艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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だ〜れだ♪ の談。

キャラ崩壊、ネタ、独自設定含みます。


艦これSS二百八十六話

 

 ○○鎮守府、一五○○ーー

 

 執務室ーー

 

提督「」カリカリ

 

 提督は本日も執務に励んでいた。

 

嵐(本日秘書艦)「ん〜、司令〜、そろそろ休憩した〜い」

 

 そんな時、嵐が時計を見ながら提督にそう申し出た。

 

提督「ん、気付いてやれなくてすまない。では休憩にするか」

嵐「やった♪ なぁなぁ、食堂で何か奢って♪」

提督「あぁ、いいとも」ニカッ

嵐「さっすが司令〜、よっ、太腿♪」

提督「太っ腹だろう?」クスッ

嵐「そうそうそれ!」アハハ

 

 提督と嵐がそんな風に談笑する一方で、

 

野分「嵐……」ハァ

舞風「まあまあ」ニガワライ

萩風「司令もああ言ってるから」ニガワライ

 

 手伝いに来ている野分達、第四駆逐隊の面々がいた。

 

提督「では皆で食堂へ行こう。皆にもご馳走させてくれ」

舞風「やった〜♪」バンザーイ

萩風「ご馳走様です」ニッコリ

野分「しかし……」

 

 提督の提案に野分だけは『申し訳ない』と言うように表情を曇らせた。

 そんな野分に提督は笑顔で「遠慮するな」と言って野分の頭を撫でると、野分は少し頬を赤く染めて「ありがとうございます////」と返した。

 こうして提督と第四駆逐隊は食堂へ向かった。

 

 

 その道中ーー

 

舞風「おっやつ♪ おやつ〜♪」

 

 舞風はご機嫌でステップを踏みながら居た。

 

提督「ははは、随分上機嫌だ」

野分「コケないでね」アセアセ

萩風「あはは♪」

嵐「あ、舞風〜、あれやってくれよ、あれ♪」

舞風「ん、いいよ〜♪」

 

 すると舞風は一歩大きく踏み出した。

 そして提督達の方へ振り返り、その場でスピンをした。それから何回転かした後でピタッと正面で止まり、右脚がまっすぐなのに対して左脚を内股気味に軽く横へずらし、更に左手を下腹へ置き、片方の右手では虚空の方を指差した。そのポーズはあの伝説のポップシンガーのキング顔負けで、まさにキング・オブ・カンムスであった。

 

舞風「ポゥ!」キリッ

 

嵐「うぉ〜! 流石は舞コー♪」パチパチ

 

 嵐は舞風のこのモノマネ(?)が大好きなのだ。

 

野分「あ〜、司令の前でなんてことを……」

萩風「でもこれが舞風だからね」クスッ

提督「私はそういうのには疎いのだが、見ている分には素晴らしいと思う」フムフム

 

舞風「なんならス○ラーも踊れるよ〜♪」

 

 そう言いながら舞風はガオ〜というように両手を出して身体全体を左右交互に反転させて見せる。

 

野分「そこまでしなくていいから!」

 

 そして耐え切れなくなった野分がとうとう舞風を止めに入った。嵐や舞風は不満そうな声を出したが、萩風が上手く間に入ったので言い争うような事態にはならなかった。

 

提督(いい関係だな)ウンウン

 

 そんな様子を提督は感心しながら眺めた。

 

 すると、

 

「提督〜!」

「みんな〜!」

 

 誰かが声をかけて来た。

 

野分「あ! 那珂さん!」

舞風「那珂ちゃ〜ん!」ノシ

嵐「神通さん、ちわっす!」フカブカ

萩風「こんにちは、川内さん」ペコリ

 

 それは川内型姉妹の三人で、野分達は三人にそれぞれ挨拶をした。

 

川内「やっほ〜☆」

那珂「いえ〜い♪」

神通「こんにちは」ニコリ...

