艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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潜水艦メイン。

キャラ崩壊、ネタ、他作ネタ含みます。


艦これSS百六十四話

 

 ○○鎮守府、一四○○ーー

 

 潜水艦寮、伊19部屋ーー

 

イク「んあ〜、暇暇なの〜」グデー

ゴーヤ「でも今の海域にゴーヤ達は足手まといになるから、仕方ないよ〜」ニガワライ

はち「現段階での私達の仕事は無いからね〜」

イムヤ「各作戦前に各作戦海域に行って偵察して、敵の規模と編成を調べたことくらいしか仕事してないわよね〜」

しおい「でも偵察だって大切な仕事だよ。みんなの命に関わるんだから」

 

 潜水艦の面々はとても暇を持て余していた。

 今回の作戦では特に彼女達がすることはなく、本日は警備任務等も無い為、彼女達はイクの部屋にお邪魔して適当な雑談をしつつ暇を潰していた。

 

イク「忙しい時と暇な時の差が激しいの〜」

はち「前からこんなんじゃん」

イムヤ「でもそろそろオリョクルやると思うよ?」

しおい「今回も大破撤退多いからね。資材は無限じゃないし」

ゴーヤ「まぁ今はそれに備えて休むべきでち♪」

イク「でも本当に暇〜。何か無いかな〜」

イムヤ「あ、そういえば……ちょっと待ってて♪」

 

 パタンーー

 

イク「イムイムどうしたのかな〜?」

はち「さぁ……何か暇潰せる物でも持ってくるんじゃないの?」

しおい「何かな何かな〜?」ワクワク

ゴーヤ「イムヤのことだから多分相性占いとか心理テストの類いでち」

イク「面白そうなの♪」

はち「ふ〜ん……」

しおい「はちは嫌いなの?」

はち「嫌いって言うか何というか……」

イク「???」

 

はち「ああいう相性占いとか心理テストとかって当たり障りの無いことを並べて、誰がどんな答えになっても大丈夫なように出来てるとしか思えなくて……」ニガワライ

ゴーヤ「相変わらずはっちゃんは頭が堅いでち。柔らかいのはお肉だけだね♪」

はち「あ"?」ドスグロVo

ゴーヤ「(;一_一)」ウッ

しおい「まあまあはち、落ち着いて」ドォドォ

はち「けっ」プイッ

イク「ゴーヤも少しは言葉を選ぶのね。あそこは『柔らかいのはバルジだけ』って言わなきゃ!」

ゴーヤ「あ〜、間違えた〜」アハハ

はち「( ゚皿゚)」キィー!

しおい「あわわ、はち! 抑えて〜!」

 

 ガチャーー

 

イムヤ「ただいま〜……ってはち、どうしたの?」

 

はち「(・言・)」ナンデモナイヨ

しおい「あ、あはは……」ニガワライ

ゴーヤ「それよりイムヤは何を持ってきたの〜?」

イク「それは……」

イムヤ「うん♪ ピ○だよ〜♪ 昨日酒保で買ったの忘れてたの……みんなで食べない?」ニコッ

 

イク「食べるの〜!」キラキラ

ゴーヤ「わ〜い♪」バンザーイ

しおい「ほら、はち! ○ノだってさ!」

はち「…………食べる」

イムヤ「んじゃ、みんなで食べよ♪」ニコッ

 

 そしてみんなは笑顔でピ○を開けた。そして気がついてしまった。

 

 ↓ピ○開封後

 

 ● ● ●

 ● ● ●

 

全員『…………』

 

 そう、ピ○は六個入りなのだ。

 そして今この場には五人居る。

 となると残りの一個を誰が食べるのかという問題が生まれる。

 しかしこのピ○を買ってきたのはイムヤである。もう一度言おう、イムヤである。当然最後の一個はイムヤに食べる権限があるのだが……

 

イク「やっぱりここは公平に決めるべきだと思うの」

ゴーヤ「でちでち……買ってきたイムヤには悪いけど」

はち「それとこれとは話が違うからね」

しおい「イムヤなら分かるよね?」

イムヤ「分かるけど、みんながそんなにピ○が好きだったことは知らなかったわよ」ニガワライ

 

 ……糖分は乙女の養分である。最後のピ○を賭けた彼女達の戦いが幕を開けたのだ。

 

 ーー。

 

イムヤ「んで、ポーカー勝負なわけね」ニガワライ

イク「これが一番手っ取り早いの!」

ゴーヤ「交換は一回だけの勝負だからね!」

はち「負けない」

しおい「んじゃ、ジャンケンで決めた通りに交換しようか」

 

イク「いざ……」クワッ!!

