キャラ崩壊、ネタ、少し真面目なシーン、独自解釈含みます。
○○鎮守府、二○○○ーー
居酒屋『鳳翔』ーー
ガラガラーー
赤城「お邪魔します♪」
加賀「こんばんは」ペコリ
龍驤「邪魔するで〜」ノシ
鳳翔「いらっしゃいませ。お好きな席へどうぞ」ニコッ
鳳翔がにこやかに言うと、三人はお座敷に座った。
妖精あ「おしぼりとお冷です」
赤城「ありがとう♪ とりあえず日本酒を冷で三人分とお刺身の盛り合わせを三皿ください♪」
妖精あ「かしこまり〜!」
龍驤「いきなり刺し身の盛り合わせ三つとか……相変わらずやんな〜」ニガワライ
加賀「後から提督も来るのでこれくらいが妥当かと」
龍驤「
赤城「足りませんでした?」
龍驤「足りるわ、アホ」ビシッ
赤城「(≧▽≦)」エヘッ
本日、八月二十四日は龍驤が第二次ソロモン海戦にて沈んでしまった日なのである。
提督の心遣いで提督は龍驤に夕飯をご馳走することにした。そして赤城と加賀は空母の代表として、そして共に多くの戦場を駆けて来た戦友として招かれたのである。
龍驤「そういや、去年のこの日も司令官にお酒を飲ませてもろたな〜……ホンマに律義な司令官やで」クスクス
加賀「それが提督の良いところです」
赤城「去年はどんな風に過ごされたんですか?」
龍驤「ん〜……去年の今はまだ鳳翔の店も無かったから、
赤・加『何それ狡い!』クワッ
龍驤「狡い言われてもな〜」ニガワライ
去年の龍驤は自分が沈んだ時の記憶が浮かび、決して今の様な穏やかな雰囲気では無かった。
そんな龍驤に提督が『一人で居るより、誰かと居る方がいい時もある』と少し強引に自分の部屋へ誘ったのだ。
龍驤としてはその時のお陰で今をこうして穏やかな気持ちで居られるのである。
龍驤「司令官にはあん時一緒に居ってくれたことをめっちゃ感謝してんねん。一緒に過ごさんかったら、今のうちは居らんと思うからな」
そう言った龍驤はとても柔らかい表情をしていた。
それを見た赤城と加賀は龍驤にとって大切な思い出なんだと感じた。
妖精い「失礼します。お先に日本酒からです」
龍驤「あんがと♪」
赤城「提督は先にやっててくれと申してましたので、お言葉に甘えちゃいましょうか」
加賀「そうですね。それがいいと思います」
龍驤「んじゃ、うちが言うのもあれやけど……あの時沈んだ空母『龍驤』と、共に海へ沈んだ乗組員のみんなに、献杯」
赤・加『献杯』
三人はそう言って軽く盃を上げてから、盃に注いだ酒を飲み干した。
龍驤「ふぅ……しんみりするんはやっぱ苦手やな〜」ニガワライ
赤城「なら今度は今をこうして過ごせている龍驤さんに乾杯をしましょうか」ニコッ
そう言って赤城はみんなの盃にまた日本酒を注ぐ。
加賀「不謹慎かもしれませんが、龍驤さんが生まれ変わったことは英霊の方々も喜んでくれているはずです」
龍驤「ありがとう……んじゃ、今度は乾杯」ニコッ
赤・加『乾杯』ニコッ
静かに乾杯をした三人は今度は笑顔で盃をチンと鳴らし、また盃を空にした。
龍驤「ん……やっぱこうの方がうちはええな♪ 暗いだけじゃあかんからな♪」
龍驤はとても嬉しかった。何故なら去年の提督が今の赤城と加賀の様に『生まれ変わって来てくれた』ことに乾杯をしてくれたからだ。
龍驤(やっぱ司令官が
ガラガラーー
提督「邪魔するよ」
蒼龍「お邪魔します♪」
飛龍「こんばんは♪」
祥鳳「こんばんは」ペコリ
瑞鳳「こんばんは〜♪」
大鳳「お邪魔します」ペコリ
鳳翔「あらあら、皆さんお揃いで……お座敷へどうぞ」ニコッ
龍驤「えらい大人数やな〜」ニガワライ
提督「みんなに今夜のことを話したらこうなってしまってね」ニガワライ
蒼龍「赤城さんと加賀さんだけズルいですよ〜。私達だって龍驤さんのこと大切に思ってるんですから〜」
飛龍「こんな日だからこそみんなで過ごしましょうよ♪」
祥鳳「私も同じ気持ちです」ニコッ
龍驤「ありがとうな」ニコニコ
瑞鳳「私達の友情は永遠に不滅だよ!」∑♭
大鳳「私達は常に同じです」∑♭
龍驤「せやな。ありがとう、二人共」∑♭
赤城「素晴らしい友情ですね」ニコニコ
加賀「龍驤さんの人柄が表れているわね」クスッ
蒼龍「あっ、それで後から空母寮のみんなが来るからね♪ グラーフさんも♪」
飛龍「沢山楽しい思い出を作ろう♪」
龍驤「気ぃ遣い過ぎやろ〜」ニガワライ
瑞鳳「それだけ龍驤をみんなが大事に思ってる証拠でしょ♪」アハハ
大鳳「大規模作戦中ですけど、こんな時くらい……ね?」ニッコリ
龍驤「ホンマにもぉ、しゃぁないなぁ〜」ニコニコ
瑞鳳「は〜い、龍驤のしゃぁないな頂きました〜!」
全員『イェーイ♪』パチパチ
龍驤「イェーイやないわ、アホ〜♪」ビシッ
大鳳「続いてツッコミも頂きました〜♪」
全員『イェーイ♪』パチパチ
龍驤「ホンマにもぉ」キラキラ
/ワイワイガヤガ\
提督「すまないな、鳳翔。大勢で押し寄せる形になってしまって」
鳳翔「いえいえ、私は全然構いませんよ」
提督「そう言ってもらえるとありがたい」
鳳翔「みんなでこうして笑い合える光景を見るのは、とても幸せなことですから」ニッコリ
提督「……そうだな」フフ
こうして、後に残りの空母勢も加わって今宵は軽い宴会になり、龍驤は今日という日を弔うと同時に、笑顔で終えるのだった。
そして提督は自身の財布がとても軽くなったーー。
今日は本編に書きました通り、空母『龍驤』が第二次ソロモン海戦で沈んでしまった日です。
空母『龍驤』と空母『龍驤』と共に海に眠る乗組員の方々に心からお祈りします。
今回は敢えて明るく書きました。気分を害してしまった方々には申し訳ありませんでした。
では此度も読んで頂き本当にありがとうございました!