艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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軽空母、水上機母艦メイン。

キャラ崩壊、独自設定含みます。


艦これSS二百十一話

 

 ○○鎮守府、二○○○ーー

 

 居酒屋『鳳翔』ーー

 

 ガラガラーー

 

提督「邪魔するよ」

 

鳳翔「あら、提督。いらっしゃいませ」ニコッ

 

秋津洲(本日秘書艦)「あたしも居るかも〜♪」ノシ

 

鳳翔「秋津洲さんもいらっしゃいませ。お好きな席へどうぞ♪」ニコッ

 

 提督と秋津洲は夕飯を食べに食堂ではなく鳳翔のお店へとやって来た。

 本日は書類仕事が多く、更には街の漁協組合会にまで出席したためこの時間になった。

 本来秘書艦の任務は一八○○まで。提督はちゃんと秋津洲に上がるよう命じたが、秋津洲は手伝うと言って聞かなかった。

 提督はそんな秋津洲の気持ちを無下にすることが出来ず残業を頼んだ。そして残業をしてくれたお礼としてこうして鳳翔のお店でご馳走することにし、今に至る。

 

妖精あ「おしぼりです」つおしぼり

妖精い「お冷と灰皿です」つお冷&灰皿

妖精ろ「メニューはこちらに」つメニュー表

 

提督「あぁ、ありがとう」ニッコリ

秋津洲「ありがと〜♪」ナデナデ

妖精ズ『いえっ!』キラキラ

 

提督「好きなものを頼みなさい。遠慮はいらん」

秋津洲「えへへ、なんか得した気分かも♪」ルンルン

提督「はは、今日は本当に頑張ってくれたからな。そのお礼だ」ナデナデ

秋津洲「あ……えへへ////」

提督「時間はある、ゆっくり決めなさい」

秋津洲「は〜い♪」

 

 ガラガラーー

 

千歳「こんばんは~♪」

千代田「こんばんは~」ノシ

瑞穂「お邪魔致します」ペコリ

 

鳳翔「いらっしゃいませ」ニコッ

 

秋津洲「あ、みんな〜♪」ノシ

提督「おぉ、三人共、こんばんは」ニコッ

 

瑞穂「あら、提督に秋津洲さん、こんばんは」ペコリ

千歳「提督〜♡ 会えて嬉sーー」

千代田「提督達も飲みに来たの?」ニッコリ

千歳「〜〜!」ジタバタ

 

 千歳は千代田に取り押さえられた。

 

提督「あ、あぁ、今日は秋津洲と残業になってしまってね。そのお礼にご馳走しに来たんだ」ニガワライ

秋津洲「かも……」ニガワライ

千代田「へぇ♪ 良かったね、秋津洲ちゃん♪」

瑞穂「千代田さん、千歳さんをもう離してあげた方が……」オロオロ

千歳「」ダラーン

千代田「千歳お姉〜!」アワワ

 

 ーー。

 

千歳「は〜、酷い目にあったわ〜」クビコキコキ

千代田「ご、ごめん……」

千歳「提督〜、私〜、首筋痛めちゃった〜。提督の手でさすって〜♡」ギューッ

提督「お〜、よしよし」サスサス

千歳「んふふ〜♡」キラキラ

千代田「」グヌヌ

瑞穂「まあまあ、千代田さん」ニガワライ

秋津洲「あはは……」ニガワライ

 

 ↓席順

 

 通|瑞 秋

  |テーブル

 路|代提歳

 

妖精あ「ご注文お決まりです?」

秋津洲「お刺身の盛り合わせとウーロンハイ♪」

千歳「日本酒の人肌と女将の気まぐれおつまみセット♪」

千代田「私も日本酒の人肌で♪」

瑞穂「では瑞穂は日本酒を冷で」ニコッ

提督「女将特製だし巻き玉子と私にもウーロンハイを」

妖精あ「了解しました!」ケイレイ

 

 それから先にお酒が届き、みんなで乾杯をし、酒盛りが始まった。

 

提督「そういえば、今日は隼鷹や那智達は一緒じゃないのか?」

千代田「あ〜、隼鷹は飛鷹に隠してた秘蔵酒これくしょんがバレて今は説教中」ニガワライ

千歳「那智さんと足柄さんは妙高さんに飲み過ぎだって注意されて、暫くは妙高さんの監視の元で宅飲みだそうです」ニガワライ

提督「なるほどな……」ニガワライ

秋津洲「だから珍しく瑞穂と一緒だったの?」

瑞穂「はい♪ 今日は秋津洲さんも遅くなると連絡がありましたし、暇をしていましたのでお声をかけていただけました」ニコッ

秋津洲「でもこうして鳳翔さんのお店に来るなら、最初から誘えば良かったかも」ニガワライ

瑞穂「うふふ、そうですね」クスクス

 

