艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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新着任艦! の談。

キャラ崩壊、独自設定含みます。


艦これSS百七十四話

 

 ○○鎮守府、一○○○ーー

 

 執務室ーー

 

 本日の鎮守府は少し騒がしかった。

 

 /ワイワイガヤガヤ\

 

 執務室の窓からは外に居るみんなの声がよく入って来ている。

 

足柄(本日秘書艦)「ふふ、今日はみんないつも以上に元気ね♪」

提督「そうだな。だが良いことだ」

足柄「そうよね♪ 早く来ないかしら♪」ワクワク

提督「来たらみんなの声で分かるだろう」

足柄「それもそうね♪」

 

 /キャーキャーワーワー!\

 

 そんな話をしていると窓の外からまるで歓声のような大きな声があがる。

 

足柄「着いたみたいね♪」

提督「そのようだな……金剛とビスマルク、それからグラーフを埠頭で待機させているから、少ししたら三人に連れられて執務室(ここ)へ来るだろう」

足柄「私、変なとこ無いかしら?」

提督「あぁ、今日も素敵だよ」ニカッ

足柄「ふふ、ありがと♪」ウインク

 

 コンコンーー

 

提督「入りなさい」

 

 ガチャーー

 

金剛「ハーイ、テートク〜♪ New Face(新着任艦)を連れて来マシタヨ〜♪」

ビスマルク「ほら、入りなさい」

グラーフ「Herzlich willkommen(心から歓迎するぞ)」ニコッ

 

Thank you so much(ありがとう)♪」

 

 元気にお礼の言葉を述べてから執務室へ入ってきた一人の艦娘。

 

アイオワ「ハイ、ミーがアイオワ級戦艦、アイオワよ♪ ユーがこの艦隊のアドミラルなの? いいじゃない! よろしくね!」ウインク

 

 そう……初のアメリカ艦であるアイオワが着任したのだ。

 

提督「私がこの艦隊の提督だ。日本へ、そして我が鎮守府へようこそ。これからよろしく頼むよ」ニカッ

 

 私もアイオワの前に立ち笑顔で彼女の挨拶に応えた。

 

アイオワ「えぇ、アメリカ艦の力を見せてあげる♪」ギュッ

提督「っ!?」

全員『!!』カッ

 

アイオワ「? ……Oh,Sorry……ごめんなさい。ついいつものノリで……」テヘッ

提督「いや……まぁ、流石アメリカといったところか。私こそハグに狼狽えてしまって申し訳ない」ニガワライ

アイオワ「あら、アメリカ人だからってみんながみんなハグする訳じゃないわよ? 私はhuggerだから♪」

提督「はがー?」

アイオワ「"Hugger"っていうのは、hugが好きですぐhugする人のことを言うの♪ 覚えておいてね♪」ギューッ

提督「そ、そうなのか。覚えておこう……」

アイオワ「えぇ♪」ヒシッ

提督「」タジタジ

 

金剛「ヘイ! いつまでテイトクに抱きついてるつもりネ! ハグならもう離れるべきデス!」ガシッ

アイオワ「あん……残念♪」

ビスマルク「過度なスキンシップは慎みなさい」ガシッ

グラーフ「アトミラールはみんなのアトミラールだ。独り占めはいかんな」ギロリ

足柄「今度からは気をつけてね」ゴゴゴゴゴ

 

全員『Do you understand(分かった)?』ニッコリ

アイオワ「お、OK……」ニガワライ

 

提督「と、とにかく、せっかく遠路遥々日本へ来てくれたんだ。これからはここで生活してもらうことになるから、君が早くここに馴染めるよう出来るだけのサポートをするつもりだ。何かあれば私でも金剛達でも遠慮せずに聞きなさい」

アイオワ「Thank you so much♪ ミーも早くみんなと仲良くなれるように頑張るわ♪」ヒシッ

提督「お、お〜……では、早速だが金剛達と今後自分が生活する部屋に案内してもらうといい。そして落ち着いたら鎮守府の中を見て来るといい……」ナデナデ

アイオワ「All right(分かったわ)♪」ニコニコ

 

