艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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提督の代行を頑張る艦娘達。


艦これSS二十七話

 

 ○○鎮守府、一一三○ーー。

 

 執務室ーー

 

加賀「霧島、こちらの書類のチェックをお願いします」

霧島「了解です。次はこちらの書類をお願いします」

 

長門「遠征班の出発を確認した。続いて演習班の準備を」

武蔵「あぁ、既に準備をさせている」

 

飛鷹「資材チェックは終了っと……そっちはどう?」

榛名「はい。艤装開発は無事に完了しました!」

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

 一二三○ーー

 

 食堂ーー

 

間宮「皆さん、お疲れ様です」コト

伊良湖「このデザートはサービスです♪」

加賀「ありがとうございます」

武蔵「かたじけない」

 

霧島「私達がこれだけ分担してこの様とは……司令には頭が下がりますね」フゥ

加賀「更に私達のメンタルケアやコミュニケーションも大切にしてくれているわ」モグモグ

榛名「それでいて指揮や作戦考案などまだまだ仕事をなされていますからね……」ハフゥ

赤城「提督の偉大さを感じますね……」モッチャモッチャ

武蔵「出撃が無いだけまだ助かっているのは事実だな」

長門「本当に凄い提督だよ」

 

 バーーーーン!

 

金剛「ヘーイ! 皆サーン! お疲れ様ネー!」

大和「清霜ちゃんから提督の写真をもらって来ましたよ~♪」

全員『』ピクッ

 

 するとその場に居る艦娘達の空気が大規模作戦並みに張り詰めた。

 

 そう金剛と大和がもたらしたワールドアイテム(提督の生写真)をこれから希望者全員参加(駆逐艦の娘達は遠慮している)のオークションにかけるからだ。

 

 因みにこれまで撮られてきた遠足での写真は既に『○○編』と名付けて全て写真集として発行済みで生写真もその都度オークションで落札されている(写真集は希望者全員に配布済み)。

 

 オークションでは集まったお金は全て写真集の製作費に回る。(最初の公園編はみんなで持ち寄って製作した)

 

 余談となるがオータムクラウド画伯が手掛けた提督画集もカラーで発行済み。

 原画はオータムクラウド氏の部屋にていつでも閲覧鑑賞可能。

 

金剛「今回の写真は全部で二十七枚デス♪ では、まずはこの写真デス!」ババーン

全員『おぉ~!』

 

 ◆渓流で佇む提督◆

 

金剛「百円からのスタートネー!」

長門「千円!」

飛鷹「三千円!」

間宮「五千円!」

 

 シーン……ーー

 

金剛「間宮サーン、落札デース♪」

間宮「うふふ♪」ピース

 

 

大和「続いてこちらです!」ババーン

全員『おぉ~!』

 

 ◆花を愛でる提督◆

 

大和「この写真は千円からのスタートです!」

熊野「三千円!」

阿武隈「五千円!」

由良「六千円!」

加賀「一万円」

 

 シーン……ーー

 

大和「居ませんね……加賀さん、落札です!」

加賀「やりました……!」グッ

 

 

金剛「どんどん行きますヨー! 次はこれデース!」ババーン

全員『』フツクシイ

 

 ◆優しい笑顔の提督◆

 

金剛「これは百円からのスタートネー!」

陸奥「千円!」

19「二千円!」

大鳳「五千円!」

高雄「八千円!」

 

 シーン……ーー

 

金剛「高雄~落札デース!」

高雄「やったわね♪」キラキラ

 

 

大和「続きましてこちらの写真です!」ババーン

全員『』トウトイ

 

 ◆自転車に跨がる提督◆

 

大和「こちらは二千円からお願いします!」

扶桑「四千円」

伊勢「五千円!」

58「六千円でち!」

利根「一万円!」

鳳翔「一万二千円」

 

 シーン……ーー

 

大和「鳳翔さん、おめでとうございます!」

鳳翔「やるときは、やるのです♪」フフフ

 

 

 それからもオークションは続き、とうとう最後の一枚になった。

 

大和「この写真は金剛さんと大和もオークションへ参戦します」

金剛「これが最後の写真デース!」ドドーン

全員『きゃーっ♪』キイロイカンセイ

 

 ◆アスレチックを颯爽と駆ける提督◆

 

金剛「これは五千円から行きマース!」

大和「八千円!」

金剛「一万円!」

大和「一万三千円!」

大井「一万五千円!」

龍田「一万七千円」

榛名「二万円!」

 

 \ざわざわ……ざわざわ……/

 

五十鈴「二万二千円!」

 

 \オォー ドヨメキ/

 

金剛「ここまでのようデスネ……」

大和「五十鈴さんおめでとうございます!」

 

 \拍手喝采/

 

五十鈴「皆ありがと♪」

名取「半分出したんだから、共同保有権忘れないでね?」

五十鈴「分かってるわ♪」

由良「たまに見せてもらって良いかな?」

阿武隈「あ、あたしも……」モジモジ

五十鈴「ええ、勿論よ♪ いつでもいらっしゃい♪ 姉妹なんだから当然よ♪」

由・阿『』パァッ

長・鬼『よかったね♪』ニコニコ

 

 こうして提督生写真オークションは閉幕したのだった。

 

 そして彼女達は午後からの提督代行を頑張るのであったーー。




遠足シリーズとは別で遠足に行っていない艦娘達のお話を短いですが書きました!
次回は遠足シリーズの予定です!

読んでくれて本当にありがとうございました!

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