艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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せみ! セミ! 蝉! の談。

キャラ崩壊、独自設定、他作ネタ含みます。


艦これSS二百二十一話

 

 ○○鎮守府、一五○○ーー

 

 ドック内、入渠室ーー

 

大和「はぁ〜、出撃後だから気持ちいい〜♪」

武蔵「そうだな……今回は被弾もせずに済んだし上々だな」フゥ

翔鶴「ふふ、赤城さんの真似ですか?」

瑞鶴「真似するなら『上々ね!』って言わなきゃ」アハハ

武蔵「私は別に真似はしていないのだが」ニガワライ

神風「でも赤城さんなら言いそうな台詞でしたよ」クスクス

春風「確かにそうですね」ニコニコ

 

 本日の出撃任務を終えた大和達はドックにて任務の疲れを癒していた。

 

大和「ドックから上がったら、みんなで食堂に行きましょうよ♪ 任務成功の細やかな打ち上げ的な感じで♪」

翔鶴「いいですね、是非ご一緒させて頂きます♪」

武蔵「提督からも褒美で甘味の引き換え券を貰ったしな。丁度いいだろう」

瑞鶴「神風ちゃん達も一緒に行こうね」ニコッ

神風「は、はい! 行きたいです!」

春風「喜んでご一緒させて頂きます」ニッコリ

 

 こうしてドックから出てきた大和達は打ち上げをするため、食堂へ向かった。

 

 

 食堂までの道中ーー

 

大和「セミの鳴き声を聞くと夏って感じがするわね……」シミジミ

翔鶴「そうですね。鎮守府には裏山もありますから、あちらは毎日大合唱です♪」

瑞鶴「私的には単体で聞くのがいいかな。数多いと『うが〜!』ってなっちゃう」ニガワライ

武蔵「セミとはまた違うが、雪風達が裏山でカブトムシを捕まえてきて力比べをさせていたのをこの前見たな」

 

神風「あ、それなら私も見ました! 雪風ちゃんが捕まえて来たヤマトカブトムシが一番大きくて一番強かったですよ!」

大和「」ドヤァ

武蔵「いや、姉さんがドヤ顔するところではない」

 

春風「他にも雪風さんはオオクワガタを見つけて大騒ぎになったんですよね」クスクス

瑞鶴「うわぁ、流石雪風ね……あの娘なら本当にツチノコとか見つけて来そう……」

翔鶴「そのオオクワガタはどうしたの?」

神風「カブトムシと一緒に最後は元々居たの所に放しに行ってましたよ」

武蔵「自然が一番だ。素人が飼うのには難しいだろう」

大和「昆虫を飼うのは結構大変よね。湿度とか土の乾燥具合とか色々見なきゃいけないって何かの番組で観たわ」

神風「ふぇ〜……大変なんですね。生き物を飼うってーー」

 

 びびびびびっ!

 

神風「ひゃぁ!?」

春風「びっくりしました……」ドキドキ

翔鶴「あら、足元にひっくり返ったセミが居たのね……」

瑞鶴「出た! セミ爆弾!」

武蔵「不運にもひっくり返ったまま起き上がれなかったのだろう」ヒョイ

 

 びびびびびっ!

 

武蔵「お〜お〜、こいつはまだまだ元気だな。それっ」ポーン

 

 パタパタパタパタ!

 

大和「どうして投げたの?」ニガワライ

武蔵「気分的に」ニッコリ

全員『』ニガワライ

 

武蔵「お、すぐそこの壁に止まったな」

翔鶴「鳴くかしら?」

瑞鶴「色的にクマゼミかアブラゼミよね……」

神風「でも羽が透き通っていたのでクマゼミかと思います」

春風「果たしてどちらでしょうか?」

大和「あ、鳴くわ」

 

 ジワジワジワジワ!

