艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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軽巡洋艦メイン。

キャラ崩壊、ネタ、独自設定含みます。


艦これSS二百七十八話

 

 ○○鎮守府、一五○○ーー

 

 明石酒保ーー

 

 カランカランーー

 

明石「いらっしゃいませ〜♪」

 

阿賀野「こんにちは〜!」キラリーン☆

能代「お邪魔します」ニコッ

 

明石「こんにちは♪ 阿賀野さん、いいところに来ましたね〜♪」

阿賀野「? どうして?」

能代「?」クビカシゲ

 

 すると明石はレジから出て、ある棚から二つの商品を持って戻って来た。

 

明石「雷ちゃんじゃないけど、じゃ〜ん♪」つ商品

阿賀野「(。✧Д✧)」オォー!

能代「」ニガワライ

 

 明石が阿賀野達に某黄門様の印籠の如く見せたのは『秋限定』と明記されたお菓子『栗きんとんの山』と『大学いもの里』だった。

 

明石「あの有名な某チョコ菓子からヒントを得まして、間宮さんと伊良湖さん監修の元、本日から酒保限定販売の期間限定商品なんです♪」

阿賀野「二つの意味で限定なんだね!」キラキラ

明石「はい♪ 各種お一つずつどうです?」ニコニコ

阿賀野「能代〜!」キラキラ

能代「はいはい……買ってあげるからそんなにキラキラした目で見ないで」ニガワライ

 

 阿賀野の『キラキラ攻撃』に能代はあっさりと買う約束をした。普段は厳しい能代ではあるが、本音を言うと能代自身もその限定商品が気になっているのだ。

 

明石「まいど〜♪」

能代「あ、お会計の前に他にも見たい物があるのでちょっと待っててください」

明石「あ、これは失礼しました♪ どうぞ、ごゆっくり見ていってください♪」

 

 そして阿賀野達は本来の目的を達成するために店内の日用品コーナーへ向かった。

 

阿賀野「何買いに来たんだっけ?」

能代「洗剤と柔軟剤。そもそも切れそうって言ったのは阿賀野姉ぇでしょ?」ニガワライ

阿賀野「あ〜♪ 期間限定お菓子を前にしたからお空の彼方へ飛んでっちゃってたよ〜♪」

 

 阿賀野はそう言いながら『テヘペロ』と言った感じに手で頭をコツンとしつつ舌を出した。そんな姉に対して能代はスルーしながら「先ずは洗剤ね……」と洗剤の棚を見ていた。

 

阿賀野「ねぇねぇ、能代〜。お姉ちゃん、スルーはいくないって思うの」プンスコ

能代「ねぇねぇ、お姉ちゃん。能代、そんなにすぐ忘れる頭を持つお姉ちゃんの将来が心配になるの」ニッコリ

阿賀野「だ、大丈夫大丈夫!」アハハ...

 

 阿賀野の渾身のお姉ちゃん攻撃も能代の見事なカウンターの前に崩れ落ち、阿賀野は乾いた笑いしか浮かべられなかった。

 気を取り直して洗剤を選んでいると、酒保のドアが開く鐘の音がした。

 

雷「こんにちは〜♪」

電「こんにちはなのです」ニコッ

提督「やぁ、お邪魔するよ」

 

明石「いらっしゃいませ〜♪」

 

 入店したのは雷、電、提督の三人だった。

 

阿賀野「あ、提督さんだ〜♡」

能代「////」サッサッ

 

 提督だと分かった途端、阿賀野は提督の元へまっしぐら。その一方で能代は『提督に変なところは見せられない』と言った具合に、手櫛で髪を整えながら阿賀野の後を追った。

 

提督「お〜、阿賀野に能代。こんにちは」ニコッ

阿賀野「こんにちは〜♡ 提督さんに会えて、阿賀野嬉しい♡」ギューッ

能代「こんにちは、提督////」テレリテレリ

 

