艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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軽空母メイン。

キャラ崩壊、独自設定、R-15含みます。

苦手な方はブラウザバックを連打してください。


艦これSS三百五話

 

 ○○鎮守府、二一○○ーー

 

 居酒屋『鳳翔』ーー

 

 ガラガラーー

 

隼鷹「ばんは〜っと♪」

飛鷹「こんばんは〜♪」

 

 店の暖簾を飛鷹達が潜ると、その後に続けと言わんばかりに祥鳳型姉妹、瑞穂、秋津洲といった面々が続々と入って来た。

 しかし彼女達はその場に立ち尽くしてしまった。

 何故なら、

 

千歳「いらっしゃいませ〜♪」

千代田「い、いらっしゃいませ〜////」

 

 鳳翔ではなく千歳と千代田がホールスタッフとして接客していたのだ。

 しかも千歳はピンクのメイド服で千代田はオレンジのウェイトレス服を着用していたのだ。

 どちらの衣装もフリフリで、スカートもマイクロミニで左右には大淀達の制服のようなスリットもある。

それに加えて二人の衣装の背中部分はぱっくりとダイヤモンド型に開いていてほぼ背中が丸見えである。

 

 飛鷹達はどういう状況か全く理解出来ずに居たが、鳳翔が何ら変わらない笑顔で「お座敷へどうぞ」と言うので、みんなはゆっくりと座敷席へ座った。

 

千代田「お、お冷です////」

千歳「おしぼりよ♪ とりあえずみんな熱燗?」

 

 顔を真っ赤にしながらみんなにお冷を配る千代田とは違い、千歳はいつも通り……いや、いつもよりノリノリである。

 みんなはまだ驚きの表情を浮かべながらもコクコクと千歳の問いには反応した。

 

千歳「分かったわ♪ 鳳翔さ〜ん、熱燗を大で一本♪」

 

鳳翔「は〜い」

 

千代田「お、おつまみはどうしますか?////」

隼鷹「取り敢えずは女将の気まぐれおつまみ盛りを全員分……」

千代田「わ、分かりました……鳳翔さ〜ん、女将の気まぐれおつまみ盛りを六人前〜////」フルエゴエ

 

鳳翔「は〜い」

 

 そしてやっと服装のことにツッコミを入れる者が現れた。

 

飛鷹「どうしたの、その格好?」

 

 それは飛鷹だった。

 飛鷹の質問に千代田は「うぅ〜////」と恥ずかしそうに声をもらして、自分の顔を手で覆った。

 

千歳「うふふ、これ罰ゲームなの♪」

秋津洲「罰ゲーム?」クビカシゲ

 

 何も話せない千代田とは別にノリノリの千歳が代わりに答えると、みんなは秋津洲のように首を傾げた。

 

千歳「昨日足柄さんと飲み比べしててね〜。負けちゃったのよね〜」ニガワライ

瑞穂「あらまあ」ビックリ

隼鷹「足柄に負けてこうなったのか?」

千歳「うん。足柄さんはベロンベロンだったんだけど、酔い潰れはしなかったのよ〜。それで私と千代田は寝ちゃってさ〜」アハハ...

千代田「飲んだ量なら私の方が……////」クッ

祥鳳「」ニガワライ

瑞鳳「それでそれを着て接客するのが罰ゲームだったわけね」ニガワライ

 

 瑞鳳がそう言うと千代田はコクコクと頷き、千歳はコクリと頷いた。

 

飛鷹「でもその勝った足柄の姿が見えないけど?」

千歳「酷い二日酔いで寝込んでるって話よ」ニガワライ

 

 千歳の答えにその場に居た全員が『あぁ〜』と苦笑いを浮かべて納得した。

 

瑞鳳「それならそんなの着ないで良かったんじゃないの?」

千代田「私はそう言ったんだけど、お姉が……////」

千歳「約束はちゃんと守らなきゃね♪」ウンウン

瑞穂「ご立派ですね〜」

秋津洲「立派っていうか、律義過ぎるかも」ニガワライ

祥鳳「何とも言えないですね」ニガワライ

 

