艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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梅雨の鎮守府の談。後編です♪ よろしくどうぞ!

キャラ崩壊、他作ネタ含みます。


艦これSS百八十七話 後編

 

 ○○鎮守府、一五○○ーー

 

 重巡洋艦寮、青葉・衣笠部屋ーー

 

青葉「どうですか、キヌガッサー? 皆さんの様子は?」

衣笠「駆逐艦の子達は微笑ましいし、空母のみんなはほのぼのしてていいね♪ 戦艦の人達はいつも通りって感じだし、潜水艦と軽巡洋艦の子達もいつも通りカオス♪」

青葉「鎮守府は梅雨でも平和ということですね♪」

衣笠「それで私達、重巡のみんなの様子は?」

青葉「これから各お部屋を見て回るところです♪ 今なら皆さんお部屋に居るはずですからね!」

衣笠「今からなんだ〜」ニガワライ

青葉「今からです!」キリリッ

衣笠「監視役で私もついてくね」ニコニコ

青葉「え、でもーー」

衣笠「つ い て く ね」ニコニコ

青葉「アッハイ」

 

 

 利根・筑摩部屋ーー

 

利根「筑摩〜」

筑摩「どうしました、姉さん?」

利根「雨で退屈じゃ〜、何かないか〜?」

筑摩「将棋でも指しますか?」

利根「(筑摩が)強いから嫌じゃ〜」

筑摩「なら花札はどうですか?」

利根「(それも筑摩が)強いから嫌じゃ〜」

筑摩「ん〜……どうしましょう」ニガワライ

利根「筑摩〜筑摩〜」

筑摩「せ、急かさないでください〜」アセアセ

 

 

 妙高型姉妹部屋ーー

 

妙高「雨の日は読書に限るわね」

那智「そうだな」

足柄「那智姉さんはまた架空戦記?」

那智「またとはなんだ、面白いんだぞ?」

羽黒「今度はどんなものを読んでるの?」

那智「戦艦大和や私達が宇宙から来た敵と戦う話だ」

妙高「そ、壮大ね……」ニガワライ

足柄「宇宙にまで敵が居たらキリないわね」

羽黒「」コクコク

那智「架空戦記、だ。物語の一つに過ぎん」ニガワライ

妙高「でも宇宙なんて一度は行ってみたいわね」

羽黒「実際に宇宙から地球を見てみたいです」ニコニコ

足柄(こっちはこっちでロマンチックね〜)

 

 

 最上型姉妹部屋ーー

 

鈴谷「んぁ〜……ジメジメしてて最悪〜……早く梅雨明けないかな〜」

三隈「そうですわね〜……お日様が恋しいですわ」

熊野「こんな雨の日はサンドイッチが食べたくなりますわ」

最上「こぉ〜ほぉ〜(そうだね)」コクコク

 

鈴谷「てかさ、最上姉は何で季節外れのガスマスクなんて被ってんの? しかもカッパと同じ色……」

三隈「選ばれし者にのみ許される装備ですわ♪」

熊野「でもライト何たらとかいう装備は無いので赤い傘が代用品ですわね」クスクス

最上「こぉ〜ほぉ〜……(そうなんだよ)」ガックリ

鈴谷(あ〜、だからダースベ○ダーっぽいガスマスクなんだ)ニガワライ

 

三隈「先ほど熊野(くまのん)が言ってましたが、今日のお夕飯はサンドイッチを作りませんか?」

熊野「いいですわね。みんなで作りましょう」ニコッ

最上「ふこーこーほー!(そうだね、そうしよう!)」コクコク

鈴谷「鈴谷のためにタマゴサンド作って〜♪」ノシ

熊野「()()()で作りますのよ?」

鈴谷「えぇ〜……じゃあ、鈴谷は簡単なサラダサンド作る〜」

熊野「貴女って人は……」ワナワナ

三隈「まあまあ……鈴谷(すずやん)のは三隈が作って差し上げますね」

鈴谷「やった〜!」バンザーイ

熊野「甘いですわね〜、三隈さんは」ヤレヤレ

最上「まあ、いいじゃん♪」←暑くて取った

 

 

 高雄型姉妹部屋ーー

 

高雄「雨が続いてるわね……まさに梅雨ーー」

摩耶「『ーーと言って差し上げますわ!』ってか?」ニヤッ

高雄「…………そうね////」ハゥ

愛宕「こんな日はホットミルクよね♪」

鳥海「二人の分も作ってきました。みんなで雨音を聞きながら飲みましょう」ニコッ

摩耶「お、サンキュ〜♪」

高雄「ありがとう」ニコッ

愛宕「こんな日だからこそ、ゆっくりしましょ♪」

鳥海(姉妹みんなで落ち着いて過ごせる機会が多いから、私は梅雨って好き)ニコニコ

 

 

 プリンツ・ザラ・ポーラ部屋ーー

 

ポーラ「これがツーユー……そして今作ってるのがテルテルボゥズ……日本って本当に不思議〜」

ザラ「でも季節によって色々な名前があるのって面白いよね♪ ザラは嫌いじゃないな〜♪」

プリンツ「このテルテルボーヅっていうのも可愛くて、作ってて楽しいよね♪」

ポーラ「雨音聞いてるとワイン欲しくなるのは〜、なんでかな〜♪」ンヘヘー

ザラ「ポーラ?」ニッコリ

ポーラ「アハハ……テルテルボゥズツクルノタノシー」ガタガタ

プリンツ「」ニガワライ

 

 

 廊下ーー

 

青葉「皆さんそれなりにのんびり過ごしてますね〜」メモメモ

衣笠「そうだね〜」ニコニコ

青葉「では最後の場所へ行きますか♪」

衣笠「はいはい」ニガワライ

 

 

 古鷹・加古部屋ーー

 

 ガラガラーー

 

青葉「ども〜、お邪魔します♪」ノシ

衣笠「ちょ、青葉! いきなり入っちゃーー」

 

古鷹「あ」

 

青葉「え」

衣笠「何してるの、古鷹ちゃん……」

 

 青葉見ちゃいました!

