艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

219 / 330
駆逐艦のみ。

キャラ崩壊、他作ネタ、ネタ含みます。


艦これSS二百十五話

 

 ○○鎮守府、一三○○ーー

 

 埠頭側の浜辺ーー

 

子日「海だ〜!」バンザーイ

若葉「いつも見てるだろ……」

初霜「まあまあ」ニガワライ

初春「良い天候じゃが、ちと日差しが強いかのぅ」

 

 初春達は揃って休暇をもらえたので埠頭のすぐ隣にある人工の浜辺へと遊びに来た。

 

初春E.白のモノキニ

子日E.ピンク地に白の水玉模様のセパレート

若葉E.茶色のタンキニ

初霜E.紺色のタンキニ

 

 邪魔にならない場所へパラソルを立て、初春は日焼け止めクリームを塗り、子日達はすぐさまバケツ(おもちゃ)やシャベルで砂のお城作りに取り掛かった。

 

初春「〜♪」

 

 初春は日焼け止めクリームを塗りながら、浜辺でお城作りに勤しむ子日達を眺めた。

 

子日「若葉ちゃん、バケツに海水汲んできて♪」

若葉「任せろ」キリッ

初霜「どんなお城作ります〜?」ニコニコ

 

 /ワイワイキャッキャッ\

 

初春(笑顔が絶えぬとは良いことじゃ……)ウンウン

 

 初春は妹達を眺めながら心からそう思った。

 

 本日は初霜がアメリカ軍の戦闘機と対空戦闘中に触雷し大破し、艦尾部分の沈下により爆雷が誘爆してしまい、最後は海岸に座礁着底しまった日なのだ。

 

 初霜自身、この日のことは記憶に残っている。そんな日でも明るい思い出を作るために、初春達は去年同様、一週間前から提督にお願いして姉妹で休暇を貰ったのだ。提督も快諾し、初春達が浜辺に行く際には浜辺で食べられるようにアイス等が入ったクーラーボックス(小型)と熱中症対策に飲み物が入ったクーラーボックス(小型)を用意し、手渡した。

 

初春(提督には真、感謝せねばのぅ)フフフ

 

「わぁ! 初春さん達も遊びに来てたんですね!」

 

初春「む?」クルッ

 

 声をかけられた初春が声がした方を見ると、第十六駆逐隊の初風・雪風・天津風・時津風と第十七駆逐隊の浦風・磯風・浜風・谷風が水着姿で立っていた。

 

初風E.黄色の三角ビキニ

雪風E.白のワンピース(両サイドに黄と青の縦ライン入り)

天津風E.黒地に灰色のボーダー柄の三角ビキニ

時津風E.白のワンピース(両サイドに橙と黒の縦ライン入り)

 

浦風E.オレンジのタイサイドビキニ

磯風E.ワインレッドの三角ビキニ

浜風E.上白、下黒の上下別ビキニ

谷風E.緑と白のタータンチェック柄のフレアビキニ

 

初春「陽炎達と野分達は一緒ではないのかえ?」

浦風「姉さん達は遠征で野分達は訓練があっての。今日はうちらだけじゃ♪」

初風「隣にパラソル立てるわね」

初春「構わぬぞ」ニコッ

 

 ーー。

 

谷風「いよぅし〜! ばちこ〜い!」カァー

天津風「あんまり強くしないでね!」アセッ

 

磯風「手加減せんぞ!」

浜風「いきます!」

 

 天津風達はスイカのビーチボールでビーチバレー(ネット無し)をし、

 

雪風「子日さん、お砂持ってきました!」キリッ

時津風「海水も汲んできたよ〜!」ノシ

子日「よ〜し! 大っきいお城を作ろ〜!」

若葉「トンネルも作りたい……」キラキラ

初霜「も、もう少し出来上がってきたらね」ニガワライ

 

 雪風と時津風は子日達とお城作りに励んだ。

 そして初春達は、

 

初春「こうしてパラソルの下で寝そべるのも良いものよの〜」

初風「えぇ……仕事をしてる提督と任務や訓練をしてる人達には悪いけど私達は私達で海を満喫しましょう」

浦風「こうして穏やかに過ごすのがうちは一番好きじゃ〜」

 

 それぞれパラソルの下でサマーベッド(テスリン素材)に寝転び、優雅に海を満喫していた。

 

初風「私の隣に提督が添い寝でもしてくれてれば、もっと最高なんだけどな〜」ハァ

浦風「うちはやっぱりお世話したいのぅ。雷ちゃんじゃぁないが、もっとうちを頼ってほしぃけぇのぅ〜」ハァ

初春「お主らLOVE勢は本当にどこまでブレぬのぅ」ヤレヤレ

初風「あら、自分も提督を慕っているくせによく言うわね」

浦風「ほぉ〜、誰にも言わんけぇ、どこが好きか言うてみぃ♪」

初春「わ、わらわは普通じゃ普通! わらわを改二まで育ててくれたことや、妹達のことも良く気遣ってくれるから……だ、だからお主達の思う色恋沙汰ではなくてだな……////」アタフタ

初・浦『(・∀・)』ニヤニヤ

初春「そんな目でわらわを見るでない!////」

 

浦風「はいはい」クスクス

初風「そういうことにしておいてあげるわ」フフフ

初春「〜////」グヌヌ

 

 ーー。

 

浜風「磯風!」トス

磯風「任せろ!」アタック

 

 スパーン!

