艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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二十二話同様のシリーズ回。


艦これSS二十三話

 ○○鎮守府、○八○○ーー

 

 鎮守府門前ーー

 

提督「そろそろだな……」

 

 本日も引き続き駆逐艦の娘達を労う遠足へと連れていく為、私は門に車を停めて待っていた。

 

 すると門から数名の艦娘が姿を見せた。

 

 初春型駆逐艦の娘達だ。

 

初春「よい日和となったの。提督、よい旅にしようぞ」ニコ

 

 初春型駆逐艦の一番艦、初春。

 口調が古風で和を重んじる頼れる長女。

 

子日「どこに行くのか楽しみ~♪」ニパッ

 

 初春型駆逐艦の二番艦、子日。

 天真爛漫でムードメーカーの次女。

 

若葉「提督とドライブだけでも十分楽しめそうだ」フフ

 

 初春型駆逐艦の三番艦、若葉。

 仕事を黙々と遂行する無口な三女。

 

初霜「今日はよろしくお願いします!」ペコリ

 

 初春型駆逐艦の四番艦、初霜。

 末っ子だが姉妹や他の艦娘達を大切に想う大天使である。

 一部の提督達からは『ハツシモエル』と言われているそうだ。

 

提督「あぁ、楽しい遠足にしよう」ニコ

姉妹『はい(うむ)♪』

 

 こうして初春達を車に乗せ、私達は遠足へ出発した。

 

 車の座席は↓の通り。

 

 春 提 

 子霜若

 

 

 

 車内ーー

 

子日「ねぇねぇ、今日はこれからどこに行くの~?」

提督「それは着いてからのお楽しみだな~」ニコ

若葉「若葉はこのままでも楽しい……」グッ

初春「それもよいがの……せっかくの旅なのだから外にも出ぬとのぅ」ニガワライ

初霜「えへへ、そうですよね♪ 楽しい遠足ですから!」ルンルン

子日「なら、提督がどこに子日達を連れていくか予想しようよ♪」

若葉「キスカだな……」

春・子・霜『それはない』

若葉「い、言ってみただけだ……////」カァ

提督「キスカではないが、楽しめる所に連れていくことを約束しよう。良い子にしてるんだぞ?」ニコ

若葉「む……了解した」キリッ

子日「なら、話題を変えてしりとりでもする?」

初霜「良いですよ♪」

初春「よいぞ」ニッ

若葉「良いだろう……来い」

子日「じゃあ、初春お姉ちゃんから順番にね♪ 提督もね♪」

提督「分かった」

 

 そうしてしりとりをしながら私達は遠足地へ到着した。

 

 自然が豊かな牧場ーー

 

初春「おぉ、初めて来たが何やら面白そうな場所じゃの♪」

子日「馬さんや牛さんがいっぱいいる~!」キラキラ

若葉「迷子になるなよ?」ソワソワ

初霜「姉さんもね……」ニガワライ

提督「では、見て回ろう」ニコ

姉妹『はーい♪(うむ♪)』

 

 

 乗馬体験ーー

 

初春「白馬とはよい馬じゃの♪」ニコニコ

子日「高~い♪」キラキラ

若葉「大人しくて可愛い……」キラキラ

初霜「楽しい~♪」ニパッ

 

提督「みんな楽しそうで良かった」ニコニコ

 

初春(提督の奴に手を振ってみるかの////)フリフリ

子日「提督~!」ブンブン

若葉「子日、落ちるなよ?」ウデクミ

初霜「若葉姉さんが一番危ないですよ~!」アワワ

 

提督「見ていて微笑ましいな」フリフリ

 

 

 

 馬車体験ーー

 

初春「おぉ、案外早いものじゃの」

子日「子日達を乗せて車を引けるなんてこの馬さんスゴい力持ちだね♪」

若葉「それにしても大きな馬だ……」

初霜「さっき乗ったのがサラブレッドですから、この子はそれより倍近いですね……」

提督「ペルシュロンという馬らしい。国によっては千キロ程になる個体もいるみたいだぞ?」

 

