艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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軽空母メイン。

R-15なお話です。
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艦これSS二十一話

 ○○鎮守府、二二○○ーー

 

 居酒屋『鳳翔』ーー

 

隼鷹「ぷはぁ~! 美味い!」

提督「隼鷹は本当に良く飲むな」

隼鷹「だってさ~、今日は提督が隣に居るからさ~」ニコニコ

 

 今日は他所の鎮守府から軽空母同士の演習をしたいと申し出があり、演習を行った。

 その演習で快勝した褒美としてみんなを連れてご馳走しているのでる。

 

千歳「提督~、隼鷹ばっかりじゃなくて、私にもお酌してよ~!」クイクイ

千代田「私にもお願いしま~す♪」

 

 仲良く私にお酌をねだるのは千歳型軽空母の一番艦で姉の千歳とその二番艦で妹の千代田だ。

 

 千歳は隼鷹達と良くお酒を飲む飲兵衛だが、オンオフがハッキリしていて深酒は滅多にしないしっかり者だ

 

 千代田は最初こそは姉の千歳を取られたくないあまりに、かなりキツくあたって来ていた。しかし、元々は素直な娘なので時が過ぎるとと共に分かち合い、今ではこうして仲良く接してくれている。

 

提督「千歳と千代田もお疲れ様。良い動きだったぞ」ニコ

千歳「そうでしょ~♪ 久々に大活躍しちゃった♪」

千代田「お姉と私のコンビは最強なんだから~♪」

 

龍驤「うちかて頑張ったんやけどなぁ~」

龍鳳「まあまあ、今日の主役はあの三人だったし仕方ないわよ」

飛鷹「提督がご褒美にお酒を奢るなんて言い出した途端にあの活躍だったから、なんか素直に誉めるって気になれないのは分かるわ」

 

隼鷹「へへ~ん♪ 提督と酒さえあればあたしは毎日幸せだからなぁ~♪」

千歳「駄目よ~。提督はみんなの提督なんだから~!」

千代田「そうだそうだ~!」

提督「そこまで慕ってもらえるのは嬉しいな」ニコニコ

鳳翔「提督は幸せ者ですね♪ はい、新しい天ぷらが揚がりましたよ♪」コト

全員『いただきま~す♪』

 

 すると座敷の隅に見知らぬ箱があることに気が付いた。

 

提督「鳳翔、あれは何だ?」

鳳翔「あぁ、あれは金剛さん達が置いていった宴会を盛り上げる為の物だとか……。確かじゃんけんをして、負けた人がその箱の中のくじを引いて、引いた紙に書いてある罰ゲームをする……とか」

隼鷹「へぇ~! 面白そうじゃん!」

千歳「試しに一回やってみましょうよ♪」

千代田「さーんせー♪」

飛鷹「仕方ないわね……」

龍鳳「変な罰ゲームは嫌ですね……」

龍驤「んなもん、やらなきゃええやん。お試しなんやし」

隼鷹「鳳翔さんもやろう♪」

鳳翔「ふふ、分かりました。では、一度だけ……」

 

 そしてジャンケンをし負けたのは飛鷹だった。

 

飛鷹「やっぱり私が負けるのね……分かってたけど……」

隼鷹「ほらほら、早く引いた引いた!」

飛鷹「えっと……これ」

 

 ◆異性から頭を撫でてもらう◆

 

千歳「これ罰ゲームって言うか、ご褒美じゃない?」

千代田「」コクコク

龍驤「それに異性なんて提督しか居らんやん」

全員『』ピクッ

 

隼鷹(となると、負ければ提督からあんなことやこんなことが……?)

飛鷹(これは同志達に報告すべきシステムね!)

千歳(宴会なんだからもっと過激なのもあるわよね?)

千代田(お持ち帰りするとかあるかも!?)

龍驤(これはチャンスやんか!)

龍鳳(お世話するチャンスかも!)

鳳翔(私も提督から何かを……!?////)

 

 この間、約数秒ーー

 

提督「異性は私だけだから、私が飛鷹の頭を撫でるのか……飛鷹、よしよし」ナデナデ

飛鷹「こんな罰ゲームならいつまででもされたいかも~♪」ニヘラ

 

提督「さて、こんな感じか……なかなか面白い余興だな」

隼鷹「あたしらはちょっと気になったから続けたいんだど、提督が罰ゲームするのは悪いから提督は見ててよ!」ズイ

千歳「そうそう! 提督が罰ゲームになるのは可哀想だから、私達だけでやるね!」ズイ

千代田「でも、また異性からってヤツだったら手伝ってね♪」ズイ

提督「あ、あぁ、分かった……」

 

全員『(計画通り……)』ニヤ

隼鷹「あ、因みに飛鷹はもうされたから抜けね」

飛鷹「えぇ!?」ガーン

  (不幸ってことね……)クスン

 