鳳翔「でもその格好をお二人は提督に褒めて頂いていましたよ♪」

 

 そこへ鳳翔がカウンターから爆弾を投下した。

 

千歳「えへへ〜♡」ヤンヤン

千代田「ほ、ほうちょうしゃん!////」カミカミ

 

 両者二様の反応を見せると、鳳翔は「いいじゃないですか♪」と楽し気にクスクスと笑った。

 

鳳翔「熱燗持って行ってください」コトッ

千代田「はい……////」

 

 鳳翔の言葉に千代田は顔を真っ赤にしながらもちゃんとみんなのテーブルへ熱燗を運んだ。

 

飛・隼・秋『………………』ジーッ

 

鳳翔「おつまみも出来ましたよ〜♪」コトッ

千歳「は〜い♪」

 

 続いて出来たおつまみも千歳がにこやかに運んだ。

 

祥・瑞・穂『………………』ジーッ

 

 そしてみんなはどうしても目が向いてしまっていた。

 それは何処かというと、先程からホールの二人が動く度にスカートが揺れ、その度にチラチラと二人の下着がみんなに挨拶をするのだ。

 

隼鷹(千代田って意外に紫の下着なんだな〜。しかもストリングショーツ)

瑞鳳(千歳さんは赤と白のシマシマ……それでいてTバックってのがまた新鮮って感じ!)

 

 若干オヤジ臭いことを考えながらいる二人だが、ちゃんとした素面である。

 

 それからお酒とおつまみも届いたので、みんなは取り敢えず乾杯した。

 

 

 そして暫くしてーー

 

隼鷹「にしてもよくこんな服持ってたよな〜、足柄のやつ」ジーッ

千代田「も、もぉ、そんなに見ないでよ!////」

 

 千代田はそう言ってスカートの裾を押さえるが、

 

祥鳳「千代田さん、こう言っては何ですが、そうやってモジモジされてる方が何だかいやらしく見えますよ?////」ニガワライ

 

 と祥鳳に言われた千代田は「もうやだ〜////」と厨房の方へ逃げてしまった。

 

隼鷹「減るもんでもないのにな〜」ゴクッ

秋津洲「気持ちの問題だと思うかも」ニガワライ

瑞穂「着てみろって言われても流石に躊躇いますからね」ニガワライ

瑞鳳「そう? 私は平気だよ? 可愛い服だし」

飛鷹「確かに可愛いけど……」チラッ

千歳「?」キラキラ

飛鷹「私も無理ね……せめてもう少し丈が欲しいわ」

 

祥鳳「それで、結局この服は足柄さんの物なのでしょうか?」

千歳「ううん。これは酒保に置いてあるパーティ用のコスプレ衣装よ♪」

秋津洲「わざわざ借りたってことなの?」

千歳「そそ♪」

 

 すると千歳はふと顔を伏せ、低い声で更に続けた。

 

千歳「仮に足柄さんのだったら私の場合は全部がパツパツだからね……」ケッ

瑞穂「で、でも提督には褒めてもらえたんですよね」アセアセ

千歳「そうなの〜♡ お夕飯食べに来てて〜♡ 私達をジッと見て『可愛くて素敵だな』って〜♡」キャー

 

 そう言って千歳は自分の太腿をバシバシ叩いた。

 

瑞鳳「そんなに叩いたら紅葉出来ちゃうよ!」アセアセ

千歳「あ、そだね♪」エヘヘ

 

飛鷹「まぁ全く無反応よりも、褒められたなら着た甲斐があったじゃない♪」

千歳「まぁね♡」

 

鳳翔「ですって、千代田さん」フフ

千代田「……はい♡////」プシュー

 

 その後も酒盛りは続き、後半になるとみんな服装よりも結局は提トークや大本営から発令された中規模作戦の話に花を咲かせるのだったーー。




今日は千代田さんの進水日なので千代田さんを登場させた、ちょっとしたドタバタ回にしました!
おめでとう千代田さん!

では此度も読んで頂き本当にありがとうございました♪

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