キャラ崩壊、ちょっとのR-15、他作ネタ含みます。
○○鎮守府、一八○○ーー
ドック（入渠室）ーー
カポーーン……
武蔵「ふぅ……」ﾏｯﾀﾘ
大和「う〜ん……」ﾉﾋﾞｰ
大和と武蔵は揃って入渠中である。
本日の出撃で二人は共に味方を庇い被弾。被害は軽微だったが二人は些細な傷でも入渠時間は他の者達より断然長くなるのだ。
共に出撃した者達はとっくに入渠を終えて二人に一礼してからドックを後にし、今は姉妹水入らずの入渠タイムを過ごしている。
大和「ねぇ、武蔵〜」
武蔵「なんだ？」
大和「暇〜」
武蔵「そろそろ言う頃合いだと思ってた」ﾊｧ
大和「むぅ……何よぉ、何でため息吐くのよ〜」
武蔵「ため息のひとつも吐きたくなる。毎回のことだ」
大和「だって〜……」ﾌﾞｸﾌﾞｸ
武蔵「姉さんは二時間半だった入渠があと三十分を切ったんだ。これくらい黙って待てないのか？ 私は後四十分あるんだが？」
大和「むぅ〜……」ﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸ
鎮守府の平常時では、入渠必要者が六名以上、入渠必要時間が三時間以上の場合の時だけバケツの許可が下る。平常時で三時間以下は休息の意味もあり、みんな大人しく入渠時間をドックで過ごす。
武蔵「ったく、何でいつも暇潰しになる物の一つも持って来ないんだ？」
大和「だって〜、今日は武蔵が一緒だから……お話相手になってくれるかな〜って……」
武蔵「私が一緒だからって何も対策して来ないのが間違ってるんだ。特にこれと言った話題なんて私は持ち合わせてないぞ」ｱｷﾚ
大和「むぅ！ 武蔵はいつもそうよね！ 長門や陸奥達はいつも大和のお話相手になってくれるのに！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ
武蔵「あ〜、はいはい、分かった。分かったからもういつもみたいに好きなことを話せよ。聞いてやるから」
大和「わぁい♪ さっすが武蔵〜♪」
武蔵（ったく……世話の焼ける姉だ……）
そして大和は武蔵にいつも通り提督の話をし、武蔵はいつも通り適当な相槌をしながら時間は過ぎていった。
ーー。
大和「でねでね、提督がーー」
武蔵「姉さん」
大和「ん、なぁに武蔵？」ｸﾋﾞｶｼｹﾞ
武蔵「ん」ﾕﾋﾞｻｼ
大和「ん〜？」ｸﾙｯ
大和の話を遮った武蔵が大和の頭上を指差した。そして指差した先は入渠時間を表すタイマーだった。
大和「やった♪ 入渠終わった〜！」ﾊﾞﾝｻﾞｰｲ
武蔵「良かったな……」ﾌｩ
大和「じゃあお先に、武蔵♪」
武蔵「あぁ」
ザパァ……
大和「武蔵も後十分切ってるし脱衣場で待ってるわね♪」ﾉｼ
武蔵「あぁ、分かった」ﾉｼ
武蔵がそう返事をすると、大和はもう一度笑みを見せてドックの脱衣場へ向かった。
武蔵「やっと静かになった……」ｸﾊｰ
シーーン……
武蔵「何だろう、静かだと落ち着かないな……」ｳｰﾑ
そう思いつつ武蔵は残り時間を待った。
脱衣場ーー
大和「ふんふんふ〜ん♪」
ガラッーー
ザラ「あ、大和さん、
ポーラ「ヤマートさんだ〜、Buona sera♪」ﾉｼ
大和「あら、ザラさんにポーラさん、こんばんは。二人も今から入渠？」
ザラ「いえ、ポーラが忘れ物をしたのでそれを取りに……」ﾆｶﾞﾜﾗｲ
ポーラ「ポーラは〜、午前中にホーショーさん達と初の出撃したんです〜。それで入渠した時にブラジャー忘れちゃって〜……」ﾃﾍｯ
大和「え、じゃあ今まで着けてなかったの!?」
ポーラ「はい〜、そうなります〜♪」ﾆﾍﾗ
ザラ「今日は出撃だけで訓練もありませんでしたので、入渠後はずっとお部屋でのんびりしてて……ザラも今まで分からなかったんですよ」ﾆｶﾞﾜﾗｲ
大和「そう……でも、お部屋に居たなら良かったわね」
ポーラ「はい〜♪ まぁ、見られてもそんなに気にしませんけど〜♪」
ザラ「気にして」
ポーラ「だって〜、みんな女の子だも〜ん」
ザラ「提督は男の方でしょ!!」
ポーラ「提督にならポーラは見られてもいいよ〜？」
ザラ「ダメだこの娘……早く何とかしないと……」ｱﾀﾏｶｶｴ
大和「」ﾆｶﾞﾜﾗｲ
そしてポーラはドックのロッカーから自分のブラジャーを見つけ、ザラに言われてそれをすぐに装着。
すると丁度、今度は武蔵が入渠を終えて脱衣場へ姿を現した。
ザラ「あ、武蔵さん、Buona sera」ﾍﾟｺﾘ
ポーラ「ムサーシさん、Buona sera♪」ﾉｼ
武蔵「あぁ……すまないが入渠室でお前達の会話は聞こえてしまった」ﾆｶﾞﾜﾗｲ
