艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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ポニーテールの日(七夕)!

キャラ崩壊、他作ネタ含みます。

今回も長めです。


艦これSS百九十五話

 

 ○○鎮守府、一八○○ーー

 

 七夕パーティ会場(大広間)ーー

 

提督「皆、短冊には願い事を書いたかな?」

 

全員『はい!』

 

提督「では駆逐艦の娘達から順に竹笹へ短冊を結んでいこう。因みに私のはもう既に結んである」キリッ

 

 \ワイワイワラワラ/

 

 今宵は七夕。そして我が鎮守府では皆が用意したこの大広間にて七夕パーティを開催した。

 

 パーティが始まる前に雨が振り始めたが、始まるとみんな思い思いの願い事を短冊に書き、順番に笹へ結んでいく。

 因みに竹は立てていると結べる場所が限られてしまうため、今は結ぶために台の上へ斜めに立て掛けてある。

 

 ーー。

 

白露「私がいっちば〜ん♪」

時雨「提督が結んでるから一番じゃないよ」ニガワライ

村雨「大方、提督の短冊に一番近いの『一番』よ」フフ

夕立「じゃあ、夕立は提督さんの短冊のすぐ後ろに結ぶっぽい♪」

 

春雨「春雨はここにしよ♪」

五月雨「私も〜……あ、笹が取れちゃった!」ガーン

海風「強く結び過ぎです」ニガワライ

江風「でも力加減難しい〜」グヌヌ

涼風「あはは♪ 優しくやりゃぁ結べるって♪」

 

吹雪「私はここにしよっと♪」

白雪「じゃ、私はここに」ニコニコ

叢雲「初雪、あんたどこに結んでるのよ……」

初雪「え? 一番楽なとこだけど?」

深雪「そこ、もう殆ど竹本体じゃねぇか」ニガワライ

磯波「初雪ちゃんらしいね」クスクス

 

綾波「あ、ここが丁度いいかも♪」

敷波「お、ならアタシも〜♪」

朧「アタシは反対側にしよ〜」ニコニコ

曙「」キョロキョロ

漣(ぼのぼのちゃんは……少しでも素直になりたい。か〜……乙女ですね〜)グフフ

潮(漣ちゃんの見えちゃった……みんなと面白おかしく過ごしたいって書いてあるけど、もう叶ってるよ♪)クスッ

 

秋月「私はこちら側のとこにしようかな♪」

照月「じゃ、照月達みんなでここに結ぼ♪」

初月「うん♪ お姉ちゃん達と一緒のとこに結ぶ♪」㌰㌰

 

レーベ「リベ、短冊持ち過ぎじゃない?」

マックス「五枚もあるわね」

リベッチオ「だってお願いしたいこといっぱいあるんだもん!」

レ・マ『』ニガワライ

 

 ーー。

 

天龍「〜♪」ルンルン

龍田(怖くなれますように。ね……流石天龍ちゃん、可愛いわ♪)クスクス

 

阿賀野「〜♪」ランラン

酒匂「〜♪」ピャンピャン

能代(みんなでいつまでも笑顔で。か……阿賀野姉ぇったら)フフフ

矢矧(姉妹いつまでも仲良く。……ふふ、酒匂らしいわね)ホホエマー

 

夕張「大淀さん、明石さん、一緒に結ぼ♪」

大淀「はい、勿論です♪」

明石「私も一緒でいいのかしら?」エヘヘ

間宮「私達も一緒ですから、気にしなくても大丈夫ですよ」ニコッ

伊良湖「皆さんのお気遣いに感謝ですね♪」

速吸「しっかり結びましょう♪」ニパー

 

球磨「〜♪」クマクマー

多摩「〜♪」ニャニャー

北上(『鮭! 鯵! 鯛! 鮪! 休日!』って……二人共ブレないなぁ〜)フフフ

大井(北上さんは……みんなでまったりしたい。ですか……ブレませんね、北上さん♪)クスクス

木曾(大井姉貴は『提督! 北上さん! LOVE!』って達筆に書いてるな〜。結局姉貴達はみんなブレてない……)ニガワライ

 

 ーー。

 

利根「吾輩はここに……ん〜……んん〜!」セノビー

筑摩「姉さん、届かないなら私が結びますよ」ニガワライ

 

青葉「青葉はこちら側に結ぶとしましょう」セッセッ

衣笠「じゃ、私は青葉の隣ね♪」

 

古鷹「加古、私達も一緒に青葉達のところに結ぼう」ニコニコ

加古「あ〜、待って。あたしさっきまで寝ててまだ書いてないから」アセアセ

 

