艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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駆逐艦、海外戦艦メイン。

キャラ崩壊、独自設定、ネタ含みます。


艦これSS二百四十三話

 

 ○○鎮守府、一五○○ーー

 

 明石酒保ーー

 

 カランカランーー

 

明石「いらっしゃいませ♪」

 

雪風「こんにちはです♪」

時津風「こんちゃ〜♪」ノシ

島風「おうおう♪」ノシ

天津風「ちゃんと挨拶しなさいよ……こんにちは、明石さん」ペコリ

明石「は〜い、こんにちは。ゆっくり見ていってね」ニコッ

 

 雪風達は今日のおやつとして駄菓子を買いに明石の酒保へやって来た。雪風達は明石に挨拶をすると駄菓子コーナーへまっしぐら。

 

島風「初風も来ればよかったのにね〜」

時津風「だよね〜……本ばっか読んじゃってさ〜」

雪風「読書の秋ですから、仕方ないですよ〜」ニガワライ

天津風「初風姉さんは読書家だからね……ハリー○ッターとか時間があると一日で一巻読み終わるらしいし」

島風「え〜……あんなに分厚いのに〜?」

時津風「映画でいいじゃん」

雪風「本ならではの良さがあるんですよ、きっと」

天津風「ま、姉さんにとっては漫画を読むのと変わらないんでしょ」フフ

 

 雪風達は駄菓子コーナーで同室の初風の話をしながら、自分が食べたい物を選んでいた。

 

島風「あれれ、うま○棒のコーンポタージュ味がない……」

雪風「サラダ味もないです……」

時津風「明石さんに訊いてみたら?」

島風「うん!」

雪風「行ってきます!」

 

 雪風と島風は頷くと明石のいるレジへ向かった。天津風と時津風もなんとなく雪風達について行った。

 

島風「明石さ〜ん」

雪風「うま○棒のコーンポタージュ味とサラダ味って品切れですか〜?」

明石「あ、品台になかった? ちょっと倉庫を確認して来るから待っててね」

雪・島『は〜い♪』

 

 二人が元気に返事をすると、明石は倉庫へと向かった。

 

時津風「どうする? あたし達は選びに戻る?」

天津風「ん〜……特に急いでる訳でもないんだし、このまま一緒に待ってていいんじゃない?」

時津風「了か〜い」

 

 カランカランーー

 

 明石が戻るのを待っていると、酒保の出入り口であるドアが開いた。そして酒保へ入って来たのは、

 

アイオワ「Hello♪」

ウォスパ「Good Afternoon」ニコッ

 

 アイオワとウォースパイトの二人だった。

 

島風「アイオワさんとウォースパイトさんだ♪」

雪風「こんにちはです♪」

時津風「ハァーイ♪」

天津風「こんにちは」ペコリ

 

アイオワ「みんなHello♪」

ウォスパ「Hello everyone」ニコッ

 

雪・時・島『(。✧Д✧)』オォー!

ア・ウ『?』クビカシゲ

 

 雪風達に挨拶を返したアイオワとウォースパイトだったが、何故か雪風達は目をキラキラと輝かせて二人を見つめた。

 

天津風「きっと二人の英語が新鮮だったんじゃないかしら……」ニガワライ

 

 首を傾げるアイオワとウォースパイトに天津風が苦笑しつつ解説すると、二人は『Uh-huh』と返し納得したようだった。

 

 すると時津風がアイオワと島風の二人をキョロキョロと見比べ始めた。

 

アイオワ「W-What(な、なに)?」

島風「ん〜?」クビカシゲ

時津風「アイオワさんと島風ってさ〜、何か似てるよね〜」

島・ア『え?』

時津風「だってさ〜、金髪だし、高速艦だし、若干ナルシストだし、露出度高いし〜」

島風「最後の二つは余計だよ!?」

アイオワ「HAHAHA……」ニガワライ

 

ウォスパ「でもシィマカゼが大きくなったらアイオワみたいなlad……womanになるかもしれないわね」

アイオワ「ちょっと、どうして言い換えたの?」

ウォスパ「そんなに肌を晒している人を『Lady(淑女)』とは呼べないわ」

アイオワ「随分ハッキリ言うのね」

ウォスパ「事実だもの」

アイオワ「」グヌヌ

 

雪風「悔しがり方も似てますね〜」

天津風「妙にムキになるとこもね」

島風「な〜ん〜で〜よ〜!」プンプン

時津風「でもいいじゃん♪ 戦艦のお姉ちゃんが出来たみたいで♪」

島風「お姉、ちゃん?」

雪風「これだけそっくりなら姉妹と言われても問題ありませんね♪」

天津風「おめでと〜♪」パチパチ

島風「お姉ちゃん……お姉ちゃん……」

 

