艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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正規空母、駆逐艦メイン。

キャラ崩壊、独自設定含みます。


艦これSS二百十七話

 

 ○○鎮守府、一四○○ーー

 

 執務室ーー

 

加賀「ーー以上が今回の訓練でのご報告になります」

提督「うむ……分かった。暑い中、今日も訓練お疲れ様」ニッ

加賀「いえ……当たり前のことですから」

提督「その当たり前のことを継続するのが難しいんだ。私も加賀や他の皆に恥じないよう、仕事をするよ」

加賀「提督は少しくらい休んでほしいですね。私達から言わせれば」ジトーッ

提督「これでも休み休みでやっているんだが……」ニガワライ

加賀「提督の休みは休みではないですからね。信じられません」プイッ

提督「手厳しいな……」

加賀「そう思うのであれば少しはお休みになってください。倒れられてからでは遅いので」

提督「肝に銘じておくよ……心配させて悪いな」

加賀「こういう時『謝るのは間違いだ』と私は提督から教わったのだけれど?」ジトトーッ

提督「あはは……ありがとう、加賀」ナデナデ

加賀「やりました」キリッ

 

 コンコンーー

 

提督「入りなさい」

 

 ガチャーー

 

飛龍(本日秘書艦)「失礼しま〜す。只今工廠から戻りました! 加賀さんの報告は終わりましたか?」

提督「あぁ、先程終えたところだ」

加賀「私に何か用かしら?」

飛龍「はい、執務室の前で朝潮ちゃんが待ってましたよ」ニコッ

加賀「あ……失念してました……」

飛龍「ふふ、いい子に執務室前で直立不動で待ってましたから、早く行ってあげてください」

加賀「勿論そうするわ。では提督、私はこれにて失礼します」ペコリ

提督「あぁ」ニコッ

 

 パタン……

 

 

 執務室外・ドア前ーー

 

加賀「待たせてしまってごめんなさいね、朝潮」

朝潮「いえ、これくらい大丈夫です! 司令官へのご報告お疲れ様です!」ケイレイ

加賀「ありがとう……では行きましょうか」ナデナデ

朝潮「はい! ……あ、加賀さん」

加賀「何かしら?」

朝潮「司令官を浜辺へお誘いする件はどうでしたか? 荒潮や朝雲達から念入りに頼まれていたのですが……」

加賀「ごめんなさい……言い出せなかったわ」フカブカ

朝潮「いえいえ! 謝らないでください! 司令官には大切なお仕事がありますし、加賀さんの判断は正しいと思いますから!」

加賀「ありがとう、朝潮」ナデナデ

朝潮「はい♪ ちゃんと私から荒潮達には言い聞かせますので!」

加賀「分かったわ……では行きましょうか」

朝潮「はい!」

 

 こうして加賀は朝潮と手を繋いで浜辺へ向かった。

 

 

 執務室ーー

 

飛龍「いいですよね、加賀さん達。これから浜辺へ行くらしいんですよ〜」

提督「飛龍も蒼龍達と行ってきてもいいぞ? 今日の仕事は殆ど終わってるからな」

飛龍「私は嬉しいですけど、提督はどうするんですか?」

提督「私は執務室に残り、次の作戦の策を練る」

飛龍「提督がお仕事してるのに遊びになんて行ける訳ないじゃないですか〜」ニガワライ

提督「そうか……」

 

飛龍「あ、でしたら一緒に行きませんか?」

提督「浜辺へか?」

飛龍「はい♪」

提督「…………まぁ、休憩ついでにいいだろう。今日は間宮さんも露店を出ていると聞いたからな」

飛龍「じゃあ、私は先に蒼龍と浜辺へ行く準備してきますね♪」

提督「あぁ、行ってきなさい。現地で合流しよう」

飛龍「は〜い♪」

 

 そして飛龍は元気に執務室を後にし、提督は静かに浜辺へと歩いて行ったーー。

 

 

 埠頭側の浜辺ーー

 

朝潮「ん〜……気持ちいいです!」

大潮「スイカ割りしましょう!」

満潮「え、いきなりスイカ割りからやるの?」

霰「まだ早いと思う……」

霞「それにまだ冷えてないと思うわ」

大潮「(´・ω・`)」ショボーン

赤城「まあまあ、楽しみは後に残しておいて、まずは遊びましょう♪」ナデナデ

大潮「はい!」

 

荒潮「提督が来てくれないなんて……水着姿見てほしかったわ〜」

朝雲「残念だけど次の機会があるわよ」

山雲「まだまだ夏はこれからだもんね〜♪」

加賀「その……本当にごめんなさい」

翔鶴「加賀さん、そんなに気にしないでください」オロオロ

瑞鶴「そうよ、加賀さん。こればっかりは仕方ないもの」ニコッ

加賀「えぇ……」

 

朝潮E.青と白のフレアビキニ(生地が青、フリルが白)