ザラ「お恥ずかしいです」ﾆｶﾞﾜﾗｲ
ポーラ「そうかな〜？」
大和「あはは……」ﾆｶﾞﾜﾗｲ
ポーラ「!!」ﾃｨｺﾘﾝ←何か思いつく
ポーラ「ヤマートさん」
大和「ん、何？」
ポーラ「ちょ〜っと、お耳を貸してくれませんか〜？」ﾆｺﾆｺ
大和「え？ いいけど？」
ポーラ「あのですね〜……」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ
武・ザ『？』
大和「それくらいお安い御用よ♪」
ポーラ「やった〜♪」
ザラ「ポーラ、何の話をしたの？」
ポーラ「見てたら分かるよ〜、ザラ姉様♪」
ザラ「？？？」ｸﾋﾞｶｼｹﾞ
そんな話をしていると、大和は着替えている武蔵にゆっくりと近寄る。
武蔵「ん？ なんだ？」
大和「ふははは！ 待っていたぞ、武蔵！」
ザラ「!?」
ポーラ「(｡✧Д✧)」ｷﾗｷﾗ
武蔵「あ、あぁ……待たせて悪かったな」
大和「おのれ武蔵！ 決闘の刻限に遅刻するとは、許しがたい。さあ来い！ 我が物干竿の錆としてくれよう！」つバスタオル
武蔵「は？」
大和「行くぞ、武蔵！」
ぺちん……
武蔵「(´・ω・`)」???←棒立ち
大和「ぐはぁ……」ﾊﾟﾀﾘ
武蔵「…………は？」
ポーラ「
ザラ「( ﾟдﾟ)」ﾎﾟｶｰﾝ
武蔵「何がしたかったんだ？」
大和「ポーラさんがあの巌流島の戦いを見たいって言うから♪」
武蔵「はぁ……確かに私は武蔵だが、由来が違う」ｱｷﾚ
大和「それくらい知ってるもん！ でもいいじゃない、武蔵は武蔵なんだから！」
武蔵「私は宮本武蔵じゃない！ 戦艦の武蔵だ！」
／ｷﾞｬｰｽｷﾞｬｰｽ!＼
ポーラ「あ〜、楽しかった♪」
ザラ「ちゃんと謝ってね。ポーラ……」ｽﾞﾂｳ
ポーラ「は〜い♪」
それからポーラは言い争う大和と武蔵に割って入り、ほんわかと謝った。そんなポーラに二人は毒気を抜かれ二人して笑い合うのであったーー。
おまけーー
ポーラ「あ〜、ヤマートさん、もう一ついいですか〜？」
大和「何何？」ﾆｺﾆｺ
ポーラ「今、丁度ヤマートさんはキラキラしてるから……」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ
大和「任せて♪」
ポーラ「わぁい♪ ザラ姉様、ヤマートさんやってくれるって〜♪」
ザラ「今度は何を頼んだの？」ﾆｶﾞﾜﾗｲ
武蔵（また何かするのか……）
ポーラ「ふふ〜ん……は〜い、ザラ姉様とヤマートさんはこの台詞を読んでね♪」つメモ
大和「分かったわ♪ 行くわよ、ザラさん♪」
ザラ「は、はい……」
武蔵（姉さんが活き活きしている……）
大和「行くわよ、ザラ！ 力を貸して！」
ザラ「わ、分かった！」
すると二人は武蔵に近寄る。
ザラ「ごめんなさい、武蔵さん！ も、もらった！」
ぺち……
ザラ「う、うおぉぉ……」ﾍﾟﾁﾍﾟﾁ
武蔵「(；一_一)」
大和「そこだ……！」ﾍﾟﾁ
ザラ「これでっ！」
大和「お、終わらせるっ……」
ぺちぺちぺち……
大和「（武蔵、ぐぁ〜って言って）」ﾎﾞｿｯ
武蔵「ぐぁ〜（棒）」
大和「いくら吹き飛ばされても、僕らはまた花を植えるよ、きっと」
ザラ「それが俺たちの戦いだな」
ガシッ！←手を握り合う
ポーラ「
武蔵「何だこれ？」
大和「ガ○ダムSEED Destinyのコンビネーションアサルトの台詞よ♪」
ポーラ「
ザラ「ごめんなさい、ごめんなさい」ﾍﾟｺﾍﾟｺ
武蔵「まぁ、そのなんだ……私の方こそ姉さんがすまなかった」ﾍﾟｺ
大和「ちょっとそれどういう意味!?」
こうして交流を深め（？）四人はその流れで仲良く食堂で夕飯を一緒に食べたーー。
ーーーーーー
はい、という訳で前回のおまけの名前ネタと今回のネタが被ってしまいましたが、今回は大和さん、武蔵さんとザラちゃん、ポーラちゃんの絡みを書き上げました！
因みに佐々木小次郎の愛刀、身の丈ほどもある長刀の備前長船長光は通称、物干竿と言われ、得意技は斬り下ろした刃を瞬時に返して斬り上げる「燕返し」です♪
後、補足ですが、イタリア語のBravoは相手によって語尾が変わります。
Bravoは男性形で発音はブラーヴォ
Bravaは女性形で発音はブラーヴァ
Braviは複数形で男性形で発音はブラーヴィ
Braveは複数形で女性形で発音はブラーヴェ
となります。
因みに男女混合の場合はBraviを使うそうです♪
では後書きが長くなりましたが、今回も読んで頂き本当にありがとうございました！