金剛「では早速行きマ〜ス!」グイッ

ビスマルク「行きましょうか♪」グイッ

グラーフ「あとここでの生活する上での心得も教えてやろう」グイッ

アイオワ「お、oh……thank you……」ニガワライ

 

 アイオワは三人に連れられて執務室を後にした。

 

提督「はぁ、何だか嫌な汗をかいたぞ……」

足柄「」ギューッ

提督「何故足柄は私に抱きついているんだ?」

足柄「私もハグしたくなったから」ヒシッ

提督「……ほら、仕事に戻るぞ」ナデナデ

足柄「あと少しだけ♪」スリスリ

提督「」ニガワライ

 

 にこやかにハグをする足柄に私は苦笑いを返しつつ、足柄も甘えたい時があるのだと思って私はそれを大目に見ることにした。

 

 

 戦艦寮、ビスマルク・グラーフ・アイオワの部屋ーー

 

ビスマルク「今日からこの部屋が貴女が過ごす部屋よ」

グラーフ「ルームメイトはビスマルクとこの私、グラーフ・ツェッペリンだ。よろしく頼む」

アイオワ「わぁ〜♪ 二人がミーのルームメイトなのね! こちらこそよろしく♪」ギューッ

ビスマルク「なっ、ちょっと! いきなり抱きつかないで!////」

アイオワ「Oh,sorry」パッ

 

金剛「アイオワは本当にhugが好きネ〜」ニガワライ

アイオワ「えぇ♪ これがミーのcommunicationだもの♪」

グラーフ「まぁどんなコミュニケーションでも構わないが、アトミラールにはほどほどにな」

金剛「そうデス! 独り占めはイケマセン!」

アイオワ「……要するにみんなアドミラルのことがラブなの?」

金剛「Yes,yes!」

グラーフ「ま、まぁ、間違ってはいないな////」プイッ

ビスマルク「抜け駆けはご法度だから、そこら辺も含めて今日は説明してあげるわ」ドヤァ

 

アイオワ「あ、その前にいいかしら?」

金剛「What?」

アイオワ「アドミラルもビスマルク達も埠頭で出迎えてくれたみんなもミーを歓迎してくれたけど、本当のところはどうなの? ミーは元々みんなの敵だったのよ?」

 

グラーフ「確かにな"敵だった"のは紛れもない事実だ」

ビスマルク「私達もそれは忘れてないわ」

金剛「でもそれは過去のことデス♪」

ビスマルク「大丈夫……みんなあの時の状況は理解してるし、貴女だって今"敵だった"って過去形を使ってるじゃない」

アイオワ「」

金剛「今は仲間デス♪ 過去のことを忘れてはイケマセン……が、過去のことに固執するのはnonsense(無意味)デス」

アイオワ「みんな……」

グラーフ「今金剛が話したことはこの艦隊みんなの総意だ。だから気にするな」

ビスマルク「貴女は今日から私達の仲間よ。もうあの戦争は終わったのだから」

金剛「今は共に手を取り合うことが大切ネ♪」ウインク

アイオワ「みんな……Thank you……本当にありがとう」ギューッ

 

ビスマルク「ちょ……ったく、仕方ないわね」ナデナデ

グラーフ「大きな子どもみたいだな」ナデナデ

金剛「甘えん坊なとこはmy sistersにそっくりデ〜ス♪」ナデナデ

 

アイオワ(私、ここでなら頑張れそう♪)

 

 それからアイオワは金剛達と改めて自己紹介をし合った。

 それが終わってからこの鎮守府での生活のイロハを学び、鎮守府内を見て周り、持ち前のコミュニケーションと明るさで艦隊にすぐ馴染むのであったーー。




今回はアイオワさん着任回にしました!

読んで頂き本当にありがとうございました!

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