艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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軽巡洋艦のみ。

キャラ崩壊、独自設定含みます。

いつもより長めです。


艦これSS二百四十五話

 

 ○○鎮守府、一四○○ーー

 

 鎮守府裏門付近ーー

 

提督「よし! ではやろうか」ニカッ

長良「は〜い♪」

五十鈴(本日秘書艦)「準備万端よ♡」

名取「楽しみです♡」

由良「提督さん、呼んでくれてありがとう♡」ニッコリ

鬼怒「軍手の準備もバッチリ!」

阿武隈「美味しく焼けるかな〜♪」ルンルン

提督「あはは、美味しい焼き芋にしよう。それと鎮守府みんなの分は流石にないから、みんなには内緒だぞ?」ウインク

五・名・由・鬼・阿『〜♡』キュン

 

 今日は午前中に仕事の関係で提督と五十鈴は近隣の商店街へと向かった。その帰りに商店街の八百屋で不揃いのサツマイモが安く売られていたので、せっかくだからと一箱(二キロ)を購入。そこで非番の長良型姉妹も加えて焼き芋をすることにしたのだ。他の艦娘達の分がないため、ひっそりと焼くことにした。

 

 まず始めにサツマイモを洗って土を落とす。

 

長良「結構大きいのもあるね〜……」ジャブジャブ

五十鈴「とっても小さいのもあるけど、こういうのはスイートポテトとかにしましょう♪」ジャブジャブ

 

 次にバーベキュー台に炭を入れ、火をおこす。

 

提督「」テキパキ

名取「提督、ここにお水を入れたバケツ置いておきますね♡」

提督「あぁ、ありがとう」ナデナデ

名取「〜♡」ニコニコ

 

 そして新聞紙を適度な大きさに破き、芋を包む。

 

鬼怒「〜♪」クルクル

由良「こういう作業も楽しいわね♪」

阿武隈「これくらいかな?」

長良「もう少し包んでも大丈夫だよ♪」

阿武隈「うん、分かった」ニパッ

 

 今度はその新聞紙で包んだ芋をそのまま水につける。

 こうすることでアルミホイルを巻いた時にその水分が芋を蒸らしてくれるのだ。

 少しつけたら新聞紙をかるく絞り、水が多少滴るぐらいにする。

 そして濡らした芋をアルミホイルで二重くらいにして巻く。この時に新聞紙が見えないように、きちんと包むのが大切だ。見えてると焼いた時に新聞も芋もあっという間に黒焦げになるのを防ぐためだ。

 

提督「火も丁度いい具合いに回っている。網に乗せていこう。軍手をちゃんとはめてから乗せてくれよ?」

五十鈴「了解よ♪」

由良「提督も火傷しないでね? ね?」

名取「軍手、提督の分もちゃんとありますから」つ軍手

提督「あぁ、ありがとう、三人共」ナデナデ

五・名・由『〜♡』←恍惚ポーズ

 

 芋を置いた後、アルミホイルで網全体を包み込む。こうすることで熱効率が良くなり、焼き上げの時間短縮ができる。

 提督は十分くらいで芋をひっくり返しつつ、大体三十~四十分ぐらいで焼きあがるのを待った。

 

 因みに焼けたかどうかのチェックの仕方は、軍手をはめた手でお芋の腹をギュッと握ってみる。フニャっとなったら出来あがってる証拠だが、熱いので気をつける必要がある。

 

 焼きあがるのを待つ間、提督は長良達へ話題を振る。

 

提督「みんなは秋と言えば何の秋なんだ? 因みに私は読書だが……」

 

五十鈴「私は読書かしら……♡」

名取「私も読書の秋です♡」

由良「私は……読書と芸術かな♡」

鬼怒「鬼怒は勿論、食欲〜♪」

阿武隈「あ、あたしも食欲……です////」エヘヘ

 

