……?)ハムハム
五月雨(お豆腐……肌の柔らかさ? でも白露は柔らいほっぺたしてるよね……?)パク
涼風(……とか思ってるんだろうな)モグモグ
そうした雑談をしながら白露達は朝食を終えて、提督の待つ鎮守府の門前へ向かった。
そして提督と合流後、白露型姉妹の遠足が始まったのだった。
植物公園ーー
白・夕・五・江・涼『おぉ~~~~~!』キラキラ
時雨「植物園と公園が一緒になってる施設みたいだね」マップヒロゲ
村雨「かなり広いわね~♪」
春雨「温室もあるみたい♪」
海風「楽しみですね~♪」ニコニコ
提督「では見て回ろうか。みんな、私の後について来なさい」ニコ
姉妹『了解♪』
バラ園ーー
白露「白バラだ~♪」キラキラ
五月雨「綺麗~♪」キラキラ
時雨「寒くてもバラって咲くんだね」キョロキョロ
村雨「凄いわね」フフフ
江風「赤いバラ発見だぜ♪」
海風「黄色いバラもありますよ!」
春雨「ピンクも居ました!」
涼風「ピンクと白のグラデーションも綺麗だなぁ」シミジミ
提督(ワインレッドのバラか……)
時・村『(絵になるなぁ……////)』ドキドキ
白露「」パシャパシャ
夕立「後でその写真みんなに配ってね!」コソコソ
白露「任せなさい♪」b
並木道ーー
時雨「紅葉が綺麗だね……」ウットリ
村雨「カエデにモミジ、メタセコイア……冬の紅葉もまた味があるわね」ウットリ
夕立「太陽の光でとってもいい感じ♪」
白露「青葉さんの気持ちが少し分かった気がする」パシャパシャ
海風「持って帰って栞にしようかな♪」
春雨「それ良いね♪ 私も持って帰ろう♪」
提督「なら私も拾って行こうかな」ガサガサ
江風「本は読まねぇけど、思い出に一枚持ってくか。あ、川内さん達にも持ってこ~♪」ニッ
涼風「あたいもそうしよ。天龍さん達にお土産だ!」ニッ
五月雨「綺麗なの見つけなきゃね!」ガサガサ
椿・梅園ーー
夕立「椿が沢山っぽい~!」ワッサワッサ
春雨「赤くて綺麗~」ウットリ
五月雨「梅の花ももう咲いてるね!」ユビサシ
村雨「まだちらほらだけど、凛と咲いていて綺麗だね……」シミジミ
提督「あぁ、青空と相まって実に美しく見える」シミジミ
時雨「こっちは蝋梅(ろうばい)の花だね……」ワァ
海風「淡い黄色の優しい花ですね……」ホゥ
江風「甘い香りもするな~」スー
涼風「言葉が出ねぇや……」ウットリ
白露「花の香りって落ち着くよね~」ウーン
温室ーー
春雨「わぁ~、立派なベゴニア~♪」キラキラ
江風「真っ赤で良いね~! 江風はこういうの好きだぜ!」キラキラ
海風「海風はこちらの白いベゴニアが良いですね♪」
白露「やっぱり白って良いよね♪」
夕立「夕立はオレンジが良いっぽい!」キリッ
村雨「私もオレンジかなぁ~。黄色も捨てがたいけど」ニコッ
五月雨「私は向こうのランが好き~♪」
涼風「どれも綺麗だな!」キョロキョロ
時雨「提督はどれが好みなの?」クビカシゲ
提督「どれも綺麗で選べないな……」ニガワライ
時雨「優柔不断だね……分かるけど」ニコッ
提督「……時雨の笑顔という花とでも言っておこうか」ニコ
時雨「口説き上手だね////」テレリ
提督「だが、気障過ぎたな……」ハニカミ
時雨(その仕草は反則だよ……////)キュンキュン
白露「」パシャパシャ
夕立「もっと撮るっぽい!」コソコソ
村雨「提督の笑顔もね!」コソコソ
春・五・海・江・涼『(良いぞ、もっとやれ)』ジトー
芝生広場ーー
