キャラ崩壊、他ネタ、独自設定、独自解釈含みます。
○○鎮守府、一五三○ーー
空母訓練場(弓道場)ーー
赤城「本日はご指導ありがとうございました!」ペコリ
全員『ありがとうございました!』
鳳翔「いえいえ、お気になさらず。私も久し振りに皆さんと鍛練出来て、充実した時間を過ごせました」ニコッ
空母勢(出撃している者以外)の中で弓矢を用いる艦娘達は鳳翔の指導の元、いつも以上に充実した訓練を行った。
旧とは言え、赤城、加賀の一航戦二人を育て上げた鳳翔は今でも皆の目標であり、皆の師であり、皆の母のような存在なのだ。
そんな鳳翔から直々の指導。ある者は普段の己の成果を見てもらうため、またある者はスキル向上のためと様々で全員が自然と高い集中力をもって行った。
鳳翔もそんな愛弟子達の姿勢に負けじといつもより熱血な指導をした。
そして気が付けば訓練終了予定の時間を過ぎていて、今に至る。
鳳翔「ごめんなさいね、時間通りに終えられなくて」
翔鶴「謝らないでください! 私達も時間は全く気が付かなったんですから!」
瑞鶴「そうですよ! それにいつも以上にいい訓練になりました!」ニコッ
鳳翔「ふふ、ありがとう」ニコッ
蒼龍「鳳翔さん、訓練後に麦茶はいかがですか?」
飛龍「氷も入れてあるのでキンキンに冷えてますよ♪」
鳳翔「あらあら、ありがとうございます。後片付けをした後で頂きますね」
こうしてみんなは訓練の後片付けをした後で、一服入れるのであった。
龍鳳「どうぞ、鳳翔さん」つ麦茶
鳳翔「ありがとうございます」ウケトリ
祥鳳「鳳翔さん、このタオル使ってください♪」
瑞鳳「団扇もありますからね♪」
鳳翔「至れり尽くせりですね。ありがとうございます」フフ
ーー。
瑞鶴「葛城は残念だったわね〜。鳳翔さんの指導が受けられなくて」
翔鶴「出撃だもの、仕方ないわよ」
鳳翔「私がもっと顔を出せればいいのですが……お店があるのでどうしても時間が合わないんですよね。ごめんなさい」ペコリ
加賀「謝らないでください。こうして鳳翔さんは時間を見つけて私達に稽古をつけてくださるではありませんか」
赤城「加賀さんの言う通りです。それに鳳翔さんはお店と食堂の他に、新人の娘達の対空訓練、初陣教官も請け負っていますし、そんなにご無理をしてはいけませんよ」
鳳翔「お心遣いありがとうございます」ニッコリ
「邪魔するで〜!」
不意に聞こえた慣れ親しんだ関西弁。
みんながその声の方へ視線を移すと、そこには龍驤がにこやかに手を振りながら弓道場へ入って来た。
加賀「お疲れ様です、龍驤さん」ペコリ
全員『お疲れ様です』ペコリ
龍驤「ええてええて、うち今日は何も疲れる様なことしてへんから」ニガワライ
龍驤も空母の皆からすれば鳳翔へ次ぐ師の一人である。龍驤は弓矢ではなく式神を使う陰陽機動部隊のため訓練メニューが違うが、陰陽機動部隊では訓練教官を任されている程の猛者である。
当初、陰陽機動部隊の訓練教官は飛鷹が担当していたが、飛鷹は鎮守府の経理や雑務に専念するため(提督へもっと役立てる仕事がしたかったため)辞退。そこでその後釜として龍驤が就任し、見事その役目を勤め上げている。
赤城「龍驤さんはどうして弓道場へ?」
龍驤「ん〜? 今日は鳳翔さんが
赤城の質問に龍驤は淡々と答え、最後に笑顔で手にしていた大きな袋をみんなに見えるように持ち上げた。
赤城「わぁ♪ 差し入れって何ですか!?」キラキラ
加賀「赤城さん、落ち着いてください」
龍驤「ふふ〜ん、さっき明石の酒保でええもん見つけたんや♪」
ガサゴソ……
龍驤「どや! 赤○しぐれや♪ 他にガリガ○君もあるで♪」
赤城「('¬'*)」ダバー
翔鶴「あ、赤城さん、よだれが!」フキフキ
鳳翔「まぁ、こんなに……」
龍鳳「頂いてよろしいんですか?」
祥鳳「でも、この量は……」
瑞鳳「結構掛かったんじゃない?」
龍驤「あぁ、実はこれ、全部提督に奢って貰ってん」エヘヘ
飛龍「え、提督が?」
龍驤「せや、明石の酒保に丁度居ってな〜。みんなのとこに差し入れ持ってくって話をしたら「皆で食べるといい」って買うてくれたんよ♪」
蒼龍「そんなことが……」
鳳翔「後で何かお礼をしなくては(使命感)」
龍驤「ほんなら、今晩お店で美味いもん食わせてやりぃや♪ その方が提督も喜ぶと思うで?」
