艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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それぞれの役割。の談。

キャラ崩壊、他作ネタ、独自解釈含みます。


艦これSS三百六話

 

 ○○鎮守府、○八○○ーー

 

 埠頭ーー

 

五十鈴「さて、みんな行くわよ〜♪」

比叡「頑張りましょう」ニコッ

祥鳳「慢心だけはせずに、ね♪」

朝潮「対潜装備ちゃんと持った?」

大潮「持ちました! 大発もバッチリです!」キリッ

満潮「ドラム缶も持ったわ」ニコッ

提督「よし、では行こうか。第一艦隊、抜錨!」

全員『お〜!』

 

 提督の乗る小型船を含めた第一艦隊は大本営から発令された中規模作戦の前段作戦『本土近海諸島補給線・海上輸送作戦』へ意気揚々と出撃して行った。

 

 第一艦隊が抜錨する中、埠頭に居た各遠征隊や通り掛かった者達は帽子を振ったり、手を振ったり、声援を飛ばして第一艦隊を送り出した。

 

天龍「さて、じゃあオレ達も遠征に向かうか」

龍田「そうね〜。私達は私達の役目を全うしましょう♪」

卯月「今日もお仕事頑張るぴょん!」フンス

弥生「頑張るぞい」フンス

菊月「ぞいってなんだ、ぞいって」ニガワライ

三日月「私達もします?」

 

 三日月が菊月に向かってフンスフンスと両手をぎゅっと握って見せると、菊月は「やらん」と即答し、天龍達の後に続いた。

そんな菊月を『待って〜』と卯月達は笑顔で追い掛け、それを見て各遠征隊もそれぞれの遠征先へ向けて抜錨した。

 

利根「みんな元気に向かって行ったな〜」アハハ

筑摩「そうですね〜♪ 私達も工廠に行きましょうか」ニコニコ

利根「そうじゃな。吾輩達、航空巡洋艦も何かのために備えていなくてな」

筑摩「全ては提督のためですからね〜♪」

利根「そ、そうじゃな////」モジモジ

 

 そして今日の所は出番の無い利根と筑摩はみんなを見送った後で、自分達も今の自分達に出来ることをしに工廠へ向かった。

 

 

 工廠ーー

 

 ガラガラーー

 

利根「邪魔するぞいっと」

筑摩「お邪魔します」ペコリ

 

 利根達が工廠へ入ると、そこには既に先客が居た。

 それは本日秘書艦の鈴谷とその姉妹達だった。

 

鈴谷「三隈ねぇね〜、資材の割り振りどうするんだっけ〜?」

三隈「提督は全部十個ずつで良いと言ってましたわ」ニコッ

鈴谷「あ〜い、あんがと♪」

三隈「いえいえ」ニコニコ

 

熊野「先程ご説明されたのですからしっかりしてください。三隈さんもたまには厳しく言ってくださいまし」ハァ

三隈「これくらい良いではありませんか」フフフ

最上「あはは♪ いつものことなんだし、気にしない気にしない♪」

鈴谷「そそ♪」ウインク

熊野「やれやれ、ですわ〜」

 

 四人はいつも通りにワイワイと仕事をしている。

 利根達はそんな四人に挨拶をしながら側へ近寄って行った。

 

利根「おはよう、皆の衆!」ノシ

筑摩「おはようございます」ニコッ

 

鈴谷「とねちっくじゃん♪ おはおは〜♪」ノシ

熊野「挨拶くらいちゃんとなさいな……利根さん、筑摩さん、おはようございます」ペコリ

筑摩「鈴谷さんらしくていいではありませんか♪」

最上「あはは、おはよ♪ 熊野は真面目だからね」クスクス

利根「そうじゃな」フフフ

三隈「お二人共、おはようございます。お二人は艤装の整備ですか?」

 

筑摩「はい。出撃が無くてもやれることは沢山ありますから」ニコッ

利根「提督が留守の間、この鎮守府を預かるのは残った吾輩達の役目じゃからな。空母組は交代で偵察機を飛ばしておるし、戦艦組は他の駆逐艦と共にそれぞれ交代しながら正面海域を巡回しておるからな。吾輩達もそれ相応の備えを怠ってはいかん」ウンウン

