艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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絶対に誰も。の談!

キャラ崩壊、独自設定、他作ネタ含みます。


艦これSS三百一話

 

 ○○鎮守府、一四○○ーー

 

 野外訓練場ーー

 

 提督と本日秘書艦の伊勢は散歩がてら共に野外訓練場へ足を運んだ。そしてその道中で工廠帰りの日向とアイオワに会うと、二人も共に行くことになり今に至る。

 

日向「ほう、これがバスケットコートというやつか……」

伊勢「結構広いけどゴールはちょっと低いわね。駆逐艦の子達のためかしら?」

アイオワ「そうよ♪ 駆逐艦の子達に合わせて明石に頼んで作ってもらったの♪ 勿論アドミラルの許可も得てね♪」

提督「皆のためになるなら安いものさ」ニカッ

 

 野外訓練場の空いているスペースにバスケットゴールとコートが設置されたのだ。それもちゃんコートを覆うようにフェンスも設置され、訓練場へボールが入らないように配慮されている。

 バスケットコートの設置を望んだのはアイオワと一部の艦娘達だったが、提督はみんなの娯楽になるならと快く頷き、今日に至った。

 

 そしてこのことによりバスケットコートスペースには多くの艦娘達が集まっていて、既にゲームを楽しんでいる者達もいた。

 

 因みに今ゲームをしているのは以下の通り。

 

 Aチーム  Bチーム

 赤城    長門

 蒼龍    飛龍

 大潮    皐月

 満潮    吹雪

 電     島風

 

皐月「ドンドン行くよ〜♪」ドリブル

大潮「頂きます!」スティール

皐月「しまった!」

大潮「ミッチー!」パス

 

満潮「ミッチー言うな!////」ポスッ

吹雪「スリーポイントは打たせないよ!」ディフェーンス!

満潮「ぐぬぬ!」←結構楽しんでる

 

赤城「満潮ちゃん!」ノシ

満潮「お願い!」ループパス

 

長門「させるか!」ブロック

赤城「一航戦の誇り!」ダンク

 

 ガゴ〜ン!

 

電「赤城さん凄いのです〜♪」ピョンピョン

蒼龍「お見事です、赤城さん!」ニコッ

 

長門「こんなに自分に腹が立ったのは初めてだ……」クッ

飛龍「落ちついて一本いこう♪ まだ慌てるような時間じゃないからね♪」パス

島風「私のドリブルに付いて来られないよ〜♪」シュンッ

満潮「ゾーンを崩さないで!」ディフェーンス

 

 なかなか本格的なゲーム展開になっている。

 

朝潮「どちらも頑張ってくださ〜い♪」ノシ

荒潮「勝利の女神はどちらに微笑むのかしら〜」クスクス

暁「電〜、頑張れ〜♪」ノシ

響「ファイト〜」フフ

雷「突き指には注意するのよ〜!」ノシ

 

白雪「吹雪ちゃんも頑張って〜♪」

初雪「綾(波)ちゃんはいないけど頑張れ〜」

深雪「疲れたらいつでも交代するからな〜!」

 

水無月「さっちんファイト〜♪」

長月「我々の代表なんだからしっかりしろ〜!」

文月「頑張れ♪ 頑張れ♪」ピョンピョン

 

 得点係をしている者達も白熱するゲームに声援を飛ばしている。

 

加賀「アリウープまで飛び出すとは……いい運動になっていますね。提督に感謝しましょう」フフフ

陸奥「終わったら終わったでより食べちゃうんじゃない?」ニガワライ

加賀「そうはさせません」キリッ

長波「加賀さんも大変だな〜」ニガワライ

朝霜「赤城キャプテン頑張れよ〜!」

 

 観戦に来た者達もそれぞれ楽しんでいるようである。

 

日向「みんな楽しんでいるようで何よりじゃないか」フフ

伊勢「赤城は名前ネタで長門は体格ネタかしら?」クスクス

アイオワ「What?」クビカシゲ

提督「バスケット漫画のネタの話だ」

伊勢「興味あるなら夕張からDVDか漫画を借りるといいわ♪」

日向「個人的には漫画の方をオススメするが、言葉の方が心配ならアニメからの方がいいだろう」

アイオワ「OK♪ そうするわ♪」

 

 すると提督達の足元にバスケットボールが転がって来た。

 それを日向が拾い上げると、大潮と満潮が『ごめんなさい』と言ってボールを取りに来た。

 満潮に至っては提督が居ることに驚きながらも、しっかりと前髪を整えて来た。

 

日向「っ」ティコリン

大・満『?』

 

 黙ったままの日向に大潮と満潮は首を傾げた。

 すると日向は何処からか眼鏡を取り出し、それを掛けてから穏やかな口調で大潮達に言った。

 