 

天津風「きゃっ!?」

谷風「かぁ〜……負けた〜」パタリ

 

磯風「張り合いないな。まるで磯風達が弱い者いじめをしているみたいだったじゃないか」フフン

浜風「去年は龍驤さんと大鳳さんのペアに大敗しましたからね。それから特訓した甲斐がありました!」フンス

 

谷風「くぅ……」←悔しがってる

天津風「」ニガワライ

 

磯風「なんならもう一セットやってもいいんだぞ?」

浜風「どうしますか?」

 

 どたぷん……←腕を組むと無条件でこうなる

 

谷風「……胸囲は口より物を言うって龍驤(偉い人)言ってた……」orz

天津風「気にしちゃダメよ。私達は駆逐艦なんだから」カタポンッ

 

磯風「磯風達もれっきとした駆逐艦だが?」クビカシゲ

浜風「わ、私は好きでこうなった訳じゃありません!////」

 

谷風「ならどうして谷風の胸は絶壁なの!? 教えてよ、エロい人(浜風)!」ウワーン

浜風「そ、そう言われても……」オロオロ

天津風「一時の夢なら見せてあげられるわよ?」

谷風「本当に!?」

天津風「えぇ♪」

磯風「何をする気だ?」

天津風「まあまあ、見てなさいって♪」

 

 すると天津風はお城作りを完成させて大喜びする雪風達を呼び寄せる。

 

 そしてみんなに耳打ちし、雪風達はにやに……にこやかに頷き、透かさず谷風を浜辺に寝かせた。

 

 数十分後ーー

 

谷風「ねぇ、谷風は今どんな感じ?」

 

浜風「す、素敵ね……」ニガワライ

磯風「ふむふむ……いいのではないか?」

雪風「すっごくバリボーです!」キラキラ

時津風「まさにぼんっきゅっぼんっだよ!」

子日「提督もびっくりするね!」キラキラ

天津風「くふふ……」←笑いを堪えてる

若葉「満足の出来だ」キリリッ

初霜「ちょっとやり過ぎたかもしれないけど……」ニガワライ

 

 雪風達は谷風の体に砂をまとわせ誰もが惚れ惚れする程のボディを作り上げた。

 

 これまで嘆いていた胸は砂で綺麗な丘になり、谷風のその名の通り谷間も出来た。

 腰も見事にくびれ、美しいの一言。

 そしてちょっと物足りなかったヒップも砂により大幅に改善され見事なヒップへと変わった。

 

初春「おぉ、谷風よ。見違えるのぅ」クスクス

浦風「こがぁに見事になって〜」クスクス

 

谷風「ふふ〜ん」ドヤァ

 

初風「()()()()()()()になれるわね」フフフ

 

谷風「へ?」

 

 そう、谷風は砂で血湧き肉躍る鋼のボデーと変身したのだ!

 

谷風「ちょ、ちょっと〜! 何なのこれ〜!?」

雪風「テーマはキン○マンです!」

時津風「しかも○弓じゃなくてス○ルだよ!」

子日「それとも○太郎の方が良かった?」

谷風「どれも嫌だよ〜!」

 

初風「そうよ、そこはケビ○マスクでしょう?」

磯風「いやいや、ロビ○マスクだろう?」

若葉「若葉はウォー○マンの方が……」

浜風(それにはどんな違いが?)

 

天津風「くふふ……」www

浦風「姉さん、笑い堪えられとらんよ」ニガワライ

初春「話が混沌としておるのぅ」ニガワライ

初霜「谷風さんには悪いですけどおかしいです」クスクス

 

谷風「谷風は不○子ちゃんボディが良かったよぉぉぉ!」

 

 その後も谷風は砂で不○子ちゃんボディではなく、様々な超人達のボディへと改造されていった。

 

 そして初霜は今年も笑顔でこの日を過ごしたーー。




今日は初霜ちゃんが座礁してしまった日ですが、敢えて笑いたっぷりの楽しいお話を書きました!
この日、座礁した駆逐艦『初霜』と亡くなってしまった乗組員の方々に心からお祈りします。

そして更にこの日は潜水艦『伊五十八』が原子爆弾を輸送し終えた、帰途でアメリカの重巡洋艦『インディアナポリス』を轟沈させてます。

では今回も読んで頂き本当にありがとうございました!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。