高雄「ここがいいかしら♪」

鳥海「ですね、ここにしましょう♪」

愛宕「摩耶ちゃ〜ん、早く書いて〜。先に結んじゃうわよ〜?」ニコッ

摩耶「ま、待って! あと少しだから!」アセアセ

 

ザラ「ポーラ、お酒のことしか書いてないじゃない」ヤレヤレ

ポーラ「お願い事なら〜、ポーラはこれしかありませ〜ん」ウヘヘー

プリンツ「ポーラちゃんはブレないね〜」クスッ

 

 ーー。

 

イク「イクはここにするの〜!」

ゴーヤ「ゴーヤはここ〜♪」

イムヤ「なら私はここにしようかな」フフフ

はち「はっちゃんはここ〜♪」

まるゆ「まるゆはここにします♪」

ろ「ろーちゃんはここにするって♪」

しおい(でっちがろーちゃんのゴーヤを食べるって! ってお願い事なのかな……暗号文?)

 

 ーー。

 

赤城「加賀さん、こっち空いてますよ♪」

加賀「ではそこに結びましょう」ニコッ

 

蒼龍「飛龍、そこ天辺過ぎない?」ニガワライ

飛龍「誰も結んでないしいいじゃん♪」エヘヘ

 

鳳翔「今年も楽しい七夕になりましたね」ニコニコ

龍驤「せやな〜、これで願い事が叶えば最高やで」

瑞鳳「そうだね。今年こそ叶えてほしいね」

大鳳「叶ったら一生崇めるわ」

瑞鶴「お願い! 叶えてください!」

葛城「どうか私達の願いを!」

 

祥鳳「瑞鳳ったら……」ハァ

天城「葛城ったら……」ハァ

翔鶴「瑞鶴ったら……」ハァ

雲龍「龍驤ったら……」ハァ←便乗

翔・雲・天・祥『』チラッ

龍鳳「た、大鳳ったら……?」←乗せられた

翔・雲・天・祥『』∑d

 

 ーー。

 

大和「武蔵〜、こっちに結びましょう♪」グイグイ

武蔵「分かったから引っ張るな」ニガワライ

 

長門「」キョロキョロ

陸奥(可愛くなりたい。だなんて乙女ね♪)クスッ

 

日向「〜♪」

伊勢(……瑞雲になりたい? とうとうここまで来たか〜)ニガワライ

 

山城「〜!」←超真剣

扶桑(提督と幸せになりたい……応援するわ、山城!)

 

アイオワ「えっと、ミーはここに……♪」キュッ

グラーフ「では私はその隣に結ぼう」キュッ

ビスマルク「私はこの目立つところにするわ♪」

イタリア「ならイタリアはこっち♪」キュッキュッキュッ

ローマ(何でリベも姉さんもあんなに願い事が多いのかしら……)

 

金剛「〜♪」

榛名「〜♪」

比叡(司令とより親密になれるようにと二人共お願いしてる……気合い! 入れて! 応援するわ!)フンス

霧島(みんなのお願いが叶いますように。だなんて、比叡お姉さまらしいわね)フフフ

 

 

 こうしてみんなそれぞれ短冊を結び終えたのを確認して、竹を真っ直ぐに戻し、七夕パーティが幕を開けた。

 

 間宮さん達が用意した様々な料理にみんな舌鼓を打ち、飲兵衛組はこの日のために開けたとっておきを次々と空にしていく。

 

 暫くすると壇上の脇に榛名と霧島が上がり、マイクチェックをした上で口を開く。

 

霧島『はい、皆さん。本日司会を務めさせて頂く霧島と……』

榛名『榛名です♪ 皆さん、七夕パーティ楽しんでますか〜?』

 

 \イエーイ! パチパチパチパチ/

 

霧島『はい、楽しんでいるようで何よりです♪ では七夕パーティの余興として、有志の方々にパフォーマンスを披露してもらいます♪』

榛名『まず初めは七夕に合う曲『星間飛行』を三隈さん、衣笠さん、初月ちゃん、イムヤちゃん、ゴーヤちゃんが歌ってくれます! そして長良型姉妹によるダンスパフォーマンスです♪ どうぞ〜!』

 

 

三隈『みんな!』

衣笠『抱きしめて♪』

初月『銀河の!////』

イム・ゴ『果てまで♪』

 

 \キャーキャー! ワーワー!/

 

 ズチャチャーズチャチャチャー♪←演奏・妖精音楽隊

 

長良「」キリッ

五十鈴「」ウインク

名取「」ニコッ

 

 \ナガラサーン! イスズサーン! ナトリサーン!/

 

 ズチャチャーズチャチャチャー♪

 