 

武蔵「クマゼミだな」

翔鶴「クマゼミですね」

瑞鶴「シャーシャー言ってるもんね!」

神風「ワシワシワシって聞こえます」

春風「(わたくし)はシワシワシワって聞こえますね〜」クスクス

大和「人によって聞こえ方が違うのも面白いわね」ニコニコ

 

 それからクマゼミは鳴き終えるとまた別の場所へ飛び立った。

 それを見送った大和達は再び食堂へ歩を進めた。

 

 

 食堂ーー

 

大和「みんな甘味は届いた?」

 

大和&武蔵:スペシャルパフェ(大和型特製)

翔鶴&瑞鶴:しろくまアイス

神風&春風:クリームあんみつ

 

全員『』コクリ

大和「じゃあ……本日の出撃任務お疲れ様でした。頂きます♪」人

全員『頂きま〜す!』人

 

 ↓席順

 

 神 大 翔|

 テーブル|窓

 春 武 瑞|

 

大和「何だか、いい具合に姉と妹で分かれたわね」クスクス

翔鶴「そう言われれば……なんだか面白いですね」ニコッ

神風「言われるまで気が付きませんでした」ビックリ

武蔵「無意識にこうなったんだろうな」フフ

瑞鶴「何か姉は姉、妹は妹で集まる習性でもあるかな? 面白い♪」

春風「偶然とは面白いですね」フフフ

 

 他愛もない話をしながら甘味を味わっていると、

 

 ミーンミーンミーンミーンミー……

 

大和「今度はミンミンゼミね♪」

春風「ミンミンゼミも良く聞きますね」シミジミ

 

神風「皆さんはセミでどの鳴き声が好きですか? 私はさっき聞いたクマゼミが好きなんですけど……」

武蔵「私もクマゼミだな。あの何とも言えない鳴き声を聞くと夏だと実感する」

瑞鶴「私はミンミンゼミかな♪ やっぱ夏って感じがするから♪」

翔鶴「私は……ツクツクボウシかしら。あの不思議な鳴き声が好きなの」フフフ

春風「(わたくし)も翔鶴さんと同じ意見です♪ 段々早くなっていって最後は弱くなるのが聞いていて面白いですよね」ニコッ

大和「私はヒグラシが好きね。早朝とか夕暮れ時にヒグラシの鳴き声を聞くのが風流で好き」ニコニコ

神風「あ〜、ヒグラシもいいですよね〜! なんか夕暮れ時に聞くと切ない感じがして味がありますよね♪」

大和「嘘だ!」ドヤァ

神風「???」キョトン

武蔵「それはヒグラシでも鳴く頃のネタだろう……神風、気にしないでくれ」ハァ

神風「あ、アニメのネタでしたか! 気付きませんでした!」ハワワ

 

翔鶴「あのアニメ、夕張さんからオススメされてお借りしたんですけど、怖いですよね……おはぎのシーンとか色々……」

瑞鶴「キャラクターが可愛いから余計ね」ニガワライ

大和「夏にはぴったりなアニメかもしれないわね♪」

 

武蔵「いや、夏に観るアニメならサマー○ォーズがいいな。夏に観るからこそあの作品はいい。後は○をかける少女もな」ウンウン

神風「私はデジ○ンですかね……夕張さんに夏のオススメで借りましたから////」エヘヘ

春風「のんのんび○りのようなのんびりしたアニメが(わたくし)は好きですね〜♪」

大和「分かるわ♪」ウンウン

 

 その後も様々な話題で盛り上がった大和達は夏の昼下がりの穏やかな時間を過ごしたーー。




今回はほのぼの系なお話にしました!
そして今日は戦艦『大和』の進水日で、空母『翔鶴』の竣工日です! おめでとう!
セミの話題にしたのですが、最後はアニメネタになってしまったのはご了承をお願い致します。

武蔵さんの台詞の『それはヒグラシでも鳴く頃のネタだろう』はひぐらし○なく頃にをもじった台詞なので、誤字ではありません。重ねてご了承お願い致します。

では今回も読んで頂き本当にありがとうございました!

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