艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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引き続き駆逐艦と遠足シリーズ。

少し他作品ネタが含まれます。


艦これSS二十六話

 

 ○○鎮守府、○七三○ーー

 

 門前ーー

 

 本日も私は駆逐艦の娘達を連れて遠足へ向かう。

 今日は夕雲型姉妹の番だ。

 

 陽炎型のみんなよりは数は少ないものの、八名ともなれば十分に大所帯だ。

 

 なので車はシボレーのエクスプレスをレンタルしそれで向かうことにした。

 

夕雲「提督、本日は姉妹揃ってよろしくお願い致します」ペコリ

巻雲「司令官さま、よろしくお願いします!」ペコ

風雲「提督、よろしくお願いしますね♪」

長波「おう、提督! 今日はよろしくな!」ニカッ

高波「よろしくお願いしますぅ」ペコリ

朝霜「司令、よっろしく~♪」ニッ

早霜「よろしくお願い致します……」ペコリ

清霜「よろしくね、司令官~♪」ニパッ

 

 長女の夕雲に習って挨拶をする妹達。

 

 巻雲:夕雲型の二番艦。

    姉妹の中では一番小柄だが、元気一杯のムードメーカー。

 

 風雲:夕雲型の三番艦。

    フレンドリーで誰とも仲良くなれる娘。

 

 長波:夕雲型の四番艦。

    やんちゃで度量の大きな頼れる娘。

 

 高波:夕雲型の六番艦。

    引っ込み思案な性格だが、心の優しい娘。

 

 朝霜:夕雲型の十六番艦。

    口調は雑だがやる気と根性はピカイチ。

 

 早霜:夕雲型の十七番艦。

    物静かだがとても面倒見の良い娘。

 

 清霜:夕雲型の十九番艦。

    末っ子らしく明るく元気な戦艦になるのを夢見る愛すべきa……娘。

 

 

提督「あぁ、よろしくな。早速出発しよう」

姉妹『は~い♪』

 

 姉妹達は元気良く車へ乗り込むのを確認してから、私は車を遠足地へと走らせた。

 

 行きの車内では長波と朝霜と清霜がお菓子の取り合いをして夕雲達に叱られていた……。

 

 

 

 森林公園ーー

 

夕雲「緑が一杯ね~♪」

巻雲「~~~~!」キラキラ

風雲「良いところね♪」

長波「楽しめそうだなぁ」カタコキコキ

高波「迷子になりそう……かも」ガクブル

朝霜「ったくだらしねぇな~。あたいと手繋いどけ」ギュッ

早霜「結構広いみたいね……」マップヒロゲ

清霜「この渓流広場とか面白そう」キラキラ

提督「では、今回のコースを回ろう」

姉妹『は~い!』

 

 こうして夕雲姉妹の森林公園遠足が幕を開けた。

 

 

 森林散策ーー

 

夕雲「木々に囲まれてると落ち着くわ♪」ルンルン

巻雲「夕雲姉さんと司令官さまに手を繋がれて歩くと更に最高の気分になります♪」ピョンピョン

提督「それは良かった」ニコ

風雲「ただ歩いてるだけなのに、景色が違うと楽しいなぁ♪」ルンルン

長波「スライムとかガーゴイルとか出てこねぇかなぁ?」ワクワク

提督「それはデンジャラスだな」ニガワライ

 

高波「犬を連れてる人も一杯いる……」キョロキョロ

朝霜「ほら、気持ちは分かるがキョロキョロするな。はぐれても知らねぇぞ?」グイッ

提督「」ホホエマー

早霜「花粉症の人は歩けないわね……」フフ

清霜「そんな人はガスマスク被らないとね」ニヒヒ

提督(それは無いと思うぞ……)ニコニコ

 

 

 花壇広場ーー

 

高波「うわぁ……綺麗~!」キラキラ

朝霜「こんだけあるとすげぇな」オォ

提督「季節ごとの花が植えられてるそうだ」ニコ

夕雲「水仙に寒椿、プリムラも咲いてるわ♪」

巻雲「パンジーとかもありますよ~!」キラキラ

提督「どれも綺麗だな」シミジミ

 

清霜「写真~♪ 写真~♪」パシャパシャ

早霜「ポラロイドカメラなんて持ってたのね……」フフ

長波「でも花じゃなくて提督ばっかじゃん」クビカシゲ

清霜「カメラは青葉さんに借りて、その写真は大和姉様達に頼まれた!」キリッ

風雲「あの人達は……妹になんてお願いを……」ハァ

提督「お、カメラか。一緒に撮ろう」ニコ

姉妹『はい♪』

 