由良「」ニッコリ

鬼怒「」コロンビア

阿武隈「」ニパー

 

 \ユラサーン! キヌサーン! アブクマサーン!/

 

三隈『水面が〜♪ ゆ〜らぐ〜♪』

 

最上「三隈〜♪」ノシ

鈴谷「三隈姉〜♪」ピョンピョン

熊野「素敵ですわよ〜!」ノシ

三隈『』ニッコリ

 

衣笠『触れ合〜った指先の♪』

 

青葉「青葉の電流〜♪」パシャパシャ

加古「青い電流だろ〜?」

古鷹「衣笠〜♪」ノシ

衣笠『』チュッ←投げキッス

 

初月『見つめ合う〜♪ だ〜けで〜♪』

 

秋月「初月〜!」カンキ!

照月「秋月姉、落ち着いて!」アワワ

アイオワ「初月〜♪」イエーイ!

初月『////』ニコッ

 

イムヤ『い〜っ瞬に砕け散る〜♪』

ゴーヤ『あ〜なたが好きよ♪』

 

ろ「イムヤ〜! でっち〜!」ピョンピョン

イク「こっち向くのね〜!」ピョンピョン

まるゆ「素敵ですよ〜!」ノシ

しおい「頑張れ〜♪」ノシ

はち「♪」ノシ

イム・ゴ『♪』ピース

 

 〜♪

 

衣笠『〜〜あ〜なたと生きたい〜♪』ミンナイッショニー!

三・衣・初・イム・ゴ『キラッ☆』

 

 \\キラッ☆//

 

長良姉妹『』キラッ☆

 

 〜〜♪

 

三・衣『魂〜に〜銀河♪』

初・イム・ゴ『流れて〜く〜♪』

 

長良姉妹『』キメッ☆

 

 \キャーキャー! パチパチパチパチパチパチ!/

 

霧島『はい! 三隈さん、衣笠さん、初月ちゃん、イムヤちゃん、ゴーヤちゃん、そして長良型姉妹の皆さん、素晴らしい歌とダンスのパフォーマンスをありがとうございました〜♪』

 

榛名『続きまして……こ、これは!?』

霧島『ん? 我が艦隊の司令と陸奥さんによるデュエットです!』

 

 \ワーワー! キャーキャー! パチパチパチパチ/

 

霧島『では歌って頂きましょう! 司令と陸奥さんのお二人で『神室純恋歌』です♪』

 

霧島「(榛名! しっかり!)」

榛名「は、榛名は大丈夫です!」キリリッ

 

 トゥルルートゥルルルートゥルルー♪

 

提督『嗚呼〜♪ 信じない〜♪』

 

LOVE勢<キャー! テイトクー! シレイカーン! ステキー!

提督『』ニカッ

LOVE勢<〜♡←恍惚ポーズ

 

陸奥『遊びでしょ〜♪ 信じない〜♪』

 

長門「陸奥〜♪」ノシ

武蔵「はは、いい顔してるな」ノシ

大和「妬m……妬ましいわよ〜♪」ノシ

清霜「陸奥さ〜ん!」ピョンピョン

陸奥『♪』ウインク

 

 〜〜〜♪

 

陸奥『建前〜♪』

提督『本音さ♪』

陸奥『でまかせ〜♪』

提督『じゃない〜♪』

提・陸『恋はと〜まらない〜♪』

 

 〜提督、陸奥の手を取る〜

 

 \キャーキャー! パルパルパル!/

 

 〜〜〜〜♪

 

陸奥『あなたと〜♡』ギュッ

提督『お〜前の〜♪』ダキヨセ

提・陸『神室町〜♪ 恋の〜物語(ストーリー)〜♪』キメッ

 

 \パルパルパルパルパルパル!/

 

提督『ーー二人つむいだこの歌を「神室純恋歌」と名づけよう』

 

 チャチャチャッ♪

 

提・陸『』←見つめ合う

 

 \パチパチパチパチパチパチ!!/

 

榛名「(。✧Д✧)」テイトクー!

