艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

314 / 330
駆逐艦のみ。

キャラ崩壊、独自設定、他作ネタ含みます。


艦これSS三百四話

 

 ○○鎮守府、一三○○ーー

 

 駆逐艦寮、菊月・三日月・望月部屋ーー

 

 トントンーー

 

望月「ほいほ〜い、開いてるから勝手に入って〜」

 

 望月はテレビゲーム中だったためそう声をかけると、「失礼するわね」と言って霞が入室し、その後から清霜が「お邪魔しま〜す!」と元気に入って来た。

 声で誰が入って来たのか分かった望月はテレビゲームをしたまま「適当に座って〜」と声をかけた。

 

望月「今、三日月は酒保に行ってるからさ〜、適当に待ってて〜」ピコピコ

霞「えぇ、そうさせてもらうわ」

清霜「座布団使っていい〜?」

望月「いいよ〜」

 

 霞と清霜は三日月とビーズアクセサリーを作る約束で来たのだ。

元々は清霜が三日月と作っていたのだが、清霜が霞も強引に誘い、今では霞もすっかり楽しんでいる。

 

望月「冷蔵庫におっきなペットボトルのジュースとかお茶とかあるから、好きなの飲んでいいよ〜」

清霜「やった〜♪ 頂きま〜す♪」

霞「あ、清霜! ちょっと待ちなさい!」

 

 それから霞は使っても良さそうなコップを水洗いし、それを綺麗に拭いた後で清霜が飲みたがったサイダーを注いだ。

 

清霜「ありがと、霞ちゃん」ニコニコ

霞「はいはい。望月は何か飲む?」

 

望月「あ〜、なら何か炭酸系お願〜い」

 

 それから霞は望月のコップにもサイダーを注いだ。そして自分にはオレンジジュースを注ぎ、望月にサイダーの入ったコップを持って来た。

 

霞「はい、サイダーにしたわ」

望月「サンキューサンキュー」グビッ

清霜「望月(もっ)ちゃんは何のゲームしてるの〜?」

望月「格ゲー。今度初雪達とおやつ賭けて勝負するからちょっと感覚を取り戻してるんだ〜」

霞「あんたらは本当に好きね」アキレ

望月「それ程でも〜」

霞「褒めてないからね?」

望月「ん、知ってる」

霞「なら言うな!」

望月「ごめんねごめんね〜」

 

 望月の飄々した態度に思わず熱くなる霞だが、清霜に「まあまあ」と諌められた霞はゆっくりとクールダウンした。

 

清霜「そういえば何のゲームしてるの?」

望月「ん〜? 『K○F2002』だよ〜」

清霜「あ〜、朝霜姉さんがよくやってるやつだ!」

霞(サッパリだわ……)

 

『超余裕っち〜♪』

 

 白い道着を着たキャラクターが勝利セリフを言ってピースすると、

 

霞(可愛い……)

 

 霞は思わずそう思ってしまった。

 

清霜「もっちゃんはこの娘が持ちキャラなの?」

望月「ん〜……持ちキャラって程でもないかな〜。単にランダムで選ばれたキャラだから」

清霜「朝霜姉さんの持ちキャラは裏ク○スだよ♪」

望月「そうだっけ? 朝霜ってもっとパワー系使うはずだったはずなのに……変わったのかな?」

清霜「そうなの?」

望月「そうなの。前に朝霜とやった時はラ○フだったからね〜」

清霜「誰だっけ?」

望月「この今戦ってるキャラ」

 

『ふっ! だだだだぁっ!』

 

清霜「おぉ〜! このバンダナしてるキャラか〜!」キラキラ

霞(分かんないけどなんか暑苦しいキャラクターね……)

 

 するとドアが開き、菊月が帰って来て、その後ろから長月が入って来た。

 

