艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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勤労感謝の日。の談。

キャラ崩壊、独自設定、ネタ含みます。


艦これSS三百八話

 

 ○○鎮守府、一一三○ーー

 

 本日は勤労感謝の日ということで、中規模作戦中ではあるが提督は艦娘のみんなへ休日を与えた。

 みんな日頃から海の安全のために日夜働いてくれているため、提督はそんな彼女達へ日頃の感謝を込めて送った休日だった。

 

 そして食堂で働く間宮達にも休日を与えた。

 間宮達は遠慮したが、日頃の美味しいお料理やお菓子をご馳走してくれるお礼として、料理好きな者達が厨房に入って一日食堂を運営することになった。

 

 他にも明石酒保では夕張や大淀、瑞鳳といった日頃からご贔屓にしている者達が、居酒屋『鳳翔』では隼鷹や足柄といった呑兵衛艦達がそれぞれ一日運営するなど、日頃からお世話になっている者達への感謝を表していた。

 

 そしてそれは執務室でも同様だった……

 

 

 執務室ーー

 

提督「みんな休みだというのに、すまないな」

 

大和「何言ってるんですか……大和達が勝手にしていることですから、気にしないでください♡」ニコッ

長門「そうだぞ……寧ろ私達よりも、提督の方が休みを取ってほしいくらいだ♡////」

古鷹「せっかくの勤労感謝の日ですから、私達を頼ってください♡」

衣笠「そうそう♪ 私達がお休みでも提督がお休みじゃないだなんて駄目よ♡」

瑞鶴「今日くらい、提督さんは休みなって♡」

翔鶴「今日は私達に全部任せてください♡」

大井「提督はゆっくりしてていいので、早く中庭でも自室でも行ってください♡////」

  (居てくれてもいいけど!♡)

北上「まぁ大井っちもこう言ってることだしさ〜」ニヤニヤ

雷「もっと私を頼ってもいいのよ♡」

夕雲「ごゆるりとお過ごしください♡」

 

 この様にみんなは提督へ感謝(LOVE)を送って、提督はみんなに感謝した。

 それでも提督はこのまま執務室に居ることにし、自分にしか出来ない書類を片付けるのだった。

 

 コンコンーー

 

 するとドアがノックされた。

 ドアの側に居た大和が「は〜い」と返事をしてドアを開けると、そこには間宮、伊良湖、鳳翔、速吸の四人が立っていた。

 

大和「どうかされました?」

間宮「はい。今日はせっかくお休みを頂いたので、凝ったお料理を提督にご馳走しようと思いまして」ニコッ

大和「あら……では少々お待ちください♪」

 

 そして大和は提督にその旨を伝えると、提督は「何から何まで申し訳ないな」と言いながら間宮達に連れられて執務室を後にした。

 大和達もそれを見送ると、切りのいいところまで執務を続け、それから自分達もお昼休憩にするのだった。

 

 

 鎮守府本館内・廊下ーー

 

 間宮達は特別な食事を提督の部屋の方に用意したとのことで、提督は間宮達と話をしながら自室へ向かっていた。

 

提督「いやぁ、私がみんなに感謝をせねばならないというのに、今日はみんなから尽くされてばかりで申し訳なくなるよ」ニガワライ

伊良湖「それだけ皆さんから慕われているということですよ」ニコッ

間宮「そうですよ。それに私達だって……♡」ポッ

鳳翔「ちゃんと提督をお慕いしていますよ♡」ニッコリ

速吸「間宮さんと鳳翔さんは、提督のためにって凄く頑張ってお料理作ってたんですよ♪」

提督「本当にありがとう。心して食そう」キリッ

鳳・間『はい♡』オメメハート

速・伊『』クスクス

 

 そんな話をしながら廊下を歩いていると、廊下の向こうからわらわらと『提督はパパ倶楽部』の面々が提督達に手を振って近付いて来た。

 

子日「お〜い、お父さ〜ん!」ノシ

睦月「パパ〜!」ノシ

卯月「パパ〜、そこを動くなぴょん!」ノシ

文月「お父さ〜ん!」ノシ

 