 島風はつぶやきながらウォースパイトと睨み合うアイオワの側へ近付いた。

 

アイオワ「? どうしたの?」

島風「アイオワさんは島風のお姉ちゃん、なの?」

アイオワ「っ!?」ズキューーン

 

《この時、ミーは全身に稲妻が走ったような衝撃を受けた》

 

《小さな身体、不安そうにミーを見つめるつぶらな瞳、微かな期待でミーの服の裾を掴む小さな手、あぁ……これを言葉でなんて言えばいいんだろう……》

 

『あな〜たに〜♪ 会え〜て〜♪』

 

《あぁ……昨晩寝る前に聴いていたラジオで流れた曲がこんな時に脳内再生される……でも、確かにこの曲の通りかもしれない……》

 

『嬉しくて〜♪ 嬉しくて〜♪ 言葉に〜出来な〜い〜♪』ラーラーラーララーラー

 

アイオワ「ちょっと明石、勝手なnarrationしながらJUKE BOXから曲を流すのを止めてくれない?」

明石「あら、結構いい感じだったのに♪」カチッ

アイオワ「もう……」ニガワライ

 

島風「アイオワさ〜ん……」クイクイ

アイオワ「はいはい、お姉ちゃんでも何でもいいわ♪」ナデナデ

島風「やった〜! 島風のお姉ちゃん!」ギューッ

アイオワ「は〜い〜♪」ギューッ

 

時津風「なんかうまいことまとまっちゃったね〜」ニガワライ

天津風「別にいいんじゃないの? 鎮守府全体が家族みたいなもんだし」クスクス

雪風「仲良くなるのはいいことです♪」

ウォスパ「うふふ、本当に鎮守府(ここ)は温かいわね」ニコニコ

明石「それがここのいいところですから♪」

 

 こうして島風はお姉ちゃんが出来、アイオワは妹が出来たーー。




 おまけーー

 その後ーー

明石「それで、お二人は何をお求めですか?」
ウォスパ「ダガシとやらをアイオワに勧められたから買いに来たの」
アイオワ「安い、うまい、飽きない! の三拍子だからね!」キリッ
明石「なるほど……あ、島風ちゃん、雪風ちゃん、うま○棒のコーンポタージュ味とサラダ味あったわよ♪」
雪・島『わぁ〜い♪』

ウォスパ「Delicious Stick? いや、駆逐艦の娘達が好きならYummy Stick?」
時津風「英語になると十円でも高そうに聞こえる!」
天津風「確かにね」ニガワライ
ウォスパ「What!? そんなに安いの!?」
雪風「駄菓子は安くて美味しいですよ♪」
島風「お姉ちゃん、一緒に選ぼ〜♪」クイクイ
アイオワ「Got it……分かったわ♪ ウォースパイトも行きましょう♪」
ウォスパ「All right」ニコッ

 こうしてみんな揃って駄菓子コーナーへ。

ウォスパ「沢山あるのね〜」キョロキョロ
時津風「ここの棚が全部二十円で、こっちの棚が全部三十円だよ♪」
ウォスパ「Amazing……」オォー
雪風「〜♪」カゴヘポイポイ

アイオワ「ねぇねぇ、みんな見て♪」
全員『???』

 アイオワは輪投げになっているチョコを二つ持っていた。するとその二つを両手に一つずつ持ち、その両方の輪っかの穴に人差し指を通し、自身の頭の両サイドでクルクルと回し始めた。

アイオワ「Osprey(オスプレイ)♪」
全員『!?』

 すると今度は両脇ではなく頭の前後に持ってきて尚もクルクルと回し、

アイオワ「Chinook(チヌーク)♪」
全員『あはははっ♪』

 アイオワによる妙な一発芸をかまされ、その場に居た全員が堪えきれずに笑った。
 ウォースパイトが『食べ物で遊んではいけない』と注意したが自分も笑っているため、全く説得力がなかった。
 笑い合った後、雪風達はそれぞれ駄菓子を買い、その流れで酒保の外にあるベンチテーブルで一緒におやつタイムを過ごしたーー。

 ーーーーーー

今回は海外艦と交流するほのぼの系な回にしました♪
最近駄菓子ネタが多いような気がしますが、ご了承を。

おまけはアメリカ艦のアイオワさんならでは?のオスプレイ(V-22)とチヌーク(CH-47)のモノマネ?的なネタにしました♪
艦これに現代兵器あんのかよと思う方も居られると思いますが、これも重ねてご了承を。
分かる人にしか分からないネタでごめんなさいです。

ではでは、此度も読んで頂き本当にありがとうございました♪

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