艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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姉妹艦の休日。


艦これSS十六話

 

 ○○鎮守府、一○○○。

 

 軽巡洋艦寮、由良・鬼怒・阿武隈の部屋ーー

 

 ガチャーー

 

長良「みんなおはよう~!」

五十鈴「準備出来て……ないわね……」

名取「今日はお休みだし、良いんじゃないかな?」ニコニコ

由良「姉さん達、おはよう。ごめんなさい、まだ準備出来てないの……」

長良「お休みだから良いけど、約束の時間は守らなきゃ駄目だよ~」

五十鈴「私は端から期待して無かったわ」ヤレヤレ

 

 今日の彼女達は非番である。

 その為、姉妹揃って街へショッピングに行く約束をしていたのだ。

 

名取「二人共良く眠ってるね」ニコニコ

由良「ほら、鬼怒、阿武隈、そろそろ起きなさい」ユサユサ

 

 約束の時間は一○時。

 しかし、寝坊組が居るのである。

 

鬼怒「ん~……おはよう、由良姉……あれ、みんな居る~……おはよう……」ムクリ

由良「えぇ、おはよう」ニコ

名取「おはよう、鬼怒ちゃん」ニコ

長良「おはよ~!」ニッ

五十鈴「はい、おはよう」フフ

 

阿武隈「んん~……おねえ、ちゃん……むにゃむにゃ……」スヤァ

由良「」ハァ

五十鈴「流石は末っ子ね」

長良「甘えん坊だもんね」

鬼怒「歯磨きしてくる~」フラァ

名取「お顔も洗うんだよ?」

 

由良「阿武隈~」ユサユサ

阿武隈「んへへ~……」スヤァ

五十鈴「幸せそうだけど……」

長良「そろそろ起こさないとね……」

由良「仕方ない……」

名取「可哀想だけど、仕方ないね……」

鬼怒(いつものか……)

 

由良「もう遠征任務の集合時間過ぎてるわよ」ボソッ

阿武隈「ひゃわ~~! 待って! 今準備するから……って、今日はお休みだよぉ~」バタリ

由良「ふふふ、おはよう、阿武隈」ニコニコ

鬼怒「おは~」ニコ

長・五・名『遅よう』ニコニコ

阿武隈「お、おはよう……。もう由良お姉ちゃん、普通に起こしてっていつも言ってるのに~」ブンブン

由良「だってこれだとすぐ起きるんだもの。嫌なら一回でちゃんと起きて」フフ

阿武隈「う~……」プクゥ

長良「とりあえずそろそろ準備しないと、出掛けるのどんどん遅くなるよ?」

五十鈴「もうとっくに約束の時間は過ぎてるからね」

阿武隈「えぇっ! 今準備する~!」

 

 \バタバタ ドテッ キャッ! バタン!/

 

全員『』ファイトー

 

阿武隈「お、お待たせ~……」

名取「はい、お水」つコップ

阿武隈「ありがとう、名取お姉ちゃん」ゴクゴク

五十鈴「前髪のセットはもう良いの?」

阿武隈「う、うん。大丈夫」

長良「阿武隈は癖っ毛だから、仕度に一番時間掛かるね」

阿武隈「ご、ごめんなさい……」シュン

由良「普段任務の時はなんとか起きれるのにね……」

阿武隈「き、気が緩んじゃって……」

鬼怒「まぁ、仕方ない仕方ない」ヨシヨシ

 

長良「今から出ると一二時くらいかな?」

五十鈴「なら阿武隈には悪いけど、街に着いてから食事にしましょ」

名取「でも何も食べないのは良くないから、りんごヨーグルトみたいなのくらいを食べてからの方が良いよ」

由良「じゃあ、少し待ってて。用意するから」

鬼怒「りんごなら、鬼怒も食べる~♪」

五十鈴「あんたは阿武隈が仕度してるときにトースト食べたじゃない……お昼入らなくなるわよ?」

鬼怒「大丈夫! その時にはお腹減ってる!」ドヤァ

名取「ふふふ、赤城さんみたいなこと言うんだね」ニコニコ

長良(それは軽巡としてどうなの?)