長良「私はもちrーー」

五・名・由『鍛練の秋よね』

長良「ぐっ……確かにそうだけど……」ニガワライ

鬼怒「と言うか、長良姉が鍛練しない季節って無いよね」ニガワライ

阿武隈「いつも足首に付けてる艤装も、実は通常のより重くしてある感じがするし……」

長良「あ、良く分かったね♪ 訓練の時は片足に十キロ重くしたのを付けてるの♪」

五十鈴「サラッと凄いこと言うのね……前は二キロだったのに……」

名取「でも姉さんってムキムキにならないよね」

長良「ちょ、気にしてるんだから言わないでよ」ニガワライ

由良「姉さんでも、そういうところは気にするのよね」クスクス

 

提督「まぁ、筋肉が付くことと脚が太くなるとは限らないからな。きっちり鍛えれば長良のように綺麗なラインを保ったままでいられるんだ」

阿武隈「へぇ〜……あ、そう言えば提督も毎日鍛練してるのにムキムキって感じしないもんね」

鬼怒「確かに! すっごくスマートだよね!」

提督「はは、そんなに褒められたものじゃないさ。お腹だって十代の頃に比べたら柔らかくなって来てしまったからな」ニガワライ

長良「そうかな〜? 十分硬いと思うよ〜?」ツンツン

 

 そう言いながら長良は提督のお腹を触った。提督も「そうか?」と嫌がる素振りもなく。長良に腹筋を触らせている。

 

五・名・由・鬼・阿『Σ(゚Д゚)』キョウガク

 

 ナチュラルに、そしていとも簡単に提督と羨まし過ぎるスキンシップを取る長良を五人の妹(LOVE勢)達は絶句に近い状態で眺めていた。

 

長良「寧ろ結構理想的な体型だと思うよ〜? ほら、適度な脂肪も必要な訳だし……」サワサワ

提督「ふむ……確かに競泳選手なんかの体型は理想的だと言われているからな……しかし、慢心せずにいつも通り鍛練に励むよ」ニコッ

長良「うんうん♪ 継続は力なりってね♪」

提督「あぁ」フフフ

 

五十鈴「ねぇ、提督。私達も触っていいかしら?」

名取「興味があります!」

由良「いいわよね? ね?」

鬼怒「オナシャス!」フカブカ

阿武隈「あ、あたしも触ってみたい……////」モジモジ

 

 ずいっと身を乗り出して言う五十鈴達に提督は若干驚きつつも、みんなの意見を聞くのも大切だと思って頷いた。

 

 サツマイモが焼けるまで五十鈴達は提督の腹筋、更には背筋、二の腕などをペタペタと触りつつ、どこか恍惚とした表情を浮かべ、若干息を荒げながら過ごした。

 その間、長良は妹達が暴走しないように絶対零度の笑みを放って妹達を牽制していたそうな……。

 

 そうこうしている内にサツマイモが焼け、提督達は冷ましている間に火の処理やバーベキュー台の片付けをした。それが終わった頃、焼き芋は素手でも掴める熱さになっていた。

 

 

 執務室ーー

 

 提督達は焼き芋を持って執務室へ移動し、お茶を淹れた後で、少し遅めのおやつタイム。

 

提督「頂きます」人

長良型姉妹『頂きま〜す♪』人

 

 巻かれていたアルミホイルと新聞紙を取って、焼き芋を半分に割ると、あの焼き芋ならではの甘い匂いが広がった。

 

提督「おぉ〜、甘くて美味いな」モグモグ

長良「やっぱり秋は焼き芋よね〜♪」モッキュモッキュ

五十鈴「このパリパリの皮もいいわよね♪」パリッ

名取「皮にはビタミンCと食物繊維とポリフェノールも入ってるんだよね♪」パクン

由良「それに皮の色素のアントシアニンに抗酸化作用があるから、美容にも健康にもいいのよね♪」アムッ

鬼怒「ふ〜っ、ふ〜っ……鬼怒的には皮ごと食べた方が焼き芋を満喫出来てる気がして好き♪」ハグッ

阿武隈「ふ〜っ……あむ……ん〜……ホクホクで美味しい〜♪」キラキラ

 

 こうしてみんなは焼き芋を堪能し、秋の味覚に感謝したーー。




今回も秋の味覚として焼き芋を題に書きました♪
私が小さい頃は祖父母がよく石油ストーブの上で焼いてくれていた思い出があります♪
最近、食に関するお話が多いのはご了承を……。

此度も読んで頂き本当にありがとうございました!

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