艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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新着任艦、揃いました! の談。

キャラ崩壊、独自設定含みます。


艦これSS百七十七話

 

 ○○鎮守府、一四○○ーー

 

 執務室ーー

 

「待たせたわね、司令官。神風型駆逐艦、一番艦、神風。推参です!」ケイレイ

「神風型駆逐艦の三番艦、春風と申します。司令官様、どうぞお見知りおきくださいませ」ペコリ

 

 新しく着任する艦娘は全部で六名。

 そしてこの神風、春風と名乗る艦娘達が今回の新着任艦は最後である。

 

 神風は元気一杯でやる気に満ち溢れた印象。

 一方の春風は神風とは違い、物静かで大和撫子を体現しいるような印象だ。

 どちらもとても頼もしい人材である。

 

提督「我が鎮守府へようこそ。私がここの鎮守府を預かる提督だ。これからよろしく頼む」

神風「はい! よろしくお願いします!」

春風「よろしくお願い致します」ペコリ

提督「まず二人にはここでの生活に馴染むことが先決となる。君達が早くここに馴染めるよう私も出来る限りのサポートをする」

神風「ありがとうございます!」

春風「ありがとうございます」ニコッ

 

提督「うむ……みんな、入ってきなさい」

神・春『?』

 

 ガチャーー

 

 私がドアの向こうで待機している者達に声をかけると、ドアが開き待機していた者達が入室してきた。

 

神風「あ……」

春風「まぁ……」

 

羽黒「久しぶり……神風ちゃん、春風ちゃん」ニコッ

足柄「元気してた〜?」ウインク

最上「久しぶりだね、二人共〜♪」

三隈「また会えて嬉しいですわ」ニッコリ

 

春風「皆様、お久しぶりです。これからまたお世話になります。よろしくお願い致します」

最上「勿論♪ またみんなで頑張ろう♪」

三隈「提督に頼んで春風さんは三隈ともがみんが責任持ってお世話致しますわ」ニコニコ

春風「まぁ……ありがとうございます。よろしくお願い致します」ペコリ

 

神風「羽黒さん……足柄さん……」

羽黒「おかえり、神風ちゃん」ナデナデ

足柄「これからはずっと一緒よ」ギュッ

神風「はい……私、今度こそ……ひっく……ちゃんと、お守りしますから……ぐすぐすっ」ギューッ

羽黒「私もまた守るからね」ニッコリ

足柄「あの時とは違うわ。みんなで頑張りましょう」

神風「はい!」ナキワライ

 

 再会を喜び、笑顔を交わす。それはとても感動的で美しい光景だった。

 

提督「神風と春風の過ごす駆逐艦寮には既に部屋を用意してある。これからその部屋へ行き、各々の荷物整理。それが終わったら羽黒達と鎮守府内の案内を受けてくれ。それと本日の夕方には君達新着任艦の歓迎パーティをする予定だから、お腹も空かせておくように」ニカッ

神風「ありがとうございます! 楽しみにしてます!」

春風「お心遣い感謝致します」ペコリ

 

 こうして神風、春風は羽黒達に連れられ執務室を後にした。彼女達を見送った私は扶桑、山城を呼び、新しく着任した者達のこれからの訓練メニューを話し合った。

 

 

 駆逐艦寮、神風・春風部屋ーー

 

神風「うわぁ〜……広〜い!」キョロキョロ

春風「確かに広いですね」

羽黒「この部屋は四人部屋なの」

足柄「他の姉妹が着任するまでは広々と使えるわよ♪」

 

 そして羽黒達は神風達の荷物の整理しながらこの鎮守府での日常的な規則を説明し、説明が終わる頃には荷物整理も終えた。

 

最上「荷物がそんなに無かったからすぐに終わったね〜」

三隈「では一服してから鎮守府内を案内しますわ」ニコッ

春風「楽しみです♪」

神風「じゃ、じゃあ、私がお茶汲みを!」

春風「神風お姉様、(わたくし)もお手伝いします」

 

 ーー。

 

