艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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駆逐艦のみ。

キャラ崩壊、独自設定含みます。


艦これSS百八十一話

 

 ○○鎮守府、一一五○ーー

 

 野外訓練場ーー

 

親潮「ふぅ……」

 

天津風「お疲れ様、親潮姉さん」

時津風「お疲れ〜♪」

雪風「お疲れ様です♪」

初風「お疲れ様。姉さん」

 

親潮「お疲れ様。みんなありがとう、付き合ってくれて」ニコッ

 

 親潮は第十六駆逐隊のメンバーと自主練をして終えたところである。

 

初風「ふふ、これくらいいつでも付き合うわ」

親潮「ありがとう♪ 早く練度を上げて艦隊の足を引っ張らないようにしないと笑われちゃうから」

雪風「焦っちゃダメですよ? ちゃんとお休みもしないと」

親潮「えぇ、分かってるわ」ニコッ

時津風「んじゃもう時間も時間だしお昼にしよ〜!」

天津風「えぇそうね。そろそろ約束の時間だし」

 

親潮「? みんな何か約束があったの?」

初風「えぇ、大切な約束があるわ。親潮姉さんも一緒に行きましょう」

親潮「え」

雪風「きっと皆さん歓迎してくれますよ♪」

時津風「一緒に行こ〜!」

親潮「みんながそう言うなら」ニコッ

天津風(計画通り♪)

 

 こうして親潮は初風達に連れられ野外訓練場を後にした。

 

 

 駆逐艦寮前ーー

 

親潮「? 約束って駆逐艦寮であるの?」

天津風「えぇ、そうよ♪」

初風「早く行きましょう。みんな待ってるってさっき通信機(スマホ)に連絡あったから」

時津風「なら急がなきゃね!」

雪風「さぁ、急ぎましょう!」グイグイ

親潮「わわっ、そんなに引っ張らないで〜!」

 

 そんなこんなで親潮達駆逐艦寮の大部屋の前に着いた。

 

 大部屋前ーー

 

初風「じゃあ、親潮姉さんが開けて」

親潮「え……私が?」

天津風「ほら早く♪」

雪・時『ゴーゴー!』

親潮「???」

 

 みんなに言われるがまま親潮は大部屋のドアをちゃんとノックした後でゆっくりと開けた。

 

 パンパパンッ! パンパンッ!

 

親潮「っ!?」ビクッ

 

 開けた瞬間、親潮に向かって無数のクラッカー(パーティグッズのヤツ)が鳴り響いた。

 

親潮「え? え?」コンワク

 

陽炎「はい、みんな! せーっの!」

 

陽炎姉妹『親潮、○○鎮守府着任おめでとう〜!』

 

 \ワーワー! パチパチ/

 

親潮「え、これは……」

 

 大部屋ドアから見た正面の壁には『祝☆親潮着任!』と大きく書かれた大きな紙が掛けられ、大きなテーブルを陽炎を始めした姉妹達と島風が囲んで親潮に向かって笑顔と拍手をしていた。

 

初風「サプライズ成功、ね♪」

天津風「みんなでこっそり用意したの」ニコニコ

時津風「どうよどうよ〜?」フフーン

雪風「ささ、どうぞどうぞ!」

親潮「え、えぇ……」

 

陽炎「はい、では〜! 本日の主役! 親潮に〜、もう一度盛大な拍手を〜!」

 

 \パチパチパチパチ/

 

陽炎「はい! んじゃ、親潮〜。こっちに来て〜」テマネキ

親潮「は、はい!」

 

不知火「親潮」

親潮「は、はい……」

黒潮「着任おめでとう。これうちら姉妹が愛用してる同じデザインのマグカップや! 勿論、名前入りやで♪」つ包

親潮「あ、ありがとう、ございます……」ウケトリ

陽炎「今日は親潮の着任祝いのたこ焼きパーティとお好み焼きパーティよ♪」

親潮「え」

不知火「因みにお好み焼きは広島風です。たこ焼きが大阪なので」

黒潮「大阪風はまた今度な♪」

親潮「……みんな…………あ、ありがとう……」グスッ

 

 親潮はみんなのサプライズに思わず涙が溢れ出してしまった。そんな親潮を黒潮が優しく抱きしめ、陽炎と不知火が優しく親潮の頭を撫でた。

 

 暫くして親潮は落ち着き、改めて笑顔でお礼を言うとみんなはそれに笑顔で応えた。

 

 そして親潮を上座に座らせ、親潮の着任祝いのパーティが幕を開けた。みんなで仲良くお好み焼きとたこ焼きを焼きながらーー

 

 お好み焼き班ーー

 

浦風「〜♪」シャカシャカ

磯風「ふむ……」マゼマゼ

谷風「磯風〜、言われた物以外入れたらダメだからね〜?」

浜風「もし変な工夫をしたら提督の写真集は没収しますから」

磯風「大丈夫だイソ!」キリッ

浦風「キャラがぶれぶれじゃ」ニガワライ

磯風「なら元に戻そう」キリリッ

浜・谷『(何でわざわざ『イソ』ってつけたんだろう?)』ニガワライ

 

島風「ねぇねぇ、私姉妹艦じゃないのに参加して良かったの〜?」

天津風「何言ってんのよ、あんたは」アキレ

島風「だっ、だって〜……」ウツムキ

初風「同じ部屋で寝泊まりしてるんだし、私達はもう姉妹みたいなものじゃない」ニコッ

雪風「艦隊の皆さんが家族でみんなが姉妹ですよ♪」ニコニコ

時津風「仲間外れになんてしないよ」ナデナデ

島風「えへへ、ありがと〜♪」ワハー

 

 

 たこ焼き班ーー

 

秋雲「えっと〜……こう、くるっと」ヒョイ

舞風「わぁ〜! 秋雲上手いね〜!」パチパチ

野分「上手ね……野分も……せいっ!」

 

 ぺちゃ……

 

野分「(´;ω;`)」ブワッ

嵐「そんくらいで泣くなよ、のわっち」ニガワライ

萩風「食べられなくなった訳じゃないんだから」ヨシヨシ

野分「(´ノω;`)」クスン

秋雲「ほらほら〜、のわっちは強い娘だろ〜?」ヨシヨシ

野分「(`;ω;´)」ウン!

舞風「今度はあたしと一緒にひっくり返そう♪」

 

 /エイ! ヤッタ! デキター!\

 

陽炎「野分達を見てると何だかほっこりするわね〜」ホホエマー

不知火「気持ちは分かりますが、陽炎もちゃんとひっくり返すの手伝ってください」ヒョイヒョイ

黒潮「不知火は淡々とやり過ぎや」ニガワライ

親潮「不知火姉さんらしい」ニコニコ

 

不知火「む……そ、そう?////」

陽炎「あんたはなんでも卒なくこなし過ぎなのよ……私がお姉ちゃんなのに」ニガワライ

黒潮「え? そうやったん?」

陽炎「私も泣こうかしら」ハイライトキエール

親潮「だ、大丈夫! 陽炎姉さんはみんなの自慢の姉さんですから!」

陽炎「ありがとう、親潮〜! 親潮も自慢の妹よ〜!」ギューッ

親潮「陽炎姉さん!?////」←嬉しいけど恥ずかしい

 

 こうして楽しくみんなで作って、食べて、笑顔の絶えない着任祝いパーティになった。

 

 最終的には美味しい香りに誘われて駆逐艦寮に居たみんなでのパーティになったそうなーー。




親潮ちゃん着任を祝う姉妹と島風ちゃんが準備したサプライズパーティ回を書きました!

今回も読んで頂き本当にありがとうございました!

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