艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

180 / 330
補給艦メイン。

キャラ崩壊、独自設定含みます。


艦これSS百七十八話

 

 ○○鎮守府、○九○○ーー

 

 食堂ーー

 

間宮「さて、朝のラッシュは終わりましたね♪」

伊良湖「では洗い物しちゃいますね!」

食堂妖精ズ『お手伝いします!』

龍鳳「私も今日は時間があるのでお手伝いします♪」

鳳翔「なら私と龍鳳さんは間宮さんとお昼のメニューの下ごしらえに取り掛かりましょう」ニコッ

速吸(皆さんすごいなぁ〜)

 

 私、速吸は先日からこの鎮守府の食堂で、艦隊の皆さんの御飯を作らせて頂く任を提督さんから貰いました……っと言ってもお料理は間宮さん達が担当しているので、もっぱら私は注文を聞いてそれを間宮さん達に伝える係りと注文のお料理を艦隊の皆さんに渡す係りをやっています。

 元々食堂は間宮さん、伊良湖さん、鳳翔さんのお三方と時間に余裕のある時に手伝ってくれる龍鳳さん、それと食堂妖精さん達で成り立ってました。

 それでもやはり人手が細かい所に必要だった訳で……そこで補給艦である速吸にお声がかかり、今に至ります!

 

間宮「速吸ちゃん、食堂(ここ)のお仕事はどう? やっていけそう?」

速吸「はい!」ニコッ

伊良湖「それは良かったです♪」

速吸「はい……ただまだ艦隊の皆さんのお名前を覚えきれていないのがちょっと……速吸、名前を覚えるの苦手で……」ニガワライ

 

 この鎮守府には百五十名以上の艦娘が居るので覚えるのも一苦労です。

 

龍鳳「ふふ、そう慌てなくても大丈夫よ。気が付いたら勝手に覚えちゃいますよ。私がそうでしたから」ニコニコ

鳳翔「それに食堂に務めていれば皆さんと自然とお顔を合わせることになるのでお顔とお名前も覚えやすいです。提督もそれを見越して速吸さんを食堂に配属なされたのかもしれません」ニコッ

速吸「提督さんが速吸のためにこの任を……」

間宮「中には自炊してる娘も居るけれど、みんなちゃんと一日に一回は食堂にお顔を見せに来てくれますから♪」

速吸「……速吸、頑張って皆さんのお名前を覚えます!」フンス

全員『』ニコニコ

 

 間宮さん達の言葉で更にやる気を貰いました!

 速吸、頑張ります!

 

 

 カランカランーー

 

間宮「いらっしゃいませ」ニコッ

全員『いらっしゃいませ〜』ニコッ

 

天龍「はよ〜」クシクシ

龍田「おはようございます♪」

球磨「おはようだクマ〜!」

多摩「おはようございますにゃ〜」

木曾「おはよう」

 

鳳翔「おはようございます。皆さん夜間任務お疲れ様です」ニッコリ

速吸「お、お疲れ様です!」ペコリ

天龍「お〜、ありがとよ、鳳翔さん。それにえ〜っと……」

龍田「速吸ちゃんでしょ、天龍ちゃん」ニコニコ

天龍「あ〜、そうそう、速吸。速吸もありがとな〜」

速吸「い、いえいえ!」

 

木曾「俺と天龍達は夜間任務明けだが、こっちのぐうたら姉貴達は別だ。ただの寝坊だからな」アキレ

球磨「むっ、今日は敢えて寝坊したクマ!」

多摩「そうにゃそうにゃ。木曾が夜間任務だったから、お姉ちゃん達と朝御飯を食べることが出来なくて泣いちゃうかもしれないから、多摩達は寝坊という形で木曾を待ってただけにゃ」

木曾「仮に本当に俺を思って待っていてくれたなら、起きて待っていてくれるのが筋じゃないか〜?」ニコニコ

球磨「ただ起きて待つなんて愚の骨頂だクマ」

多摩「時は金なり。ただ待つなら寝てる方が有意義にゃ」

木曾(この姉貴共は……)グヌヌ

 

速吸「あ、あの……止めなくていいんですか?」オロオロ

天龍「あぁ、あれはあの姉妹特有の戯れ合いだからな」

龍田「木曾ちゃんもなんだかんだ言っても笑ってるでしょ〜?」

速吸「?」

 

木曾「……ったく、どうしよもない姉貴達だな」ニコニコ

球磨「お姉ちゃんを舐めるなクマ〜」ドヤァ

多摩「寧ろ敬うことが大切にゃ」ドヤァ

木曾(これさえ無ければな……)ニ"コ"ニ"コ"

 

速吸「あはは……」ニガワライ

 

 でも天龍さんと龍田さんが言うように木曾さんはニコニコしてます。球磨さんも多摩さんも妹をからかうお姉ちゃんって感じで、姉妹仲がとてもいいんだなという印象を受けました。

 

天龍「お、今日はアジフライ定食があるのか。オレはこれにするぜ♪ 大盛りでな!」

龍田「私も天龍ちゃんと同じ物をください♪ 普通盛りでお願いします♪」

速吸「あ、は〜い! 間宮さん、伊良湖さん、A定食二人前、内一つは大盛りです!」

 

間宮「は〜い♪」

伊良湖「了解しました〜!」

 

 天龍さんと龍田さんもとても仲良しな姉妹って印象を受けました。

 これは後から鳳翔さんから教えてもらったお話なんですが、天龍さんはよく龍田さんの好物の定食を頼んで姉妹で同じ物を食べるそうです。

 

木曾「……どうせ姉貴達はこの鮭の照り焼き定食だろ?」

球磨「どうせとは酷い言われようだクマ〜」

多摩「鮭は至高にゃ!」

木曾「へいへい……つ〜訳だから、鮭の照り焼き定食をーー」

球磨「三人前だクマ〜!」

木曾「……おい」

多摩「木曾もお姉ちゃん達と同じ物を食べるべきにゃ」

木曾「……へいへい」ニガワライ

 

速吸「えっと……C定食三人前でいいですか?」

木曾「あぁいいぞ。姉貴達がああ言ってると俺が折れなきゃいけないからな」ニガワライ

速吸「あはは……間宮さん、伊良湖さん、C定食三人前追加です!」

 

間宮「了解よ〜♪」

伊良湖「分かりました〜!」

 

 その後も川内さんや加古さんが眠そうにしながら、それぞれ神通さんと古鷹さんに連れられて食堂に来たり、赤城さんが十時のおやつを食べに来たりととても楽しい一日になりました。

 そして気が付けば艦隊の皆さんのお名前もしっかりと覚えることが出来ました!

 

 速吸、これからも精一杯頑張ります!




今回は速吸さんをメインに書き上げました!

読んで頂き本当にありがとうございました!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。