 それを見ると提督は「お〜♪」と嬉しそうにその場に膝を突き、みんなと同じ目線になった。

 そんな提督や睦月達を見て、間宮達はホッコリとする。

 

子日「ねぇねぇ、お父さん」クイクイ

提督「何かな?」ニコニコ

子日「今日は何の日〜?」ニコニコ

提督「勤労感謝の日だな」ナデナデ

子日「そ〜だよ〜♪」

睦月「でもそれだけでは無いのです♪」ニャシシィ

提督「ん、どういうことかな?」

 

文月「今日はね〜、十一(いい)()()の日なの〜♪」フミィ

提督「お〜、いい文の日か。それは縁起がいいな」アハハ

弥生「だから弥生達でパパにお手紙書いたの」ニコッ

霰「日頃の感謝の気持ち、みんなで沢山、書いた、の」ニッコリ

ろ「受け取ってくれますか〜?」ニコニコ

提督「勿論だ。ありがたく受け取るよ」ナデナデ

 

 そして提督は睦月、子日、弥生、卯月、文月、大潮、霰、雪風、時津風、巻雲、高波、マックス、呂と会員番号順に手紙を受け取った。

 

 手紙を渡すと睦月達は提督に一人ずつハグして、笑顔でその場を後にした。

 

提督「私ばかりこんなにも心を満たされてばかりでいいのだろうか」ホッコリ

間宮「ふふ、勿論いいに決まってますよ♪」

鳳翔「そうですよ♪」

 

 提督は「本当に私は幸せ者だ」としみじみと感じ、間宮達と共に自室へと戻った。

 

 

 提督自室ーー

 

 部屋の前には大きな配膳台があり、その配膳台を守るように浦風、瑞鳳、龍鳳が立っていた。

 

鳳翔「皆さん、見張りありがとうございました」ニコッ

速・間・伊『ありがとうございました』ペコリ

 

 四人が三人へお礼を言うと、三人は『いえいえ♪』と笑顔で返した。

 そして提督の許可を得てみんなで提督の部屋に入れてもらい、みんなしてテーブルへ料理を並べた。

 

間宮「今日はあんこうの日と……」

伊良湖「牡蠣の日と……」

鳳翔「珍味の日と……」

速吸「小ねぎの日なので!」

 

浦風「みんなであんこうや牡蠣を使ったお鍋にしたで♪」

龍鳳「沢山食べてくださいね♪」

瑞鳳「お赤飯の日でもあるから、お赤飯も炊いてあるよ♪」

 

提督「お〜……!」カンドウ

 

 間宮達は提督に『召し上がれ♪』と言うと、提督は「頂きます」と礼儀正しく手を合わせ、先ずは大ぶりの牡蠣を口に含んだ。

 

提督「…………美味い!」ニカッ

 

 提督のその言葉と笑顔は間宮達にとって最高の褒美となった。

 

提督「こんなにあるんだ、みんなも一緒に食べよう」

鳳翔「しかし……」

提督「みんなとの食事も私にとって最高のお返しだ。私はみんなとこの最高の料理を食べたい」ニコッ

全員『////』ズキューーーン

 

 提督の爽やかスマイル超電磁砲をもろに直撃したみんなは思わず赤面。LOVE勢ではない速吸と伊良湖もその破壊力を目の当たりにした。

 

 それから間宮達は提督と一緒に鍋をつつき、笑顔溢れる時を共にした。

 

 更にその後も多くの艦娘達が提督に日頃の感謝をそれぞれの考えで表した。

 一方で提督もその都度みんなへ感謝の言葉を返し、鎮守府全体がまた強い絆で結ばれたーー。




今日は勤労感謝の日なのでこの様な回にしました♪
今日は本編に出した記念日だけでなく、手袋の日、外食の日、ゲームの日、ハートケアの日、Jリーグの日、などなどの日でもあります♪
この情報は『今日は何の日~毎日が記念日~』というサイトから得ました☆

それでは此度も読んで頂き本当にありがとうございました!

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