艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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海外艦の反応。の談。

キャラ崩壊、他ネタ、独自設定含みます。


艦これSS二百八話

 

 ○○鎮守府、一二○○ーー

 

 戦艦寮、イタリア&ローマ部屋ーー

 

ローマ「姉さん、もうお昼だけど今日はどうするの?」

イタリア「う〜ん……今日のお昼は日本食って気分だから食堂に行こ♪」

ローマ「了解。なら早く行きましょう。席が取られちゃうから」

イタリア「Va bene(分かったわ)♪」

 

 そしてイタリアとローマは食堂へ向かうため部屋を出た。

 

「ハーイ♪ 二人共♪」

 

 部屋を出るとすぐに声をかけられた。

 声がした方を見るとそこにはビスマルク、グラーフ、アイオワの三人居て、イタリア達に手を振っていた。

 

イタリア「みんな〜♪ Ciao ciao(やっほー)♪」

ローマ「Buon pomeriggio(こんにちは)」ペコ

 

ビスマルク「Guten tag(こんにちは)」ニコッ

グラーフ「Guten tag」ノ

アイオワ「Hiya(やっほー)♪」ノシ

 

ビスマルク「私達、これから食堂に行くのだけど、二人もこれから食堂に行くなら一緒に行かない?」

イタリア「行く行く〜♪」

ローマ「ご一緒させてもらうわ」

 

 こうしてイタリア達はビスマルク達と一緒に食堂へ向かうことになった。

 

 

 食堂までの道中ーー

 

イタリア「みんなは今日、何を食べるの?」

ビスマルク「日替わりを見て決めるわ。そこに惹かれる物がなければ……そうね、Bratlinge(ハンバーグ)かしら」

ローマ「(ハンバーグもありね……)」ブツブツ

グラーフ「私は日替わりがいいな。ヘルシーで栄養バランスもバッチリだからな」ウンウン

アイオワ「ミー、今日はナットーにchallengeするの♪」

 

イタリア「え、本当に?」

ローマ「勇敢と無謀を履き違えてない?」

アイオワ「Why is that? なんでそうなるの?」

イタリア「だって……ねぇ?」

ローマ「日本食でもあれは……」

グラーフ「納豆も食えずして日本食は語れないぞ」

ビスマルク「そうよ! 納豆がダメなら、邪道だけど納豆パスタにでもして食べてみなさい!」

 

イタリア「あれをパスタに?」ヒキギミ

ローマ「それはパスタへの冒涜だわ!」キッ

アイオワ「Calm down……落ち着いて、二人共……」ニガワライ

 

グラーフ「納豆……あの力強い粘り、独特な風味、そしてネギ、鰹節、海苔、ごま油などで何通りもの楽しみ方が可能なんだ……そして高タンパクな上にカロリーが低い物もあるんだ!」

ビスマルク「でもね、納豆の素晴らしさは何においても米との相性なの! 寧ろパスタなんかに納豆をかけたら納豆への冒涜なのよ!」キッ

 

ローマ「グラーフに言われるならともかく、箸も満足に使えない人に説教される筋合いないわ」ギロッ

ビスマルク「箸が使えても日本食の味が分かってないのは誰かしら?」ププッ

ローマ「じゃがいもがあれば幸せな民族と同じにされたくないわ」

ビスマルク「パスタとピザで肥える民族には言われたくないわね」

 

ビ・ロ『……』グヌヌ

 

イタリア「」オロオロ

アイオワ「ミーのせいで……どうしよう?」アワワ

グラーフ「思う存分やらせろ。それが分かち合う近道だ」フゥ

 

ローマ「貴女とは分かり合えるって信じてた私が馬鹿だったみたいね……」

ビスマルク「そうね……私も悲しいわ、ローマ」

 

イタリア「待って! 二人共、本当に待って!」

アイオワ「仲間割れはいけないわ!」

 

ビ・ロ『だってこのイタリア(ドイツ)人が!』ユビサシ

 

グラーフ(息ぴったりじゃないか……)ニガワライ

 

イタリア「そうだ、こうしましょ! 私達も今日、納豆ご飯食べる!」

ローマ「姉さん!?」

イタリア「それでビスマルクは納豆パスタを食べる!」

ビスマルク「な、私まで!?」

アイオワ「ミーはgood thinking(いい考え)だと思うわ♪」

グラーフ「そうだな。両者共にそれぞれが主張するものを実際に食べた方が早い。美味い不味いは仕方ないが、先ずは食べてみる。これが理解することになるからな」

 

ビスマルク「いいわ! なら食べようじゃないの! 納豆パスタとやらを!」

ローマ「姉さんやみんながそう言うなら……」

 

 こうして納豆が苦手なイタリアとローマは納豆ご飯を、納豆パスタが苦手なビスマルクは納豆パスタをそれぞれ食べることとなった。

 

 

 食堂ーー

 

 食堂に着き、ビスマルク、イタリア、ローマ、アイオワはそれぞれの納豆料理を頼む。

 

