艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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艦娘達と提督の交流回。

キャラ崩壊、独自設定含みます。


艦これSS二百三十六話

 

 ○○鎮守府、一一○○ーー

 

 中庭ーー

 

提督「ん〜……」ノビー

葛城(本日秘書艦)「くぅ〜……」ノビー

 

 提督と葛城は午前中の仕事が早く終わったため、中庭へ気分転換をしにやってきた。中庭へ入ると、二人は自然と両腕を伸ばして体を大きく反らせた。

 

提督「お〜……肩や背骨がパキパキ鳴るな〜」パキパキ

葛城「あはは♪ 最近は机仕事が多いからその分凝り固まっちゃうのかもしれないわね〜♪」

提督「そうかもな〜……執務の合間合間に動かしているんだかな〜」

葛城「もういっそのこと継続的に気分転換っていう名目でお散歩とか取り入れたら? 忙しい時は仕方ないけど、やっぱり机に向かってるだけだと気も滅入っちゃうと思うのよね〜」

提督「それもいいかもしれないな……検討してみるよ」

葛城「うん♪」

 

 大いに体を伸ばした後で私と葛城は木陰の下へ腰を下ろした。

 

葛城「」キョロキョロ

提督「どうした?」

葛城「あ、ううん。こういうとこって雲龍姉がよくお昼寝してるから、居ないかなって……」テヘヘ

提督「雲龍は本当に猫みたいだな……木の上でも寝るのか」ニガワライ

葛城「雲龍姉はお昼寝に最適な場所をいつも探してるからね〜……そのお昼寝スポットを把握すると結構簡単に見つけられるんだけど」クスクス

提督「そうなのか……」フフ

 

 二人でそんな話しながら居ると、訓練終わりらしき夕雲型姉妹の五名が中庭の側を歩いてきた。

 するとその中で夕雲が提督の存在に気が付き、足取り軽く提督の元へやって来た。夕雲に釣られ他の姉妹達も後に続いた。

 

夕雲「提督、葛城さん、こんにちは♪」ペコリ

巻雲「こんにちはです♪」

風雲「こんにちは」ニコッ

長波「おっす〜、提督と秘書艦でサボりか〜?」ニシシ

高波「ね、姉様、そういう言い方しちゃ……」アワワ

提督「こんにちは、みんな。まぁサボりと言われればサボりだな」フフ

夕雲「あらあら……提督ったらいけない人♪」クスクス

 

葛城「ちょ、サボりじゃなくて普通に午前中のお仕事が終わったからって言いなさいよ!」

提督「む……そ、そうか」ニガワライ

長波「あはは、そうむきになるなよ〜♪」

高波「あわわ……」オロオロ

 

風雲「元はと言えば長波のせいでしょ」ニガワライ

巻雲「まったく長波はいけない子ですね〜」ヤレヤレ

長波「何だよ〜、みんなして〜」ムゥ

提督「まあまあ、気にするな。今は会議の場でも無いのだからな」ナデナデ

長波「さっすが提督♪ 分かってる〜♪」ニシシ

 

 そんな雑談を交えつつ、夕雲達も提督達と同じように腰を下ろした。夕雲がいつの間にか提督の隣を陣取っていたのは言うまでもない。

 

葛城「みんな訓練終わり?」

夕雲「はい……と言っても私達は自主訓練ですけど」ニコッ

巻雲「隣では新しく着任した艦娘の皆さんがひぃひぃ言ってました」ニガワライ

葛城「あ〜……まぁ、誰しも一度は経験することよね」ニガワライ

 

長波「長良さんと大鳳さんの基礎訓練に神通さんの戦術訓練。その後は鳳翔さんの対空訓練で、場合によっては夕方から川内さんと那珂ちゃんの夜戦訓練……あたしらも最初はキツかったな〜」アハハ...

風雲「他にも雷撃訓練、対潜訓練、回避訓練とかやるのよね〜……」トオイメ

高波「そして最終試験で鳳翔さんと出撃任務が待ってる……」ガクブル

葛城「鳳翔さんって旧一航戦って言うけど、この鎮守府じゃ実力はかなり上だもんね〜。状況判断とか戦術理解度とか一緒に出撃するだけで一挙手一投足が勉強になるもん」

 

提督「皆それぞれが己の経験を教え、一人でも多くの者が生還できるように本気で教えているからな」

夕雲「そうですね……皆さんが厳しいのは優しさからなんですよね」

長波「あたしらが出撃しても必ず戻ってこれるのは、日頃の訓練あってこそだからな〜……」

風雲「それもあるけど、そこをあげるならやっぱり提督の作戦のお陰ってのもあるわよ〜」

巻雲「そうですね! 司令官さまが居て、そして訓練してくださる皆さまが居て、それで今に至る訳ですからね!」

高波「司令官が居なきゃ、今の高波達はいないかもしれませんからね」ニコッ

葛城「良かったわね〜、提督〜。みんなから信頼されてて〜♪」ニヤニヤ

提督「直接こういうことを聞くとむず痒くなるな……」ニガワライ

全員『あはは♪』

 

「お〜い!」

 

全員『???』

 

 みんなして話していると、声が聞こえた。その声がした方へ視線を移すとそこには名取率いる本日の第四艦隊の面々が揃っていた。

 

夕雲「皆さんおかえりなさい」ニコッ

清霜「たっだいま〜♪」ノシ

 

長波「ぶっ倒れなかったみたいだな〜♪」

早霜「海は比較的涼しいから」ニコリ

 

風雲「おかえり〜、怪我してない?」

朝霜「余裕余裕♪」

 

巻雲「沖波さんも大丈夫ですか〜?」

高波「お疲れ様でした」ナデナデ

沖波「あ、大丈夫です♪ ありがとう」ニコニコ

 

提督「皆お疲れ様。出迎えに行けず申し訳ない」

葛城「ごめんね〜」人

名取「いえいえ♪ こうして帰りに会えましたから気にしないでください♡」ニコニコ

阿武隈「それと聞いてください♪ 今回も大成功でしたよ♪」エヘヘ

提督「ほう、それはありがたい。三日連続で大成功とは……本当にありがとう」ナデナデ

第四艦隊『〜♪』キラキラ

 

提督「では皆に特別報酬として甘味の引換券をあげよう」つ引換券

第四艦隊『ありがとうございま〜す!』

提督「あぁ、それと皆は遠征帰りだったな……塩飴と普通の飴もあげよう。塩分と糖分は大切だからな」ヒョイヒョイ

名取「ありがとうございます♡」ニコッ

阿武隈「えへへ、ありがとう♡」ニパッ

沖波「ありがとうございます」ペコリ

朝霜「お、コーラ味♪ 分かってんじゃん♪」パクン

早霜「レモン味……ふふ、ありがとうございます♡」

清霜「サイダー味だ〜♪ やった♪」パクン

 

提督「葛城達の分の飴もあるからあげよう」つ飴

全員『ありがとうございます♪』

 

 その後も提督達は中庭で飴を舐めながら穏やかな時を過ごし、お昼はそのメンバーに雲龍、天城も加わり楽しい一時になったーー。




今回はほんわかした感じの回にしました!
みんなで和気藹々とするのは本当にいいものですね♪

では此度も読んで頂き本当にありがとうございました!

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