艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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よろしくお願いします! の談。

キャラ崩壊、独自設定、他作ネタ含みます。


艦これSS百七十六話

 

 ○○鎮守府、一三○○ーー

 

 埠頭ーー

 

武蔵「」

 

「ムサーシ?」

 

武蔵「?」クルッ

 

武蔵「おぉ、イタリアにアイオワじゃないか」ノ

 

アイオワ「Hello♪」ギューッ

イタリア「Ciao ciao(こんにちは)♪」ニコッ

武蔵(この艦隊も国際色豊かになったな……ドイツ、イタリア、アメリカ……次は何処の国の者が来るやら)

 

 そう思うと武蔵は自然と笑みがこぼれた。

 

アイオワ「Oh♪ ムサーシはミーのhugが好きなのね♪」ムギューッ

武蔵「違う……苦しいから離してくれ」

アイオワ「ガッカリ〜……」ショボン

イタリア「じゃあ、どうして笑ったの?」

武蔵「賑やかになったと思ったらついな」

アイオワ「賑やかなことはいいことよ♪」

イタリア「そうよね♪」

武蔵「辛気臭いよりはな……それより二人は私に何か用か?」

 

アイオワ「Oh! 忘れてたわ! ムサーシは今何をしてるの?」

イタリア「イタリア達は艤装の整備に工廠へ行こうとしてたの。そしたらムサシが埠頭に見えたからどうしたのかなって」ニコッ

武蔵「あぁ……私は今日着任する者を待っているんだ。今日は姉さんが秘書艦で私は暇だからな……予定ではもうそろそろ着く頃なんだが……」

 

アイオワ「Wow♪ 新しい仲間! それはいいことだわ!」

イタリア「今度は誰かしら♪ 楽しみだわ〜!」

武蔵「予定じゃ二名着任するみたいだ」

アイオワ「ならミー達もお出迎えしなきゃね!」

イタリア「いいわね♪ そうしましょう♪」

武蔵「艤装の整備はいいのか?」ニガワライ

アイオワ「艤装の整備はお出迎えをしたらちゃんとやるわ!」

イタリア「それよりも仲間をお迎えするのが先よ!」

武蔵「ふっ……そうか」

 

 そんな話をしていると埠頭に二名の艦娘が入った。

 

 武蔵をはじめとするアイオワ、イタリアはその二人に向かって敬礼する。

 埠頭から陸へ上がった二人も敬礼を返し、その内の一人が口を開いた。

 

「どうも、はじめまして! 改風早型補給艦一番艦、速吸です! よろしくお願いします!」

 

 速吸と名乗った艦娘はとても元気が良く、爽やかな笑顔だった。戦艦である武蔵達を目の前にしても全く動じることなくニッコリスマイルのまま敬礼を返す。

 

 速吸が自己紹介を終えると続いてもう一人の艦娘が口を開いく。

 

「はじめまして。本日よりこの鎮守府でお世話になります、陽炎型駆逐艦四番艦、親潮です。よろしくお願いします」

 

 親潮と名乗る艦娘は速吸とは違い、冷静沈着で真面目な印象だ。しかし武蔵やイタリア、アイオワといった面々を目の当たりにし、親潮は心無しか瞳を輝かせているように見える。大人っぽくてもやはりまだ子どもっぽさが残っている。

 

武蔵「私は戦艦武蔵だ。そしてこっちが同じく戦艦のイタリアーー」

イタリア「Ciao(こんにちは)♪」

武蔵「その隣がアイオワだ」

アイオワ「Hello♪」

 

速吸「うわぁ〜! 戦艦の皆さんが迎えてくださるなんて、嬉しいです!」

親潮「えっと……な、ナイス、とぅー、ミートユー……」

アイオワ「Nice to meet you too,Ms.Oyashio……日本語で大丈夫よ♪」ニコッ

イタリア「ちゃんと日本語の勉強をしてるからね♪ またにカタコトになっちゃうけど」テヘッ

親潮「ど、どうも……////」ペコリ

速吸「皆さん日本語お上手ですね! これからよろしくお願いします♪」

イ・ア『よろしくね♪』

 