 

イク「デュエル!」

ゴーヤ「ゲートオープン! 界放!」

はち「スタンドアップ!」

しおい「デックオン!」

 

 シーーン……

 

全員『え?』

 

イムヤ「せめて掛け声は合わせなさいよ!」

 

 そんなこんなで戦いが始まった。

 

 ーー。

 

ゴーヤ(手札は五と六のツーペア……幸先いいでち♪)

 

ゴーヤ(ここは余りを交換してフルハウス狙いでち!)

 

 ゴーヤは一枚を交換。フルハウス完成!

 

 ーー。

 

はち(八のスリーカード……悪くない。でも勝利が確定したわけじゃない)

 

はち(スリーカードを残して後を交換。上手く行けばフォーカード、フルハウスが狙える!)

 

 はちは二枚を交換。フルハウス完成!

 

 ーー。

 

イク(エースのワンペア……はっちゃんとゴーヤちんは交換枚数が少なかったから、最初から揃っていたということなのね……)

 

イク(ということは今のイクの役では勝てない。う〜ん……)

 

イク(ん? よく見ればエースのスペード以外は全部ハート……ここはフラッシュを狙うのね!)

 

 イクは一枚を交換。ブタに終る。

 

 ーー。

 

しおい(う〜ん……みんな交換枚数が少ないから揃ってるのかな〜。私は見事にバラバラなんだよね〜)

 

しおい(ここは賭けに出るかな♪)

 

 しおいは全てを交換。十のワンペア完成!

 

 ーー。

 

イムヤ(ん〜……二のワンペアでジョーカーを入れてスリーカード。でもこれだと弱いな〜)

 

イムヤ(? あと五が来ればストレート! 揃わなくてもワンペア残るし、勝負なら行くべきね!)

 

 イムヤは一枚を交換。二のワンペア完成!

 

 ーー。

 

イク「じゃあ、みんなせーの、だからね……」

ゴーヤ「いいよ〜♪」

はち「んじゃ、行きますか」

しおい「だね!」

イムヤ「せーの!」

 

 ガチャーー

 

ろ「訓練終わったって〜♪」ノシ

まるゆ「お邪魔します」ペコリ

 

イク「あ、お帰り〜、なの!」

ゴーヤ「お帰りでち♪」

イム・は・し『お帰り』ノシ

 

ろ「あ! ピ○! ろーちゃんもほしい!」

 

全員『え』

 

まるゆ「ろ、ろーちゃん……」アセアセ

 

イムヤ「……」チラッ

全部『』コクリ

 

イムヤ「いいわよ、食べて」

ろ「やった〜!」ピョンピョン

 

ろ「あ〜……みんな溶けちゃってる〜」

イムヤ「え」

はち「勝負に夢中で冷凍庫に入れ忘れてた……」

イク「あ〜ん……」ガックリ

ゴーヤ「勿体無いでち……」ショボン

まるゆ「ほ、ほら、スプーンですくえばまだなんとか!」アセアセ

しおい「……もうさ、これ片付けて食堂でアイス食べようよ」

全員『賛成』

 

 こうしてピ○大戦は幕を閉じ、彼女達は溶けてしまったピ○に謝りつつ仲良く食堂で間宮アイスを食べ、平和を噛みしめるのであった。

 

 そして溶けたピ○はろーちゃんが美味しく飲んだそうなーー。




潜水艦の艦娘達のコメディ的な一幕を書き上げました!
平和が一番ですね♪

今回も読んで頂き本当にありがとうございました!

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