 

 

 それからやっと街へ向かった長良型姉妹。

 案の定、街に着いたのは一二時過ぎだった。

 

阿武隈「お腹空いたぁ~」ヘナ

五十鈴「あれだけだったものね。何処かのお店に入りましょ」

由良「あ、なら由良、行ってみたいお店があるな」

長良「私はみんなに任せるよ」

名取「私も良いよ~」

鬼怒「じゃあ由良姉、案内よろしく~♪」

 

 そして由良がみんなを連れてやって来たのは、木造のアンティーク家具を中心としたお洒落なオーガニックカフェ&レストランだった。

 

 店員に案内され、テラス席に座る姉妹達。

 

阿武隈「お洒落な所だね~♪」キョロキョロ

長良「私浮いてないかな……?」キョロキョロ

五十鈴「そうやってキョロキョロしてると浮くわよ?」

鬼怒「何食べようかな~♪」ルンルン

名取「鬼怒ちゃんはぶれないね」ニコニコ

由良「前に雑誌で読んで来てみたかったんだ♪ これは当たりね」ニコニコ

 

 艦娘達注文中ーー

 

店員「ごゆっくりどうぞ」ペコリ

 

鬼怒「いただきま~す♪ ムグムグ……おぉ~、このオムライス激ウマ!」ムシャムシャ

五十鈴「このグラタン美味しいわ」ニコニコ

長良「こっちのクリームパスタも美味しいよ~♪」パクパク

名取「ミックスサンドも野菜が新鮮で美味しい」ニコ

阿武隈「ここのたらこパスタは今までで一番かも!」ニパー

由良「ふふ、みんな気に入ったみたいね♪ 由良の和風パスタも美味しいわよ」ニコニコ

 

 それから姉妹で互いの料理を食べ比べながら、充実したランチタイムを過ごした。

 

 そしてお腹を満たし、当初の目的であるショッピングに意気揚々と出発するのであった。

 

 雑貨屋ーー

 

由良「このレースのリボン可愛い」パァ

五十鈴「その刺繍が素敵ね♪」

阿武隈「由良お姉ちゃんにぴったりだね~♪」

由良「姉妹でお揃いのリボン買っちゃう?」

五十鈴「良いわね♪ 普段身に付ける物で姉妹のお揃いって無いものね♪」

阿武隈「名取お姉ちゃんも鬼怒お姉ちゃんもギリギリ結べる長さだもんね♪」

 

\キャッキャッ!/

 

名取「長良姉さんはこの赤い水玉模様のシュシュが似合うんじゃないかなぁ?」

長良「えぇ、可愛すぎるよ~……買うならもう少し落ち着いたやつが良いよ」

鬼怒「じゃあこのヒョウ柄は!?」ズイ

長良「ぜ っ た い い や !」

鬼怒「解せぬ」グヌヌ

名取「あはは……」ニガワライ

 

\キャピキャピ/

 

 洋服&古着屋ーー

 

長良「なんか恥ずかしい……////」

 

 白のレースタンクトップと緑色の花柄ミディアム丈のスカートに白いカーディガンコーデ。

 

名取「長良姉さん可愛い~♪」

五十鈴「可愛い系コーデもアリね」

由良「すっごく似合ってるわよ、姉さん」ニコニコ

鬼怒「新しいね~!」

阿武隈「おぉ~!」キラキラ

 

 

五十鈴「たまにはパンツも良いわね」

 

 白のシャツと黒のデニムのシンプルコーデ。

 

名取「色合いが良いね~♪」

由良「シンプルなのがまた良いわね」ウンウン

鬼怒「なんかもう、パナイ!」キラキラ

阿武隈「大人っぽい~♪」

長良「五十鈴の雰囲気に合ってるね♪」

 

 

名取「なんか新鮮♪」

 

 青と白のチェックシャツに淡い空色カーディガン、そして下は白のデニムコーデ。

 

由良「出来る女って感じがするわね」ニコ

鬼怒「白のデニムってのが良いね!」

阿武隈「名取お姉ちゃんにぴったり~♪」

長良「名取がスカートじゃないのが新鮮だね」シミジミ

五十鈴「名取にしては以外な組合せね」ニコニコ

 

