艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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後編です! キラリーン☆


艦これSS二百四十九話 後編

 

 ○○鎮守府、一五○○ーー

 

 中庭ーー

 

 秋祭りは後半戦へ差し掛かり、更なる賑わいを見せていた。

 

 そしてこれから埠頭で伊勢&日向による瑞雲航空ショーが催されるというアナウンスが流れ、中庭は少し空いていた。

 

扶桑「伊勢と日向、気合い入ってたわね」フフ

山城「瑞雲妖精はキラキラしてましたね〜」

 

満潮「来たわよ」

朝雲「こんにちは」ニコッ

山雲「こんにちは~」ニコニコ

 

扶桑「あら、いらっしゃいませ」ニコッ

山城「三人は航空ショー見に行かないの?」

満潮「行くけどまだ時間あるからね」

朝雲「姉妹(みんな)でカルメ焼き食べながら観ようかなって♪」

扶桑「そうだったの」クスッ

山雲「だから八個くださいな♪」

山城「今包むわね」セッセッ

 

満潮「逆に二人は観ないの?」

扶桑「私達はここから観てるわ」

山城「それに日頃から瑞雲瑞雲言われて、見せられてるからね〜……誰とは言わないけど」

朝・山『』ニガワライ

 

山城「はい、これね」つ包

満潮「ありがと」ニッコリ

扶桑「仲良く観るのよ?」ナデナデ

朝雲「は〜い♪」

山雲「仲良く座って観ます〜♪」

山城「行ってらっしゃい」ニコッ

満潮「えぇ♪」

 

扶桑「みんないい笑顔だったわね」フフ

山城「はい、姉様……あ、始まったみたいです」

扶桑「綺麗な飛行機雲ね」ニコニコ

 

 

 一六○○ーー

 

鈴谷「美味しいクレープあるよ〜♪」

最上「一つ買う毎に一回くじ引き出来るよ〜♪」

 

沖波「チョコバナナ生クリームとストロベリー生クリームください」ニコッ

 

熊野「了解ですわ」ニコッ

三隈「少々お待ちください♪」

 

鈴谷「は〜い、じゃあ二回引いてね♪」

最上「当たるといいことがあるよ〜♪」

朝霜「よっしゃ〜! 行ったろ〜!」

清霜「清霜も引く〜♪」

早霜「いいのが当たるといいわね」フフ

 

 ガサゴソ……

 

朝霜「…………五等だって」

鈴谷「五等はポケットティッシュ♪」

朝霜「ハズレか〜……」グヌヌ

 

清霜「…………特賞! 特賞だよ!」

朝霜「マジかよ!?」

最上「おめでと〜♪ 特賞は〜!」

清霜「」ドキドキワクワク

最上「明石印の艤装玩具シリーズ、大和砲こと46cm三連装砲モデルの水鉄砲♪」ジャジャーン

清霜「(。✧Д✧)」フォー!!!

早霜「良かったわね」クスクス

 

熊野「お待たせ致しましたわ♪ どうぞ♪」つクレープ

沖波「ありがとうございます♪」

朝霜「サンキュ〜♪」

三隈「こぼさないよう、気をつけて食べてくださいね」ニッコリ

沖・朝『は〜い♪』

 

清霜「沖波姉さん、半分個〜♪」

沖波「は〜い」ニコニコ

清霜「〜♪」アムアム

 

朝霜「早霜も食べるか?」つクレープ

早霜「あら……なら一口頂くわ」ハムッ

朝霜「美味いか?」ニッ

早霜「えぇ」ニッコリ

 

 

 一七○○ーー

 

 埠頭前ーー

 

利根「ん? ここは写真屋か?」

 

青葉「いらっしゃいませ〜♪ ここではこのプレートに書いてある通り、海をバックに記念写真が撮れます♪」

 

筑摩「衣笠さんの格好とは何か関係が?」

 

衣笠「私が聞きたいよ……////」カァー

 

衣笠E.マーメイドラインのイエローチャイナドレス・ロング丈

 

青葉「何事もインパクトが大切です!」キリッ

 

