艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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飲兵衛艦メイン。

キャラ崩壊、独自設定、他作ネタ含みます。


艦これSS百八十話

 

 ○○鎮守府、二一○○ーー

 

 居酒屋『鳳翔』ーー

 

 ガラガラーー

 

隼鷹「うぃ〜っす、鳳翔さん!」ヒャッハー!

飛鷹「こんばんは〜」ニコッ

提督「邪魔するよ」

 

鳳翔「あら、いらっしゃいませ。お好きな席へどうぞ」ニコッ

隼鷹「鳳翔さん、取り敢えず日本酒! 今日は人肌で♪ つまみは女将の気紛れセットで♪」

鳳翔「はいはい」クスッ

 

 今日は秘書艦任務を務めた隼鷹の褒美として鳳翔の店でお酒を奢ることになった。飛鷹は隼鷹が深酒しないようにお目付役として同行してくれた。

 

 座敷席に座り妖精さん達からお冷とおしぼり、灰皿をもらった後、飛鷹は赤ワインを頼んだ。

 

 私も乾杯は付き合うことにしているので飛鷹から赤ワインをグラス一杯だけ分けてもらった。

 

隼鷹「んじゃ、乾杯するか〜!」

飛鷹「はいはい」ニガワライ

提督「ん、では……今日もお仕事お疲れ様」

 

 \カンパーイ!/

 

 ガラガラーー

 

千歳「こんばんは〜♪」

千代田「こんばんは〜」

ザラ「Buona sera(こんばんは)……もうやってますか?」ヒョコ

 

鳳翔「あら、いらっしゃい。大丈夫ですよ、お好きな席へどうぞ」ニコッ

 

隼鷹「お〜、ちとちよ姉妹とザラじゃんか〜! こっち来いよ〜!」ノシ

 

千歳「あら、提督も来てたなんて嬉しい♡」ヒシッ

提督「もう酔っているのか、千歳?」ナデナデ

千歳「提督にはいつでも酔っtーー」

千代田「ごめんね、提督。今退かすから」グイッ

千歳「(´;ω;`)」アーン!

 

ザラ「ほら、ポーラもみんなに挨拶して」

ポーラ「Buona sera♪ みなさん、こ〜んば〜んは〜♪」ノシ

 

 千歳、千代田、ザラの三人だけでなく、ポーラも一緒だった。しかしあれだけポーラの飲酒を注意していたザラがポーラを居酒屋へ連れてくるとは驚きだった。

 

提督「ポーラも一緒だったのか」

ザラ「はい。千歳さん達がポーラ着任のお祝いとしてザラ達にご馳走してくれるって」ニコッ

提督「ほぅ、それは良かったじゃないか」ナデナデ

ザラ「えへへ、はい♪ ただプリンツちゃんがビスマルクさん達の部屋にお呼ばれしちゃって一緒じゃないのが寂しいですね〜」

飛鷹「ふふ、次の機会があるわよ。今日は今日で楽しんだ方がいいわよ♪」

ザラ「はい、そうします♪」

ポーラ「あ〜、ザラ姉様だけ提督から頭撫で撫でされてる〜! ポーラも! ポーラも撫で撫でしてよ〜!」アタマグリグリ

提督「お〜、よしよし」ナデナデ

ポーラ「ふへへ〜♪」ゴロゴロ

 

隼鷹「ポーラはすっかり提督の撫で撫でが気に入っちまったな〜」

千歳「仕方ないわよ、あの撫で撫では極上だもの」

千代田「誰もあの撫で撫でには抗えないわ」ウンウン

鳳翔「」クスクス

 

提督「そういえばザラ、ポーラは酒癖が悪いと聞いたが良かったのか?」

ザラ「はい♪ ちゃんと教育しましたから」ニッコリ

提督「っ」ゾクッ

 

 不覚にもザラの笑みに寒気を感じた。それくらいザラの本気さが伝わってきたのだ。

 

ポーラ「オサケイイコニノム。ポーライイコダカラ」ハイライトオフ

 

全員『(何を教育されたの!?)』ガクブル

提督「」ニガワライ

鳳翔「あらあら……」クスッ

 

提督「……んんっ、取り敢えず今日は楽しく飲みなさい。せっかくの千歳と千代田の厚意なのだからな」ナデナデ

ポーラ「っ……は〜い♪」ニコニコ

 

 そして改めてみんなで乾杯をし、ささやかだが楽しい飲み会が始まった。

 

隼鷹「どうだポーラ、大吟醸の味は?」

ポーラ「うん〜、とってもいい味♪ 何杯でも飲めちゃう♪」ゴクゴク

千歳「思っていた以上にお酒強いわね〜……」

千代田「流石ね〜」

ザラ「ポーラ、それ飲んだら次はお水ね」ニッコリ

ポーラ「ハイ、ポーライイコダカラ、ザラネエサマノイウコトキキマス」ハイライトオフ

ザラ「うん♪」

提督「」ニガワライ

 

鳳翔「あ、そうでした。皆さんにお知らせがあるんですよ」ニコッ

千歳「なになに、鳳翔さん?」

隼鷹「いい酒が手に入ったとか?」

鳳翔「残念ながらお酒ではないの……妖精さん達、あれを」

妖精ズ『はい!』

 

 鳳翔の合図で妖精さん達が店の裏から持ってきたのはカラオケ機器のセットだった。

 

飛鷹「わぁ〜、カラオケ!」キラキラ

千代田「どうしたんですか、これ!?」キラキラ

鳳翔「皆さんがご贔屓にしてくれるお陰で導入出来たんです♪ 勿論提督からのお許しも得てますよ♪」ピース

ザラ「イタリアのカラオケみたい!」

ポーラ「誰か歌え〜!」キャッキャッ

 

隼鷹「なら提督が歌うのはどうよ?」ニヒヒ

提督「私がか?」

飛鷹「いいわね、それ! 提督、お願い♪」

千歳「提督の歌声聞いたことないから聞きたいわ♪」

千代田「私も私も!」

 

 そんなこんなで居酒屋『鳳翔』のカラオケ導入の記念すべき一曲目が私になった。

 みんなの歌の趣味に合うか不安だが、私は取り敢えず十八番を歌うことにした。

 

 〜提督熱唱中〜

 

提督『Midnight shadow〜♪ 切り裂く〜ア〜クセル〜♪ 軋む Highway city〜♪』

 

ザラ「わぁ〜、上手ですね〜!」パチパチ

ポーラ「お〜♪」パチパチ

千歳(素敵〜♡)

千代田「はわ〜♡」

飛鷹「久しぶりに聞いたけどいい歌声♡」キラキラ

隼鷹(酒じゃなくて提督に酔っちまうな〜♡)ウヘヘ

鳳翔(相変わらず素敵ですね♡)ウットリ

 

提督『〜〜Machinegun kissで Just fall in love〜♪』

 

 私が無事に歌い終わるとみんなは温かい拍手をしてくれた。

 

 その後もみんなでお酒とカラオケ、鳳翔の美味しい料理を楽しみつつ夜は更けていった。

 ポーラもザラの教育(?)のお陰かザラの言いつけを守って楽しく飲んでいた。

 




今回は飲兵衛艦をメインにポーラちゃんを絡めたお話にしました!
ザラちゃんがどんな教育をしたかは内緒です!
因みに提督さんが歌った曲はゲーム『龍が如く』のカラオケ曲の『MachineGun kiss』です♪

読んで頂き本当にありがとうございました!

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