艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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正規空母メイン。

キャラ崩壊、独自設定含みます。


艦これSS二百三十七話

 

 ○○鎮守府、二○○○ーー

 

 空母寮、赤城&加賀部屋ーー

 

 トントンーー

 

赤城「あ、は〜い♪」

加賀「今開けます」

 

 スス〜ーー

 

アクィラ「Buona sera(こんばんは)〜♪」

グラーフ「Guten Abend(こんばんは)」ニコッ

 

加賀「いらっしゃい。どうぞ」

アクィラ「お邪魔しま〜す♪」

グラーフ「邪魔するぞ。あとこれ、つまみになると思ってアーモンドを焼いてきた」つ包

加賀「ありがとうございます」

アクィラ「アクィラはポーラちゃんにおすすめされた日本の白ワイン持ってきたわ〜♪」スチャ

赤城「それは……日本酒ですね。ありがとうございます」ニコッ

 

 今宵、赤城と加賀はアクィラとグラーフを部屋に招いてお泊り会をすることになっていた。元々はグラーフが泊まりにくる予定であったが、グラーフの提案でアクィラも緊急参加する形になったのだ。お泊り会と言っても、一緒にお喋りしてお酒を飲むという親睦会的なお泊り会なのだ。

 

赤城「さぁさぁ、座ってください♪」

加賀「先ずは乾杯ですが、何で乾杯しましょう?」

グラーフ「そこはアクィラが持ってきた日本酒がいいんじゃないか?」

アクィラ「やった♪ ならアクィラが開けますね♪」

赤城「私は盃を用意しますね」ニコッ

加賀「なら私はお皿を」スッ

 

 赤城は外が朱塗り、中が黒塗り、中央には金で菊の花が描かれた盃を用意し、加賀はグラーフが持ってきた二種類の焼きアーモンドをガラスの皿にそれぞれ移してテーブルへ戻った。

 

アクィラ「わ〜……素敵な模様……」キラキラ

グラーフ「日本らしい盃だ……」オォー

赤城「ふふ、この前加賀さんと二人でその盃のセットを買ったんです♪」

加賀「お手頃でしたし、こうした機会もあるので丁度良いと思ったの」ニコリ

アクィラ「なるほど〜……それじゃ、注ぐわね♪」

 

 そしてアクィラが赤城達へ酒を注ぎ、最後は赤城がアクィラの盃へ酒を注いだ。

 

赤城「では、今夜のお泊り会を祝して……乾杯♪」

加・グ・ア『乾杯♪』

 

 ごくっ……ぷはぁ♪

 

アクィラ「ん〜♪ 初めて飲んだけど美味しい♪」

グラーフ「辛口でこの喉が焼ける感覚……癖になるな」

赤城「ポーラさんがおすすめしただけのお味はありますね〜♪」

加賀「このような飲みやすいお酒、高かったのでは?」

アクィラ「ううん♪ これは二千円くらいで酒保で買ったのよ♪ ただ人気のお酒らしくて一本しか残ってなかったけど」フフ

グラーフ「その値段でこの味なら人気だろう……隼鷹や千歳、祥鳳なんかはこぞって買うんじゃないか?」

赤城「そうでもないのよ? その三人は飲む量が違うから三人専用に配達されてるらしいの」クスクス

加賀「それにあの三人は自ら街へ行って買う方が多いですからね。いつだったかデパートで専門店を見つけて、そこでは色んなお酒が安く買えるんだとか……」

グ・ア『あ〜』ナットク

 

 

 丁度その頃、千歳&千代田部屋ーー

 

千歳「っくしゅ!」

隼鷹「へっくしっ!」

祥鳳「くしゅんっ!」

 

飛鷹「ちょっと〜、三人同時にくしゃみしないでよ」ニガワライ

瑞鳳「エアコン効き過ぎかな〜?」

千代田「飲み過ぎないように神様が警告したのかもよ〜」

 

 ↑みんなで集まって飲んでた

 

千歳「きっと誰かが私達を噂してるのね……」

隼鷹「きっと提督じゃね? あたしらが今日一緒に飲むの知ってるしさ」ニシシ

祥鳳「きっと提督が私達と飲めなかったのを気にしてくださっているんですね////」ポッ

 

飛鷹(絶対違うと思うのは私だけじゃないはず……)

千代田(提督は今も仕事中なんだし、そんなの考えてる暇無いと思う……)

瑞鳳(良くて鳳翔さん辺りが心配してくれてるんじゃないかな〜……)

 

 

 その頃の執務室ーー

 

提督「くしゅんっ……うむ……夜風で冷えたかな? そろそろ仕事を切り上げて、風呂にでもゆっくり浸かろう」

 

 