 イタリアとアイオワは元々明るくフレンドリーな性格故、早くも速吸、親潮共に笑顔で挨拶を交わした。

 アイオワのhugに二人は最初は戸惑いつつも、ちゃんとアイオワ流の挨拶だと理解し、二人も笑顔でhugを返した。

 

武蔵「さて、じゃあ互いに挨拶をした早々で悪いが、速吸と親潮を執務室へ連れて行くから話はまた後にしてくれ」

イタリア「了解よ♪」ニコッ

アイオワ「またお話しましょ♪」ウインク

速吸「はい!」

親潮「喜んで!」

 

 こうしてみんなはまた会うことを約束し、武蔵と速吸、親潮は執務室へ向かった。

 武蔵が二人を連れて執務室へ向うのをイタリアとアイオワは笑顔で見送った。

 

アイオワ「日本人はみんな礼儀正しくて凄いわね♪」

イタリア「そうね♪ 早く仲良くなれるように沢山お話したいわ♪」

 

 そんな話をしつつ、イタリアとアイオワも工廠へ向かって歩き出すのであった。

 

 

 執務室ーー

 

 コンコンーー

 

提督「入りなさい」

 

 ガチャーー

 

武蔵「邪魔するぞ。提督、新入りを連れてきたぞ」

提督「あぁ、ありがとう。通してくれ」

武蔵「分かった……二人共、提督に失礼のないようにな」

速・親『はっ!』

 

 武蔵に言われた言葉を気にしたのか、二人は緊張した面持ちで私の前に立った。

 

提督「ようこそ、我が鎮守府へ。私がこの鎮守府を任されている提督だ。同じ艦隊の仲間としてこれからよろしく頼む」ニカッ

 

速吸「改風早型一番艦、補給艦のは、速吸です! 艦隊の皆さんのお役に立てるよう、頑張ります!」ケイレイ

親潮「陽炎型駆逐艦四番艦、親潮です。先に着任している姉妹に恥じぬよう努力して参ります!」ケイレイ

 

提督「うむ、二人の働きに期待しているよ。ただ、気負い過ぎることのないようにな。まずはこの鎮守府に慣れることが最優先だ。今日はそれぞれこれから暮らす寮の部屋へ向かい、そこでの荷物整理等をした後、鎮守府内を見てくるといい」

速・親『了解しました!』

 

提督「うむ……では武蔵、速吸のーー」

武蔵「みなまで言うな。この武蔵がちゃんと責任をもって速吸を案内しよう」ニッ

提督「あぁ、頼むよ」ニカッ

武蔵「〜♪」ニコニコ

 

提督「それから親潮だがーー」

 

 コンコンーー

 

提督「来たみたいだな、入りなさい」

 

 ガチャーー

 

陽炎「(Y)っと(A)えた!」

不知火「(G)指導(G)鞭撻」

黒潮「(Y)ろしゅうな!」

陽・不・黒『天下御免の陽炎型! YAGGY! 参上!』ババァァァァァァン!!

 

親潮「陽炎姉さん、不知火姉さん、黒潮さん!」

 

武蔵(久々に見たなYAGGY)

速吸(特撮ヒーローの口上みたい!)キラキラ

 

提督「……三人には親潮の案内を頼んである。後で他の姉妹にも会いなさい」

親潮「はい! お心遣い感謝します!」

 

黒潮「(スルーかいなっ!?)」

陽炎「(だから普通に入ろうって言ったじゃない!)」

不知火「(やはり戦隊モノではなくプリキ○アやセーラー○ーンみたいに登場すべきだったのでは?)」

陽炎「(嫌よそんなの!)」

 

 /コショコショボショボショ\

 

親潮「」ニガワライ

武蔵「愚姉に悩まされた時はいつでも相談にのるぞ」ジヒブカイエミ

親潮「はい……」アハハ...

 

 そんなこんなで新しく着任した速吸と親潮はみんなに連れられて執務室を後にした。

 提督は少しでも早く、あの二人が鎮守府に馴染めるよう願いながらその背中を見送った。




今回は速吸さんと親潮ちゃんの着任回にしました!
ネタをぶち込んだことにはご了承を。

今回も読んで頂き本当にありがとうございました!

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