白露「あたしと夕立がレジャーシート係~♪」ジャン
夕立「由良さん達から借りてきたっぽい♪」バサッ
春雨「私と五月雨と涼風はお茶の係です」ニコッ
五月雨「温かい緑茶と冷たい緑茶とありますよ」ニコッ
涼風「こっちはホットココアだ!」ニカッ
海風「海風と江風はブランケットを持ってきました」ニコニコ
江風「二組に分かれて使おうぜ!」ニッ
時雨「僕と村雨がお弁当担当だよ♪」ニコッ
村雨「時雨姉さん&村雨のスペシャルランチよ~♪」ウインク
提督「みんなありがとう。私も何か手伝いたかったな」
時雨「それはダメだよ。提督からはもうこうして遠足に連れてきてもらってるんだから」
村雨「だから提督は気にしなくていいのよ♪」
みんな仲良く楽しい昼食を済ませ、私達はここの広場で遊ぶことにした。
遊び道具はフリスビー、バドミントン、バレーボールを私が用意しておいた。
フリスビー
夕立「フリスビーやるっぽい!」キラキラ
時雨「良いね、やろうか♪」
提督「あぁ、これだ」つフリスビー
夕立「提督さん、向こうに投げて投げて~♪」ワッサワッサ
時雨「頼むよ、提督♪」
提督「?」クビカシゲ
疑問に思ったが私は言われた通りフリスビーを誰も居ない方へと投げた。
バシュンーー
提督「っ!?」ギョッ
両隣から微かに空を切る音がし、その音と共に時雨と夕立の姿が居なくなっていた。
パシッーー
夕立「夕立の勝ちっぽい♪」ブイ
時雨「やっぱり早さじゃ勝てないなぁ」ムムム
村雨「流石忠犬(時雨)と狂犬(夕立)だわ」
提督(フリスビードッグ……!?)
バドミントンーー
白露「よっ!」パン
村雨「は~い!」ポン
春雨「えい!」パシ
五月雨「やぁ!」スカッ
涼風(知ってた……)ジヒブカイホホエミ
バレーボールーー
海風「行きますよ~!」Aチーム
江風「いつでもこい!」Bチーム
夕立「頑張るっぽい♪」Bチーム
白露「負けないよ~♪」Aチーム
涼風「一本決めるぞ!」Bチーム
提督「お手柔らかにな」Aチーム
ポーン
涼風「よっと!」レシーブ
江風「夕立姉貴!」クイックバックトス
夕立「ぽいっ!」スパイク
スパン!
白露「早っ!」
提督「クイック使うのか……」
海風「しかもCクイック……本格的ね……」
五月雨「Bチーム本気だね……」
春雨「ネット無いけどすごいね……」
村雨「あの子達は加減を知らないからね」ニコニコ
時雨「Aチーム、頑張ってね~!」ニコニコ
デュース:A28-B29
夕立「はい!」ジャンピングフローターサーブ
海風「お任せを!」レシーブ
提督「白露!」ヘイコウトス
白露「うりゃー!」スパイク
ボールは明後日の方向へーー
江風「しゃー!」ガッツポーズ
涼風「やったやったぁ!」バンザーイ
夕立「勝った~!」ピョンピョン
時雨「やっぱり姉さんは持ってるね」b
村雨「落とし所を分かってるわね」b
春雨「流石一番艦です!」b
五月雨「その名は伊達じゃない!」b
白露「ご、ごめん……」ガックリ
海風「いやいや、あの三人と接戦出来ただけでも良かったですよ。ね、提督?」
提督「あぁ、私のトスの精度も悪かったし、気にするな」ナデナデ
白露「は~い♪」ニヘヘ
妹達『(なんかズルい……)』ジトー
それから後片付けをして白露型姉妹の遠足は終わった。
帰りにバラのソフトアイスというソフトクリームを姉妹みんなで食べ、鎮守府へと帰ったーー。
白露型終わりです!
次で遠足シリーズはラストです。
読んで頂き本当にありがとうございました!