霧島『……はい! 司令、陸奥さん! 素晴らしいデュエットをありがとうございました! 続きまして、七夕の夜に笑いという名の花を咲かせます、『トネチック』のお二人です♪』

 

 \パチパチパチパチパチパチ/

 

筑摩「皆さんこんばんは~、筑摩です」ニコッ

利根「吾輩が利根である♪ 利根型のいtーー」

筑摩「二人合わせてトネチックです♪ よろしくお願い致します」ペコリ

利根「う、うむ! よろしく頼むぞ!」

 

 〜利根は打ち合わせしてない(居眠りで)〜

 

筑摩「姉さん、七夕ですよ、七夕♪」

利根「そうじゃな♪ あいにく今は雨が降っているが、吾輩達の笑いで雨雲なぞ飛ばしてくれようぞ!」

筑摩「そうですね! そして七夕と言えばお約束のセリフがありますよね♪」

利根「……七夕にその様なものあったか?」

筑摩「ありますよ〜! 姉さん知らないんですか?」

利根「すまんが、知らんのぅ」

筑摩「なら私がそのセリフを言うので、姉さんは私がセリフを言い終わった時に『織姫〜!』と叫んでください♪」

利根「うむ、分かった」

筑摩「では、今準備しますね♪」

 

 〜筑摩、ポニーテールにする〜

 

利根(形から入るのか……)フムフム

 

筑摩「では、行きます!」

利根「応!」

 

筑摩「あぁ……彦星! どうして貴方は彦星なの!?」

利根「ジュr……お、織姫〜!」

筑摩「もう、姉さん。間違えましたね〜?」ジトーッ

利根「いやいや! まるっきりロミオとジュリエットじゃったろ!?」

筑摩「違います。彦星と織姫です! しっかりしてくださいよ、姉さん!」

利根「う、うむ……」

  (これは吾輩が悪いのか?)ムムム

筑摩「ではもう一度ですよ?」

利根「お、応!」

 

筑摩「彦星……疲れたろう。私も疲れたんだ。なんだかとても眠いんだ……彦星……」

利根「ネr……お、織姫〜!」

筑摩「姉さ〜ん……」ジトーッ

利根「吾輩のせいなのか!? 吾輩が悪いのか!? そもそもこれはフランダース○犬のラストシーンではないか!」

筑摩「これも大切なセリフの一つなんですよ、姉さん」

利根(解せぬ……)

筑摩「では三度目の正直、次で最後ですからちゃんとお願いしますよ?」

利根「お、応……」

 

筑摩「私はあなたの想い出の中にだけいる女。私は……あなたの少年の日の心の中にいた青春の幻影……」

利根「メーt……お、織姫〜!」

筑摩「姉さん……最後までダメなんですね」

利根「いやいやいや! 今のは銀河鉄道99○の名シーンではないか! 何故織姫と彦星の話になってるんじゃ!」

筑摩「こっちの方が劇的だと思いまして♪」テヘ

利根「それだけか!? もう止めさせてもらうからな!?」

筑摩「どうも、ありがとうございました〜♪」ペコリ

 

 \パチパチパチパチパチパチ/

 

<次から寝ないでくださいね?

 わ、分かったのじゃ……>

 

榛名『はい、トネチックのお二人でした。ありがとうございました〜!』

霧島『はい、そして皆さん、窓の外をご覧ください♪』

 

 \ざわ……ざわ……/

 

榛名『何と、雨が上がりました〜!』

霧島『時間も頃合いなので、ここで竹を外に運んで点火することにします♪ 皆さん、埠頭前まで移動をお願いします!』

 

 \ワラワラワイワイ/

 

 

 埠頭前ーー

 

提督「ではこれより竹及び笹飾りを燃やこととする。みんなは安全な場所にて待つように……では、点火用意!」

金剛「イエッサー♪」

比叡「気合い! 入れて! 燃やします!」

 

提督「点火!」

金剛「Fire!」

比叡「ひぇ〜!」

 

 ぼぉ!

 

 火を点火するとゆっくりと竹に火が燃え移り、それによって生じた煙は夜の雲の中へ消えていく。

 

 その煙を見ながら祈りを捧げる者、火を見て大喜びする者、キャンプファイヤーに見立て踊る者とみんな火が消えるまで思い思いに過ごした。

 

 そして完全に燃え尽きたのを確認し、水を掛けた後、またみんなでパーティ会場へ移動。

 

 七夕パーティの最後の締めとして、皆でそうめんを食べてパーティは無事に幕を下ろすのだったーー。




今回は七夕パーティ回を書き上げました!
艦娘達の願い事は一部を除き、敢えて読者様方のご想像にお任せしたいと思います! その方が楽しいと思いまして……。ご理解をお願い致します!

最後の七夕飾りを燃やす以外には川へ流したり、神社の裏に埋める。等がありますよね♪
私の地域では普通に燃えるゴミの日に捨てるって感じですが、お話では七夕らしい感じにしました!
そして出せなかった艦娘についてはご了承ください。

更に前書きに書きましたが、今日は七夕であると同時にポニーテールの日でもあります♪ そんな今日はポニーテールやサイドテールの艦娘を艦隊に編成してポニーテール艦隊なんてのも有りかと!

それでは長くなりましたが、今回も読んで頂き本当にありがとうございました!

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