 

 アスレチック広場ーー

 

長波「おっしゃ~! やぁってやるぜ~!」ダダダダッ

朝霜「いよっし! あたいもやってやろうじゃん!」ダダダダッ

清霜「姉さん達に負けないんだから!」ダダダダッ

提督「怪我するなよ~!」

 

高波「巻雲姉様、風雲姉様、一緒にあの滑り台滑りませんか?」クイックイッ

巻雲「おぉ~! あれはおっきいですね! 是非いきましょう!」グイッ

風雲「良いわよ♪ 行きましょ」ニコニコ

提督「楽しんできなさい」ニコ

 

提督「二人は何かやってこなくて良いのか?」

夕雲「夕雲はこうして提督に寄り添ってるのが良いの♪」ヒシッ

早霜「私も司令官とこうして居たいわ……」ピトッ

提督「可愛いことを言うんだな」ニコ ナデナデ

夕・早『ふふふ……////』キラキラ

 

 

 休憩所ーー

 

夕雲「みんな手は洗った?」

妹ズ『は~い♪』

夕雲「では提督、お願い致します」ニコ

提督「分かった……頂きます!」

姉妹『いただきま~す!』

 

 \ワキアイアイ/ 

 

夕雲「どうですか、提督?」

早霜「美味しいですか?」

風雲「どうです?」

提督「あぁ、どれも実に美味いよ」ニコ

夕・風・早『やった♪』ニパッ

 

高波「これ高波が作ったので美味しくない……かも」オドオド

長波「見てくれは悪いけど、こっちはあたしの力作だぜ♪」ニヒヒ

提督「うん、どちらも美味しく出来ているな」ナデナデ

長・高『~~////』ニヘラ

 

巻雲「司令官さま、その唐揚げください♪」

提督「よし、ほら」つアーン

巻雲「あむ……ん~♪」キラキラ

清霜「司令官、清霜にも~♪」アー

提督「あはは、はい」つアーン

清霜「はむ……美味しい~♪」ニパッ

朝霜「あたいも欲しいな……////」オズオズ

提督「勿論だ、ほい」つアーン

朝霜「むぐむぐ……美味ぇ……へへ////」テレリ

 

 そうして昼食を済ませ、ホッと一息ついたところで、私達は次の場所へと向かった。

 

 

 

 渓流広場ーー

 

清霜「魚が居る~♪」キラキラ

早霜「水が綺麗ね……」パシャ

長波「沢蟹とか居ねぇかな~♪」キョロキョロ

高波「綺麗な石……かも!」キラキラ

提督「渓流釣りとか良いかもな」シミジミ

 

朝霜「夏とかに来れば水遊び出来そうだな~」ウズウズ

夕雲「飛び込まないでね」ニガワライ

巻雲「風邪引いちゃいますからね」メッ

風雲「海では季節関係なく濡れてるけどね」フフ

提督「それは海軍だからな」ニガワライ

 

 

 サイクリングーー

 

 ロードバイクーー

 

風・長・高・朝・清『メタモルフォ~ゼ~♪』

長波「ヒ~メヒメ」

朝霜「ヒメッ」

清霜「好き好き大好きヒメ♪ ヒメ♪」

高波「……………………ヒメッ、ヒメッ」

風雲「きらきらりん~♪」

風・長・高・朝・清『ヒメはヒメなの~♪』

巻雲「ヒメなのだ~~!」ガシガシッ

 

 三人乗り自転車ーー

 

提督「あれは何の歌なんだ? そして何故巻雲はあんなに必死にペダルを回しているんだ?」コンワク

夕雲「秋雲さんと夕張さんがお薦めしてくれたアニメDVDをみんなで観てたから、そのせいかも?」フフフ

早霜「山岳ステージは激熱の胸熱だったわね……」グッ

夕雲「『俺はたった今絶好調になった!』だっけ?」

早霜「」コクコク

夕雲「あんな友情って素敵よね♪」フフフ

提督(後で夕張から借りよう)

 

 

 それからもみんなで時間の許す限り森林公園を堪能し、夕雲型姉妹の遠足は幕を閉じた。

 

 遠足以来、長波と朝霜にロードバイクが欲しいとねだられ、後日五台ほどをポケットマネーで買ったーー。




夕雲型姉妹終わりです!

読んでくれて本当にありがとうございました!

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