日向「最後まで……希望を捨てちゃいかん。諦めたらそこで試合終了だよ」キリッ

大潮「安z……日向先生〜!」キラキラ

満潮「…………はぁ?」

 

 思わず大声で日向を何故か先生呼びで叫ぶ大潮。その一方で満潮はネタは分かるが明らかに『何だこいつ』と言った顔で日向を見ていた。

 

アイオワ「?」クビカシゲ

提督「」ニガワライ

伊勢「ごめんね〜……はい、ボール」つボール

満潮「ん、ありがと」ウケトリ

 

 伊勢が空気を読んで日向からボールを取り上げて満潮に渡すと、日向と大潮は『えぇ〜』と不満そうに声をもらした。

 すると大潮が満潮が受け取ったボールを取り上げた。

 

満潮「ん? あんたがスローインすんの?」

 

 満潮がそう尋ねると大潮は大きく首を横に振った。

 

満潮「じゃあ返しなさいよ」

大潮「バスケがしたいですか?」

満潮「は?」

日向「バスケがしたいですか?」

満潮「……はぁ?」

 

 日向と大潮は満潮にある言葉を言わせたくて堪らなかったのだ。それは満潮のあだ名が『ミッチー』だからという安直な考えであるが、他のみんなもいつの間にか周りに集まっていて待望の眼差しで満潮を見ている。

 

満潮「な、わ……私は言わないわよ!?////」

 

 そう叫ぶ満潮に大潮がゆっくりと歩み寄り、

 

大潮「一番過去に拘っているのはあんただろ!」

 

 とある名シーンの最初の言葉を叫んだ。

 満潮はその言葉に反射的に怯み、そこへ眼鏡を掛けたままの日向が追い打ちする。

 

日向「最後まで……希望を捨てちゃいかん。諦めたらそこで試合終了だよ」キリリッ

 

 また同じ言葉を満潮にかけると、

 

全員『世界が終わるまでは〜♪』

 

 何故かその場に居る全員が歌を歌い出す始末で、それは『もうあのセリフを言わなければ終わらない』と言った感じだった。

 逃げ場を失った満潮は顔を真っ赤にさせ、

 

満潮「バスケがしたいです〜!////」ウガー!

 

 半分ヤケになって叫ぶと全員が拍手をした。

 そして顔を真っ赤にしたままの満潮にみんなは悪乗りしたことを謝りつつ、バスケットコートへと戻ってゲームを再開するのだった。

 

日向「ほっほっほ♪」

伊勢「日向、いつまでやってんのさ」ニガワライ

提督「やるのは構わないが程々にな」ニガワライ

アイオワ「早く見たくなったわ」ワクワク

 

 その後アイオワもバスケットを一ゲーム楽しんだ後で、シャワーを浴びて夕張の部屋へと直行するのだったーー。




 おまけーー

 二二○○ーー

 戦艦寮、ビスマルク・アイオワ・ウォースパイトの部屋ーー

アイオワ「Nooooo!!」orz
ウォスパ「Be quiet(静かにしなさい)」ヤレヤレ

 アイオワは夕張から借りた例のバスケアニメを最終話まで観て、そのラストに悲痛の声をあげ、そんなアイオワにウォースパイトは『近所迷惑だ』と諭していた。

アイオワ「Inter-highschool championships(インターハイ)がこれからって時にlastなんて……I don’t know what to say(もう言葉が見つからないわ)……」ショボーン
ビスマルク「私この漫画は読んだけど、漫画だとインターハイの所も書かれてるわよ?」
アイオワ「Are you sure!?」グワッ
ビスマルク「え、えぇ。でも漫画の方もーー」
アイオワ「待って! その先は言わないで!」
ビスマルク「」コクコク
ウォスパ「とにかくそれは後にしてもう寝ましょうよ。私、明日は朝から出撃なの」アフ...
アイオワ「分かったわ……明日またバリー(夕張)の所へ行って漫画借りてくる!」フンス
ビスマルク「じゃあ、寝ましょう」ニガワライ

 そして次の日、アイオワは夕張からその漫画を借りて一気に読破したが、結局は『Nooooo!』と叫ぶことになってしまったーー。

 ーーーーーー

はい、今回もネタに走った回になりましたがどうかご了承を。

前に書きましたが今日は戦艦『霧島』と駆逐艦『綾波』が沈んでしまった日です。
この日に沈んでしまった霧島と綾波。そして亡くなられた英霊の方々に心からお祈りします。

その日なのにネタ回にしたことについてはどうかご了承をお願い致します。

そして今日は飛龍さん、吹雪ちゃんの進水日と皐月ちゃん、電ちゃん、島風ちゃんの竣工日です!
みんなおめでとう!

ではでは此度も読んで頂き本当にありがとうございました!

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