 提督の腕にぎゅうっと引っ付く阿賀野と頬を赤く染めてもじもじとしながら挨拶をする能代。提督はそんな二人に変わらぬ笑顔を向けながら、自身の左腕に抱きつく阿賀野の頭を優しく撫でた。

 

雷「こんにちは、阿賀野さん、能代さん」ニコッ

電「こんにちはなのです」ニコニコ

阿賀野「こんにちは、雷ちゃん、電ちゃん♪」キラリーン☆

能代「こんにちは♪ 二人は提督とお買い物?」ニコッ

電「なのです♪」

雷「今日は暁姉が秘書艦なんだけど、今は開発任務で席を空けてるから、その間におやつ休憩の時のおやつを買いに来たのよ♪」

電「響お姉ちゃんもお手伝いとして工廠に行ってるのです」ニコニコ

 

 雷と電がそう説明すると、明石と阿賀野が透かさずアイコンタクトを取った。

 そして、

 

明石「今回はお菓子の新商品が御座います!」

阿賀野「えぇ〜!? どんな商品なんですか〜!?」

 

 提督達の前に出た二人は何やら通販番組的なノリでコントを始めた。

 

明石「今回出た新商品はこちら! この艦隊の胃袋を掌握している間宮&伊良湖監修!」

阿賀野「おぉ!」

明石「酒保限定販売の秋限定商品!」

阿賀野「きゃ〜! なになに〜!?」

明石「あの有名某チョコ菓子からヒントを得た!」

阿賀野「早く早く〜!」

明石「『栗きんとんの山』と『大学いもの里』です!」

阿賀野「わ〜! 初めて見た〜!」

 

 明石は新商品の二つを提督達に見せつけるようにドドンと見せた。

 

能代「」アタマカカエ

提督「ほう、出来ていたのだな」フムフム

雷「パッケージから何から全部似非っぽいんだけど、大丈夫なのこれ……?」

電「だから酒保限定販売なのかもしれないのです」ニガワライ

 

 しかしこれを好意的に見ているのは提督だけだった。

 

阿賀野「でも〜、お高いんでしょう?」

明石「ところが! 今お買い求め頂くお客様限定で!」

阿賀野「まさか!?」

明石「二種類セットで百円でのご提供です!」

阿賀野「うっそ〜! やっす〜い!」

 

雷「確かに安いわね……」ウーン

電「みんなで食べられるのです♪」

提督「ならそれぞれ二つずつ買って行くか」

 

明・阿『まいどありがとうございま〜す♪』

能代「」ニガワライ

 

 こうして提督達は新商品を購入して酒保を後にした。

 

明石「いや〜、阿賀野さん、ご協力ありがとうございます♪」キラキラ

阿賀野「いえいえ♪」キラリーン☆

能代「…………取り敢えず、お会計お願いします」ハァ

明石「は〜い……あ、ご協力頂いたお礼にまだ販売前の商品をお付けします♪」

阿賀野「わ〜、なになに!?」キラキラ

明石「このペットボトル飲料『ぽ〜いお茶』です!」キリッ

阿賀野「おぉ〜!」

能代(どんなお茶なの!?)

 

明石「これは明日に販売予定のお茶なんです♪ 鳳翔さんがブレンドしたので、味は最高です♪」

能代「名前の由来は?」

明石「あの有名なお茶から少しもじりました!」ドヤァ

能代「あ〜……」ヤッパリ

明石「四本付けとくので姉妹の皆さんで飲んでくださいね♪」

阿賀野「ありがと〜♪」

能代「ありがとうございます……」ニガワライ

 

 その後会計を済ませた阿賀野と能代は部屋に戻って、矢矧、酒匂を加えたみんなと新商品でおやつタイムを過ごした。

 そして、どの商品も高評価だったそうなーー。




今日は雷ちゃんと阿賀野さんの進水日なので、二人を登場させた回にしました!
おめでとう二人共!

此度も読んで頂き本当にありがとうございました☆

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