最上「鎮守府の防衛も大切だもんね。任務として発令されてなくてもボク達の大切な任務だからね」ニコッ

熊野「それぞれの役割をちゃんと分かっていれば自ずと行動出来ることですわ」フフフ

 

 そんな話をしていると、工廠妖精が綿とペンギンをダンボールに入れてやって来た。

 

工廠妖精α「面目ないです……」

工廠妖精β「すみませんです」ペコリ

工廠妖精γ「ちと釜の温度が強過ぎたかもです」グヌヌ

 

 要するに失敗してしまったのだ。

 

鈴谷「あちゃ〜、ドンマイドンマイ♪ 次があるよ♪」

最上「そうそう♪ それに最低コストだしね」ナデナデ

熊野「資材は限られていますが、いつまでもくよくよしてはいけませんわ」ナデナデ

三隈「次も同じレシピでお願いしますわ」ナデナデ

工廠妖精ズ『頑張りますです!』キラキラ

 

 そして工廠妖精はキラキラしながら、また作業場へ戻って行った。

 それを見届けると利根と筑摩は四人に声をかけてから四人の元を離れた。

 

 

 艤装整備室ーー

 

 艤装整備室へ入ると、利根は真っ先にカタパルトの点検に入り、筑摩は副砲の整備に取り掛かった。

 

 すると、

 

イク「魚雷発射管のお掃除と点検するの〜♪」

ニム「ちょ、お姉ちゃん、そんなに引っ張らないで〜」アワワ

ゴーヤ「装備の点検は大切でち♪」

ろ「点検点検〜♪ ですって♪」

しおい「晴嵐の点検もしなきゃ♪」

イムヤ「お休みもらえるのは嬉しいけど、いつまたオリョクルやるか分かんないもんね。準備だけはしておきましょう」フフ

はち「そうだね。やっておいて損はない」ニコッ

まるゆ「みんなで揃って点検するのはなんだか楽しいです」ニコニコ

 

 そこへ潜水艦組がわらわらと入って来た。

 みんな今のところは敵情偵察任務くらいしか特にやることは無いので、艦隊が本格的に攻略に乗り出した今は彼女達にとってはお休みなのだ。

 

利根「お〜、お主らも来たのか」

筑摩「お疲れ様です♪」

 

 互いに笑顔で挨拶を交わすと、イク達は自分達の艤装を持って利根達のテーブルの近くで点検や掃除を開始した。

 

イク「利根ちゃん、またカタパルト壊したの〜?」

ニム「お、お姉ちゃん」ニガワライ

利根「失敬な。壊してはおらぬ。点検じゃ点検」

ゴーヤ「利根さんっていっつもカタパルト点検してるよね〜」

利根「偵察機を飛ばすのも吾輩の役目じゃからな」ドヤァ

はち「その割には空母の偵察機部隊の方が敵発見してる数多いけどね」フフフ

利根「数が違い過ぎるのじゃ。そこは比べないでくれ」ニガワライ

筑摩「戦いとは数だよ、姉貴」キリッ

ろ「ジィィィkーー」

ゴーヤ「それ以上はダメでち!」サッ

ろ「〜!」モガフゴー!

利根「何をしとるんじゃ、お主ら」ニガワライ

筑摩「ふふ、何でしょうね〜♪」

 

イムヤ「お休みでも賑やかで飽きないわね」フフフ

しおい「そうだね」クスクス

まるゆ「みんな仲良しですからね」ニコニコ

 

 その後もみんな仲良く会話しつつ、点検や整備等を行い、それぞれの役目を全うするのだったーー。




今日は利根さん、天龍さん、菊月ちゃんの竣工日、そして鈴谷さんの進水日ということでそれぞれを登場させた日常回にしました!

イベントも始まりましたね〜。
山風ちゃんに加え、仏艦や米艦の実装と凄いことになって来ましたね〜。
信濃さんはいつ実装されるのやら……。
ともあれ提督の皆様、頑張りましょう!

では此度も読んで頂きありがとうございました!

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