利根「吾輩達と似たような物じゃな」ペロン

衣笠「きゃっ……スカートめくらないでよ////」

利根「減るもんでもあるまい♪」

衣笠「気持ちの問題なの!////」

筑摩「姉さん」ニガワライ

利根「仕方ないの〜」

衣笠「もぉ////」ナオシナオシ

 

利根「せっかくじゃ、一枚撮ってくれ」ニコッ

青葉「青葉におまかせ〜♪ そこに並んでください♪」

 

利根「うむ!」ドドン

筑摩「」ニコニコ

青葉「あの〜……?」

利根「なんじゃ?」

青葉「筑摩さんがかなり後ろの方へ行ってますが……?」

利根「筑摩は妹じゃからな」ドヤァ

 

衣笠(遠近法……)ニガワライ

 

 

 一八○○ーー

 

大和「提督〜♡」ノシ

武蔵「おぉ、提督もやるか?」ニッ

 

提督「む、二人がやっているのは、かたぬきか……」

 

夕張「いらっしゃいませ、提督。やります?」ニコニコ

提督「腕がなる……一番難しいのを頼む」キリッ

大和「〜♡」オメメハート

夕張「は〜い♪ 最高難易度はプロペラ飛行機です♪ これが成功すると、この夕張印の戦艦大和の模型をプレゼントします♪」

提督「ふむ……大和の模型か。是非とも欲しいな……」マジマジ

 

大和「え!?//// 提督が大和を!?♡////」

武蔵「…………おい」イライラ

大和「提督ったら〜♡ 大胆〜♡」クネクネ

 

 ドンッ……ぺきょっ……

 

武蔵「うぐっ……姉さんが騒ぐから割れたじゃないか……」ギロッ

大和「あ……ご、ごめん、武蔵……」アワワ

武蔵「ったく……ほら、食え」つ残骸

大和「え、あ、うん」ポリポリ

武蔵「はぁ……夕張、同じやつをもう一枚」

夕張「は〜い♪」

 

提督「…………」ジーッ

大和「?」

武蔵(提督、動かないな……)

提督「」スッ

 

 提督がかたぬきの板にそっと触れると、

 

 パリーン!

 

大・武・夕『!?』

 

 無駄な所が割れ、ほぼ完成に近い状態になった。

 

提督「ふむ……あとは画鋲で細かい部分を削れば終わりだな……」カリカリ

武蔵(どういう原理なんだ……)

大和(どうしよう、素敵過ぎる〜♡)ポワワーン

夕張(まるで北○神拳)

 

 すご技を見せた提督だったが、プロペラ部分を割ってしまい挑戦は失敗に終わった。

 

提督「まだまだ精進が足りんな」ポリポリ

武蔵「いや、十分じゃないか?」ニガワライ

大和「その志、素敵です♡」キラキラ

夕張(二度目に挑戦されてたら確実に成功してた……)

 

 その後も秋祭りは続き、イタリア&ローマのピッツァショー、那珂率いる第四水雷戦隊の秋祭りライブといった出し物も大いに盛り上がった。

 

 

 二○○○ーー

 

 埠頭ーー

 

 満天の星空が広がると埠頭前広場に全員集合し、秋祭りのラストを飾る催物が始まろうとしていた。

 

 \ワイワイガヤガヤ/

 

響「姉さん、綿飴一口くれないか?」

暁「いいわよ♪」つ綿飴

響「Спасибо(ありがとう)♪」ハムッ

暁「」ニコニコ

 

雷「電、お茶もらって来たわよ〜」つお茶

電「ありがとう、なのです♪」ウケトリ

雷「もっと私を頼っていいのよ♪」ナデナデ

電「」ニコニコ

 

イムヤ「そろそろかしら?」

ろ「何やるのかな〜?」ワクワク

ゴーヤ「始まってからのお楽しみでち♪」

 

ニム「お姉ちゃんは何やるか知ってる?」

イク「知ってるのね♪ でも教えてあげないのね♪」フッフッフー

はち「きっと驚くよ」フフ

まるゆ「こ、怖くないですか?」

しおい「流石に埠頭でホラー演出はないと思うよ〜?」ニガワライ

 

 みんな思い思いの話をする中、大淀がメガホンでみんなに声をかけた。

 

大淀『皆さん、お集まりでしょうか?』

 

全員『は〜い♪』

 

大淀『はい、ありがとうございます。それでは秋祭り最後の出し物となります。皆さん、前方の空にご注目ください♪』

 

 大淀の声に全員が空へと注目する。

 すると、

 

 ひゅ〜〜……

 

 どーーーんっ!

