R-15入ります。
○○鎮守府、○八○○ーー
重巡洋艦寮、高雄型姉妹の部屋ーー
本日の高雄と愛宕は揃って非番なのである。
愛宕「ん~~……はぁ~」ムクリ
高雄「あら、おはよう愛宕」ニコ
愛宕「おはよう、高雄……顔洗ってくるわね」スッ
高雄「えぇ、行ってらっしゃい」
艦娘身仕度中ーー
愛宕「は~、やっと目が覚めたわ~」
高雄「貴女は基本朝が弱いものね。はい、コーヒー」つコップ
愛宕「ありがと……だって夜に強くなきゃ提督と夜戦(意味深)出来ないじゃない?」
高雄「それは確かにそうだけど……今の私達は前に比べてそんなにしないじゃない(通常の夜戦を)」
愛宕「え? 私達って……高雄や摩耶、鳥海はあるの?(意味深の夜戦を)」
高雄「??? あるわよ? 私は駆逐艦の娘達や戦艦の人達と良くご一緒してたわ」ニコ
愛宕「提督って実はロールキャベツ系だったのね……」フムフム
高雄「???」
(ロールキャベツが食べたいのかしら……?)
愛宕「そう言えば摩耶達は?」
高雄「今日は新しく入った駆逐艦の娘達を連れて海上訓練に行ったわよ。お弁当持って行ったから、帰るのは夕方頃かしらね……」
愛宕「そっか~。なんか高雄と二人っきりって昔を思い出すわね~♪」ニコニコ
高雄「ここに着任したばかりの時は、重巡洋艦は貴女と私の二人だけだったものね」ニコ
○八三○ーー
愛宕「……確か、駆逐艦と軽巡洋艦の娘達しか居なかったものね。懐かしいわ」ニコニコ
高雄「そうね……大変だったけど、今と変わらずとても充実してたわ」ニコ
愛宕「それからーー」
○九三○ーー
愛宕「そう言えば、高雄はその時から提督にお熱だったわよね~♪」ニヤニヤ
高雄「っ//// ま、また貴女はそうやって……//// あ、愛宕だって人の事言えないでしょ!」ブンブン
愛宕「だってぇ~、あんな風に敵の砲弾から守られたら誰だって轟沈(意味深)するわよ~♪」デレデレ
高雄「……でも、最初は本当に驚いたわ……前線に共に行くこと事態が異例中の異例なのに、敵の砲弾を自らの力で防ぐだなんて……」アハハ
愛宕「そうよね~……それでいて『お前は沈ません』なんて真顔で言うんだもの~♪」キャッ
高雄「私は『代わりは立てられても私の知る高雄はお前一人だけだ』と言われて……落とされちゃったわ……////」ドキドキ
一○○○ーー
愛宕「それから摩耶達や仲間も増えて、艦隊が充実してきても提督は私達を頼ってくれたわよね。良く一緒に夜中まで仕事してたっけ……」フフ
高雄「そうね……それで今では訓練教官なんて大切なお役目まで与えてくれて……提督には頭が上がらないわ」フフ
愛宕「これで私とも夜戦(意味深)してくれれば文句無いんだけどね~」
高雄「だから、したことあるじゃない(通常の夜戦)」
愛宕「え?」
高雄「え?」
シーーーン……
愛宕「さっきも気になったんだけど……高雄、貴女の言ってる『夜戦』ってどういう夜戦?」
高雄「え? だから普通の夜戦よね? 大抵、全員経験してるはずだけど……」
愛宕「な~んだ、やっぱりそっちか~。驚いて損したゃった」アハ
高雄「え? え?」コンワク
愛宕「私が言ってる『夜戦』は男女の営みの方よ~」ンフフ
高雄「っ!?////」ボンッ
愛宕「相変わらず高雄は初な反応するわね~」ニヤニヤ
高雄「貴女って子は! どうしてまだ日が高い内からそういう話を持ち出すのよ!」ブンブン