 

由良「由良の良いとこ見せちゃおうかな?」

 

 襟が白で他が藍色の襟付きレイヤード風ニットとツイルガーゴスカートコーデ。

 

鬼怒「女子力高っ!」

阿武隈「由良お姉ちゃん素敵~♪」

長良「由良らしくて可愛いね~」ニコ

五十鈴「攻めて来たわね~♪」

名取「髪型も服に合ってる」ニコニコ

 

 

鬼怒「イエーイ♪」ブイ

 

 チョコレート色のミモレ丈ワンピースに白のシャツを合わせたコーデ。

 

阿武隈「鬼怒お姉ちゃんがワンピースって珍しいけど、可愛い~!」

長良「いつもの雰囲気とは真逆で良いね♪」

五十鈴「ギャップを考えたコーデね~」ニコ

名取「でも普段の元気な感じも出てて似合ってるね♪」

由良「変化球だけどすごい可愛い~♪」

 

 

阿武隈「に、似合うかなぁ?」

 

 上半身部分が白、腰から下が黒の切替膝丈ワンピースに赤いカーディガンコーデ。

 

長良「阿武隈らしい可愛いコーディネートだね♪」

五十鈴「色合いにセンスを感じるわね」ニコニコ

名取「膝丈のワンピースが阿武隈ちゃんらしさを出してるね」ニコニコ

由良「我が妹ながらとっても可愛いわ~!」キラキラ

鬼怒「なんかお姉さんっぽい雰囲気になったね♪」

 

\ワイワイ キャーキャー/

 

 クレープ屋ーー

 

長良「やっぱりスタンダードなチョコバナナクリームが一番だね~♪」パクパク

五十鈴「私はブルーベリークリームかしらね」ハムッ

名取「キャラメルカスタードも美味しいよ~♪」ハムッ

由良「由良はアーモンドチョコクリームが好き」アムッ

鬼怒「鬼怒は断然ストロベリークリーム~!」パクパク

阿武隈「あたしはマロンカスタード~♪」ハムハム

 

 それからも姉妹で楽しい時間を過ごし、姉妹は仲良く鎮守府へと帰って来た。

 

 ○○鎮守府へ帰還ーー

 

 お風呂等を済ませ、後は寝るだけとなったが姉妹は揃って一部屋に集まって今日の余韻に浸っていた。

 

 軽巡洋艦寮、長良・五十鈴・名取の部屋ーー

 

長良「はぁ~、楽しかった~♪」

名取「このプリクラどうしようかなぁ~?」

五十鈴「私は手帳に貼るわよ」ニコニコ

由良「明日からまた頑張りましょう♪」

阿武隈「うん♪」

鬼怒「ねーねー、今日はこのままこの部屋で寝ても良い~?」ゴロゴロ

 

五十鈴「仕方ないわね~。良いわよ。駄目って言ったって聞かないでしょ?」アハハ

長良「でも夜更かしは駄目だよ~?」ニコ

由良「起きなかったらいつも通り+長良姉さんの気合いの一発で起こすからね」ニコ

阿武隈「え、なにそれ怖い!」ガーン

名取「ちゃんと起きれば大丈夫だよ♪」ニコニコ

 

鬼怒「じゃあ、鬼怒は五十鈴姉のベッド~!」バフ

五十鈴「はいはい♪」フフ

 

阿武隈「あたしは長良お姉ちゃんのベッドに……」ススス

長良「いらっしゃ~い♪」ギュッ

 

由良「由良は名取姉さんのベッドにお邪魔するね?」ファサ

名取「おいでおいで~♪」ヨシヨシ

 

長良「じゃあみんな、電気消すよ~!」

全員『了解~♪』

 

 こうして楽しい休日を過ごし、長良型姉妹は明日に備えて仲良く就寝するのであったーー。

 

 次の朝、阿武隈がいつも通り+長良の気合い入魂でドタバタしたのはまた別のお話……。




読んでくださりありがとうございます!

今回は女の子だけのショッピング風景を書いてみました!

次もネタが浮かびしだいあげたいと思います!

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