最上「あ、そうそう。羽黒さん達にお願いがあるんだけどいい?」

羽黒「何ですか?」

三隈「鎮守府内を案内する前にお二人を他の駆逐艦のみんなに再会させてあげたいんです」

足柄「いいじゃない♪ 丁度駆逐艦寮にいるんだし吹雪達に会わせてきてあげなさいよ♪」

羽黒「みんなきっと喜びます」ニコッ

最上「ありがとう♪」

三隈「みんな会いたがっていましたから」ニコニコ

 

神風「あのぉ〜……」オズオズ

羽黒「? どうしたの?」

神風「えっと〜……人数分の湯呑が無くてですね〜……そのぉ〜////」モジモジ

足柄「あはは、了解♪ 今寮の共同厨房から湯呑を借りてくるわ。いくつ足りないの?」

 

 足柄の問いに神風は頬を赤く染めながら指で「二つ」と伝えた。(備え付けの湯呑は四つしかない)

 

足柄「んじゃ、行ってくるわ♪」

神風「ご、ごめんなさぁい////」ウツムキ

羽黒「謝ることないよ。今度一緒に湯呑茶碗買いに行こうね」ナデナデ

神風「////」コクコク

 

春風「ではお先に最上さん達にお出ししますね」コトッ

最上「ありがと♪」

三隈「春風さんには今度三隈流のお茶の淹れ方をお教え致しますわ♪」

春風「あらまあ……それは楽しみです♪」ニッコリ

 

神風「は、羽黒さんも、わわ私が淹れた、おぉぉお茶をどどどどうぞ////」

羽黒「ふふ、ありがとう」ナデナデ

  (なんだか昔の私を見てるみたい……)

 

 ガラガラーー

 

足柄「ただいま〜♪」

 

 そうこうしている間に足柄が笑顔で戻ってきた。

 しかし足柄だけでは無かった。

 

敷波「わぁ〜、ホントに春風じゃん! 久しぶり♪」

吹雪「神風ちゃんも久しぶり!」

白雪「二人共、着任おめでとう」ニコニコ

叢雲「懐かしいのが居るじゃないの♪」

初雪「お〜、春風だ〜」

 

足柄「そこで会ったから連れてきたの♪」

深雪「おぉ〜、こいつらが新人か! よろしくな!」

綾波「よろしくお願い致します♪」

磯波「よ、よろしくお願いします」ヒョコ

 

春風「あらあら、またお茶をお汲みしなくては」ニコニコ

神風「でも湯呑が……」

足柄「ちゃんと人数分持ってきたわよ♪ ついでに茶菓子も調達済みよ♪」

初雪(いきなり部屋に乗り込んできて『茶菓子くれ!』って言われた……)

深雪(足柄さんがもう少し言葉を選んでくれれば渋らなかったのに……)

敷波(アタシも何か持ってくれば良かったなぁ……)

 

 こうして神風達の部屋ではお茶会状態になり、鎮守府内の案内が終わったのは新着任艦の歓迎パーティが始まるギリギリの時間になったそうなーー

 

 

 パーティ閉幕後の二二○○過ぎーー

 

 重巡洋艦寮、妙高型姉妹部屋ーー

 

妙高「ーーそれで時間ギリギリになってしまったと言うわけね……」ニコニコ

足柄「すみませんでした!」ドゲザ

羽黒「ご、ごめんなさい!」ドゲザ

那智「」ニガワライ

 

妙高「再会を喜ぶのはいいことよ? でもねーー」クドクド

那智(神風達のお茶会に自分が呼んでもらえなかったのが寂しかったんだろうな……)

 

 そう思いつつ、那智は部屋の戸棚の一番上の棚に視線を移した。

 

那智(なんせ、神風と春風が着任すると足柄が言った時に、二人の為に間宮さんの所でカステラを買ってきていたのだからな……)フフフ

 

 その後も止む気配のない妙高のお説教だったが、足柄が通信機(スマホ)で撮影した神風と春風のツーショット写真を見せると、妙高のお説教は瞬く間に止まったそうなーー。




神風ちゃん&春風ちゃんの着任回でした!
春風ちゃんよりも神風ちゃんの方がメインのような気もしますが、そこら辺はご了承を。

それでは今回も読んで頂き本当にありがとうございました!

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