 二回戦ーー

 

龍驤「あ~うちの負けや~♪」

提督(その割りには嬉しそうな気が……)

龍驤「んじゃあ、これにするで~♪」

 

 ◆異性から面と向かって好きと囁かれる◆

 

龍驤「」グッ

提督(まさか……)

龍驤「提督、頼むで♪」

提督「わ、私で良いのか?」

龍驤「そんなマジにならんでええやん。お試しやお試し♪」

提督「わ、分かった……龍驤!」ガシッ

龍驤「ひゃい!?」ビクッ

提督「好きだぞ……」ボソッ

龍驤「あか~~~ん////」ゾクゾク

全員『(す、すごい////)』ドキドキ

 

 

 

龍驤「」ビクンビクン

隼鷹「えぇ……龍驤はリタイアと言うことで、次行こう~!」

全員『おー!』

提督「まだ続けるのか……」

 

 三回戦ーー

 

千代田「」ピース

提督(これは罰ゲームなんだよな……?)

千代田「えっと……これに決~めた!」

 

 ◆異性から頬orおでこのどちらかにキスをされる◆

 

提督「」

千代田「おでこ! 提督! おでこにお願い♪」ズイ

提督(ええい、ままよ!)

  「千代田……」グッ

千代田「提督……」

 

 ちゅっーー

 

 

 

千代田「////」ビクンビクン

隼鷹「千代田もリタイアしたので、次~!」

提督「な、なあもう止めに……っ!?」

全員『え?』ハイライトオフ

提督「な、何でもない……」

 

 四回戦ーー

 

鳳翔「やりました」ニコニコ

提督(頼む……普通のを引いてくれ!)

鳳翔「では、こちらを」

 

 ◆異性に後ろから思いきり抱きしめられ愛してると言われる◆

 

提督「」チーン

鳳翔「いつでもどうぞ……////」クルリ

提督「……私も男だ。やってやろう」ガバッ ギュッ

鳳翔「あぁ////」ビクッ

提督「鳳翔……愛している」

鳳翔「あ、あぅ////」ビクンビクン

 

 

 

鳳翔「////」ポワーン

隼鷹「鳳翔さんも再起不能なので、残りの面子でやるぞ~!」

提督「」チーン

 

 五回戦ーー

 

龍鳳「やったぁ♪」

提督(次はなんだ)シロメ

 

 ◆異性を膝枕して異性のおでこへキスをする◆

 

提督(なん……だと……?)

龍鳳「提督、こちらへ」ヒザポンポン

提督「失礼する……」

龍鳳「提督……////」ウットリ

提督「龍鳳……」シロメ

龍鳳「失礼します……ちゅっ……んっ……ちゅぱ……はふ////」デレデレ

提督(私の想像を遥かに超えた…………)

 

 

 

龍鳳「うふふ……うふふふふ……ふへへへへへへへへへへへへ////」クネクネ

隼鷹「んじゃ、もうあたしと千歳しか残ってないから、まとめて罰ゲームで良いよな?」

千歳「異議なーし♪」

提督(罰ゲームを喜んで決めている……)

 

隼鷹「これだな!」

千歳「どれどれ?」

 

 ◆お酒を口移しで飲ませてもらう◆

 

隼・千『しゃー!』

提督(逃げたい……)シロメ

 

隼鷹「じゃあ、頼むぜ♪ て・い・と・く♪」

提督「」シロメ

 

 コクッーー

 

隼鷹「あ~……あむっ……っんん、んくっ……はぁ////」ドキドキ

提督(口は離して飲ませたから、なんとかなったな……)ゴシゴシ

隼鷹「いつもの酒なのに……こんなの……////」パタリ

 

千歳「私にも……」ジトー

提督「分かった……」

 

 コクッーー

 

千歳「んっ……んんっ~……んっ……あふっ……んっ……はぁ////」トローン

提督(やっと終わった……)ゴシゴシ

千歳「提督~……大好きぃ~////」パタリ

 

提督「この惨状はどうすれば良い?」

妖精達『後は任せて、お帰りくださいです。料金は要りませんです』

飛鷹「止めなかった私にも責任があるから、私もお手伝いします……ですので、提督は気にせず帰っても大丈夫よ」

提督「あぁ……すまない……。では、皆によろしく……」フラフラ

飛鷹(大丈夫かしら……? でも、良いことされたし見れちゃった////)キャッ

 

 それからその罰ゲームボックスは撤去され、提督はあの日の夜は酔っていて覚えてないと頑なに思い返すのを拒んだ。

 

 尚、軽空母の七名は他の艦娘達から猛抗議を受け、一ヶ月間の提督接近禁止命令を受けたのであったーー。




飲兵衛艦娘とのイチャコラ回を書いてみたくて書きました!

読んでくれた方、本当にありがとうございました!

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