赤城「ではみんなで提督にご馳走しましょう♪」
加賀「提督はいつも遠慮しますが、今日は譲れませんね」グッ
そして夜の計画を立てつつ、みんなは龍驤が持ってきたアイスを食べるのであった。
赤城「あむ……ん〜♪ おいひぃ〜♪」キラキラ
加賀「間宮さん達のアイスクリームもいいですが、こちらも良い物です」キラキラ
飛龍「ガリガ○君のコーラ味も最高♪」シャクシャク
蒼龍「私は王道のソーダかな〜♪」シャクシャク
鳳翔「赤○しぐれもガリガ○君も色んな味があるのね〜」
瑞鳳「白って初めて食べたけどおいひぃ♪」
祥鳳「練乳あずきも美味しいです♪」
瑞鶴「ガリガ○君のライチ味って初めて食べたけど、結構ありね……」ムグムグ
翔鶴「キウイ味も美味しいわ♪」モキュモキュ
龍鳳「龍驤さんは何味なんですか?」
龍驤「スイカ味や。まぁ悪くない味やけど、龍鳳が食べとる梨味には敵わんな〜」モグモグ
ーー。
龍驤「
加賀「いいんですか?」
赤城「皆さんは?」
龍驤「みんな一つずつ食べたからな〜♪ それに二人は一つじゃ足らへんやろ?」ニヤニヤ
赤城「えへへ////」
加賀「……では、こうしましょう。すぐに戻ります」
全員『?』
加賀は珍しく小走りで弓道場を後にした。
それからほんの数分で戻って来た加賀は何やら袋を手にしていた。
赤城「加賀さん、それは?」
龍驤「どこ行っとたんや? はよ食べんと溶けてまうで?」
加賀「これを貰ってきました」スチャッ
そう言って加賀が袋から出したのはラムネ(飲むやつ)だった。
鳳翔「あぁ、なるほど」クスクス
全員『???』
それを見て察したのは鳳翔のみで、他の皆は首を傾げるだけだった。
更に加賀はボウルとおたまを持参。
加賀「赤城さん、ガリガ○君をください」
赤城「はい」つガリガ○君
加賀「丁度良い具合いに溶けますね」ウンウン
加賀はちょっと溶けたガリガ○君をボウルに二本まるまる移し、そこにラムネを投下する。
そして軽くおたまでかき混ぜる。
加賀「簡単な物ですが、なんちゃってシャーピットです。これならみんなで味わえます」ニコッ
全員『おぉ〜!』キラキラ
鳳翔(前に教えたのを覚えてたんですね)クスッ
こうしてみんなで最後まで仲良くガリガ○君を味わい、穏やかな時間を過ごしたーー。
おまけーー
駆逐艦寮、白露・時雨・村雨・夕立部屋ーー
白露「ねえねえ、みんな〜」
時雨「どうかしたかい?」
村雨「どうしたの?」
夕立「ぽい?」
白露「さっき龍驤さんがしぐれ持ってたんだ♪ みんなで買いに行こうよ♪」
時雨「え、あ、あ〜、アイスの話か。びっくりした」ニガワライ
村雨「ふふ、いいわね♪ 提督もそろそろしぐれが食べたい季節って言ってたし♪」
時雨「提督はやっぱり僕に興味があるんだね……////」テレッ
夕立「時雨のことじゃなくてアイスのしぐれのことだと思う」ジトーッ
時雨「僕はいつでも食べ頃なんだけどな〜」ショボン
白露「あはは……まあ取り敢えずさ、みんなで早速買いに行こうよ♪」
村雨「待って、白露姉さん」
白露「?」
時雨「そろそろ夕立が来るね」
白露「えぇ〜! 夕立とか来なくていいよ〜! 本当に迷惑なんだから〜!」
夕立「夕立はここにいるも〜ん! それにまだ今日は迷惑掛けてないっぽ〜い!」ワッサワッサ
時雨「あぁ、ごめんごめん。雨の夕立だよ」ニガワライ
白露「そうそう! スコールのやつだよ!」アセアセ
夕立「ぽい〜」グヌヌ
村雨「しぐれアイスといい雨の夕立といい、この時期はややこしいわね」ニガワライ
そして姉妹は夕立が降った後で仲良くしぐれアイスを買いに酒保へ向かったとさーー。
ーーーーーー
ということで今回はアイスネタにしました!
赤○乳業さんの赤○しぐれは美味しいです☆
『赤○しぐれ』ではなく、森○乳業さんの『みぞれ』もありますけどね!
おまけは名前ネタです♪
時雨も雨でありますが、あの時雨は秋から冬の時に使う言葉なので今回は入れませんでした♪
因みに加賀さんが最後に作ったシャーピット、あれはシャーベットよりも滑らかな細い氷に味を付けた物です♪
私が小さい頃は良く駄菓子屋さんで売ってましたが、今では見かけませんね〜。
もし見掛けたらご賞味あれ☆
ではでは、今回も読んで頂いきありがとうございました!