愛宕「だぁってぇ~。私達だって人間と同じような存在に生まれ変わったんだから、軍艦だった頃とは少々勝手が違ってるじゃない? 提督が抱いてくれないから溜まっちゃうじゃない……ね?」チラ
高雄「それは貴女だけよ! 私達艦娘は基本的にそういう欲求は無いんだから!」
愛宕「……じゃあ、どうして高雄は毎晩『て~とくぅ、て~とくぅ……ハァハァ……』って甘い声を殺しながら言ってるの?」ニヤァ
高雄「っ!!!? そ、それは……なんと言うか……////」タジタジ
愛宕「……ムッツリ高雄」
高雄「う、うぅうるさいわね!//// 言っておくけど、愛宕が考えてるようなことなんて一切してないんだからね!////」
愛宕(ムッツリは否定しないのね……)
「あら? 私が何を考えてるって言うの? 高雄は毎晩、そんなやましいことをしてるの~?」ニヤニヤ
高雄「だ、だから! 私は毎晩、て、提督の写真を寝る前に見てて……すると、なんかこう……少し胸が苦しくなって……それで息が荒く……って何を言わせるのよ!////」ブンブンブンブン
愛宕「高雄が自分で言ったんじゃない~♪」ンフフ
高雄「はぁ、もう最悪だわ……」ズーン
愛宕「高雄は本当に恥ずかしがり屋さんの恋する乙女よね~♪」
高雄「私は愛宕みたいにはなれないわよ」
愛宕「女の武器は使わなきゃ損だもの♪」ブルン
高雄「不用意に揺らさないの! はしたない!」ペシン
愛宕「んもぅ~……高雄は本当に堅いんだから(性格的に)」
高雄「か、固くなんか無いわよ!(胸的に) 私だって貴女と同じようにちゃんと柔らかいし、貴女よりハリツヤ弾力がある自信があるわよ! 提督だって私がわざと胸を押しあてた時は頬を赤く染めてくれるんだから!」キー
愛宕「……私が言ったのは性格が『堅い』って意味なんだけど……というか高雄もさりげなくそういうアピールしてたのね」ニヤニヤ
高雄「~~~~!!!!」カァー
愛宕「……従順洋艦ムッツリ型一番艦、高雄」ニヤニヤ
高雄「『馬鹿め!』と自分に言って差し上げたいわ……」ハイライトオフ
時刻:一一三七
愛宕「あら、随分と話し込んじゃったわね……」ニコニコ
高雄「……そうね」イジイジ
愛宕「そういじけないでよ~。摩耶達は聞いてないんだから……」
(可愛らしかったから教えちゃうけど……)テヘペロ
高雄「貴女にはいつも墓穴を掘らされるわね……」トオイメ
愛宕「まあまあ♪ 時間は少し早いけど提督を誘ってお昼にでも行きましょ♪ 今誘えばいけるはずよ!」
高雄「あんな話の後に提督とお食事なんて……」ムスー
愛宕「じゃあ誘わなくて良いのね?」ニヤ
高雄「…………誘う////」モジモジ
愛宕「ぱんぱかぱーん♪ そうと決まれば早速抜錨よ~♪」
高雄「ま、待って、せめてお化粧直ししてから行きましょう////」アセアセ
愛宕「はいはい」ニコ
(本当に可愛らしいんだから……)
こうして高雄と愛宕は提督と昼食を共にし、高雄は終始微かに頬を赤く染めつつも笑顔は絶えなかった。
その瞳は想い人をまっすぐに捉えてーー。
そんな高雄を見て、愛宕も笑顔になるのだった。
そしてその食事中の高雄のことをまた愛宕はからかい、その反応を楽しみながら休日を過ごすのであったーー。
話が短く登場キャラが少ないですがお許しを!
こういう仲良し回は個人的に好きなんです!
高雄と愛宕も改二来ると良いなぁ~。
読んでくれて本当にありがとうございました!