 場所は戻り、赤城&加賀部屋ーー

 

アクィラ「焼きアーモンド美味しい♪」パクン

加賀「砂糖をまぶしてあるのも美味しいですね」モグモグ

赤城「お塩でも十分ですけど、お砂糖というのもいいですね♪」モグムシャ

グラーフ「お気に召したようで何よりだ」フフ

 

赤城「実は私と加賀さんはデザートを用意したんですよ♪」

加賀「それがこちらのレアチーズケーキです」スッ

 

 赤城と加賀の合作であるレアチーズケーキ(六号)を取り出すと、アクィラとグラーフは思わず「おぉ!」と声をあげた。

 

アクィラ「Sembra buono(美味しそう)〜!」キラキラ

グラーフ「しかし夜にこれ以上食べてしまうと……」

 

 グラーフがそう言いながら自身のお腹の(バルジ)を摘んだ。するとアクィラも明らかに表情が曇った。

 そんな二人に赤城と加賀は優しく微笑んだ。

 

赤城「ご心配無用♪」

加賀「これは本来の材料であるゼラチンを寒天に変え、クリームチーズを半分にして残りをお豆腐で代用してますので、カロリーはグッと抑えられています」ニコッ

グ・ア『おぉ〜……!』

 

 グラーフとアクィラは確かに見えた。赤城と加賀の背後から差す眩い後光が……。

 

赤城「間宮さん直伝なので味も申し分ないですよ♪」

加賀「美味しく、そして低カロリー。正にいいこと尽くしです」キリッ

 

 説明をしつつ二人はグラーフとアクィラの前に切り分けたレアチーズケーキを差し出した。

 

グ・ア『( っ'ヮ'c)』イタダキマス!

 

 グラーフとアクィラは堪らずに、ちゃんと『頂きます』をしてからレアチーズケーキを口に運んだ。

 

グラーフ「Lecker(美味しい)♪」ホワワーン

アクィラ「Molto buono(とっても美味しい)〜♪」ホワワーン

赤城「加賀さん♪」

加賀「えぇ、やりました」ニコッ

 

 こうして美味しいお酒を飲み、スイーツを楽しみながら四人の夜は更けていったーー。




 おまけーー

 二三○○過ぎーー

 赤城&加賀部屋ーー

 赤城と加賀の部屋ではみんな寝る支度を終え、赤城、アクィラ、加賀、グラーフの横並びに布団に寝転び、寝る前の雑談を楽しんでいた。

アクィラ「そう言えば、この前の歓迎会で流しソーメンって言うのを初めて見たんだけど、面白かったわ♪ お箸の使い方が難しかったけど結構簡単に出来たし、もっと日本が好きになっちゃった♪」
赤城「それは良かったわ」ニコリ

グラーフ「流しそうめんと言えば、赤城はあの時、加賀に叱られていたが何があったんだ?」
加賀「簡単なことよ。赤城さんが座ったテーブルだけそうめんが流れなかった。ということだけよ」
赤城「(°ー°;)」ソシラヌフリ

グラーフ「あ〜……」ニガワライ
アクィラ「つまり流れるはずのソーメンはアカーギが全部食べちゃってたってこと?」
加賀「そういうことです。駆逐艦の娘達も同じテーブルにいたのに……」ジトーッ
赤城「美味しさのあまり手が止まらなくてですね……」
アクィラ「」ニガワライ
加賀「今年行った流しそうめんでも、去年に行った流しそうめんでも同じことを言っています。だから他の皆さんから風林火山・赤城と呼ばれるんです」

グラーフ「む?」
アクィラ「どういうこと?」
加賀「食べ物が素早く赤城の所(そこ)で消える事、疾きこと風の如く」
赤城「」ウグッ
加賀「食べ物が段々とそこで減る事、徐かなること林の如く」
赤城「」ヒグッ
加賀「食べ物が確実にそこで無くなる事、侵略すること火の如く」
赤城「」ウボアー
加賀「食べ物の流通がそこで途絶える事、動かざること山の如し」
赤城「」ウワワーン!

グ・ア『なるほど〜』ニガワライ
赤城「一航戦の誇り……」クッ!
加賀「『くっ!』と言いたいのは私です。とにかく節度を持って食べてください」
赤城「はい〜……」

 そんなこんなで親睦(?)を深めつつ、四人は仲良く眠りに就いたーー。

 ーーーーーー

今回は赤城さん、加賀さん、グラーフさん、アクィラさんをメインに書き上げました♪
赤城さんの扱いはご了承を。

今日は本編には出せませんでしたが、時雨ちゃんとゴーヤちゃんの竣工日です!
二人共おめでとう☆

では今回も読んで頂き本当にありがとうございました!

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