 そしてそれぞれ料理が乗ったお盆を持ってテーブルに座る。

 

アイオワ「Wow♪ 思ってたよりもにおいはキツくないわね!」マゼマゼ

グラーフ「においが弱い物もあるからな。きっと間宮達が私達に配慮してくれたんだろう」マゼマゼ

 

イタリア「確かににおいはそんなに……」クンクン

ローマ「でも味や風味はあのまま……」グヌヌ

ビスマルク「栄光ある納豆がこんな姿に……」グヌヌ

 

アイオワ「この小皿に乗ってる茶色いのは何?」

グラーフ「梅干しだ。酸っぱいからいきなrーー」

アイオワ「」パクン

グラーフ「あ」

アイオワ「くぁwせdrftgyふじこlp」ジタバタ

グラーフ「ほら、水」

アイオワ「っ!!」ゴクゴクゴク

 

アイオワ「It was very sour(とても酸っぱかった)……」ゲッソリ

グラーフ「私でも丸々口には入れられない。次からは気をつけろ」ニガワライ

アイオワ「I got you(分かったわ)……」ゴクゴク

 

 そしてーー

 

イタリア「いただきます……はむっ」パクッ

ローマ「い、いただくわ……」パクン

ビスマルク「いただきます」ハムッ

 

アイオワ「もうウメボシィ食べちゃったけど、遅れていただきま〜す♪」人

グラーフ「いただきます」人

 

イタリア「ん〜……やっぱり風味がちょっと……でも食べられなくはないわ」モッモッ

ローマ「そ、そうね……」パクパクパクパク

ビスマルク「パスタ……やるわね」モグモグ

 

アイオワ「癖になる味だわ♪」

グラーフ「このネギと青海苔を足してみろ」

 

アイオワ「Wow♪ 深みが増したわ!」

グラーフ「そうだろうそうだろう」ニコニコ

 

イタリア「あ、ごま油を入れると嫌な風味が無くなって美味しい……」

ローマ「梅と海苔も合わせると美味しい……」

ビスマルク「納豆にクリームチーズとチャンジャを合わせて、パスタに絡めることでお米で食べる時とは違うハーモニーが……」

 

アイオワ「納豆って不思議ね♪ 流石はニッポンだわ♪」

グラーフ「あぁ、日本は本当に偉大な国だ」ニコニコ

 

 こうしてビスマルクは納豆パスタを認め、イタリアとローマも納豆を認めた。そのことによりビスマルクとローマは無言で握手を交わした。そしてその二人の顔はとても爽やかだったーー。




 おまけーー

 食後のティータイムーー

グラーフ「アイオワ」
アイオワ「What?」
グラーフ「口を開けてみろ」
アイオワ「?」アーン
グラーフ「食べてみろ」ポイッ
アイオワ「!?」ムグッ
グラーフ「どうだ?」
アイオワ「Sugary(甘い)……」ムグムグ
グラーフ「それはハチミツで漬けた梅干しだ」
アイオワ「For real(マジで)?」
グラーフ「あぁ、これはこれで私は好きだ」ニコッ
アイオワ「ミーはあの酸っぱさが癖になっちゃったわ♪」ニコニコ

グラーフ「そうかそうか♪」
アイオワ「ねね、後で他にもニッポンの美味しいもの教えてよ♪」
グラーフ「あぁ、勿論だ♪ 部屋に色々と買い揃えたのがあるんだ♪」
アイオワ「Oh,fantastic♪」

 /ワイワイキャッキャッ\

ビスマルク「グラーフとアイオワは本当に仲良くなったわね」クスクス
ローマ「どっちも私達より日本が大好きだから、共通の趣味があるのが嬉しいのよ」フフフ
ビスマルク「それもそうね……そういえばモーゼルランドのリースリング・アウスレーゼ(ドイツワイン)がこの前手に入ったの。後でみんなで飲まない?」
ローマ「いいわね……なら私も特別にモレッティ(イタリアビール)を用意してあげるわ♪」
ビスマルク「Danke(ありがとう)♪ なら後で部屋に持っていくわね♪」
ローマ「えぇ、待ってるわ♪」ニコニコ

イタリア(ローマとビスマルクも何だかんだ言ってお酒っていう共通点があって仲良しなのよね)フフフ

イタリア「ならお酒に合う料理は私が作ってあげるわね♪」
ビスマルク「Danke schön(どうもありがとう)!」キラキラ
ローマ「Grazie molto(どうもありがとう)!」キラキラ

 ーーーーーー

今回は海外艦の納豆に対する反応を書き上げました! リベちゃんやレーベちゃん達が出ていませんがご了承を。
海外でも好きな人は好きなんですよね、納豆や梅干し。

因みにクリームチーズとチャンジャの組み合わせですが、私は好きです! 友達に教わったんですけど、凄く美味しいです♪ 私はパスタではなくご飯で食べますが、興味がある方はご賞味あれ!

では今回も読んで頂き本当にありがとうございました!

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