妖精ろ「お刺身の盛り合わせ、おつまみセット、お待たせしましたです〜!」

妖精い「女将特製だし巻き玉子もお待たせです〜!」

 

提督「ありがとう。追加で冷や奴を頼む」

千歳「私にも一つ♪」

千代田「私には卵豆腐くださいな♪」

妖精い・ろ『了解です』ケイレイ

 

秋津洲「いただきま〜す♪」アム

千歳「今日は枝豆か〜♪ やった♪」アムッ

瑞穂「そら豆もありますね♪」ハムッ

千代田「提督、だし巻き玉子一切れ頂戴♪」オクチアーン

提督「ほら」つ玉子焼き

千代田「ん〜♪ 瑞鳳のも美味しいけど、鳳翔さんのも甲乙付け難い美味しさね♪」モグモグ

千歳(いいな〜……)

 

鳳翔「」ニッコリ

 

 ーー。

 

妖精あ「冷や奴二つと卵豆腐、お待たせです!」

提督「ありがとう」ニコッ

千代田「来た来た♪」

千歳「夏はやっぱり冷や奴よね〜♪」

 

瑞穂「?」クビカシゲ

秋津洲「首傾げてどうしたの?」

瑞穂「いえ、提督と千歳さんの冷や奴がちょっと……」

千歳「食べる?」

瑞穂「いえ、そうではないんです。お二人の冷や奴、お豆腐が別々なのが気になって……」

秋津洲「ん〜?」

千代田「あ、本当だ……」

千歳「言われてみれば私のは絹豆腐だけど、提督のは木綿豆腐ね……」

提督「あぁ、これは鳳翔のサービスでな」フフ

 

鳳翔「提督は冷や奴なら木綿豆腐が好きなので、提督には木綿豆腐をお出しするようにしてるの」ニコッ

 

千歳「流石鳳翔さんね……」

千代田「流石は三大巨匠の一人……」

秋津洲「三大巨匠かも?」

瑞穂「なんですか、三大巨匠とは?」

提督「私も聞きたいな」

 

千歳「簡単なお話ですよ♪ 鎮守府のみんなの胃袋を掴む料理人のことです♪」

千代田「それが間宮さん、伊良湖さん、鳳翔さんなの♪ んで三大巨匠ってわけ♪」

提・秋・瑞『なるほど〜』ウムウム

 

鳳翔「皆さん大袈裟なんですよ〜」ニコニコ

 

提督「だが、鳳翔の料理は本当に美味しいからな。きっと結婚する人は幸せだろう」ニコッ

 

鳳翔「もう嫌ですよ、提督ったら〜♡」テレリテレリ

 

提督「あはは、本当のことだからな。あぁ、鳳翔、冷やしたぬき蕎麦を頼むよ」

 

鳳翔「は〜い♡」ランラン

 

歳・代・秋・瑞『あ〜……』ニガワライ

 

 そしてキラキラでテンションマックスの鳳翔が出してきた冷やしたぬき蕎麦は、軽く五人前はある超テラ盛りになったのは言うまでもない。

 

 そんな超テラ盛り冷やしたぬき蕎麦をみんなで分け合って食べ、お酒も飲み、夜は更けていったーー。




今日は秋津洲さんの進水日! 更に千歳さんの竣工日!
なのでちょっとした酒盛り回を書きました!
二人共おめでとう!

本日はクロスロード作戦にて史上五発目の核爆弾BAKER(ベーカー)が使用された日でもあります。

二度の核実験を耐え抜いた日本が誇るビッグセブン・戦艦『長門』。
その後の28日深夜から29日未明にかけて、戦艦『長門』は人知れず、誰にも看取られることなく、静かに沈んでいきました。
敵の刃で命を落とさず、自ら死にゆく姿はまるで侍、大和魂を体現したかのような最期であったため、この一連のニュースは瞬く間に日本全土を駆け巡りました。
「世界に日本の技術力、長門の強さを示した」
「長門は最後まで日本の誇りだった」
など、感激の声が後を絶たなかった。
ある艦長婦人は「幾万もの英霊が、長門が沈まないように支えていたのです」と答えたそうです。 大日本帝国海軍所属艦艇より

ドイツの重巡洋艦『プリンツ・オイゲン』もまた二度の核実験を耐え抜いた艦です。
その後、調査と除染のためにクェゼリン環礁に運ばれましたが、実験による浸水が増大したことから沈没を防ぐために浅瀬に座礁させられたものの、翌日転覆してしまったそうです。
因みにスクリューだけはドイツ本国に帰還しているとか。 Wikipediaより
転覆した日は12月22日です。 艦これWikiより

戦艦『長門』と重巡洋艦『プリンツ・オイゲン』、そして同作戦で沈んでしまった艦艇に心からお祈りを捧げます。

それでは此度も読んで頂き本当にありがとうございました!

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