子日「それくらい大きいなら赤城さんや大和さんも満足して食べれそうだね♪」

初春「馬が可哀想じゃ……」ハァ

若葉「分が悪いな……」クッ

初霜「お馬さん……」ウルウル

提督「その話はよそう……」

馬(解せぬ)

 

 

 

 子牛哺乳体験ーー

 

飼育員「こうやって優しく哺乳してあげてくださいね」

 

初春「よう飲みおる。沢山飲んで大きくなるのじゃぞ?」ニコニコ

子日「一生懸命飲んでて可愛いなぁ」ニコニコ

若葉「しっかり飲んでしっかり働くんだ」

初霜「そんな事今は言わない方が……」

提督「若葉は本当に真面目だな」アハハ

 

飼育員(仲良しな御家族だなぁ)ニコニコ

 

 

 

 お昼時ーー

 

 昼食はバーベキューテラスで食べることにした。

 

 ジューー

 

子日「美味しそう……」キラキラ

初春「涎を拭かぬか、だらしのない」フキフキ

若葉「先程の子牛が将来こうなるのか……良い仕事をしているな。お前の生きた証、しかと若葉が食そう」キリッ

初霜「食べ辛くなるから言わないでくださいよ!」プンプン

提督「まあまあ……ほら、焼けたぞ」

 

子日「パプリカもお肉も美味しい♪」

初春「だから口元がだらしないぞ」フキフキ

若葉「うまうま……」ハグハグ

初霜「美味しいです♪」ニパッ

提督「初霜、ほっぺにバーベキューソースが付いてるぞ」フキフキ

初霜「あ、お恥ずかしいです////」ハムハム

 

提督「貝や海老も焼けたぞ~」

子日「ホタテはやっぱりバター醤油だよね~♪」アムアム

初春「わらわは塩がすきじゃの」ハム

若葉「海老は尻尾まで食べてこそだ」カリカリパリパリ

初霜「こういうところで食べると一段と美味しいですね♪」ハム

提督「それは良かった」ニコニコ

 

 

 そして昼食も済ませ、私達はまた別の場所へ繰り出した。

 

 

 羊舎ーー

 

初霜「羊さんがいっぱいです~♪」キラキラ

子日「黒い羊さんもいる~♪」キラキラ

初春「これは壮観じゃの~」

若葉「ここの奴らの毛が服や毛布になるのか……」シミジミ

提督「そうかもしれないな……」アハハ

 

初霜「あ、あそこに子羊さんが!」

子日「ホントだ~!」

初春「愛くるしいのう」ニコニコ

若葉「立派な大人になるんだぞ」グッ

提督「健やかに成長してほしいな」

 

 

 

 ふれあい広場ーー

 

初霜「カピバラさんだぁ~♪」パァ

子日「リアルうーちゃんも居るよ♪」パァ

初春「ミニブタとは愛嬌ある顔よの」ナデナデ

若葉「一狩りいこうか」スチャ

提督「物騒な言い回しは止めなさい」ニガワライ

 

若葉「モルモット……何かの実験施設も完備しているのか」

子日「そんなことしないであげて!」ヒシッ

モルモット(解せぬ)

 

初春「カピバラとやらも愛らしいのぅ」ナデナデ

初霜「ですね~♪ このお顔とか見てて飽きません♪」ナデナデ

 

提督(何故か私の周りに兎が集まっている……)コンワク

 

 

 

 売店ーー

 

子日「間宮さんのアイスと紅白付けがたい美味しさ♪」キラキラ

初春「それを言うなら甲乙じゃ……うつけ者め」

若葉「」パクパク

初霜「美味しい♪」ペロペロ

提督「若葉、鼻にソフトクリームが」ヒョイペロ

若葉「あ、ありがとう////」ガツガツ

春・霜『』ニヤニヤ

子日「?」クビカシゲ

 

 

 

 こうして初春達を連れた遠足は楽しく過ぎていった。

 お土産に鎮守府のみんなに牛乳やバターキャンディを買ってーー。

 

 大鳳や龍驤から泣いて喜ばれたとか……。




初春型でのお話にしました!
若葉がかなりの天然設定ですがお許しを!

読んで頂き本当にありがとうございました!

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