菊月「む、客か」

霞「邪魔してるわ」

長月「清霜も居るということは三日月との用事か?」

清霜「うん♪ でも今酒保に行ってるみたいだからもっちゃんのゲーム見てるの♪」

長月「またゲームか……やるなとは言わんがもう少し自主的に訓練とかしたらどうだ?」

 

望月「ちゃんと通常の訓練も任務もこなしてるんだからいいでしょ〜?」

 

 そう言いつつテレビゲームに没頭する望月に長月はため息を吐いた。

 

霞「あんたも苦労してるわね」ニガワライ

長月「あいつはやる時はやるんだがな。向上心が無い」ヤレヤレ

菊月「そこが望月のいいところでもあるんだがな」ニガワライ

清霜「もっちゃんらしいな〜♪」

望月「あんがとさ〜ん」ピコピコ

 

『月を見る度思い出せ!』

 

菊月「ん、負けたのか?」

望月「難易度最高にしてるからね〜」

長月「そいつ強いよな。私はレ○ナの次に好きだが」

霞(何だかんだ自分もやってるんだ)

望月「ま〜持ちキャラにしてる人多いしね〜。でもコンボの繋げ甲斐なら断然元祖主人公だけど」

清霜「燃えたろ? だよね♪」フフン

望月「そそ」

霞(萌える……?)コンワク

 

菊月「あのキャラは繋ぎコマンドを頭にインプットするのが大変だ」

望月「ア○ヘルやク○ラ、メ○リンに比べたら楽だよ〜」

菊月「あんなの使えるか!」

長月「あれは玄人が使うキャラだ」ウンウン

望月「まぁ確かにそれなりに練習しないと無理かな〜」

霞(ダメだわ……サッパリ分からない)

 

 そんな話をしていると、またドアが開いた。

 酒保から三日月がやっと帰って来たのだ。

 

三日月「時間過ぎちゃってごめんなさい」

霞「いいわよ、気にしなくて」ニコッ

清霜「おかえり〜♪ 何買ってきたの〜?」

三日月「これから使うビーズで足りないやつを買ってきたの」ニコッ

霞「あら、なら半額出すわよ。私もそれ使わせてもらうわけだし」

清霜「三等分しよ〜♪ 清霜も使うもん♪」

 

 二人の申し出を三日月は遠慮したが霞も清霜も引かない性格なので、結局三等分し、三日月は笑顔で「ありがとう」と返した。

 

長月「菊月、三人に悪いから私の部屋に行くか?」

菊月「そうだな」

三日月「姉さん達もやりますか?」

清霜「みんなで作ろうよ♪ 霞ちゃんもハマったんだから!」

霞「////」カァー

 

 三日月と清霜の誘いに長月達は『う〜ん』と考えたが、「霞がハマったのらやってみるか」と長月が頷き、菊月も「ならやってみるか」と三日月達と共にテーブルを囲んだ。

 

 ーー。

 

菊月「これは不器用な私には向いな」グヌヌ

清霜「あはは、慣れれば結構スイスイ出来るよ♪」

霞「私も初めはそうだった」フフフ

長月「どうしよう……この糸を凄く引き千切りたくなって来た」ワナワナ

三日月「抑えてください」アワワ

 

長月「望月! この苛立ちを格ゲーにぶつけさせろ!」

望月「ん〜、いいよ〜」

長月「私のレ○ナで斬り裂いてやる!」ゴゴゴゴゴ

 

菊月「お、少し出来た」キラキラ

霞「私より覚えるの早いじゃない♪」

清霜「清霜も頑張るぞ〜♪」

三日月「」クスクス

 

 その後三日月達はビーズで簡単なストラップを作り、みんなでそれぞれ交換した。

 その一方で長月は結局格ゲーで望月と対戦してフラストレーションを発散するのだったーー。




今日は霞ちゃんの進水日なので霞ちゃんを登場させた、まったり回にしました♪
おめでとう、霞ちゃん!
格ゲーネタが分からなかった方は申し訳ありませんでした。

ではでは此度も読んで頂き本当にありがとうございました!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。