 

 三人も提督や野分達にそれぞれ笑顔で挨拶をするが、神通だけがどこかぎこちない感じがした。

 

提督「…………こんにちは、三人共」

 

 提督も三人に挨拶をしたが、

 

提督「制服まで交換してどうしたんだ?」

 

 と川内と那珂に問うた。

 

 提督の言葉に野分達は揃って小首を傾げたが、神通は「お見事です」と笑顔を見せ、川内と那珂は『あちゃ〜』と言った感じに苦笑いを浮かべた。

 

川内「やっぱり提督にはバレちゃったね〜」

那珂「完璧だったと思ったのにな〜」

神通「流石は提督です」クスクス

 

 三人は揃って提督に感心するも、一方の野分達は未だにポカンとした表情を浮かべている。

 そんな野分達に提督が「まだ信じられないか?」と訊ねると、四人は一斉に首を縦に振った。

 それを見た提督は「では」と前置きをしてあるワードを発した。

 

提督「川内、今夜も夜間任務をお願いしていいかな?」

那珂「えぇ、本当!? やるやる!!」キラキラ

 

 そして更に通信機(スマホ)を取り出した提督が川内(那珂)に言った。

 

提督「那珂、写真を一枚いいかな?」

川内「もっちろ〜ん☆ 那珂ちゃんはどんな角度からでも可愛く写っちゃうよ☆」キャピ☆

 

嵐「うっわ〜、マジかよ……」

舞風「全然気が付かなかった……」

萩風「制服と髪型を入れ替えるだけで分からないものなんですね〜」

 

 ようやく二人がそれぞれに変装していることに気が付いた嵐、萩風、舞風が驚きの声をあげる一方、

 

野分「この野分が那珂さんのことを誤認するだなんて……!」クッ

 

 野分だけが悔しさを露わにした。野分としては、普段から尊敬して止まない那珂の見分けが付かなかった自分に対しての悔しさがあるのだろう。

 

川内(那珂)「野分ちゃん、そんなに自分を責めないで」ナデナデ

野分「川d……那珂さん……」

那珂(川内)「そうそう♪ 気にしない気にしない♪」

野分「は、はい、那k……川内さん……」

 

神通「二人共、そろそろ髪型だけでも元に戻したらどうですか?」ニガワライ

川内(那珂)「シニヨンするの時間掛かっちゃうからお部屋で直す〜☆」

那珂(川内)「シニヨン滅多にしないからまだ暫くこのままでいる〜♪」

 

 二人のマイペースさに神通はやれやれと肩をすくませた。すると川内と那珂は川内のトレードマークであるマフラーだけを元に戻し、少しだけ分かりやすくした。

 

舞風(なんだが……)

嵐・萩『(余計に変になったような気が……)』

 

野分「司令はどうして見分けがついたのですか?」

川内「提督のことだから私達の気で分かったとか?」

提督「いや、目で分かった」

那珂「目?」

提督「そうだ。三人は野分達が気付かないくらい似ているが、川内の目は妹二人と比べてキリッとしていて長女感があり、対する那珂の目は姉二人と比べるとクリッとしていて末っ子感を醸し出している」

川内「神通は?」

神通「」シンケン

提督「神通の目はどちらかと言えば川内の目に似ているが、人一倍優しい瞳をしているな。姉妹や皆を思い遣る優しい目だ」ニッコリ

全員『なるほど〜』オォー!

神通「そんな……♡////」モジモジ

 

嵐「あ、司令! おやつ! おやつまだ食べてない!」

 

 すると嵐が当初の目的を思い出した。

 

川内「あ、食堂行くの? 私達も一緒していい?」

提督「勿論だ。楽しませてくれたお礼に三人にも私がご馳走しよう」ニコッ

那珂「やった〜☆」

舞風「那珂ちゃんと一緒だ〜♪」ワーイ

野分「那珂さんと一緒……」キラキラ←とても喜んでいる

神通「お心遣い感謝致します♡」エヘヘ

萩風「ではみんなで行きましょう♪」

全員『お〜♪』

 

 こうして提督は野分達や川内達とおやつタイムを堪能した。

 因みに食堂でも川内と那珂は食堂に居たみんなを戸惑わせたため、食堂の化粧室で髪型だけしっかりと元に戻したそうなーー。




今日は川内さんの進水日なので川内さんを登場させたお話にしました!
おめでとう、川内さん☆

ではでは、今回も読んで頂き本当にありがとうございました♪

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