 見たままをお話ししますと、あの大天使と名高い古鷹さんがなんと実の妹である加古さんを白い寝袋に入れて、更に紐で縛ってサンドバッグのように天井から吊るしてたんです!

 

古鷹「あのね、これは……その……」アタフタ

青葉「大丈夫です……懺悔ならいくらでも聞きますから」カタポンッ

古鷹「違うの〜!」ウワーン

衣笠「こ〜ら」ポコン

青葉「はぴょんっ」

 

衣笠「で、何で加古ちゃんを吊るしてるの?」ニガワライ

古鷹「加古が起きなくて退屈だったから……////」モジモジ

青葉「吊るしてサンドバッグにしようと……」フムフム

古鷹「そうじゃないよ〜!」ウエーン

衣笠「ややこしくしないでってばっ」ゴチン

青葉「あぐっ」

 

古鷹「加古が酒保で寝袋を買ったみたいで、その寝心地を試すって寝ちゃって……それで退屈しのぎに見てたらなんかてるてる坊主っぽいなって思って……」

衣笠「吊るしちゃったんだ」ニガワライ

古鷹「うん////」モジモジ

青葉「気持ち良さそうに寝てますね〜」パシャパシャ

 

古鷹「よく考えたらてるてる坊主よりミノムシかな?」

衣笠「あはは♪ 確かにそっちかも♪」

青葉「近年では絶滅危惧種になっていますからね〜、これはちゃんと保護しなくてはいけませんね」パシャパシャ

 

加古「んぁ〜……」

青葉「おや、起きましたね♪ ミノムシ加古さん、おはようございます♪」

加古「んぉ〜、青葉に衣笠じゃん……うぃ〜っす……」

衣笠「おはよ♪ ミノムシ加古ちゃん♪」

加古「ミノムシ〜? どういう……あれ? 何であたしみんなより目線高いんだ? あれれ? しかも動けないし……?」モゾモゾ

古鷹「えへへ……ごめんね、加古」テヘペロ

加古「古鷹〜、何この状況〜」プラーンプラーン

青葉「今から加古さんは古鷹さんのサンドバッグになるのです!」グヘヘ

加古「マジカヨ〜、タスケテ〜」←棒読み

青葉「乗るならちゃんと乗ってくださいよ〜」

加古「あれ、ダメだった?」

青葉「バラエティ的にはバッチリです♪」キラッ

加古「へへ、照れるぜ♪」

 

衣笠「吊るされてる状態でも乗れる加古ちゃんって逞しいね〜」ニガワライ

古鷹「結構シュールな画だよね……私が原因だけど」ニガワライ

 

加古「ふわぁ〜……な〜んかふわふわしてるからまた眠くなってきた〜」ウトウト

青葉「おや、また寝ちゃうんですか?」

加古「仕方ないだろ〜……睡魔には抗えない……」

衣笠「寧ろ抗ったことあるの?」ニガワライ

加古「あたしはそんな無謀なことはしないさ……」キリッ

古鷹「加古〜、起きてよ〜……私、退屈なの〜」ユサユサ

加古「あたしは寝たいよ〜……せっかく休みなのに〜……」プラーンプラーン

古鷹「え〜」ヤンヤン

 

青葉「……♪」ティコリン←閃く

 

青葉「キヌガッサーキヌガッサー」

衣笠「何、青葉?」

青葉「ちょっとお耳を拝借♪」

衣笠「? …………うん、いいね♪」

 

古鷹「加古ったら〜」ユサユサ

加古「あ〜、いい感じ〜……」ウツラウツラ

 

衣笠「古鷹ちゃん、退屈ならこれから私達とケーキ焼かない?」

古鷹「え?」

加古「!!」←活目

青葉「加古さんは眠そうですし、心苦しいですが青葉達だけでーー」

加古「あ〜、目が冴えてきた〜……あたしも行く〜」プラーンプラーン

古鷹「もう……調子いいんだから」ニガワライ

衣笠「あは♪ じゃあみんなで作ろ♪」ニコッ

青葉「いざ、厨房へ♪」

 

加古「あ、待って、その前に降ろして〜」

古鷹「今降ろすね」ヨイショヨイショ

 

 その後、青葉達、第六戦隊は楽しいケーキ作りで退屈な雨の日を過ごしました!

 

 アオバタイムズの記事も無事に掲載出来そうで一安心です♪

 今後もアオバタイムズをよろしくね♪




という感じで後編を終わります♪
個人的にポーラちゃんのてるてる坊主のイントネーションが癖になりましたw

では後編も読んで頂き本当にありがとうございました!

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