キャラ崩壊、他作ネタ含みます。
○○鎮守府、一五○○ーー
戦艦寮、長門&陸奥の部屋ーー
長門「なぁ、大和……」
大和「なぁに、長門?」
長門「私達は何で今行われている春の大規模作戦で、未だに出撃出来ないんだ?」
大和「奇遇ね、私も同じことを思ってたの」
「おい」
長門「うちの艦隊は前段作戦でE-4にまで来た。だが私達にはまだ待機命令……良くて艦隊決戦支援任務しかくだされていない」
大和「まるで私達だけが蚊帳の外……愛しの提督の力になれないだなんて……」シクシク
「おい!」
長門「やはり低速の私達では艦隊のお荷物だということか……」クッ
大和「ただの大食いだと……そういうことなのね……」オヨヨ
「」ブチッ←切れちゃった
武蔵「人の話を聞け!」ガツン
一向に反応しない長門と大和にしびれを切らした武蔵の怒号と拳が二人の頭に炸裂した。
長門「痛っ!」ジーン
大和「きゃん!」ジンジン
武蔵「ったく……情けない愚姉だ。私達には私達の役割があるんだ、そんなことでいちいち士気を落とすな!」
陸奥「」ニガワライ
長門「せやかて、工藤!」ハモリ
大和「ほんまか、工藤!」ハモリ
武蔵「ボケるなら同じ台詞でボケろ!! それと一応言っておくが私は武蔵だ!!」ウガー
陸奥「まあまあ、武蔵」ドォドォ
武蔵「」チッ
長門「それで武蔵は私に用か? それとも大和に用か?」
武蔵「どちらにも用がある……というか私と陸奥がここに居るという時点で察してほしいものだ」
大和「あ、見回り監督の交代?」
陸奥「えぇ、駆逐艦の子達はもう既に交代して見回りに行ってもらったわ。みんなの指揮、お願いね」ニコッ
長門「また見回りか……仕方ない。今はこの任務に全力を尽くそう」スッ
大和「そうね。提督の為に!」フンス
長門「応っ!」フンスフンス
並々ならぬ気合いを持って、長門と大和は埠頭へ向かって部屋を後にした。
そんな姉達の背中を見送り、陸奥は苦笑いを浮かべ、武蔵はうんざりしたように片手で頭を抱えるのであった。
武蔵「私は自分の部屋に戻るか……」ハァ
陸奥「あら、せっかくだからお茶でも飲んでいけば? お茶菓子も出すわよ?」
武蔵「いやしかし、先程までうちの愚姉が陸奥達の部屋に入り浸っていただろう?」
陸奥「う〜ん……なら私が武蔵達の部屋にお邪魔してもいいかしら?」
武蔵「あぁそういうことなら歓迎するぞ」ニカッ
陸奥「決まりね♪ せっかくの休憩時間なんだから一緒にまったりしましょ♪」
武蔵「あぁ、そうだな」フフ
そして武蔵は陸奥を連れて自室へ向かった。
大和&武蔵の部屋ーー
ガラガラーー
武蔵「入ってくれ」
陸奥「お邪魔しま〜す♪」
武蔵「今茶を淹れる。好きなとこに座って寛いでいてくれ」
陸奥「じゃあ、お言葉に甘えるわね」ニコッ
武蔵の言葉に陸奥はにこやかに答え、それを聞いた武蔵は小さく笑ってお茶の準備に取り掛かった。
数分後ーー
武蔵「待たせたな」コトッ
陸奥「ありがと♪」
武蔵「茶菓子にろくな物が無くてな……すまないが煎餅で勘弁してくれ」つ煎餅
陸奥「気にしなくていいわよ、ありがとね」ニコッ
武蔵「あぁ」ニカッ
そして陸奥と武蔵の二人は笑顔を交わし、互いにお茶が入った湯呑をすすった。
陸奥「はぁ……ほっこりするわね〜」ホッ
武蔵「そうだな……やはり日本人には緑茶が一番だ」ハフー
陸奥「長門姉さん達はちゃんと持ち場に着いたかしら?」
武蔵「流石にもう着いてるだろう。仕事に関してはあの二人は信頼出来るからな」
陸奥「そうよね」クスクス
武蔵「そうだとも」アハハ
また互いに笑い合いまたお茶を一口含んだ後、陸奥が何かを思い出したかのように武蔵に声をかけた。
陸奥「ねぇ、長門姉さん達じゃないけど、今回の大規模作戦は私達の出番は少ないわよね〜」
武蔵「仕方ないさ……それには提督からも説明があったしな。でもみんなが中破や大破して帰ってくるのは心苦しいな」ニガワライ
陸奥「そうね……これまでの大規模作戦中で待っていた側のみんなの気持ちが分かったわ」
武蔵「全くだ……それと同時に出撃してない私達がちゃんと皆が帰ってくる場所を守らねばならないという強い使命感が湧いたな」
陸奥「確かにそうよね……」
武蔵「今回は提督自身も船に乗って戦場で指揮をしているからな。提督が私達に鎮守府の留守を任せてくれていると思うと、それはそれでやる気が湧く」
陸奥「ふふ、実は私もなの♪ なんか夫の帰りを待つ妻って感じがしてこういうのも悪くないな〜って♪」ニコニコ
武蔵「おいおい、ちょっと妄想が偏り過ぎじゃないか?」ニガワライ
陸奥「別にいいじゃない、誰かに迷惑かけてる訳でも無いんだし。武蔵だってこういうこと考えたりしたことあるでしょう?」
武蔵「私が妻で提督が夫か……」モンモン
武蔵「……確かに悪くない、な////」テレッ
陸奥「何を思い描いたかは聞かないけど、武蔵のその反応見てるとやっぱり大和の妹なんだなぁって思うわ」クスッ
武蔵「……私は姉さんみたいに妄想垂れ流しの超弩級変態じゃない」
陸奥「変態なんて言ってないじゃない」ニガワライ
武蔵「言ってなくても言われたような気になるんだよ、私は」
陸奥「ふふ、はいはい」クスクス
武蔵「陸奥だって長門と一緒に見られたらそう思うだろ?」
陸奥「私? ……うん、思うわ」ニガワライ
武蔵「だろう?」ウンウン
武蔵「まぁ悪い姉じゃないのは確かだ……だがーー」
陸奥「ちょっと情熱を注ぐ所を間違えてるのよね〜」
武蔵「だな……陸奥が
陸奥「まぁ長門姉さんがあの調子だからね〜、私までああなったらダメだと思うのよね」
武蔵「分かるぞ、その気持ち」ウンウン
そうして陸奥と武蔵は休憩時間一杯まで互いの気持ちを共有し、改めて姉の監視を頑張ろうと誓い合った。
埠頭ーー
長・大『っくしゅん!』
天龍「あ? 何だよ風邪か?」
長門「いや、多分誰かが私達の噂でもしたんだろう」
大和「提督かもしれないわ!」
長門「おぉ! それは大いにありえるな!」
\キャッキャウフフ/
天龍「( ゚д゚)」ポカーン
龍田「ほら、天龍ちゃん。気にしたら負〜け♪」
天龍「お、おう」
長門と大和は互いの妹に噂されているとも知らずに、今日も提督のことで頭を一杯にしているのであったーー。
長いこと連載が滞っていてすみませんでした!
ゴールデンウィークは忙しくて執筆出来ませんでした。
遅れましたが春イベ始まりましたね〜! 春イベに参加している読者の皆様、お互い頑張って行きましょう!
読んで頂き本当ありがとうございました!