大潮E.青のボーイレッグビキニ

満潮E.黄のワンピース(バック・クロス・ストラップ)

荒潮E.赤と白のチュアンピサマイ(生地が白、花を模した飾りが赤)

朝雲E.水色と白のボーダー柄のサロペット

山雲E.黄緑と白のボーダー柄のサロペット

霰E.灰と白のハーリキンチェック柄のセパレート

霞E.緑と白のフレアビキニ(生地が緑、フリルが白)

 

赤城E.赤と白の三角ビキニ(上は白地に赤いバラの花柄で下が赤一色)+白地に赤いバラの花柄パレオ

加賀E.青と白のクロス・ホルター・ビキニ(左胸が白地で右胸が青地。下は青一色)+白のラッシュガード

翔鶴E.ピンクの三角ビキニ(紐が白色)

瑞鶴E.白のタイサイドビキニ(紐が赤色)

 

「みんな〜!」

 

全員『?』クルッ

 

 声のした方に振り向くとそこには水着姿の蒼龍と飛龍が手を振っていた。

 

蒼龍E.エメラルドグリーンのホルタービキニ

飛龍E.山吹色(上)と緑(下)の上下別ビキニ

 

加賀「あら、二人も?」

赤城「蒼龍さんはともかく、飛龍さんは秘書艦のはずじゃ……」

飛龍「はい♪ 実は提督が浜辺で休憩するということで、蒼龍と私は水着で浜辺で遊ぼうと思いmーー」

 

LOVE勢『それは本当ですか!?』ズズイッ

 

飛龍「は、はい……ほら、あそこに」

LOVE勢『!?』クルリ

 

 飛龍が指差した方をLOVE勢は一斉に見つめた。するとそこには水着姿ではないが提督の姿があった。提督は間宮の露店で焼きおにぎりを注文していた。

 

 それを見た途端、LOVE勢は一気に自身の髪型や水着の着こなしを確認し、LOVE勢全員が頷いた後で提督を呼んだ。(この間ほんの五秒程)

 

 提督はそれに答えて焼きおにぎりを頬張りながらみんなの方へやって来た。

 

提督「やぁ、みんな」モグモグ

赤城「こんにちは、提督♪」キラキラ

提督「ほら」つ焼きおにぎり

赤城「はむ♪」ハグハグ

 

加賀「本当、赤城さんには甘いんですから」ヤレヤレ

提督「そうか?」

赤城「〜♪」モグモグ

 

瑞鶴(もうペットとかに餌付けしてる感覚なんだろうな〜)ニガワライ

翔鶴(赤城さん可愛い)クスクス

 

荒潮「提督〜、それより、私達に何か言うことなぁい?」クルリ

提督「ん……うむ、みんな夏の日差しに負けないくらい眩しく輝いているな」ウンウン

荒潮「うふふ〜♪ ありがと♡」

朝雲「ありがとう……////」プイッ

山雲「言葉にしてもらうとやっぱり嬉しいわよね〜♡」

 

満潮「何キザなこと言ってんのよ、まったく♡////」デレデレ

霞「そんな安っぽい言葉で喜べるわけないじゃない♡////」ニヨニヨ

 

 ↑超絶喜んでて台詞と表情が違う

 

 そんなこんなで提督はパラソルの下で朝潮達が遊ぶ様子を眺めつつ、平和な時間を満喫した。

 

 ーー。

 

飛龍「来て良かったでょう、提督♪」

提督「あぁ、そうだな」フフ

蒼龍「気分転換も大切ですからね♪」

提督「確かにな。これなら次は良案が浮かぶかもしれない。飛龍、ありがとう」ニコッ

飛龍「いえいえ♪」

 

瑞鶴「提督さん、みんなでスイカ割りするから一緒に行こ♪」

翔鶴「皆さん待ってますよ」ニコッ

提督「おぉ、スイカ割りか。なら見物させてもらおうかな」ニコッ

翔・瑞『♡』

 

 そして提督は翔鶴と瑞鶴に手を引かれてみんなが待つ場所へ向かった。

 

 行われたスイカ割りでは赤城と加賀の両名が弓矢でスイカを射抜き、朝潮、荒潮、瑞鶴の三名が見事にスイカを割った。

 満潮、朝雲、霞、霰はスイカを捉えることは出来たが割れるまではいかず悔しそうに眉をひそめ、飛龍、蒼龍、翔鶴、大潮、山雲はスイカではなく海へ向かってしまった。更に向かって海に入った本人達が一番驚いていた。

 最後はみんなでスイカを食べ、充実した時間となった。

 

 提督はみんなの笑顔がこれからも曇ることがないよう、休憩後は更に職務に励んだそうなーー。




今回も水着回でしたが、水着の紹介だけでかなり字数を使ってしまった感がありました。ごめんなさいです。
今回はほのぼの回的な感じで書き上げました!

では今回も読んで頂き本当にありがとうございました!

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