艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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優雅なティータイム。の談。

キャラ崩壊、他作ネタ含みます。


艦これSS二百三話

 

 ○○鎮守府、一五○○ーー

 

 戦艦寮、金剛型姉妹部屋ーー

 

 コンコンーー

 

金剛「榛名、お出迎えしてクダサイ♪」

榛名「了解です」ニコッ

 

 ガチャーー

 

榛名「いらっしゃいませ、皆さん♪」

赤城「ご招待ありがとうございます」ニコッ

熊野「本日はご招待して頂き感謝致しますわ」ニコッ

鈴谷「お邪魔しま〜す♪」ノシ

 

金剛「Hey,thanks for coming(いらっしゃい)♪ 皆サーン、好きな席に座ってクダサイ♪ 今紅茶をお淹れしマ〜ス♪」

 

 金剛に促され、赤城達はそれぞれの椅子に座る。

 

 榛名は透かさず一人一人にお手拭きを配る。

 

鈴谷「なんか珍しい組合せだよね〜」

赤城「そうですね……このメンバーでお茶をするのも初めててですし」フフ

熊野「金剛さん、どうして本日は(わたくし)達に声をかけてくれたのでしょうか?」

 

金剛「ワタシの目に入ったのが皆サンだったからデ〜ス」キリリッ

赤・鈴・熊『( ゚д゚)』ポカーン

榛名「金剛お姉さま、省き過ぎですよ……」ニガワライ

金剛「コホン……今日はテイトクも比叡も霧島も出撃で留守デ〜ス……榛名と二人きりのティータイムを過ごしても良かったんデスガ、どうせなら他の皆サンとも過ごしたいと思ったんデ〜ス♪」

赤城「そうしているところに私達が通り掛かった……そういうことですね」

金剛「イエース♪」

 

鈴谷「まぁ、鈴谷は美味しいお茶が飲めるなら何でもいいけどね〜♪」

熊野「貴女って人は……」ハァ

金剛「正式なお茶会ではありマセンから、軽い気持ちでオッケーネ♪ 楽しんでもらえたらそれで満足デス♪」

熊野「はぁ、金剛さんがそう仰るのでしたら……」

榛名「金剛お姉さま、皆さんにお茶請けをお出ししてもいいですか?」

金剛「モチロン♪ 皆サンに配ってクダサイ♪」

榛名「了解しました」ニコッ

 

 そして榛名は冷蔵庫から透明なコリンズグラスとメガジョッキ(赤城用)を取り出した。

 

 グラスの中身はスポンジケーキ、カスタードクリーム、いちご、生クリームといった順で層状に重ねてあり、一番上の生クリームの上にはブルーベリーがトッピングされている物だった。

 

赤城「(。✧Д✧)」ジョウジョウネ!

鈴谷「うひゃ〜、美味しそ〜!」キラキラ

熊野「見た目も綺麗ですわ♪」

榛名「喜んでもらえて何よりです」ニコニコ

 

 榛名がみんなへ配り終えると、金剛も紅茶と氷の入った透明のタンブラーグラスを配った。

 

熊野「まぁ、綺麗で上品な橙色……」

赤城「紅茶に詳しくはないのですが、この色が綺麗なのは分かります」オォー

鈴谷「これは何? ダージリンってやつ?」

金剛「今日はディンブラというスリランカ産の茶葉デス♪ アールグレイやダージリンもアイスティーに合いますがディンブラもアイスティーにはバッチリなんデス♪」

鈴谷「へぇ〜、そうなんだ〜」

熊野「クリームダウンもしてませんし、流石は金剛さんですわね」

榛名「紅茶と言えば金剛お姉さまですから♪」

 

 こうしてみんなでのティータイムが幕を開けた。

 

赤城「金剛さん、この甘味は何て言う食べ物なんですか?」

金剛「それはトライフルというイギリスの家庭的なスイーツネ♪」

熊野「フルーツの酸味とクリームの甘みが絶妙ですわ」

鈴谷「作り方もシンプルでいいね〜♪」

榛名「本来はスポンジを湿らせるためにフルーツジュースや洋酒を使うんですけど、今回はゼリーにしました♪」

赤城「なるほろ〜」モキュモキュ

金剛「本当はテイトクにも食べてほしたかったネ〜……」シュン

榛名「お姉さま……」アホゲガ...

 

鈴谷「提督なら差し入れ〜って持ってけば受け取ってくれるよ〜」

金剛「そうデスカネ〜?」

榛名「ならば今度一緒に行きましょう、お姉さま♪」

金剛「榛名……では、specialなモノを持ってくネ!」フンス

榛名「はい♪」

赤城「その時はついでに弓道場に差し入れに来てくれてもいいんですよ?」キラキラ

熊野「失礼ですが、ついでにしては場所が違い過ぎますわ」ニガワライ

赤城「ですよね〜」メソサシ

金剛「そんなに気に入ってくれたのなら、また作ってあげマ〜ス♪」

赤城「流石金剛さん! では明日から毎日ーー」

金剛「毎日はムリネ!」ノー!

赤城「ですよね〜」メソサシ

 

 金剛にキッパリ断られた赤城を他のは三人は苦笑いを浮かべて見つめやるのだった。

 そして話題は紅茶へ。

 

熊野「ん〜……いい香りですわ〜♪」ホワワーン

赤城「ん、純粋に美味しいですね〜」キラキラ

熊野「少しバラの香りにも似ていますわね〜」

金剛「薔薇の香りに似た柔かいケド強い香気を持っていて、更には爽やかな渋味(ブリスク)を伴い、柔らかくマイルドな茶葉ネ〜♪」

榛名「因みにブリスクは渋味という意味です♪」

鈴谷「へ〜、へ〜、へ〜」

 

 ーー。

 

鈴谷「そういえばさっき熊野が言ってたクリームダウン……だっけ? どういう意味なの?」

熊野「紅茶を徐々に冷やすことでタンニンとカフェインが結合して結晶化し、それによって紅茶が濁ってしまう現象のことですわ」

鈴谷「濁ると何か問題なの?」

熊野「……もうその言葉が既に問題ですわ」

鈴谷「え〜!? マジで!?」

 

金剛「なかなか聞かない言葉デスから、知らなくても問題ないネ」ニガワライ

鈴谷「く〜ま〜の〜?」ジロリ

熊野「神戸生まれのお洒落な重巡ジョーク、ですわ♪」フフフ

赤城「略して(カミ)ジョークね!」キリッ

鈴谷「赤城さん、それだと神戸ってより鈴谷の中じゃ立川になっちゃうよ〜」ニガワライ

榛名「あはは……」ニガワライ

 

 その後も彼女達は紅茶を楽しみつつ、ガールズトークに花を咲かせたーー。




今回はちょっと珍しい組合せでティータイムの一幕を書き上げました♪
選抜は適当です。←おい

それでは今回も読んで頂き本当にありがとうございました!

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