 

 星空へ打ち上げ花火が満開に咲き誇った。

 

 \ワーワー! パチパチパチパチ/

 

隼鷹「いやぁ、花火を見ながら晩酌なんて最高だな〜♪」グビッ

千歳「いつもの何倍も美味しいわ♪」ゴクッ

秋津洲「玉屋〜かも!」

瑞穂「鍵屋〜♪」

飛鷹「菊も牡丹も綺麗ね……」ウットリ

千代田「今日は花火に酔いそうね♪」ニコニコ

 

 ばーーーんっ!

 

高雄「ハートの形だわ♪」パチパチ

愛宕「リボンの形も上がってるわ〜」ニコニコ

摩耶「すげぇ〜! 可愛い〜!」キラキラ

鳥海「どれも綺麗ね……」ワァー

 

川内「YA☆SE☆N」ギラギラ

那珂「打ち上げ花火だよ〜!」アワワ

神通「姉さん」ニッコリ←二水戦旗艦の微笑み

川内「ワ、ワー、キレイダナー」ガクブル

神通「うふふ、綺麗ですね♪」

那珂(……那珂ちゃん何も見てない☆)←現実逃避

 

古鷹「加古、見た!? 今の〜! 綺麗だったよね!?」ユサユサ

加古「み、見てたよ〜! そんなに揺らすな〜!」グワングワン

青葉「上げてるのは大和さんや長門さん達なんですね〜」パシャパシャ

衣笠「秋月ちゃん達も上げてるみたい♪」←着替えた

 

 ばばーーーっ!

 

夕雲「今度は水花火ね♪」パチパチ

巻雲「カラフルです〜!」キラキラ

長波「花火っていいな〜」ニコニコ

風雲「うん♪ すっごく綺麗で素敵♪」

 

高波「うわぁ〜♪」キラキラ

清霜「はわぁ〜♪」キラキラ

朝霜「うひゃ〜♪」キラキラ

早霜「みんな花火に夢中ね」クスクス

沖波「でもこれだけ綺麗なら夢中になっちゃいますよ」ニコニコ

 

 ばばばばーーっ!

 

睦月「綺麗〜!」キラキラ

卯月「玉屋〜!」ピョンピョン

皐月「鍵屋〜!」ピョンピョン

水無月「(。✧Д✧)」オォー!

文月「フミィ♪」ピョンピョン

 

如月「千輪菊、素敵ね〜」ウットリ

弥生「うん……」キラキラ

長月「まさに芸術だ」ウンウン

菊月「綺麗としか言えないな」ウンウン

三日月「すごいね、望月(もっちー)!」グイグイ

望月「うん、ホント綺麗だね〜」グワングワン

 

 どっばーーーんっ!

 

長良「うわ〜! おっきい〜!」

五十鈴「これはすごい柳ね」パチパチ

名取「綺麗……」ウットリ

由良「本当……」ウットリ

鬼怒「マジパナイね!」オォー!

阿武隈「大迫力……!」ハワー!

 

提督(皆、いい顔をしている)ウンウン

 

 こうして柳と呼ばれる打ち上げ花火がゆっくりと消え、それと同時に本日最高の拍手喝采が起こった。

 そして秋祭りは最高の形で幕を下ろした。

 

 お祭りは終わったが、それでも艦娘達はその後も暫くの間は夜空の下で余韻に浸り、打ち上げ花火に負けないくらいの笑顔を咲かせていたーー。




秋祭り回後編終わりです♪
出せなかった艦娘に関してはご了承を。
夏に花火回を書くのをすっかり忘れてたので、少し遅いですが最後は花火で締めくくりました♪

読んで頂き本当にありがとうございました〜!

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